※映画~5年後コンパス組織がどうなってるかわかんないので根拠ゼロの妄想で書いてます
※ていうかほぼ全編妄想だから細かいとこは許して欲しい
※シンルナは婚姻統制クリアーしてるか愛の力で押し通したかはご想像にお任せします
※今後の監督の発言などで色々設定齟齬が出るでしょうが、そのうち纏めるときに直しますのでご容赦を
参考スレ:
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前のやつ:
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黒海上
強襲機動揚陸艦スクルド
格納庫
「武装類はいかんともし難いですねぇ。ま、格納しておけば済む話ですが。装甲については大穴空いたのは艦底部の表層だけです。ミレニアムが来たらジブラルタルに寄ってから宇宙へ上がるのがオススメってどこですが」
先の戦いの補修作業に追われつつディオキアへ向かうスクルド。黒海中央部からほとんど洋上航行なのはスラスターなどにも損傷を受けていたこともあったし、艦外の破損箇所を確認したり応急処置するには、飛行していては行えないからだ。現在速度15ノット。ディオキアまでは40時間ほどの航程を予定していた。
格納庫でマードックの報告を受けたシンは、少し申し訳なさそうな顔をしてマードックに頭を下げた。
「わかりました。じゃあ一部の補修部材はジブラルタル止めにして、そこで補修作業をしてから宇宙に上がりましょう。リストを俺の端末に送っといてください。整備班も休ませてやってくださいね」
「いやあ、これが仕事なんでなあ……ま、お気遣いサンキューな、艦長。それより艦長、お前寝てるか?」
「え?」
「うちの整備班員がな、よく艦長が様子を見に来てくれるって喜んでくれてるんだが』
「何かの偶然じゃ無いですか?」
「そうかあ? まあ、いざってときに艦長が倒れちゃ話にならねえからな。気をつけてくれよ」
マードックが他の整備班員に指示を出そうと背を向けた瞬間、シンはどっと疲れが押し寄せた気がして近くのコンテナに腰を下ろした。
さすがに久々のMS戦は堪えた。この5年であれだけの動きをしたのはファウンデーション事変以来だったのもあるし、何よりスクルド艦長を拝命してもうじき1年ともなると、現役パイロットとしての体力も反応速度も落ちていた。
これにはシンの睡眠不足も関係していた。元々コーディネイターで無茶の効く身体、それもシンは天性の才能なのか頑丈さも人一倍だった。この半年間でまともに長時間寝られたのは片手に収るし、それにしても常人の半分にも満たない。連続睡眠時間は2時間から3時間だった。
「なんとかなったからいい、か……」
あまりにも無責任だった、とシンは一人反省していた。あの場で撤退を指示しても、恐らく誰も反論はしないし、HQからも特に咎める声は出なかっただろう。無茶な作戦なのは承知の上とはいえ、それでスクルドが沈んでは本末転倒だった。
皆はシンがインパルスで出て行ったことも含めて評価をしてくれてはいるが、シン自身、落ち着いて考えれば艦長席を放り出したのだから、本来何らかの叱責を受けてしかるべきだった。
しかしなにより、スクルドを危険に晒したのがシンにとっては不覚だった。もう少しやりようがあったはずだった。
「艦長は艦の最高責任者、か……」
艦長、民間の場合は船長だが、ともかく艦船の責任者は閉鎖空間になる艦船内において絶大な権力を持ち、それに伴う責任を負う。また、不文律として退艦時には最後に艦を離れることが半ば義務付けられている。アークエンジェルが撃沈された際も、マリュー・ラミアス艦長は最後まで艦橋に残り、危うく敵機の攻撃で戦死しかけていた。
シンがかつて母艦としたミネルバは、少し違ったようだが、シン自身がその場にいなかったので、ヴィーノが話していたことを聞いただけだった。あのときは、グラディス艦長は先にメサイアへ向かい、アーサーが艦長代理として退艦を取り仕切ったらしい。
もし、自分が出撃している間に艦が沈むようなことになったらどうなるのだろう。
嫌な想像を振り払うように、シンは首を振って立ち上がった。
パイロット待機室
「でもさー、艦長が出てくって前代未聞だよなぁ」
「前線退いてもう1年近いのに無茶するよ。ホーク少佐の援護がなかったらやられてたって」
「嫁さんいる人はいいよなー」
「しかも、その間の指揮はアーサーだろ? よくまあ無事だったよ」
「そりゃあお前、困ったときはノイマン大尉がいるし」
「あはは、勝手に回避してくれるなら艦長も副長もいらねえよなあ。ナチュラルのくせに、よくやるよw」
