上尾を歩く・ぐるり旅／丸山公園から西貝塚を経由して花の丘公園へ

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上尾を歩く・ぐるり旅
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■２）丸山公園から西貝塚を経由して花の丘公園へ

上尾巡りの続きは（丸山公園入口）のバス停からです。
前回、出会った不思議な子供たちはいるだろうか。

バスから降りると交差点の角に2人の姿です。手を振っています。
「風邪は治った？。」とピトちゃんとユタちゃんが心配そうに話しかけます。

「大丈夫、おかげで治ったよ。今日は花の丘公園までの歩くつもりですよ。
この間は暗くまで歩いたし、途中で雨になったから風邪をひいたのかなあ。」

西に向かって歩きじめます。すぐに荒川です。
５メートルほどの高さの塚があります。（小塚浅間塚）です。富士山の形をしています。
「僕たち先に行くからね。」と二人が手を繋ぎスーと頂上まで浮かんで行きました。
二人が待っている頂上までは階段の登りです。
頂上に石祠があります。周りに竹と木があって期待した眺めはありません。

今度は荒川を右に川沿いの道を南に向かいます。
（県央ふれあいぐロード）を歩きます。
荒川に架かる（西野橋）を渡って、ゴルフ場の脇を通って（三ツ又沼ビオトープ）
に行きます。
西野橋は荒川が増水した時は流れに冠水する構造で、丈夫な鉄の基礎に守られて
通常時はロープの欄干がありますが増水時は取り外して橋を守るそうです。

「ここであげお花火大会があるけど、見に来たことはありますか。」とユタちゃんが
「家からここまでは遠いし、混み合うのでその日は音だけ聞いてますよ。冬に
秩父夜祭りの花火音が聞こえる時があるよ。」
「えー秩父はずいぶん遠いけど。」と二人で不思議そうな顔をしています。

上尾市の西の端に到着しました。
「この先は（川越市）と（川島町）になるので僕たちここで待ってます。」
まだ目的の花の丘公園は遠いのでビオトープは次の機会にすることにします。
「戻りましょう。」と言って来た道を戻ることにします。

ゴルフ場のクラブハウスがあって、渡し船で荒川を渡りとコースがあるそうです。
ピトちゃんから「オジさんはゴルフやったことがありますか？。」と質問されて。
「地上においたボールを打つのは苦手だね。飛んでくるボールは怖いので野球など
やったことはないなあ。
パチンコ玉なら大丈夫だし、景品がもらえるので夢中になったことがあるよ。」

開平橋が近くに見えます。
手前の坂道を登り（どろいんきょ）で有名な（八枝神社）に着きました。
樹齢８００年以上のケヤキの御神木があり、他に数本のケヤキとクスノキがあります。
幹周りが６mを超え、樹高は２０mらしいです。
（どろいんきょ）に使われた神輿が飾られています。
社殿の階段に腰掛けて一休みすることにしました。

ピトちゃんが「この場所について教えてあげるよ。」
「平方地域は荒川の平らな部分なので名前がついたらしいと聞いてるよ。」
「さっき見えた開平橋について知ってる？。」とユタちゃんからの質問です。
「幾度も車で渡っているけど、詳しくは知らないな。昔はこの前の坂道を下ると
橋があったようだな。」

「それじゃあ。僕たちと手を握ってくれる。怖くはないからしっかり握っていて。」
可愛い手を握るとその瞬間に周りの景色が変わりました。
荒川の流れがあります。
開平橋の姿は見えません。

荷物を積んだ船がたくさんあります。
ユタちゃんが「ここは平方河岸で、荒川を使って荷物を運ぶ拠点です。ここから
川越や原市河岸へ陸路を運ぶんです。」
荒川を渡し船が頻繁に行き来しています。

ピトちゃんの手が動くと
渡し船が並んでその上に木の板が渡されて、船橋に変わりました。
船で繋がった橋のお陰で荷車や馬が通れるようになります。
ユタちゃんが「ここは荒川の中間地点なので上流に荷物を運ぶ船が来ると橋の一部を
動かして船が通れるような工夫がしてあるよ。」
船が来ました。板が外されえ、固定した船が陸側に移動します。無事船は通過
してゆきます。そして移動した船は元に戻り板が敷設されました。
ピトちゃんが自慢そうに
「橋が開閉するから開閉橋の名前がついたそうですが、平方の名前から（開平橋）
にしたらしいです。」

こんどはユタちゃんが
「中山道が整備されて、船の輸送から陸の輸送に変わってからは橋の役目が変わり
ました。」
ユタちゃんの手が動くと川に木の杭を打った固定の橋に変わりました。
船橋のような揺れもなくなり安心して渡る人が増えています。
だけど荒川は時々水量が増して橋が沈下する構造が有利でしたが、
交通量が増えて自動車が通るようになると川に転落する事故が増えだしたのです。
そこで欄干がつけられましたが、幾度も荒川の流れに負けてしまいました。

