不機嫌なドンちゃん


「あの……」
「…………」
「その、ジェンティル……?」
「…………」
「ええと……」
「……ちゃん」
「え?」
「……ドンちゃん!」
「あっ!え、ええと……ドンちゃん?」
「……何ですの?」
「やっと口聞いてくれた……。その、もしかして怒ってる?」
「はい?💢怒ってませんけど?💢」
「いや💢マーク出てるし……」
「ええ、怒ってますわ!?で、それが何か!?」
「えっと、何でそんなに怒ってるのか話してもらえると……」
「分かりませんの!?私が!何で怒っているのか!?」ドンドン!バキィ!
「(あぁ、床が……)ごめん、分からないです……」
「はぁ……それじゃあ、今日貴方がしてきた事を胸に手を当ててよく考えてご覧なさいな?」
「ええと、今日は学園に来ていつも通り仕事して、途中でプリントを受け取って、それから……」
「はいそこ!そこですわ!そこで誰と、何を話しましたか?」
「え?プリントを持ってきたのは、ヴィルシーナで……あっ」
「気づきましたか?私はあの時見てしまったのですわ。……貴方とあの女の睦言を!!!」
「睦言って……そんな言葉どこで覚えてきたのさ」
「どこでも良いでしょう?それよりも貴方は、この私を差し置いてあの女と、よりにもよってあの女と楽しげに談笑していたではないですか!」
「別にそんなに楽しげにしてたわけじゃ……」
「いいえ楽しげでしたぁー!鼻の下伸ばしてましたぁー!」
「鼻の下伸ばしてたって、そんな事……」
「あ!今ちょっと頬がニヤつきましたわね!?はぁー、イヤラシイ!どうせあの女のおっぱいでも見ていたんでしょう!?あの女のB83のEカップ(推定)を!!!」
「何でドンちゃんがヴィルシーナのバスト知ってるんだよ!?てか、そんな見てるわけないだろ!?」
「そんなと言うことは少しは見たんでしょう!?はぁー、本当にドスケベなんですから!そんなにおっぱいが見たければ私のをいくらでも見せて差し上げますわよ!B95のFカップ(推定)を!!!」
「うぉでっか……じゃなくて、見せなくて良いから!おい脱ぐな脱ぐな!俺が捕まる!」
「離してくださいまし!あの女が貴方を色香で惑わすというのなら私はそれを上回る色香で骨抜きにするのです!」
「力強っ!てか、そもそも何でそんなことするんだよ!」
「そ、それは……///貴方を、他の女に取られたくない、から……///」
「え……?」
「〜〜〜っ!///貴方には!私のことだけを見て欲しいのです!他の誰でもない、私のことだけを!……だってそうでしょう!?貴方は……!にぃには、ずっと前から私の、ドンちゃんの物なんだからっ!!!」
「!……ごめん。ドンちゃんは昔から寂しがり屋だったもんね。寂しい思いをさせてしまった俺が悪かったよ」
「だめ、許さない。本当に悪かったと思うなら、ギュッてして」
「……分かったよ。……これでいい?」ギュッ
「///……まだだめ。頭も撫でて」
「……これで許してくれる?」ナデナデ
「〜〜♪だめ、もっとして」
「……ねぇ、機嫌直してくれた?」ナデナデ
「だ〜め!私を寂しくさせたんだから、今日1日は甘やかしてくれないと!」
「えぇ、それは……」
「じゃないと、にぃにともう口聞いてあげないんだからね!」
「それは困る……」
「でしょ?なら、今日は甘やかしデーにして?……普段あんまり甘えたりしないんだから、今日くらいは良いでしょ?」
「……分かったよ。なら今日は精一杯甘やかさせていただきますよ、お姫様」
「ふふん、よろしい♪じゃあ、まずは膝枕からね!あ、耳かきも忘れずに!」
「はいはい……」
「〜〜〜♪」

この後ドンちゃんをいっぱい甘やかした。
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