おんぶでときめいちゃう彼女


“純愛快楽堕ちスレ14”より
※無断転載禁止

「痛っ!!」
ぶちんという音と共に、浴衣姿の柳花梨は突然バランスを崩し、手を繋いでいた恋人の橘修也に思わずすがりついた。
見物客の流れの中で誰かに下駄踏まれて鼻緒が切れ、つんのめってしまったのだ。
「花梨!?」
上品なデザインの浴衣を纏った、結い上げた亜麻色の髪の少女がしなだれかかる。
突然腕にもたれる恋人に驚く修也は、慌てて人の流れから離れた場所に手を引いていく。
花梨は苦痛に耐えるように細く整った眉を寄せ、痛む足を引きながら歩く。

「大丈夫か? 足やられたのか……」
「だ、だいじょうぶ……たぶん……」

そう言って少女はまっすぐ立とうとするが、指の付け根から感じる痛みに、上手く立ち上がる事が出来ない。

最悪だ。
今日は折角の花火大会……
浴衣デートなのに……

そんな気落ちする表情の恋人の姿の修也は優しく微笑みかけると、ほら、と言って恋人に背中を見せる。

「じゃあ手当てすっから」

ちょっと移動しようぜ?

修也の元気付ける様な笑顔に、花梨は申し訳なさそうに首を振る。
この修也の自慢の彼女には、ちょっと気丈なところがある。
……自分のミスで迷惑をかける事を極端に嫌がるのだ。
それは生来の責任感の強さからなのか、その出自故に1人で過ごした時間が長かったからなのかは修也にはわからなかったが……

「いいよ、だいじょぶだから……」
「遠慮すんなって」

そんな状態なら、ろくに歩けねぇだろ?と、修也はしゃがみ込んで、振り返る肩越しに花梨を優しく見つめる。

「ほれっ、近くのベンチに行くだけだし、早く乗ってくれよ?」
「でも……そしたら花火会場、一杯になっちゃう……」

それでも花梨はまだ躊躇っているようだ。
少し沈んだ彼女の様子を見た修也は、さらに優しい口調で言う。

「俺が、おんぶしたいんだよ」

また、ちょっとばかり俺のワガママに付き合ってくれてもいいんじゃないか?
そんな笑顔と優しさがこもった言葉に、花梨もようやく少し表情が綻ぶ。

「……まぁ、“あの時“よりはいいかな?」
「へっ、“その節”はどーも」

花梨はため息をついて、根負けした様に彼の引き締まった背中におぶさった。彼の体温を間近に伝わり、安心感を感じる。

「お、重くない?」
「全然余裕だっつーの!」

いつも散々やってんじゃねーか、と意地悪そうに笑うと、花梨の整った顔が一気に真っ赤に染まる。
「ばっ……バカじゃないの!?」
ぽこぽこと背中を叩きながらも、修也は効きませーんと笑う。
労りへの嬉しさと同時に思い出した様な羞恥に震える花梨を背負いながら、しばし歩く。
足の具合を見るためには、少し広さに余裕があるところがいい。
サコッシュから取り出した携帯の地図アプリと睨めっこしながら、カップルは花火大会の会場への道から其れ、路地へと進んでいった。

……これは怪我の巧妙、って奴?
そんな彼に揺られる花梨は、無言で彼の背中の暖かさを堪能しながら、物思いにふける。
せっかく彼のために、頑張って浴衣を用意して、パパとママのお店で目一杯おめかしして、合流したしゅうの真っ赤な顔と、きれいだの呟きに目一杯うれしくなって、最高のひと時だったのに……今日一番の楽しみだった花火大会を、こんな形で諦めるなんて、ほんと悔しい。
でも、こうやって大好きなしゅうの背中に乗ってるのも、なんかだこれも楽しくて、幸せを感じちゃうなぁ……
そんな花梨はふと、先程の彼の言葉を反芻する。

“いつも散々やってんじゃねーか”