「実際艦長なんかいなくてもやれるって分かっちゃったしなw 普段も何も聞いてねえんじゃねえの?」
スクルド本体は動けなくても、MS隊は万が一の時は独自に出撃が掛かる。今、待機していたのはギーベンラート隊だ。若手の赤服三人は、先の戦闘でのシンの動きをネタに談笑していた。
その内容は、ミネルバ時代、あるいはアークエンジェル時代を知るものが聞けば眉をひそめる内容だった。
「アンタ達、グダグダ喋ってないで少しは整備手伝ってきなさいよ」
アグネスは自機の整備状態をタブレットで確認しつつ部下達を諌めたが、いささかこれは真剣さを欠いていた。
なお、アグネスとしては今回の一連の出来事は司令部が無茶な命令を出したことに起因していると考えていたし、アーサーの能力も、ノイマン大尉の職務熱心さについても疑うところはないと考えていた。
「いやあ、でも整備は整備の本職がいるじゃないですかあ」
「そうそう。ナチュラルったってあのマードックとか言うオッサンはよくやってくれますし」
「口やかましいけどなw でもナチュラルの整備したあと、なんか機体ががたつくんだよなw」
「お前そんなこと分かるのかよw」
「わかるってw戦闘中にも照準がズレてたり、スラスタの設定値が勝手に変えられてるしさあ」
彼らの軽口は経験不足とエリート意識からくる他者へのリスペクトを欠いたものではあったが、身内だけの間だけでなら、問題は無かった。
そう、身内だけなら。
「アーサーが頼りない?」
やや苛立ちを含んだ若い男の声に、赤服達は首を巡らせ驚愕した。アグネスは溜息をついて項垂れた。バレた、と。
「お前達、副長に対して敬意も払えないのか? それにマードック班長や整備班のクルーにもだ」
黒髪に赤い目をした白服姿。この艦内でそんな姿をした人物は一人しかいない。不愉快そうなしかめ面の艦長がそこにいた。
「い、いや、自分は」
「それにノイマン大尉のこともだ。ナチュラルだなんだと……それにノイマン大尉が命令違反の常習犯みたいに言うのは看過できない」
「ちょ、ちょっと艦長。コイツらにはあとで言って聞かせておくから」
アグネスがシンと少尉達の間に入ってその場を納めようとしたが、シンはアグネスを優しく脇に退けるのと、少尉達の前に進み出る。
「ナチュラルが整備したあとはガタつく? 照準がズレてる?スラスタの設定値が変わってる? お前達自身が発進前に整備状況を把握してないから戦闘中にそんなことに気がつくんだ! スクランブル続きで物資や時間が限られてる中で整備してくれてる整備班に申し訳なく思わないのか!」
シンの叱責は開けっぱなしの扉から格納庫にまで響いていた。パイロットとして自機の状態把握など基本中の基本だし、整備班員とのコミュニケーションも当然その中に含まれている。不安げな顔で整備班がパイロット待機室をのぞき込み、騒ぎを聞きつけたルナマリア、ヒルダも待機室に駆け込んできた。
シンがこれだけ声を荒げたのは、スクルドが実戦配備に入ってからは初めてのことだった。
「……お言葉ではありますが、艦長は現役パイロットではないでしょう?」
赤服の一人が、生意気にもシンに反論した。アグネスは(あちゃー…)という表情で顔を覆った。
「何?」
「戦闘記録は読みました。敵機にあっさり後ろを取られて撃墜され掛かっておりました。過去のデータから見るに、明らかに反応速度が落ちている」
彼の名はフリードリヒ・マルテンシュタイン少尉。アカデミーの卒業席次は4番目で、まごう事なき同期内のトップ層だ。理論派だが当然、この赤服達の例に漏れずエリート意識は高い。近年の赤服は実戦経験不足が不安視されており、それが理由でコンパスへ武者修行に行かせているのだが、どうも彼にその自覚は薄いようだった。
シンは拳を握りしめたが、振り上げるような真似はしなかった。自分の反応速度が落ちていること自体は事実だったからだ。しかしその論法が気にくわないシンは、一息入れてから反論を開始した。
「少尉、お前は自分達の認識が叱責されているのに、俺のパイロットしての技能を当て擦ることでチャラに出来るとでも思っているのか? 赤服のレベルも落ちたもんだな」
「っ……!」
挑発するような調子でシンが言うと、新米赤服達はさすがにプライドに傷を付けられたと感じたのか、シンに鋭い目を向けた。
「アグネス、ちょっとコイツら借りるよ」
「え?」
「そんなに俺の技能を不安視するって言うなら、シミュレータでお前達の手腕って奴を見せて貰おうじゃないか」
「望むところです」
ジョセフ・ヴェルヌ少尉が受けて立つとばかりに他の二人に目配せした。三対一など舐められているとでも考えているようだった。
