絶対秘密の同居生活 第三話


「なんで?楽しいじゃん。俺はじめてだし、同棲とか」

いや初めてなのが普通だと思いますけど⁉︎
「っていうか、同棲じゃなくて同居ね、同居!ただの同居!!とにかくこんなわけ分かんない生活も卒業までの辛抱なんだから…つまりあと約11か月…それまで何事もなく過ごせば…」

ブツブツ言っている私をみて、綾人がため息をついた。


聞き慣れたアラームがスマホから奏でられる、朝。
AM6:00

私がいつも起きる時間。

目を擦りながらなり続けるアラームを止める。

まだ寝たいなぁ、とか思いながら重い瞼をゆっくりと持ち上げる。

「おはよ、優里」

国民的人気俳優の国宝フェイスが視界いっぱいに飛び込んできた。

「え!?あっ、あああ綾人!?」

「はは、びっくりしすぎじゃない?朝ごはんできてるからおいでよ」

優しく爽やかに笑ってそう言った綾人は、私の頭を撫でて、部屋から出て行った。

そうだった私昨日から…国民的人気俳優の幼なじみと同居してるんでした…!


リビングに行くと、部屋中にパンの焼けるいい匂いが充満していて、テーブルには色とりどりの朝食が完璧に仕上がっていた。
「こ、これ綾人が作ったの⁉︎⁉︎」

「そうだよ」

えぇ!綾人って料理できるんだ…。

「おいしいっ」

「はは、よかった。優里今日学校でしょ?お弁当も作ったから持っていってね」

「お弁当まで⁉︎いいのにそんな…」

「俺がしたいだけだから」

綺麗に微笑んだ綾人は自分のコップにオレンジジュースを注いだ。

そして学校のバッグらしきものを準備し始めている。
幼なじみとは言っても、実は采斗とはここ数年全く会っていなかった。だから近況はほとんど知らない。

「俺も今日は学校なんだよね」

「が…学校…?あ、そっか芸能コースのある高校に通ってるんだったよね」


人気芸能人は、全然休みなく働いているのかと思っていた。


「よしっ、準備完了!」



玄関で靴を履こうとしたときだった。




…なんか私の靴…こんなにピカピカだったっけ!?

----------------------------------------------------------
ちょっと更新ペース遅くなるかもです、、(~_~;)
             ふるーつぽんち
お知らせ
実務でも趣味でも役に立つ多機能Webツールサイト【無限ツールズ】で、日常をちょっと便利にしちゃいましょう!
無限ツールズ

 
writening