……そう、確かに、私はさんざんしがみついてる。
……えっちの時に……

背中に感じる呼吸と体温と彼の匂い、そしてこの身体の位置に、じくじくと蝕む様に身体が疼く。
これは確かに、“あの時”の格好を思い出す。
そう考えてしまうと花梨の心の中で、心地よい何かが滲み出てくる気がする。

……わたし……“この後”……期待しちゃってる

◇◇◇◇

数日前の、花梨のマンション。
実業家である花梨の両親が大学生になった彼女に譲ったそこは、高校時代からの恋人であり、両親公認の仲でもある修也の第二の家でもあった。

そのベッドルームでは、大人2人がゆうにおさまるベッドの上で、モデル顔負けのスタイルの美少女が生まれたままの姿で恋人と抱き合い、その情事にふけていた。

最近亜麻色に染めたセミロングの髪が上下に跳ね、その抜群のスタイルに備わった豊満な乳房が、恋人の胸板に押し当てられ、ぐにぐにと形を変えていく。
大学入学と共に始めた半同棲生活で幸せいっぱいの彼女は、高校時代、大恋愛の末に結ばれた最愛の彼に甘ったるい笑顔を向ける。

“ねっ、ねぇ……しゅう、また、このまま……だっこして?♡“
“……またあれか?……“
“うん、あれ♡ 今いちばん好きなの……”

彼の膝の上跨った花梨は、汗だくのまま首に手を回しながら深くキスをして彼と繋がりあった後、甘いおねだりをする。
おねがい、と恋人の白い肌がくねり、腰を密着させる。

“……じゃあ、いくぞ……“
“うん♡”

尻たぶを掴みながらぐいと全身を持ち上げて、花梨の美しく均整のとれた身体を一気に抱え上げる。
肉壷がみちみちとかき分けられ、その最奥に恋人のものが深々と突き立てられる感覚に、花梨は切れ長の目をきゅっと瞑り、脳髄を真っ白く焼くその感覚を堪能する。

”ふあぁあああっ♡♡“
“ほら、花梨、あぶねぇぞ”

のけぞる様に背筋を逸らすと、それがまた奥を刺激し、慌てて修也に抱き寄せられ、引き戻される。
花梨も恋人きゅっと抱きしめ、その強い体温を全身で感じる。

わたし……しゅうに、だいじに、らんぼうにされてる♡♡

入り口を支点に、ずっぷりと咥えこまされたそれが、入ることを許されない場所を目指してりぐり押し付けられる。
花梨は逃げられないまま快感だけを与えられ、何より最愛の彼と抱き合ったまま、好き放題にされる事に、強い安心感とスリルを感じてしまう。

“これ……しゅごいっ、しゅうの……奥に……♡♡”
”お前、ほんとエロくなると大胆になるよな……“
“えへへ、しゅ、しゅうはえっちなわたし、……きらい?“
”ぜんぜん?“
“ふふっ、嬉しいなぁ♡”

愛おしそうに抱きかかり、頬を寄せる花梨。
2人が身を捩らせる度に、子宮の入り口をぐりぐりと押し当てられ、その度の快感が襲う。そのまま密着した素肌で感じる彼の逞しさに、心がめろめろになる。
気持ちよさと嬉しさで心が満たされ、脳みそが断続してチカチカするせいで、いつもの少しクールで勝気な彼女がどろどろに蕩けている。

“んんっ……おく……びりびりして……すき♡♡“
“俺も花梨のエロい顔……好きだぜ?“
”しゅうも……えっちだね♡“
“まぁ、……そうだな”
“すけべなしゅう、わたし大好きだよ♡”

甘い笑顔でそう答えながらも、
少し揺さぶられるだけで、ごり、ごり、と強く小突かれ、その度に脳髄が白く塗りつぶされる。
何度もここに快感を刻まれたせいで、そこを責められるときゅんきゅんと喜んで、大好きな恋人からの突き上げを、もっともっと欲しくなってしまう。

“……花梨……”
“なぁに? しゅう”
“俺も……そろそろやばいから……”
“うん♡ いいよ”

