※捏造呪具が出ます・その他にも多々ご都合捏造ございますのでご了承いただける方のみご覧ください
※男ふたなり表現・男性向け表現があります。苦手な方は読まないことをおすすめします
https://writening.net/page?22k53i (くっついた後の話)
https://writening.net/page?maULiZ (初夜の話・性行為表現あり)
の続き
「宿儺は子供欲しいタイプ?」
「別にいてもいなくても構わんが…オマエが欲するならば吝かではない」
「そっか。まあ俺は男だから子供を産めはしないけど、家族が増えんのは嬉しいなぁ」
夕暮れ時の悠仁の部屋にて。今日も二人は仲睦まじく会話に花を咲かせていた。
するといきなりコンコン、と窓を叩く音。
悠仁がふと顔を上げると、五条袈裟を着た男が一人。
「悠仁!宿儺!子供欲しくない?」
「「は??」」
夫婦の穏やかな時間は羂索の一声によって唐突な終わりを迎えた。
高専のセキュリティガバガバやぞどうなっとるんや。
「待て待て待て、一応俺嫁だけど自分の性別が男なことくらい分かってるよ??」
「そんなことは私も分かってるよ、誰が君を産んだと思ってるの。私だよ」
「えっ」
「私だよ?正確には君の母親の身体で産んだんだけど」
「ええー…」
「ええい話が纏らん。オマエは乗っ取る身体によっては性別が変わるが小僧はそうもいくまい。どうするつもりだ」
自分の思わぬ出生話に宇宙猫の顔になった悠仁を見かねて、宿儺が本題の続きを促す。
「ああ、それに関しては助っ人を呼んでるから大丈夫。……ほら真人、そこでコソコソしてないで出ておいで」
「ねえ夏油…いや羂索、この後俺宿儺に殺されない?最初話聞いた時は面白そ〜って思ったけどなんかマズい気がするんだけど」
「ふぅん…別にいいよ、やらないなら私が君の術式を抽出するから」
「ヒェ……くそぉ、死んだら祟るからね!」
しぶしぶドアの陰から姿を現した真人が、唐突に悠仁の下腹部辺りに掌を押し付ける。
「オマ、何し――」
<<無為転変>>
「あ"!?」
すわ敵襲か、と身構えた悠仁だったが、意外にも見た目には何も起こっていないように見えた。
「小僧!?…何とも、ない、のか…?」
「なんも…ないな…?…ん?何か股がムズムズする…?おい真人、何したんだよ!」
「とりあえず出産に必要な器官を一通り作った。期限は子が出来て産まれるまで」
「「は??」」
本日2回目の夫婦揃った「は??」である。息が合っていて喜ばしい。
「え、嘘ぉ…オマエそんなことのためにここに来たん…?」
「そんなことって言うなよ虎杖悠仁ィ!!ここまで精度上げるために「出来なきゃ吸収するよ」って脅されながらめちゃくちゃ頑張ったんだから!!」
ワッと顔を覆った真人に夫婦は若干の同情を覚えつつ、悠仁の頬から宿儺が口を出す。
「小僧のほうは解決したが、俺はどうする?生得領域の中から出るには小僧の身体を介さねばならん」
「そこら辺も抜かりはないよ。ほらこれ」
計画が首尾よく進みそうな気配に満面の笑みを浮かべた羂索が、懐から呪具を取り出す。
「この人形に呪力を込めると君が顕現できるようになる。とは言っても、呪いの王がずっと実体化してると色々とマズいって色々と多方面から怒られたから一度に込められる呪力の量とそれに伴う実体化できる時間には制限があるんだけど」
「…ほう」
「まあそこら辺は追々ね。効果が切れても時間をおいて呪力を込め直せばまた使えるようになるから、申し訳ないけどしばらくはそれで我慢しておくれ」
"行く行くは根回しする気満々です"という裏が透けて見えた(し、実際本人に隠すつもりがないのだ)が、そこはスルーして宿儺は頷いた。
「じゃあ早速試運転がてら呪力込めてみて」
「…だそうだ。小僧、それに触れ」
「お、おう」
羂索に促されるまま宿儺は悠仁を介して人形に呪力を込める。
人形がぐにゃりと形を変えるような挙動をした後、そこには悠仁がいつも生得領域で見ている宿儺の姿があった。
「…元の姿は取れんのか。それに呪力の出力も大分落ちるな」
「それも今回君を悠仁と分離して顕現させるための条件だ。とは言ってもまあ何かあって君なら問題なく使いこなせるでしょ…はぁ〜本当面倒だねぇ、私としては可愛い息子とその旦那さんに何不自由なく結婚生活を送ってもらいたいのだけど」
「致し方あるまい、弱者にとって俺は畏怖の対象だ。ひとまずこれで問題は解決したな」
「なら私は今日はこれで失礼するね。もし子を授かったらいつでも連絡して」
そう言うが早いか、「ほら行くよ真人」と未ださめざめと泣いている人の呪霊の首根っこを鷲掴み、羂索は去っていった。
この一連の会話が脹相に聞かれなかったことが唯一の救いである。
羂索と真人の姿が見えなくなるまで見送った後、現界した宿儺は悠仁の肚に手を押し当てる。
「ふむ。ちゃんと子宮が出来ているな」
