上尾を歩く・ぐるり旅/花の丘公園から原市駅を経由して沼南駅へ


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上尾を歩く・ぐるり旅
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■3)花の丘公園から原市駅を経由して沼南駅へ

大谷循環のぐるっとくんバスで上尾駅西口を出発しておよそ25分で花の丘公園に
到着しました。
ピトちゃんとユタちゃんの姿はありません。
「今日は来ないのかなあ。」
心配しながら上尾行きのバスが行った方向に歩き出すと二人が目の前に現れます。
二人が声を合わせて「ここから上尾市だもん。」

公園から流れる小川が市の境目です。川の縁に低い木が茂り、道との間は畑です。
聖学院大学に出ました。下り坂の門は閉まっています。

ピトちゃんとユタちゃんがスーッと浮かんで上空から見てくれます。
「この坂を下った場所で二本の川が合わさっていますよ。」
「学校の下が低くなると住宅です。すぐ近くに車がたくさん通っています。」
17号線の新大宮バイパス道路のようです。
ピトちゃんが「この先で鴨川に会えますよ。上流が以前に通った場所になります。」

大宮台地のはずれに出たようです。上尾市は台地の上にあります。
これから上尾市とさいたま市の境目になる鴨川の縁を上流の北に向かいます。
鴨川は水量が少なく、雑草の茂みの中を蛇行する流れがあります。

戸崎公園に出ます。
パークゴルフ場が整備され、子供広場などが誕生しています。
綺麗に舗装された道路を進むと丁字路になります。
右に行き橋を渡るとさいたま市になので、左に進みます。

森に囲まれた学校です。
鴨川に出て川沿いの道を進むと白い5階建ての細長い建物が並んであります。
人の気配がありません。不気味です。二人に調べてもらう気になりません。
使われなくなった学校なのか、それとも病院なのか、謎の建物です。
もしかしたら近くにある自動車工場の従業員宿舎で今は仕事中で留守なのか。

鴨川から離れて住宅地の中を東に向かいます。
高崎線の踏切に出ました。
「電車が来るといいなあ。」とユタちゃん
オバさんが「今の時間だと次は15分後かな、待つ?。」
オジさんが「これから原市駅の近くに行くから新幹線とシャトルが見られるよ。」

すばらく住宅地の中の直線道路が続きます。
緩い下り坂になりました。
芝川です。この川も鴨川と同じに桶川市から流れ出しています。
上尾市は大宮台地の上に、荒川、鴨川、芝川それに原市沼川の流れで削られた
緩やかな起伏のある土地で、川が周りの市や町との境目になっています。

芝川の橋を渡り、川に沿った道を南側に進むと近くに原市駅があります。
ここで一休みします。
ピトちゃんから「オジさん達は古い街道を歩いていると聞きましたが、上尾市を
巡る時と何か違いますか?。」
「そうだなあ、街道は地図があってそれに従って歩くだけだけど、時々道を見失い
道を戻ったりするんだよ。それと街道が車の通る道路になることがあって、歩道が
ない場所は危険で、困る時があるんだ。」
「へー。」
「あとは、街道に宿がないと宿のあるところまで電車かバスで移動するんだ。
近くにバス停か駅がなくて、乗り遅れると長い時間待つことになるんだ。
そんなときは歩き疲れてヘトヘトだけど駆け足することがあったなあ。」

ピトちゃんから「オジさん達の足は強いんだね。1日に何キロ歩いた記録がありますか?。」
「そうだなあ、30キロぐらいかな。昔の旅人は40キロ歩いたそうだよ。
駆け足で街道をゆく人にも出会ったよ。あの人の先祖は飛脚さんかなあ?。」
ピトちゃんから
「今はスマホで、目的地まで案内してくれるけど使わないの。」
「便利だけどなるべく使いわない方法で歩いているんだ。街道だと古い家並みから
道を探したりするのは楽しいよ。四国の巡礼道には塀や街角に方向を示す印が
沢山あるんだ。街道でも案内板が道端にあると安心するし、取り付けた人に感謝
できるんだ。」
新幹線の通過する音がします。
ユタちゃんの姿がありません。きっと見に行ったのでしょう。

原市駅前から芝川沿いまで出ます。
新幹線が見えるところで行き止まりです。畑と住宅地の中を巡って駅前に戻りました。
新幹線の高架下はこんもりとした林になっています。高架下の道は芝川近くで
途切れてしまいました。