前回、修也が一度そのまま果ててしまい、彼が危うく怪我をするところだったのだ。避妊具越しの筈なのに天にも昇る気持ちよさだったが、……危ない事はしたくない。

花梨は修也から離れる様に、壁に背をつけながら片足を地面に置いて、もう片方の膝裏を上に掲げ、先程まで恋人と繋がっていたその真っ赤に充血した秘裂をくいと広げる。

“じゃあ……このまま……”

ねっとりと愛されたせいで、蜜穴から溢れた愛液がむっちりとした太腿にとろとろと伝う。
花梨の色に堕ちた瞳が、恋人の劣情を誘う。

”このまま、……めちゃくちゃにしちゃって?♡“

修也がそのまま花梨の唇を奪い、
腰をぐいを突き立てられて……
そこで花梨の意識は一際真っ白に染まった。

◇◇◇◇


ダメだ……
なんかあたし、しゅうにおぶさってるだけなのに……
ものすごく、エッチな気分になってる……
興奮で身体の奥が疼くが、股を開いた今の姿勢が、淫唇を締める事が出来ずに、ショーツをぐしょぐしょに濡らしてしまいそうになる。
思わず肩に回した手をぎゅっと引き寄せ、熱い吐息を溢す。
……わたし……夜まで……持つかな?

「ここなら、いいかな?」

目的地である人気の無い公園のベンチにつく。
「ほら足、見せてみろ」
修也は花梨を下ろすとそう言って、どこか恥ずかしげに内股ぎみの彼女の足元にしゃがみ込み、むう、と顔をしかめる。
親指と人差し指の間の肉に少し傷がはしっていた。
「結構、痛いだろ」
「うん……ちょっと……」
素直に答える花梨に、ちょっと待ってろと言って、懐のサコッシュから絆創膏を取り出し、彼女の透き通る様な白い足に貼った。
「これで少しはマシになるはずだぜ?」
「……ありがと、しゅう」
修也がそう言って微笑むと、花梨も少しだけぎこちなく微笑んだ。

さて、これからどうするか……
ベンチに並んで座る修也は脳内でこの後のプランを練り直す。
これだけの人で、入場の列から離れてしまった以上、花火会場はもうダメだろう。
まぁ、途中の出店やらで、彼女の猛烈に可愛い浴衣姿は満喫できた。

浴衣姿の彼女の色っぽいうなじや、かんざしを刺して結った上品な髪型は新鮮で、金魚掬いではしゃぐ恋人を見惚れる連中に優越感を感じたり、わたあめを頬張るどこか子供っぽい姿を堪能したり……
とにかく可愛くて、最高だった。

とすれば、“この後をどう誘うか”になるのだが……
二人は気まずそうに頬を染めて、しばらく黙って座っていたが、
やがて根負けした様に、恐る恐る花梨が口を開いた。

「……ねぇ、しゅう……わかってる?」
「……何が?」
「今あたし、あたしが嫌って言っても、しゅうが行きたいとこに、連れていけちゃうんだよ?」
「俺と行きたくないとこ……あんのかよ」
「んー、無いね?」

行きたいところは、沢山あるけどね?
しっとりと手を重ねながら、花梨は修也にだけ見せる、太陽みたいに輝く笑顔をこぼす。

「ねえ……ホテル、行こうよ」

花火、もっとよく見えるとこ、知ってるよ?
そう期待に揺れる花梨の瞳は、花火以上のなにかを修也に期待していた。

「そうだな……」

修也は彼女の手を握り、再び背を向けた。

◇◇◇◇

暫くして2人はタクシーに乗り、ホテルの一室にいた。
花梨が両親の伝手で手配してくれた、花火がよく見えるという部屋だ。
まだ花火の時間まで暫くあるが、照明が落とされた室内は暗く、ベッドサイドに置かれたランプだけがぼんやりと光を放っている。薄暗い部屋の雰囲気に花梨がチョイスした浴衣も、どこか大人びて感じられた。