何度か指を沈めるような仕草をした後、そのまま悠仁の股の真下に衣服の上から触れた。
「ちょちょちょちょ宿儺サン!?」
「尻穴から子宮に直結させるのではなく別口で女陰を作ったか…雛尖は無いな、残念だ」
最初は触診でもするようだった手つきが、徐々に色を含んだものに変わっていく。
「ん…っ♡あ、ちょ…っ♡もうするん?♡」
「何、そんな姿を見せておいてしないつもりか」
「嘘だろ生殺しか」という表情を浮かべる夫の顔を見て、思わず悠仁は吹き出した。
「ぷふっ」
「笑うな小僧」
「いやだって宿儺の顔が捨てられた子犬みたいで可愛くて…っンああ"♡ごめんって♡」
むすっと拗ねた顔をした宿儺に出来たばかりのはずなのに敏感な反応を返す膣口を布の上から擦られ、悠仁は素直に気持ちいいと喘ぐ。
「折角伴侶の破瓜を現実で貰い受ける機会が来たのだから、逃す手はあるまい」
「っふ、ァ♡そこ、気にしてくれてたん…っ?♡」
そう、それが番が出来ていくらか角の取れた呪いの王の唯一の悩み。
今まで夫婦の睦み合いは生得領域内でのみ行われ、精神的に繋がることは幾度もあっても、実際の肉体を使って繋がることは出来ていなかった。
どこぞの間男にでも無理矢理奪われやしないかと内心焦っていたが、今回この僥倖に巡り会えたのである。
「女々しいか」
「んーん、そんだけオマエが俺のこと好きってことだろ。嬉しいよ」
「………オマエはそう小っ恥ずかしいことを安々と…」
「今の怒られる流れだった!?」
「うるさい」
「あー照れ隠「黙れ」んむぅ!ふ、ん、んっ♡…ちゅ」
力強く、しかし丁寧に口内を弄る。そうして蕩けた悠仁の膝裏を抱え上げ、寝台へと運んだ。
「はーっ…♡はーっ…♡すくな…♡」
「脱がせるぞ」
「おう…♡」
脱がせやすいように腰を上げさせ、下着ごと下衣を取り去る。
「あ、宿儺ちょっと待って…んしょ」
「!?!?」
下半身を露出させた悠仁が、自らの膝を抱えて尻を突き出した体勢を取る。いわゆるまんぐり返しと呼ばれる体位だ。
眼前に愛しい伴侶の発情しきって赤く熟れた二つの穴が差し出され、これには流石の宿儺もぐらりと目眩のような感覚を覚えた。
「あの時は俺が負けちゃったからだけど、今は俺、宿儺のお嫁さんだから…♡」
"赤ちゃんつくろ♡宿儺の好きなように可愛がって♡"
その言葉を聞いた瞬間、宿儺は衣の前を寛げ勃ちきった逸物を泥濘んだ女陰に突き立てた。
「あ"っっっっっっ!?♡」
突然の刺激に悠仁が仰け反る。
先程の軽い愛撫だけでびしょびしょになるほど濡れたそこは番の逞しい陰茎を難無く受け入れ、引き抜かれそうになると別離を拒むように吸い付く。
「ォ"♡あうっ♡すくなっ♡はげし、いっ♡あ♡あ♡あ♡」
「くそ、毎回煽りよってからに…!!」
「だって♡俺だけ気持ち良くても意味ないもん♡」
「全く…!オマエのそういうところが…!」
「そういうところが…っ?♡」
律動に揺さぶられながら、悠仁が不安げな表情を浮かべる。
まるで、「嫌わないで」とでも言いたげな顔だ。
(まさか。日頃あれだけ俺の好意を受け取っておきながら今更俺の愛を疑うのか…?)
番からの全幅の信頼を勝ち取るに至っていないことに少々拗ねた宿儺は、陰茎を突き入れる体勢のまま悠仁の耳元へ口を寄せる。
その際自動的に逸物が奥に当たるようになり、悠仁が一際甘い声を上げたが素知らぬふりをする。
「――好きだ♡」
「あぇっ!?♡ッ♡―――ッ♡」
完全な不意打ちに悠仁の腟内がぎゅううう♡と収縮する。
搾り取るような動きに持っていかれそうになった宿儺だったが、そこはなんとか男の意地で耐えた。
「はは、女陰で果てたか♡オマエは本当に耳が弱い♡」
「だって♡だってぇ♡すくなが好きって言ってくれるからぁ♡幸せイキしちゃうんよ♡」
「そうかそうか♡ならせいぜい好きなだけ幸福を噛み締めろ小僧♡」
それからは獣のように交わった。
宿儺が悠仁の耳もとで「気持ちいいなァ?♡」と囁やけば潮を吹いて絶頂し、「孕め♡」と囁やけば「いっぱいちょーだい♡宿儺の子供産む♡」と精子を搾り取る。
そうして時計の短針が8を指す頃、二人は最早寝具の意味を成さなくなった寝台にくったりと身体を預けていた。
「あー…腹減った…」
「飯にするか…」
「今日はもう飯作れねーわ…冷食な…」
そうして少し遅めの夕食を取った後、色々な体液塗れの寝具をどうしようかと頭を抱えた宿儺だったが、悠仁が「そのままでもいいんじゃね?」などと言い出したのでどういうことだと顔を向けると。
「さっきは女の子のほうの初めてだったけどさ」
そういって悠仁がするりと下穿きを脱ぎ、下半身を露出させる。
「今度はこっちの初めても、貰ってくれん…?♡」
くるりと振り向き宿儺に尻を向けると、誘うように尻穴を指で拡げて見せつける。
番の厭らしくも愛らしい痴態に、宿儺は夜はまだこれからだと知ったのだった。