【閲覧注意】ノイマン×アーサー♀ ネタ帳


時系列:劇場版後〜1年後くらい(アーサー28〜29※ギリギリ30手前)
色々捏造過多注意。
アーサーは女性ですが名前はアーサーのままです。
※ノイアサです。
※ハインラインはアーサーへの想いに最後の方まで無自覚なストーカーですがこれはハイアサではありません。ハイアサではありません。(大事なことなので以下略)

馴れ初めから最終的にハイジャックジャックハネムーンネタ。
妄想がとんでも無く長くなったので頭の中から出してみた。
以下箇条書きのネタレベル。
書きたいところだけ書いてる。
長い。


アーサーがスカート1ヶ月チャレンジでスカートなのを見て、女性として意識したノイマンが打ち合わせとかアークエンジェルとミレニアムのクルーが顔を合わせるときに積極的に挨拶したりするようになる。

劇場版の最後で艦橋に戻って来たノイマンを労おうとアーサーが近づいたところで、マリューさんが熱烈キッスで湧く艦橋。
わわわ、凄いですね、熱烈ですね、アークエンジェルでもあんな感じなんですか!?と動揺してノイマンに寄り添っちゃうアーサーと距離近!と思いながらまあ、あんな感じかも…みたいに会話するノイマン。

ハインラインの暴走を経てアーサーに恋人を作らせなければ!となってたコノエ艦長(父)がピキーンと何かを受信。
ちょっと落ち着いて振り返ったマリューさんとアイコンタクトして深く頷きあう。
ムウさんは面白がってチャンドラとかアークエンジェル組を焚き付けてノイマンからかって余計にアーサーを意識させる。

「…アークエンジェルとミレニアムは同じコンパス所属なのですから、親睦を深める必要がありますな」
「そうですわね、今回のようにお互いクルーを都合し合うこともあるかも知れませんし」

コンパス凍結解除に向けて動くけど、しばらくは上の方の話になって現場はあまり動けないだろうから、最近激務だったし慰労も兼ねてコンパス親睦会やろうか。
ただしコンパスの業務回しながらだし、宇宙に地上に色々なところにメンバーいるから少人数ずつ定期的にあちこちで開催するって良くない?良いよね。
じゃあ取りまとめに実行委員選出しよう。
ミレニアムの方からはアーサー出すよ。
ではアークエンジェルの方からはノイマン出しますわ。
「「2人とも後は宜しく」」

分かりました!頑張ります!な何も知らないアーサーと、どう考えてもお膳立てされてる気がするけど気になってる人だし…ってなってるノイマン。

1回目はコンパス本部のあるアプリリウスにしようか。2回目はオーブにして、3回目は…とサクサクざっくりスケジュール立てるアーサー。
イレギュラーが無ければ事務仕事は割と慣れてるので手際が良い。
ナチュラル&コーディネーターの混成で軍人が飲み会出来るお店は慎重に選ばないとね!とこっちもおすすめ選出しておくからノイマン大尉もオーブ側はよろしく!予算は1人あたりこれくらいでとサクッと打ち合わせを終わろうとして待って待ってと引き止めるノイマン。
どうかしたの?となってるアーサーに、飲み会の幹事とかした事なくて…と不安を吐露するノイマン。
副長の仕事である程度人の割り振りとか親睦会や慰労会の開催とか慣れてるアーサーと、操舵手に専念してもらうために実質アークエンジェルの副長ポジだけど実務は他のクルーがしてくれてたノイマン。
割と実務能力に差がある。(操舵手が本職なので)
迷惑かけますね、すみませんと謝るノイマンにこれから覚えれば良いんですよ〜、じゃあ今回は私がメインで取りまとめしますね。と親睦会の幹事の仕事の流れをレクチャーするアーサー。
連絡先教えておきますね、分からない事あったら聞いて下さい、と仕事用だけど個人アドレス教えるアーサーとよろしくお願いします!と自分のアドレス教えるノイマン。

後で自分の端末に登録されたアーサーのアドレスに思わず頬が緩んじゃうノイマンはいる。
緩んでいるのをチャンドラあたりに揶揄われて真っ赤になるノイマンもいる。

アークエンジェルは沈んじゃったのでオーブが旧式の船(宇宙船ではなく普通の戦艦。海に浮いてるの)をとりあえず提供してくれて海上経由で支援活動するアークエンジェル組。
海の船は慣れてないし動かしずらいな〜と言いながらベテランオーブ海軍が二度見するような動きをする新アークエンジェル(仮)
ノイマンですから仕方がない。