「……じゃあさ……これ……脱がせて?」
「花火、見るんじゃなかったのかよ?」
「……しながら……見ようよ?」

そう言って両手を前に差し出す花梨を見て、彼は少し驚いた様子を見せたが、すぐにしょうがねぇなと微笑んでその手を取り、彼女の浴衣の帯へと導いた。
しゅるり、と音を立てて帯が解かれ、はらりと着物がはだけると、花梨の白くしなやかな素肌と、扇情的な紺色の下着が現れる。
ほぼ毎日の様に身体を重ねていて、見慣れてはいるが、ホテルという別空間で見る、そして浴衣姿の花梨は……

「エロい?」
「……無茶苦茶エロい」
「しゅうのすけべ」

頬を染めて照れ隠しの笑顔をこぼす花梨。
かんざしを刺したままの髪型なのが、さらに背徳感を誘う。
辛抱たまらず花梨にキスをすると、そのまま唇を割り開いて舌を絡ませお互いの唾液を交換し合うような激しいキスを楽しむ。

「……んっ、んむぅ……♡♡」

心地よそさそうな吐息をこぼす花梨を、そのままベッドに押し倒す。
はだけた浴衣の無防備さが修也の劣情を刺激する。
そんな切なく修也を見つめる恋人に、支配欲と愛しさが溢れてくる。

「花梨、愛してる」
「うん……わたしも……」

修也は優しく髪をを撫で、その上品なかんざしを外す。溶ける様に髪が広がる花梨は、その頬に触れる手の心地よさそうに頭をあずけ、彼を見上げる。

「ねぇ……もっとキス……ほしいな……」

修也はその言葉に応えるように花梨の唇に自分のそれを重ねて、すぐに大胆に舌が絡み合う。

「んっ……ふっ……♡」

甘い吐息を漏らす花梨に興奮した修也がはだけた浴衣の隙間から手を滑らせ、ブラジャーのホックを外し、花梨の豊満な胸を揉み始める。

「しゅう……♡」

花梨の胸は相変わらずの大きさで、実際に彼の手の上に収まりきらない。弾力がありながらも柔らかく、それでいてしっかりとした張りもある。
そのままその先端にある乳首にをちょんと触れると花梨はびくんっと身体を跳ねさせ、喘ぎ始める。

「ふあっ……んんっ♡」

修也は片手で胸を揉みしだきながらもう片方の手を花梨の手を重ね、指を絡める。
首筋から耳元へ。そしてそのまま鎖骨、胸とキスを浴びせ、そのまま臍の下に唇を添わせる。

「しゅう……そ、そこはまだ……だめだよぉ……」
「でもここ、キスされんの好きじゃん?」

舌先でくりくりと押し込むと、びくりと花梨のしなやかな身体が震える。

「ふぁ……♡♡」

……そこ……子宮……直接舐められてるみたい……♡

その奥にある大事な部分を直接舐められている様な気がして、興奮から花梨の膣奥が昂っていく。
吸い付く様に強くキスをすると、白い肌にくっきりと赤い跡がつく。
ショーツでもギリギリ隠せない、恋人の所有の証……
花梨の顔が羞恥と喜びで、真っ赤に染まる。

「ふわ……しゅうの……へんたぃ……♡」

そのまま彼女の秘部に顔を近づけ、ショーツにその秘裂に沿って舌を這わせると、すでに漏れ出していた愛液がじゅぶじゅぶと染み出す。
舌先で刺激されると、その奥から甘ったるい雌の匂いがたちのぼる。

「……あ゛あっ、しゅう、やだぁ……ああっ!?」
「いつからこんなになってた?」
「そっ、そんなのぉ……っ」

がくがくと腰が震え、半裸の花梨が大きな声を上げるが、修也は構わず彼女のクロッチ越しの蜜穴を刺激する。
身をよじろうとしても、恋人繋ぎで結んだ指が鎖の様に絡みつき、ねちっこい快感から逃れる事が出来ない。

「はひ……っ、なめちゃ……だめぇ……♡」
「ほら、教えろって? いつから?」
「ううう……」

唾液と愛液でショーツがぐしょぐしょになり、そんな自分の痴態を見せつけられる花梨の美しく余裕のない表情と、乱れた髪と浴衣が、修也の嗜虐心をすさまじくそそる。
花梨は恥ずかしさで口元を隠し、
視線を逸らしながら小さくこぼす。

