絶対秘密の同居生活 第三話
作成日時: 2021-06-21 20:53:18
公開終了: -
「なんで?楽しいじゃん。俺はじめてだし、同棲とか」
いや初めてなのが普通だと思いますけど⁉︎
「っていうか、同棲じゃなくて同居ね、同居!ただの同居!!とにかくこんなわけ分かんない生活も卒業までの辛抱なんだから…つまりあと約11か月…それまで何事もなく過ごせば…」
ブツブツ言っている私をみて、綾人がため息をついた。
聞き慣れたアラームがスマホから奏でられる、朝。
AM6:00
私がいつも起きる時間。
目を擦りながらなり続けるアラームを止める。
まだ寝たいなぁ、とか思いながら重い瞼をゆっくりと持ち上げる。
「おはよ、優里」
国民的人気俳優の国宝フェイスが視界いっぱいに飛び込んできた。
「え!?あっ、あああ綾人!?」
「はは、びっくりしすぎじゃない?朝ごはんできてるからおいでよ」
優しく爽やかに笑ってそう言った綾人は、私の頭を撫でて、部屋から出て行った。
そうだった私昨日から…国民的人気俳優の幼なじみと同居してるんでした…!
リビングに行くと、部屋中にパンの焼けるいい匂いが充満していて、テーブルには色とりどりの朝食が完璧に仕上がっていた。
「こ、これ綾人が作ったの⁉︎⁉︎」
「そうだよ」
えぇ!綾人って料理できるんだ…。
「おいしいっ」
「はは、よかった。優里今日学校でしょ?お弁当も作ったから持っていってね」
「お弁当まで⁉︎いいのにそんな…」
「俺がしたいだけだから」
綺麗に微笑んだ綾人は自分のコップにオレンジジュースを注いだ。
そして学校のバッグらしきものを準備し始めている。
幼なじみとは言っても、実は采斗とはここ数年全く会っていなかった。だから近況はほとんど知らない。
「俺も今日は学校なんだよね」
「が…学校…?あ、そっか芸能コースのある高校に通ってるんだったよね」
人気芸能人は、全然休みなく働いているのかと思っていた。
「よしっ、準備完了!」
玄関で靴を履こうとしたときだった。
…なんか私の靴…こんなにピカピカだったっけ!?
----------------------------------------------------------
ちょっと更新ペース遅くなるかもです、、(~_~;)
ふるーつぽんち
お知らせ
実務でも趣味でも役に立つ
多機能Webツールサイト【無限ツールズ】で、日常をちょっと便利にしちゃいましょう!
▶無限ツールズ