定期的に進捗報告しましょう、とミレニアムとアークエンジェルとの定期通信に便乗して報告し合う2人。
後方腕組み満足艦長(父)

「アビー君はミネルバ時代からアーサーと親しかったのかね?」
「はい、お世話になってます。プライベートでは女子会したりしてますよ」
「アーサーは最近親睦会の実行委員になってアークエンジェルのノイマン大尉と話しているが、どんな感じかな?」
「細かい内容まで聞いてませんが、楽しそうにはされてますけど…?」
「アルバートがアーサーに心労をかけていたから心配でね。あんな付き纏いをされてプライベートで影響が出てはいけないと思っているのだが…」
アビーにアイコンタクトするコノエ艦長(父)。
ピキーンと何か受信するアビー。
「…話は変わりますが、アーサー副長はとても良い人なので、すぐに恋人が出来ると思いますよ」
「そうかね、では友人として応援してやってくれ(分かってくれるかね)」
「分かりました(分かりました)」
「ところでさらに話は変わるが、アークエンジェルからの通信だがね」
「はい、定期通信はまずアーサー副長に繋ぐようにしますね」
かくしてノイアサ推進委員会(ミレニアム支部)発足。
ハインラインのアーサーへのストーカー行為は割とミレニアム女性クルーに知られていたので大体の女性クルーが推進委員になった。
ハインラインは女性クルーに蛇蝎のごとく嫌われているが気にしてない。
仕事とアーサーを監視するのに忙しい。
ストーカーしないと言った?違います、あくまでアラートの監視です。

応援しなくっちゃとなるルナマリアと女性陣の熱が凄くて応援したいけど及び腰のシン。
アグネスはナチュラルと?正気??となるがアーサーは行き遅れ寸前だし妥協するのかな、階級高い女性が片付くならアーサー狙いの男性も私の方に注目するかも、それにハインライン大尉はスペックは良くても無いわ〜と消極的に賛成となる。
アグネスはそういう奴だよ。

ノイアサ推進委員会(アークエンジェル支部)はムウさんあたりが音頭取ってる。
ノイマンを揶揄いつつも恋愛って良いぞ、恋人がいるって素晴らしいぞ、ナチュラル?コーディネーター?同じ人間じゃないか、オーブにはいっぱいそういうカップルいるだろ?と焚き付ける。
あくまで背中を押してやるだけ。
それはそうとアーサーに良い顔出来るようにオーブオススメのお店とかリサーチ手伝ってくれるし、持ち前のコミュニケーション能力でオーブ軍で親しくなった、飲み会出来る店詳しい人紹介してくれてたりする。
ついでに女性が喜びそうな飲み物とかデザートとか美味しいお店にしとけとアドバイスもする。
アーサーに相談する前に事前相談してくれても良いんだぜ、と頼れるアニキするムウさん。
頼れるなと思いながら、アーサーに会うとセクハラ視線で見ちゃうのでノイマンはめっちゃ警戒する。
仕方ないじゃ無い、顔見ようと視線下ろしたらお胸まで視界に入っちゃうんだもの(byムウさん)
とりあえずノイマンはマリューさんにチクって、ムウさんはマリューさんにシバかれる。いつものこと。

たまにコノエ艦長(父)に「いけませんなぁ、フラガ大佐」と笑顔()で忠告されて背筋が凍るムウさんもいる。
アーサーはなんか楽しそうだな〜とのほほん見ていて、ハインラインは「要警戒対象です」とムウさんを個別で監視するよう監視システムにアラート設定している。
コノエ艦長はその設定を憲兵に報告受けて、どうせだからアルバートも監視対象に入れとけって真顔で
指示出してる。
憲兵は仕事が増える。コノエ艦長から特別手当は出た。割りには合ってない。