「しゅ、しゅうにおんぶされて……なんかえっちな気分になっちゃって……」

あのまま、ひ……っ、人気のないところにつれてかれて……えっちなことされちゃうかもって……
……ちょっと……期待しちゃった……♡

「花梨の……すけべ」
「しゅうが……かっこいいから……だよぉ♡♡」
「でも、それはねぇな……エロい花梨は外に見せるもんじゃねぇ」

絡んだ指をしっかり握り直すと、湿り切った紺色のショーツのクロッチをずらす。
その秘裂の先端で自己主張するそれを修也の舌がゆっくりと迎える。その光景に、発情し切った花梨は思わずごくりと生唾を飲む。

……お前は、俺だけのもんだ。

ちゅぷん♡

「は……っ、ひゃぁあああああっ♡♡」

花梨のこりこりに固まった肉芽を甘噛みされる。
その瞬間、花梨の全身に電流が走ったかのような衝撃が走り、脳髄まで達したそれが思わず甲高い絶叫が迸る。
白い足がびくりと跳ね上がり、愛液がとぷんと漏れ出る。
快感を逃がそうと腰を浮き上げようにも、繋いだ手がそれを許さない。
じゅるじゅると響き渡るその音に、花梨の脳が虹色に染まる。

「はっ……ひゃ……しゅ、しゅごい……へんになりそぉっ……」
「今日はほんとエロいなお前……」

くったりと乱れた半脱ぎの美女。
花梨は色に溶けた笑顔のまま、両手を掲げ、しゅう、またくっつこ?♡ と恋人を迎える。

「きょうは、いろいろと“じゅんび”したからぁ……♡」

あたしを逃さないで、閉じ込めて……
ほんとのしゅう、ちょうだい?♡

そんな甘い顔で誘う恋人。
花梨が何を求めて、どうしたいかなど、手に取る様に判る。
そしてその誘惑から逃れることなど、出来ない事も……

◇◇◇◇

ベッドボードにクッションをかき集めて、花梨を押し込む様にして担ぎ上げたその蜜穴に腰を擦り上げる。
こうすると、抱き抱えたままイける。

「はうっ♡、はぁ……っ、しゅう……しゅうっ♡♡」

クッション越しに壁に押さえつけるように抉られる体勢に、恋人を呼びながら淫らに喘ぐ。
突き立てられる快感が、何も隔てられていないせいか、いつもより鋭く、熱く、ねちっこく感じる。
力強くて、気持ち良すぎて……おかしくなる。

こんな、しゅうに抑え込まれたまま……逃げられないまま、出されちゃったら……ぜったい、ぜったい気持ちいいよね……

そんな花梨はいつも以上に被虐心をくすぐられ、期待で心と身体が満たされる。快感にとろけた脳髄で、花梨はぼんやりと幸せに溺れる。
ぐちぐちと本物の修也で奥をいじめられ、期待と悦びで身体から込み上がる一番大きい波の気配に、一際強く恋人を抱き寄せて耳元で囁く。

「しゅう……だして……いっぱいいっぱいだして……わたし、はらませちゃうくらい、中がたぷたぷになるくらい、ほしいなぁ♡♡」
「ほんとに、……大丈夫かぁ?」
「いいの♡ しゅうも、出したいでしょ?染めたいでしょ?」

わたしをひとりじめしたいでしょ?♡
そんな蕩けた恋人の甘い誘惑に腰つきが強まる。
修也の荒い吐息と、強まる勢いに、花梨の蜜穴が溶け、つがいの子種を受け入れようと吸い上げを始める。