国道16号線を渡り、ホテル脇の道に入ります。
二人が上空から芝川を見にゆきました。
「芝川の横に墓があって、広場がありますが、分かりにくいところです。」
「境目から外れますがホテルに沿った坂を登ってくださあい。」
ピトちゃんが叫んでいます。

「ありがとう、了解しました。これから住宅地になるのでカーブミラーを頼りに
歩きましょう。」
地上に降りてきたユタちゃんから
「カーブミラーで何がわかるんですか。横から来る車が映るだけでしょう。」
と妙なことに気掛かりのようです。
「表札に住所を出している家はないので、上尾市とわかるものがカーブミラーだよ。
ミラーの支柱に上尾市役所と出ているだろう。」
「そうか、ミラーの後ろ側の道路は上尾市か。」ユタちゃんが感心している。
「それとね火事や事故の時に電柱番号を知らせると場所がわかるよ。」
「へー。」とさらにユタちゃんが感心した。

ウロウロしながら住宅街の狭い道路を進むと、交通量のある道路に出ます。
産業道路です。
ピトちゃんとユタちゃんに
「君達に悪いけどお昼飯の時間になったので、ここでお別れしていいですか。
(東大宮駅)の近くに美味しいところがあるんだて。」
ピトちゃんが
「いいよ。またここに戻るか、上尾市に入れば会えるから。」

宇都宮線の脇を行って踏切を渡ります。
まだ、さいたま市にいるようで、ピトちゃんとユタちゃんの姿はありません。
市の境目は宇都宮線です。
少し先で二人が手を振っています。
「ここから上尾市ですよ。」

いよいよ上尾市の東端、瓦葺に到着です。
瓦葺小学校があります。
雨が降ると校庭に雨水が集まり池になり、ボリビアのウユニ塩湖のような
景色になるようです。
学校の裏に(見沼代用水東縁)があり、それと国道16号線があります。
その先の北側は蓮田市で、東側がさいたま市になります。

市の境は綾瀬川になり、川の縁を西に向かいます。
土手沿いの細い道は(上尾伊奈祭場)の垣根に沿って進みます。
川は綾瀬川と分岐して原市沼川になります。
目の前が開けて道にコンクリート製の階段があります。競技場の観覧席
のようです。川の向かい側にも同じような階段があります。

ピトちゃんが
「これなんだか分かりますか?。」
「なんだろう。散歩に疲れた人が腰かけて休む場所かなあ。」
「違います。どうなるのか見ましょう?。手を繋いでください。」

手を繋ぐと川の水が増え出しました。
すると溢れた水が階段をすごい勢いで流れています。
窪地だったところに水が溜まり出しました。
広い池に変わりました。

手を離すと景色は戻ります。
「わかった。これがないと川が溢れて洪水になるんだね。」
ユタちゃんが「この先にも池があるよ。」
オジさんが「栃木県に巨大な渡良瀬遊水池があるけど、同じ役目をしているんだね。」

原市沼に到着しました。
川の向かいに昔はお城があって川が自然のお堀の役目をしていたそうです。
原市沼はレンコンが採れた時代がありましたが食べつくしてしまったそうです。
そこで古代バスで有名な行田からタネを分けてもらい蓮が咲く沼にしたようです。
「ピトちゃんたちは古代バスが咲くのを見たことあるの。」
するとユタちゃんが
「とても綺麗ですよ。見たいですか。」
オバさんが「まだ咲くのは先でしょう。」

四人が手を繋ぐと
突然に沼に大きな葉が出て、スーと伸びた茎の先に桃色の花が咲きます。
沼一面に見事なハスの花が咲いています。
「朝に出発した花の丘公園でも頼めば花を見せてくれたのかなあ。」
するとピトちゃんが「そこは上尾市でないので無理ですよ。」
「ぼくたちの力は上尾市内でだけ出せるんだよ。」

沼南駅でお別れです。
ぐるっとくんバスの原市平塚循環で帰ります。
ピトちゃんとユタちゃんは同じバスの乗って行けないそうです。
「この次で上尾の旅は終わりですね。またここで会いましょう。」

(次は沼南駅から北上尾駅で旅の終わりです。)

1)北上尾駅から丸山公園へ・・・・・・・・・・・https://writening.net/page?PPXeJS
2)丸山公園から西貝塚を経由して花の丘公園へ・・https://writening.net/page?W4w6gk
3)花の丘公園から原市駅を経由して沼南駅へ・・・https://writening.net/page?cjS2dV
4)沼南駅から北上尾駅で旅は終わり・・・・・・・https://writening.net/page?XNrr25
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●● 五街道を歩く・・・https://aruko-kaido.jimdofree.com/ ●●
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