(メルマガより) シリコンバレーバンク破綻の真相



シリコンバレーバンク破綻の真相
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シリコンバレーバンク破綻の真相

2023年03月22日 18:21



ラーメン一杯3,000円
タバコ一箱1,500円
サンドイッチ一個2,400円

国民の多くが賞味期限切れの食品を購入。
1ドルショップで缶詰を買い漁る人も…

これは、物価高に苦しむ
現在のアメリカの様子である。

2022年、世界は半世紀ぶりの
巨大インフレに見舞われた。

そしてその波は、アメリカだけでなく、
イギリスやドイツ、日本をはじめ
世界各国で猛威を振るった。

このような記録的なインフレの
原因はいったいなんなのか?

メディアでは、
コロナ後の需要の急拡大、
ウクライナ戦争による影響
などと報じられているが、、

実はここに大きな落とし穴がある…


========



3月10日に、アメリカの大手銀行
シリコンバレーバンクが破綻しました。

これをきっかけに信用不安が拡大、
地方銀行などを中心として
金融株が軒並み下落しました。

1週間ほど経った今でも、
世界の金融市場では動揺が続いています。

大手マスコミでは、
シリコンバレーバンクの破綻の原因は、
債券投資による損失と伝えられてますが、、

国際政治学者:藤井厳喜先生によると、
これは原因の一つに過ぎず、他にも
隠れた要因があるとおっしゃいます。

いったい、どういうことなのでしょうか?


***

From:国際政治学者・藤井厳喜

■シリコンバレーバンク破綻事件

シリコンバレーバンクの破綻が
3月10日に明らかになりました。

このシリコンバレーバンクは、
総資産が2,090億ドルで、
資産額が全米16位なので
小さな銀行ではありません。

日本で言うと大きめの地銀、
例えば横浜銀行くらいが
破綻してしまったわけです。

アメリカでは今、FDICという
銀行預金を保証する公社が一律に、

一つの口座で25万ドルまでは
無条件に預金を保証しますが、
それ以上は保証しませんよ

ということになっていたわけです。

なので、ここのところ
非常に不安があったわけですが、

破綻後すぐ(3月12日)に、
イエレン財務長官が
FRBや大統領の許可も得た上で、
預金を全額保証しますと言ったので、

これ以上パニック状態になる
ということは避けられました。

しかし、この破綻に関して、
有名なシリコンバレーの投資家:
ピーター・ティールなどは
破綻の少し前から、

シリコンバレーバンクは危ないから
もう預金は引き出しておいた方がいい
という話をしていたそうです。

シリコンバレーバンクについて
調べてみると、総資産が2,090億ドルで、
預金残高が1,750億ドルあるんですね。

意外にも、このうちの89%
1,560億ドル(21兆円)が
保険でカバーされる外側の
預金だということです。

ということは、
25万ドル以上預けていた口座が
非常に多かったということです。

なので、ここは個人というよりは、
法人中心の銀行であったと言われています。

このシリコンバレーバンクは、
既に報道されているように、

全米のスタートアップ企業の
ファイナンスをする銀行として
有名であったということで、
法人営業が中心だったということです。

そうすると、本来であれば
89%の預金がカバーされないという
大変なことが起こります。

なので、この預金が飛んでしまったら
潰れてしまうという企業は
随分あったわけですが、

今回はいち早く、預金は
全額保証しますということを言ったので、
最悪の事態は避けられたということです。

そして、払い戻しには順調に
3月13日から応じているそうです。

これは、仮想通貨関係の会社も
随分お金を預けていて、
仮想通貨の担保にしてある
現生が入ってるわけですから、

それがなくなってしまうと、
企業自体が破綻する可能性も
随分あったのですが、
それは防げたということですね。


■報道されている破綻の理由

さらにこの銀行では、3年間で
預金が3.8倍になったと言われています。

そして、急に増えてしまった預金を、
借りてくれる人もあまりいなかったので、
これで大量にアメリカの国債を買っていた
というわけなのです。

ところが、国債の値段がここのところ
下がってしまっているわけです。

前から申し上げているように
金利が上がりますと、
既存の債券の値段は下がります。

なので、大きな含み損を抱えていた
ということが、破綻の原因だと
一般的に言われているのですが、
これは原因の一つに過ぎません。

他の銀行や金融機関も
同じようなことをやってるわけですから、
それだけで潰れるわけがありません。


■報道されない隠れた理由

そこで隠れた理由として、私は
仮想通貨関係、ESG投資、チャイナ投資が
あるのではないかと思います。

仮想通貨関係では、
ニューヨーク州のシグニチャーバンク
というのも潰れていて、

仮想通貨に入れ込みすぎると
経営状況が不安定になるということです。

そして、ESG投資について言うと、
要するに環境問題、CO2排出規制、
それに沿うようなベンチャー企業に
投資するということなのですが、

これは全然儲からないし、
それどころか損する投資に
なってしまっているということです。

それにもかかわらず、
太陽光発電や水素関連の企業に
かなり投資をしていたそうです。

例えば、住宅用の太陽光発電に関して
アメリカ最大の会社:SUNRUNに
5億ドルの融資をしていたり、

地方の小規模のソーラー発電の金融の
60%以上に、シリコンバレーバンクが
関わっていたということも分かっています。

なので、私はこれが破綻のつの
大きな理由なのではないかと思います。

それから、チャイナとの関係でいうと、
このシリコンバレー銀行は、
チャイナに合弁の銀行を持ってました。

そして、預金残高は
約2,400億円(2021年末)
ということで、ここにも
かなり入れ込んでいたということです。

チャイナ政府の方はもちろん、
合弁銀行に関しては、本体とは全然別で、
健全経営ですよと言っていますが、

いずれにしても、
深く入れ込んでいたということに
変わりはありません。

チャイナ経済は上手くいっていないわけなので、
これも破綻の一つの原因ではないかと思います。


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