「きて……しゅう♡ わたしのなかに……出してっ!!」
「花梨っ、花梨……っ、ぐっ!!」

花梨を抱え、壁に押さえつけながら修也が果てる。
身体の自由を奪われたなかで、花梨の内側でびゅくびゅくという強い脈動を感じる。

「ふぎっ……、んんっ……はぁああっ♡♡」

その灼熱の重圧に子宮の入り口がふやけ、恋人に征服されている満足感と安心感が花梨を幸せに染め尽くす。
肉襞がうごめき、最愛の雄の精を受精に導こうとする。
そんな心と身体がじんわりと温まる感覚に、花梨は溺れる。

「これ……やばいな……」
「うん……もっとくせに……なりそう……♡」

幸せそうな花梨に何度もキスを重ねて、
甘いひと時に浸る。


……まだ花火まで、夜が明けるまで時間はたっぷりある……

◇◇◇◇

窓に映る輝きと、その一瞬の間を置いて響く破裂音
花火の輝きがあたりを照らす中、改めてベッドに組み敷かれた花梨はいまだ修也との交わりに蕩けていた。
揺さぶられるたびに乳房が柔く震え、もう何度も中に出された蜜壺は、引き抜くたびに泡だった2人の愛液が溢れ出ていく……

「ふあ……気持ちいい……よぉ……」
「花火、始まっちまったぞ?」
「……だめ」

しゅうは……私だけを見て……?
花梨は修也の頬に手を添えると、色に染まってしっとりとした笑顔を向ける。
花火の一瞬の閃光で、発情した白い素肌がほんのり桜色に染まっているのがわかる。
そんないじらしい恋人に、修也も愛情と欲望が底なしに湧き上がってくる。

「ま、確かにこっちの方が絶景かもな!」
「……ばか♡♡」

そう頬を膨らませると、首に腕を回し抱き寄せる。
全身で体温と鼓動を感じると、やはり幸せを感じるのだ。
ぐりぐりと蜜穴をほじくられるたびに甘い快感が花梨を溶かす。

「わたし、しゅうとぴったりするの好きかも……♡」
「それ、なんかわかる……」
「しゅうも?」
「うん、なんつーか、安心する」

修也は首筋に顔を埋めながら、そう恋人の耳元で囁く。
今はただ、それだけで幸せを感じる。

「わたしは安心するし、……えっちな気分にもなっちゃうけど……」
「花梨が、エロいせいだなっ」
「しゅうが、すけべなせい!」
「んな理不尽な……」
「だって、わたしは、しゅうしか知らないんだよ?」

初めてをしゅうにあげてから、
ずっとしゅうだけなんだよ?

「……それは、反論できねぇ」
「わかった?」

そんな困り顔の彼氏に花梨は意地悪だが柔らかい笑みを返す。
……私をこんなにしてしまった愛する人には、ちゃーんと責任をとってもらわなくちゃいけないんだから。

「ふふっ、じゃあさ、わたしをエッチにした責任、とってくれる?」
「……わかった」

2人とも互いが初めての恋人で、
初めての相手で、互いの身体しか知らない身なのだ。 
互いの愛欲に溺れた責任に対して、言い訳は出来ない。

「じゃあ、どのくらい? どうしてくれるの?」
「一生お前の……傍に……いてやる」

俺にはそのくらいしか、できねぇし……
そんな修也の辿々しい言葉に、
花梨の顔に鮮やかな笑顔が咲き誇る。
思わず腰に足を絡めて、思いっきり抱き付く。
あったかくて、気持ちよくて……幸せになる。

「ふふふ、今度パパとママにもそれ、言ってもらわなくちゃ♡♡」
「おい、話が飛躍してんぞ!?」
「大学生で籍、入れちゃう? わたし、橘花梨になっちゃう?」
「待てって、くそ、こうなったらお前を攻めまくって、今日の記憶をトばしてやるっ!!」
「ちょっと、激しいってば♡ しゅう、ずるいぃ……っ、んあああっ♡♡」

そんな恋人同士のやりとりの中、
いつのまにか花火が終わった事も気づかず、
2人だけの甘い世界に浸っていた……
お知らせ
実務でも趣味でも役に立つ多機能Webツールサイト【無限ツールズ】で、日常をちょっと便利にしちゃいましょう!
無限ツールズ

 
writening