徒然なるままに


実はこの記事は、わざわざ枠を開けていただいて書いております。ほんとにありがとうございます。
ところで私はいまこたつに入ってごろごろしてます。ここ数日映画を見ては寝落ちし、起きて飯を食っては眠くなり、起きて映画を見てはまた寝落ちする自堕落生活を送っています。しかも部屋にはいま誰もいないので実質1人部屋状態を満喫しております。しかし目の前には日を追うごとに積み上がってゆくタスクの山。怠惰な自分と課題との間で逡巡するとは、なんてすばらしい年越しでしょうか。

さて、このありがたいスペースをしょうもない話で埋めていきたいと思います。お題は、ものを書くこと=writing にまつわる連想ゲームです。
小さい頃から文字を書くのが好きでした。たとえ「さ」の字を反転させて「ち」と書き間違えてしまったとしても、ただ書くことが好きだったのです。よく小説めいたものを書いていました。書いては周りの大人に見せたり、いとこのために絵本をつくったこともあったそうです。思えば、そのいずれにおいても、私は現実とか真実といったものを書こうとしたことは一度としてありませんでした。ただただ自分が楽しいと思うフィクションを作りたいと思って何かを書くのです。支離滅裂で奇想天外な物語でも構いませんでした。むしろ意味不明なものの方が良かった。書いてて楽しいから。そんな思いで文藝部に入り、3年間楽しくデカダンを追いかけていました。読み手のことなど微塵も考えていませんでした。読み返すと恥ずかしいものが沢山あります。正直、書いている当時も恥ずかしかったです。でもそれがその時一番書いてて気持ちいいものだったのです。

しかしいくつかの条件が満たされなければ、書くことが最高の楽しみにはならない。まず第一に自分の書きたいことを書くこと。次に硬い鉛筆を使って藁半紙に書くこと。それから、午後に書くこと。早くても夕方以降でないと書く気分になれません。4つ目には、寝そべって書くこと。いまこれを書いている時もうつ伏せになってます。肩が痛くなるけど、これより良い姿勢を開発できないので仕方ありません。そして最も大切なのが、読むこと。自分は何かを読んで刺激を受けて、そうして初めて何か書こうと思う人間なので、読まないことには何も始まらない。
こうしたことが揃って初めて、書くことが最高の遊びになるのです。

今月に入って、高校の時の友だちから手紙が来ました。読むことや書くことにこだわって生きてきた人です。彼女は万年筆を使って書くのが好きで、その手紙も青いインクを使って書かれたもので、ときおり黒インクの端書がありました。昨日、手紙の返事を書いていました。最高に楽しい作業とは言えなかった。手紙では、自分の現実をなるべく嘘をつかずに伝えなければいけないから。”PILOT<F>H983”の印字が入ったペン軸から溢れるインクが手につくたび、細く削った鉛筆を使いたいとも思いました。手紙を書いている間中、望む形の文字へと成形していく作業が一番楽しかった。別に手紙を書くのが楽しくないわけじゃないです。手紙は好きです。でも最高ではないよね。

ここ一年、書くのが何よりも楽しい、などという時はありませんでした。これからもしばらくないでしょう。もしかしたら死ぬまでないかもしれない。それでも書くことが好きでいられればそれでいい。
などとは、乾燥した指で液晶画面を叩いて誤字を連発しまくりながらでは到底思えないのです。

これを書いている間にも盛大に寝落ちしました。そしてまたねむくなってくる…いいかげん自分の部屋で寝ないと
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