ピトちゃんとユタちゃんの手が離れました。
元の境内になりました。

今の橋は昭和５２年に作られたものです。

開平橋の下をくぐり、田園地帯に出ました、道はまっすぐに続いてます。
先の方に二本の煙突はあります。高さは８０mあるようです。
手前が西貝塚環境センターです。奥の煙突はさいたま市の西部環境センターです。
荒川のスーパー堤防の上に建設された家庭ゴミの処理施設です。

ピトちゃんが
「上尾市はプラスチックと紙や生ゴミを一緒に焼却する仕組みの処理方式で、
便利だけど何か変でしょう？。」
「そうだなあ、一緒に焼却するのだから高い温度で燃やしているのかな。
排熱は近くの（健康プラザ）に給湯したり、発電してここの冷暖房機器を動かして
いるらしいよ。」
オバさんが「焼したら資源に戻らないからね。」

ユタちゃんの質問だ。
「どんなことをしているの？。」
オジさんが「ゴミは分別すると再利用できるようになるからなあ。」
「紙類、プラスチックトレイ、空き缶、金属を分けて出すことと、水気の多い野菜
ゴミは乾燥処理してからゴミに出しているよ。
あとは、地域のリサイクル活動があって、皆さんで資源の再利用に協力しているよ。」

綺麗に整備された環境センターの脇道を進みます。
西貝塚環境センター前の交差点に出て、上尾市の南端を見つけようと道を探します。
「ピトちゃんとユタちゃんで道を見つけてくれないか？。」
すぐに二人は上空に浮き上がりました。
二人は降りてきて「南の先端は上尾市の飛び地で歩ける道はありませんよ。」
ピトちゃんから「さっきの交差点から少し進むと左に入る道があります。
そこを進んでください。」
「少し広い道路に出たら東に向かう右の道を行きます。」

見慣れた交差点に出ました。
（平方領領家）の交差点です。
「君達、ハンバーグは好きだろう？。この先に美味しいところがあるけど行かな
いかい？。」
ピトちゃんが残念そうに「好きだけど。行けない場所でしょう？。」
「ごめん。さいたま市に有るんだっけ。」
二人はつまらなそうに市の境で別れてしまいました。
さいたま市に入るとガラリと街の様子が変わったようです。
手ごねハンガーグのお店です。

田園地帯になります。
向かいから犬を連れた散歩中の人が来ました。
小さな川が右にあり、木の垣根が続いていて施設らしい建物です。
後で調べると（埼玉北特殊支援学校）の建物でした。
真向かいに森が見え、あの方向に進めば（花の丘公園）にたどり着くはずです。
突然、ピトちゃんが「この道は行き止まりになりますよ。」と注意してくれましたが。
「嘘でしょう。犬の散歩の人が来たのだから行けるでしょう。」
はたして、道は背の高い雑草に阻まれた鴨川の支流に突き当たり越えられません。
北に向かう小道を入って橋を見つけることになりました。

上尾市の境目から外れて住宅や工場の間を東に向かうと幅の広い（上尾道路）です。
（堤崎交差点）を渡ると（花の丘公園）はすぐそこになります。
近くの（県立南高校）から公園に入る道があるようですが無理のようです。
仕方なく上尾道路の歩道を南方向に進んで花の丘に入る道をゆくことになりますが。

ピトちゃんが「花の丘公園は半分がさいたま市になってます。一緒に歩きたいけど
僕たちは消えちゃうので先に公園で待ってます。」

花の丘通りはくねくねと曲がって下り坂になります。
歩道がついていて歩きやすい道路です。
やっと花の丘公園に到着します。
駐車場の付近はさいたま市です。
正式名称は（大宮花の丘農林公苑）です。
元は瓦礫になどの堆積場所でしたが、整備されて四季折々の花々が咲く公園になったそうです。
公園の入口付近の橋のたもとにピトちゃん達が待っていました。

オバさんが「今日はここまでです。二人とも疲れませんでしたか？。」
ピトちゃんは元気な声で、
「全然大丈夫。次はここからですね。どこまで歩く予定ですか？。」
「上尾市の東側、原市まで行くつもりです。蓮田市と伊奈町の境目ですね。」
ユタちゃんが、
「かなりの距離ですよ。途中で高崎線、東北新幹線と宇都宮線を越すことになっていて、電車が
見られるかも。きっと楽しくなりそう。」

「君達との連絡はできないけど、どうすればいいの？。」
「ぐるっとくんバスに乗ると僕たちはすぐにわかるから心配しないで。」

ここで二人と別れて、いつもと違う大型サイズのぐるっとくんバスで上尾駅に戻りました。

（次は花の丘公園から原市駅を経由して沼南駅へ）

１）北上尾駅から丸山公園へ・・・・・・・・・・・https://writening.net/page?PPXeJS
２）丸山公園から西貝塚を経由して花の丘公園へ・・https://writening.net/page?W4w6gk
３）花の丘公園から原市駅を経由して沼南駅へ・・・https://writening.net/page?cjS2dV
４）沼南駅から北上尾駅で旅は終わり・・・・・・・https://writening.net/page?XNrr25
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