アプリリウスの会場候補のお店に飲み会の下見に行こうとアーサーに誘われて、ランチ?って聞いたらお昼は知ってるから夜、って言われて動揺するノイマン。
いや、ただの下見だから…と自分を納得させて私服でアプリリウスへ。
カジュアルな私服(白Vネックシャツ+オリーブ色のロングスカート)で待った〜するアーサー。
これはデートじゃなくて下見、これはデートじゃなくて下見。と自分に言い聞かせるノイマン。
私服だと初めましてだね〜とアーサーに言われて似合ってるよ、とか無難に褒めるノイマン。
コンセプトはカジュアルデートなのです、とか言われて吹き出すノイマンはいる。
デート!?と聞き返されて男女で飲み屋さんに夜行くから他の人にはそんな風に見えた方が良いかなっていうアーサー(軍関係者とか不自然に思われないためで他意はない)
ルナマリアとか女性クルーで色々選んだよ〜とか言われて、そうだね、お仕事だものね、他意はないよね、と理解しちゃうけど納得できかねるノイマン。(28歳現在彼女無し)
飲み屋さんはそこそこの広さの個室がいくつもあって、他の部屋の音は聞こえないし小会場みたくそれなりの団体も受け入れられるところ。
お店の人にはあらかじめ連絡入れてあったので団体用の会場を見せて貰って2人用の小部屋で当日用のメニューでディナー出してもらう。
ノイマンの頭の中は「これはデートじゃない」でいっぱい。
緊張してるのかなー、とアーサーが色々お店の人に聞いてまとめてノイマンの意見聞いて会場決定。
今日泊まるホテルまで送るね、と言われて逆じゃないか?となるノイマン。
土地勘あるもの、と警護のつもりでホテルまで護送するアーサー。
途中で少し寒くてくしゃみするのでノイマンがジャケットを貸す。
断ろうとするアーサーに次会った時返してくれたので良いからと割と強引にジャケットを貸す。
ブカブカのジャケットを着て帰路に着くアーサー。
萌え袖状態のアーサーにまた連絡するね〜と手を振られて割と脳を焼かれるノイマン。
ムラッと来ちゃうけど、いや待て彼女じゃないし、そういうのダメだろ。次会った時まともに顔見れなくなるぞ!とシャワー浴びてとっとと寝るノイマン。
めちゃくちゃ寝つきが良い。
夢見がアレで朝起きた時にちょっとヤバかったのはノーカンとする。


アプリリウスの飲み会が開かれる。
ミレニアムとアークエンジェルで10人ずつくらい(20名程度)
ちょっとした同窓会くらいの規模。
アーサーとノイマンは幹事として忙しく立ち回る。
お開きになって手配したタクシーに片っ端からクルーを詰め込んで出発させて、最後に残った2人が店に挨拶してお騒がせしましたと侘びながら精算する

帰りは一緒のタクシーで、アークエンジェル組が泊まってるホテルに着いたらアーサーがジャケットの入った紙袋を渡してきて、先日はありがとうございました、とお礼言ってくれる。
受け取って見送って、紙袋の中のジャケットがクリーニングのビニールに包まれてるし、紙袋の底の方には小さなプチギフトのお菓子があるのにも気づく。
クリーニングされてるのが嬉しいのか残念なのか。
ちょっとモヤモヤ。

2回目はオーブで、場所決め等ムウさんなどノイアサ推進委員会(アークエンジェル支部)に後押しされてノイマンがリード。
土地勘が無いのでアーサーはノイマンに基本おまかせ。
なんとか候補を絞り込むと下見に行きますね、とアーサーがオーブにやって来る事になった。
これはアピールチャーンスとムウさん。
どうせオーブに来るなら買い物とかも良いんじゃない?なんせプラントにはないブランドとかあるよ、とコンパスオーブ側女性クルーショッピングおすすめマップとか出して来る。
これはもしかして同志からの支援なのでは?とミレニアム支部。
アーサーにこのブランド気になる〜とかこのお店ネットニュースで見た気がする!とかミレニアム女性クルーがアーサーにお願いしまくる。
えーっ、買い出しじゃないんだよー!?と言いながら、ついでに休暇も取りなさいとコノエ艦長に勧められて、じゃあちょっともう1日プラスしてお休みがてらお邪魔しちゃおうかな、となるアーサー。
ムウさんが慣れてない場所に1人で女性を放っておくなんてとんでもない、じゃあどうせ後で合流するんだしオーブに着いたらそのままノイマンに案内させるよ、といつの間にか滞在中ずっとノイマンと一緒って事になってる。
後でそういう事に決まったから、と言われて御膳立てしすぎです!って真っ赤になってムウさんを怒るノイマン。
良いじゃない、それとも彼女1人で放っておくの?オーブだって治安悪いところもあるぜ?とニッコニコで煽るムウさん。
後ろでニヨニヨしてるチャンドラ。
チャンドラめ後であいつはシバく、と決意しながら休暇申請出すノイマン。

