6月5日・・・、今日は何の日⁉️


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6月5日・・・、今日は何の日⁉️
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81年前の本日、6月5日…

この戦いが日本の敗北を決したと
口を揃えて伝えられる
“ある重要な戦い”が行われました。

それは、、、


ミッドウェー海戦

山本五十六司令によって、
ミッドウェー沖の米艦隊を攻撃した日本軍…

しかし、真珠湾の勝利を引きずり
敵を侮ったことや、作戦中の混乱など、
様々な原因が重なり、

真珠湾攻撃で活躍した航空母艦(空母)など
4隻や、優秀なパイロットを失う大敗北を喫しました。

これを機に、日本は敗北の連続となり、

逆に国民には、ミッドウェーの敗北を隠したことを
きっかけに、「勝利し続けている」という
嘘の情報を流し続けました。

このようなことから、
今でも「日米大戦の勝敗の分け目だった」と、
大変重要な戦いだとされているこの海戦…

しかし、国民の間で議論がされ続ける一方で、
実は現在日本では、国を上げてこの敗北について
研究をしていないのです。

それどころか、
「平和のために戦争に関する
研究なんてしてはいけない」と

日米大戦の研究だけでなく、新たな軍事技術の
研究なども、進んでされていません…

今回は、そんな日本の軍事研究の現状に
ついて、スタンフォード大学・フーヴァー研究所の
岡崎 匡史先生にお話いただきました。

ぜひお楽しみください。

***

From: 岡崎 匡史

研究室より

日本で、本格的に軍事研究が
行われる日はくるのだろうか。

戦後、日本の大学では、
軍事研究はタブー視されてきた。

太平洋戦争に敗北し、平和憲法の精神を
受け継いだ戦後日本において、

大学の研究者が軍事研究に
従事することに嫌悪感があるからです。 

しかし、世界に眼を向けると、
世界の科学者たちは、
軍事研究を当たり前のように行っている。

そして近年、日本でも
「軍事と学問」が再び近づきつつある。

アメリカ軍から、日本の研究者に対して
研究費が提供されはじめており、
日本の大学は大きな岐路に立たされている。


総力戦と科学者

20世紀の戦争は「総力戦」。
国家の科学力の差が、
戦争の勝敗を分けました。

兵士の数や勇猛さでなく、
兵器の破壊力がものをいったのです。

兵器の質と量は、国家の科学技術水準・
工業生産力・工業資源・補給力に依存します。

科学者も、愛国心を示すため
積極的に戦争に加担。

科学者として、国の為に尽くすことが
当然とされていたからです。

科学者にとっても、研究の知識や
開発した技術が国の役に立てば、
積極的に協力しようとする気持ちが湧きます。


民生利用と軍事利用

軍事研究といっても、
敵を攻撃する武器だけを開発することが、
研究とは限りません。

防衛技術、負傷兵への治療法など多岐にわたる。

科学の成果は、民生利用(平和利用)にも、
軍事利用にも使われます。

問題は、民生利用と軍事利用の間に
明確な線引きができないことです。

たとえば、包丁は料理に不可欠ですが、
使い方を誤れば、人を傷つけたり犯罪に使われる。

これと同じように、ドローン、無人自動車、
ロボット、偵察衛星など文明の利器も
使い方次第で凶器になる。

科学技術は、諸刃の剣。

警戒する点は、研究者と軍事研究には
力関係が生まれることです。

軍は豊富な資金を持っているますが、
その一方で研究者は日常的に
研究費が不足している。

軍と研究者のあいだで従属関係が生まれ、
軍の資金がないと研究が出来ないという
構造が生まれてしまう。


PS.

以下の文献を参考にしました。

・小沢郁郎『世界軍事史』(同成社、1986年)*名著です。
・池内了『科学者と戦争』(岩波新書、2016年)



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<メルマガ著者紹介>


岡崎匡史



日本大学法学部に入学後、
スタンフォード大学フーヴァー研究所の西鋭夫教授と出会い、
その規格外の生き方に衝撃を受け弟子入り。

「自分の知らない、新しい世界をもっと研究してみたい」と、
西教授のカバン持ちから始め、
研究者の道を本格的に歩み始めることを決意する。

その後、日本大学大学院に進学。
在学中にサンディエゴ州立大学大学院、国際連合大学大学院、
スタンフォード大学フーヴァー研究所にて修学。

その後、20代という若さで博士号を取得。
29歳の時に出版した「日本占領と宗教改革」では

史上最年少で大平正芳記念賞をはじめ、
国際文化表現学会賞・日本法政学会奨励賞
などを受賞することに。

その実力は、国内だけでなく、
アメリカの歴史学会からも評価されている。

2017年9月からは西鋭夫教授とともに、フーヴァー研究所に眠る、
膨大な一次史料、書物など、
限られた人物にしかアクセスできない情報をもとに、

真実の歴史を、世界に広めるプロジェクトに関わる
重要な研究員のひとりとして研究を続ける一方、

フーヴァー研究所とダイレクト出版PRIDE and HISTORY事業部が
独占契約を結んでいる「フーヴァーダイジェストJAPAN」の
副編集長にも抜擢され、日本人に価値ある知識を届け続けている。

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