「ちょっとシン! 何してんの大人げない!」
さすがにルナマリアが止めに入ろうとしたが、赤服の一人がルナマリアの前に立ち塞がった。
「奥様はどうぞ、ご主人の奮戦を艦戦していて頂きたい」
ヴィクトル・シコルスキー少尉がルナマリアを小馬鹿にしたような言い方をするものだから、シンの怒りはいよいよ頂点に達した。これには騒ぎを聞きつけ待機室に来て、遠巻きに様子を見ていたホーク隊やハーケン隊の先輩パイロット達も憤りを隠せなかったが、乱闘になりそうな気配を感じたヒルダが制止していた。
実際のところ、シコルスキー達はルナマリアとシンが婚姻関係にあるのに同じ部署、同じ艦内に配属されているのが前総裁のラクスや総司令官のキラによる甘やかしだと考えている節があった。
確かにシンとルナマリアが結婚した直後、部署を分けるべきでは?とかせめてルナマリアは地上勤務にするべきなのでは? という意見も確かにあったが、シンとルナマリアが現役パイロットを続けたいという強い意向、そしてコンパスの慢性的な人員不足と彼らの連携力を考慮した上で、ずっと同じ艦で――ミレニアム単艦しかないのだから当然だ――の任務が続いていた。
「ホーク少佐に対してその口の利き方はなんだ!? お前たちが赤服にふさわしいかどうか俺が試してやる! こい!」
シンが上着を投げ捨て、格納庫へと下っていく。赤服トリオは自信に満ちた笑みを浮かべてそれに続いた。
「シン! ……ちょっとアグネス、止めなくて良いの?」
「ま、ちょうどいいカンフル剤になるでしょ、アイツらには」
「アグネス……」
「艦長が言われてるほどの実力者なら、実際に味わって貰うのが一番でしょ?」
あっけらかんと言い放ったアグネスに、ルナマリアは大きくため息をつき、脱ぎ捨てられたシンの白服を拾い上げホコリを払った。
「それって実体験?」
「そうよ、悪い?」
アグネスは悪びれることなく言うものだから、ルナマリアは二の句を継げなかった。
『艦長、あれだけの啖呵を切ったのですから、我々相手にも善戦していただかなくては困りますよ』
マルテンシュタイン少尉はあえて挑発するような言葉をシンに掛けた。
『ギャラリーも多いようですからね。勝負は一度きり、それでいいですか?』
『我々は何度でも受けて立ちますが。一対一でもよろしいのに』
ヴェルヌ少尉、シコルスキー少尉も同様だった。彼らは彼らで、度重なる出撃ですっかり自分達の能力を信じ切っている。ましてシミュレータ訓練での成績もなかなかのものだった。
ただ、彼らは相手が自分の名前も入れずに、シミュレータの得点上限に名前を空白で入れていることに気づいてない。彼らはそのトップの成績を、シミュレータのデモデータだと思い込んでいた。
「いつでもいいぞ。機種はそれぞれの乗機で構わないか?」
『……艦長、それはご自身がインパルスで出られるということですよ?』
『あとでデスティニーなら負けない! とか言うのはナシにしてくださいね』
『……俺たちを馬鹿にしてるんですか? 艦長』
マルテンシュタイン、ヴェルヌ、シコルスキーは馬鹿にされているのではないかと苛立った。ゲルググもインパルスも現行最新鋭機ではないとはいえ、いくら改修を施されてもゲルググのほうが新型であることは変わりない。動力効率も推力比にしてもゲルググメナースRのほうがインパルスSpecⅢより上だった。あくまでデータの上では、だが。
「いいのか? ダメなのか? 俺は別にギャンでもゲルググでも、なんならグフでも構わないけど」
シンは余裕もたっぷりに挑発し返した。少尉達はここでゲルググに変更させるのも妙な話だと、アイコンタクトを画面越しに取ったらしい。彼らとて先の大戦でのインパルスの獅子奮迅の活躍は知っているが、それもとうに昔のことだと考えたからだ。
『……いいでしょう。戦場は地上戦想定。我々が艦長を落とすか、艦長が我々を全機落とすかで勝敗を決めるということで』
マルテンシュタイン少尉の言葉に、シンは頷いた。
「じゃあ、はじめるとしよう」
シミュレータのモニターに灯が入り、仮想空間にディオキア周辺のゴツゴツとした岩山などが再現された戦場が現れた。
「おいおい、何だこの騒ぎは?」
当直士官をノイマンに任せ、仮眠を取り終わったアーサーがパイロット待機室の前を通りかかると、待機室のほうからえらく騒がしい声が聞こえてきた。
「……なにしてるんだ、これ?」
「トライン副長!」
アーサーの姿を認めた誰かが声を上げて敬礼し、待機室に詰めかけた非番の整備員やクルーが一斉に敬礼した。
「おー、シミュレータで誰かが模擬戦してるのか? でも……あれ? なんでインパルスが?」