チャンドラをシバきに入ったら元アークエンジェルのトノムラ達までいてみんなでニヨニヨされたのでシバきまくった。
仲が良いアークエンジェル組

アーサーがオーブに来たので空港まで迎えに来たノイマン。
荷物持つって言ったら私の方が力持ちですよ?と言われて男のプライドですって返したらくすくす笑われながらお願いしますね、と頼まれてちょっと恥ずかしくなる。
ホテルに荷物置いてショッピング。
とりあえずとミレニアム女性クルーの買い出しと発送をテキパキこなしてから時間あるし服見たいかな〜ってなってお付き合いしてもらうのも悪いし一旦解散しますか?って提案されるけど、荷物持ちに志願するノイマン。
女性服ブランドのお店=女性がいっぱいで(ちょっと早まったかもしれない…)となりながらワクワク服をチョイスしていくアーサーを可愛いな〜と見てる。
周囲はもちろん初々しいカップルだなぁと微笑ましく見てる。
これどう思います?とかこういうのオーブでは流行ってるんですね、とかきゃっきゃうふふしてると良い。
時間使ってしまって慌ててホテル戻って買ったばかりの服に着替えて下見に行く。
団体用の会場は完全個室だけど、それ以外は半個室なお店。
条件に合いそうなので味見を兼ねた食事にしましょうか、となってからノイマンがちょっと、と離席。

ここに来るまでにちらっと見かけたノイアサ推進委員会(アークエンジェル支部)の面々を捕まえてシバく。

「俺、上官!」「そうだそうだ」
「プライベートだ、この野次馬ども!」
※下見なので正確にはプライベートではない。
ノイマンがキレちゃった〜と退散する面々。
イラッとしながらアーサーの元に戻るノイマン。

どうかされましたと機嫌が悪くなってるノイマンを気にするアーサーとなんとか誤魔化そうとするノイマン。

「一日中付き合わせてしまって疲れてしまいました?」
「いえ、とんでもない!ちょっと嫌な奴の顔を見ただけで!」(後でもう一回シバこう)
ぐぬぬしているノイマンの緊張をほぐすためか、アーサーからプライベートみたいなものだし、同い年だからお互いフランクにお話ししましょうか、と提案される。
アーサーに他意はないのは分かってるがドキッとするノイマン。
(まあ、プライベートみたいなものだし…)
ちょっとラフに接しても良いよな、と了承する。
多分最大の分岐点。
「ねー、ノイマン君はどんなお酒好きー?」
「ア、アーサーさんはどういったのがお好みで?」
「なにそれ硬すぎ〜」
笑うアーサーにちょっと緊張ほぐれるノイマン。
「俺はなんでもイケるけど普段は飲まないな」
「そうなの?」
「非常召集あったら飲酒運転になっちゃうから」
「飲酒運転(笑)」
軽くお酒が入って割と笑い上戸なアーサーとほぼノンアル飲んで可愛いなぁ〜ってしてるノイマン。
ホテルまで送ってありがとーとか言われちゃってまた明日ね、って無防備に微笑まれて別れなくないなぁ…て思って恋を自覚しちゃうノイマン。
(俺、また「副長」を好きになったんだ…今度は告白したいな…)
もう始まる前に終わってしまうのは嫌だと奮起するノイマン。

次の日アーサーが帰る前にまた買い物に付き合って、空港で別れる最後の最後に「これ前のお礼のお礼」ってプレゼント(ハンカチ)を渡すノイマン。
なんかこう2人で出かけた証拠を残したかった。
アーサーはえぇーっ!悪いよーとか言うけど、結構強引に渡しちゃうノイマン。

見送ってアークエンジェルに戻ってムウさんのところに行く。
この前野次馬してたからもう一回怒られるかなーと思ってたら顔真っ赤にしたノイマンに「ア、アーサーと付き合いたいんで協力お願いします!」とかお願いされちゃう。
キュピーンと受信したムウさんが「…昨日、あれから何があった?」とか聞き出そうとするが特に何もなくてあれ〜?ってなる。
(ワンナイトっちゃったワケでもないの??)
それとなく聞いてみたら、そういうのは付き合ってからと言われてまっじめ〜となりながらノイアサ推進委員会(アークエンジェル支部)に非常召集かけつつ、あっち(ミレニアム)にも支部あるだろ、と声かけちゃう。
かくしてノイアサ推進委員会は統合される。
委員長はコノエ艦長(父)副委員長ムウさん。
ハインラインはどこからともなく聞きつけて入りたがったけど、オメーの席ねーからされた。(妥当オブ妥当)

