鉄華島開拓記 シノ「俺がトレンド?ってのになったぜ!」


鉄華島での農場は団員が当番で作物を管理することになり、そのためには道具や肥料、次の植え付け用の種を管理並びに貯蓄する施設が必要となる。
そこで農場近くに倉庫(木造二階建て)を作ることになったのだが、ここである事件が起きた。

オルガ「やっちまった…何で階段付けなきゃいけないのに二階の床全部板を敷き詰めちまうんだよ?俺って奴は本当にドンパチしかできねーのかよ…」

そう、団長のオルガがうっかり階段をつけるスペースを度忘れして二階の床を完成させてしまったのだった。
とんでもない大ポカに頭を抱えるオルガ。そこに窓から外の建設用の足場を伝って三日月、ライド、シノが入ってきた。

三日月「オルガ、手伝いにきたよ。って凄いやもう終わってる」
ライド「さすが団長!一人で終わらせるなんて凄いや!」
シノ「イヤースゲーな。ってあれ階段は?」

オルガの頑張りを誉めるなかシノがこの二階の違和感に気が付いた。それにつられて三日月とライドも二階を見渡すとオルガが口を開いた。

オルガ「やっちまったんだよ!階段をつけるスペース潰して二階が完成しちまったんだよ!くそ、何が団長だ!俺はただの役立たない穀潰しじゃねーか!」
三日月「そんなこと無いよオルガ。いつもオルガはみんなを引っ張ってくれてるじゃないか。
今回はオルガは失敗しちゃったけどさ、だったら俺達が助ければいいだけだよ。開拓はみんなでやるものじゃないか」
シノ「そうだぜ!それに比べたら俺なんていっつもヤマギやみんなに迷惑かけっぱなしだぜ!」
ライド「そうだよ団長!一回の失敗がなんだってんですか!一人じゃ止まりそうになってもみんなで前に進んでいけばいいんだよ!」

自虐を始めてしまうオルガ。そんなオルガを励ます三日月、シノ、ライド。

オルガ「お前ら…!そうだな、こんなところで立ち止まっている暇なんてねぇ!さっさとこの床から階段のスペース切り取るぞ!」
三日月、シノ、ライド「「「おう!」」」

立ち直ったオルガは床に本来開けるはずだったスペースに印をつけて三人と協力して少しずつ床を切り取り始める。そして、ついに一部だけだが床を切り取った。

ライド「やった!落ちた!」
オルガ「よし、このペースで続けるぞ!」
三日月「あの落ちた床なんかに使えそうだよね」
シノ「じゃあまな板にしようぜ!まな板に!」
オルガ「確かにまな板にぴったりだな!まな板に!」
ライド「確かに凄いまな板だよ!」
三日月「アトラが気に入りそうなまな板だね」

ちなみにこの一部始終は、倉庫建設の様子を撮影してた定点カメラにバッチリ映っており、後日ネットに投稿。するとラスト『まな板』のやり取りが視聴者のツボに入ったのか一気にSNSでトレンドになったのであった。

ちなみに切り取った床はまな板や施設の表札に流用されたとさ
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