「副長、それが――」
ルナマリアが事情を説明すると、アーサーにしては渋い顔をして首を振った。
「シンも大人げない……とはいえあの新人達もあまり行儀がよくないなあ……ま、シンなら上手くやるかな?」
「とは思いますが……」
「じゃ、いいじゃないか。皆も非番だからって夜更かしすると、あとか辛いよ。適度に休めよ」
アーサーはそう言うと待機室をあとにした。
「……暢気だなアーサーは」
ドリンク片手にシミュレータの映像を見ていたヒルダが呆れたように呟いた。
模擬戦が始まってから5分。シンは相手の動きを見るように攻撃をせずに回避に専念していた。
『どうしたんです艦長! 掛かってこないんですか! ではこちらから行きますよ!』
3機フォーメーションでインパルスに挑むマルテンシュタイン少尉達。その動きはアカデミーの授業なら100点満点のものだった。
しかし実戦経験に裏打ちされたシンに、そのような薄っぺらな戦術が通用するわけがない。
『くっそぉ! ちょこまかちょこまか……! ヴェルヌ、右だ! 俺が援護する! シコルスキー!』
『了解!』
『分かってる! ちいっ! インパルスがなんでこんなに動けるんだ!』
スペック的にはゲルググが一対一でもインパルスとやり合うことは十分可能で、3機がかりならまず間違い無くゲルググ側が勝てる戦いだ。
しかしそんなことで止められるシンではない。フォースインパルスの動きはほとんど機体の構造限界に挑むようなものだった。
マルテンシュタインのゲルググからの牽制射撃をものともしないインパルスが、滑るように距離を詰め、マルテンシュタイン機のシールドをビームサーベルで両断した。
インパルスは一旦マルテンシュタイン機をバルカンで牽制しつつ後ろ飛びに距離を取り、近づいてきたヴェルヌ機にシールドを投げつける。
重量物の直撃を喰らって姿勢を崩したヴェルヌ機に飛び蹴りを見舞って押し倒してから、インパルスのビームライフルが火を噴く。コクピットに直撃を受けたヴェルヌ機は、最初の脱落者となった。
『ヴェルヌ!』
『マルテンシュタイン! 上だ!』
ヴェルヌ機の撃破の爆煙に紛れて、インパルスがサーベルを構えたまま飛び出してきた。マルテンシュタイン機はほぼ真っ二つになって爆散した。なお、この間にシンは一言も発していない。
『くそっ……!』
残ったシコルスキーは必死で距離を取る。フォースインパルス相手ならその方が有効だと判断したのだ。それ自体は間違いではなかった。ボレロ両翼のミサイルランチャーから放たれたミサイルも、VPS装甲相手とはいえ牽制としてなら本来は十分な意味があった。インパルスの構えていたサーベルとライフルを破壊できたのだ。
しかし、ミサイルの爆煙に紛れてインパルスが突っ込んできては対処のしようが無い。フォールディングレイザー対装甲ナイフを両手に構えたインパルスの体当たりを受け、地面に倒れ込んだゲルググに馬乗りになったインパルスが、右手のナイフを頭部につきたて、残った左手のナイフをコクピットに振り下ろす。シコルスキーの絶叫と共にコクピットを貫かれたゲルググが機能停止し、シミュレーションは終了した。
待機室でシミュレーション映像を見ていたクルー達の多くはシンの勝利に沸き立った。特にオーブから出向してきた整備員はシンへのシンパシーが高いことから、旧ミネルバクルーと同様に喜びが大きかった。
「……」
「三人とも良い動きだった。経験を積めばさらによくなる。今後も任務に励むように。それと周囲への尊敬は忘れないこと。以上」
汗みずくになってシミュレータから出て頭を下げてきた少尉達に対し、シンはそう言い残すと、それ以上のことは言わずに格納庫を出ていった。
「どう? ネビュラ二つ持ちのザフトの英雄の実力を味わった気分は」
アグネスがマニキュアの仕上がりを確かめながら、隊員達を窘めるような口調で言った。
「イノナカノカワズって言葉がオーブにはあるそうよ。ザフトが何故あなた達をコンパスに寄越したか、休憩がてら考えてきなさい」
三人にタオルを放り投げたアグネスが、僅かに笑みを浮かべていたのをルナマリアは見逃さなかった。相変わらず悪趣味だ。自分で言うのを面倒くさがっていたのではないか? とも勘繰っていたが、確かにシンの実力を目の当たりにしたことは、彼らにとって予想以上の衝撃を与えたようだった。とぼとぼと自室へ戻ろうとする彼らに掛ける言葉を見つけられないまま、ルナマリアは手にした制服のことを思い出した。
「あっ、シンったらシャツ一枚で……」
シャツ一枚で艦長がうろつくなんてみっともない……と、ルナマリアはシンのあとを追った。