2回目の懇親会も盛況に終わる。
積極的にアーサーにアピールするノイマン。

ウチのノイマンはアーサーに惚れてっけどそっちのトライン副長はどんな感じ?とムウさんに聞かれてうーんとなるコノエ艦長(父)
ルナマリアやアビーに言って探ってもらう。
まだやってなかったオーブのお土産の分配を兼ねてと女子会決行。
メンバーはアーサー、ルナマリア、アビー、アグネス、他女性クルー数名。ヒルダはセクハラするので出禁。

オーブってどんな感じでした。危なくなかったですか。とか色々質問して「ノイマン君に案内して貰ったから」の一言を聞き出す女子会メンバー。
キタコレ!となりながら
「ノイマンさんって誰ですっけ?」
「ほらアークエンジェルの操舵手で、ファウンデーション戦の時にミレニアム操舵してた人」
「あー、あの人。すごかったけどコーディネーター?」
「ナチュラルって聞いた、すごいよねー」
「へー、それで?歳いくつ?階級は?」
みたいに女子会メンバーでノイマンさんの話題いっぱい出してアーサー副長どんな感じの人でした?とぐいぐいアーサーのノイマンの印象を聞き出していく。
えぇーっとなりながら質問に答えて、最後にそういえば、とカバンに入れていたプレゼント放送されたハンカチを出して
「ジャケット借りたお礼に、クリーニングしたジャケットとお菓子渡したんだけど、お礼のお礼ってハンカチ貰っちゃった。律儀な人だと思うよ。すごく良い人」
とかのほほんと言うアーサーにジャケットネタkwsk!する。
アレコレ聞き出してこれはだいぶ「有り」ですよアーサー副長!とか煽って、そんな事ないよぅ…とか顔を赤くしちゃうアーサー。
アーサー副長も「有り」でしょうコレー!と盛り上がってる女子会メンバーに呆れてアーサーに口出すアグネス。
「いい歳してるんですから、良い子ちゃんしてたらイイ男逃しますよ。イケる感じなんですよね、ナチュラルでも良いならモーションかけちゃえば良いじゃないですか」
「えぇー?アグネスこんな子だったっけ!?」
あ、そういえば上官相手には猫被ってたっけ、まあ良いかアーサー副長なら、と開き直るアグネス。
「お礼のお礼なんて口実じゃない。狙ってる女にモーションかけるのにちょっとしたプレゼントなんてよくある事でしょ。きっかけなんて何でも良いんだから、モーションかけられてるって事が重要。後はこっちからモーションかけるか、無いなっていうなら距離取るか、まあアーサー副長には難しいかもしれないけど気を持たせてキープするか」
それ以外になんかある?みたいに言うアグネスにキープはどうかなぁ、となりながら
でもぉ、勘違いだったらぁ…みたいに及び腰になるアーサーにコレがぶりっ子じゃなくて天然なのよねー…となりながらアドバイスするアグネス。
「じゃあ、今度会った時とかに横に立ったら一歩近づいて上目遣いに見てみれば良いわ。気にして無い相手なら距離取るし、気にしてる相手なら嫌がらないでしょ。その上であっちからも距離近づけてくるならもはや確定でモーションかけられてる」
距離取られてもごめんなさい、近かったですよね、みたいに言えば穏便に終わらせられるから。と言われてな、なるほど〜勉強になる〜となったアーサー。
「…ちなみに近づいて、向こうからも近づかれちゃったらどうすれば良いの?」
「付き合う気があるなら手でも握れば?(呆れ声)良い男なら早めに声かけないと掻っ攫われるんだから、次の懇親会が最後なんだしそこですれば?幹事やってるんだから近くに行くことあるでしょ」
「つ、次かぁ…でも、ダラダラしちゃうのは良く無いかなぁ…」
「付き合う気あるの?好きなの?」
「良い人だとは思うし…真面目で素敵だと思うし、つ、付き合えたら嬉しい、かな」
アグネスめ〜…あれ?なんかこの流れは…あれ?ってなってるうちに話が纏まっちゃってあれ?いつの間にかアーサー副長ノイマンさんにモーションかける事になってる?恋愛的に意識しちゃってる??アグネスファインプレー???となる女子会メンバー。
「…あんた、ミレニアムに来て一番良いことしたわよ」
「はぁ!?」
ルナマリアにしみじみ言われてキレるアグネス。
ぽや〜としてるアーサーにちょっと心配になって「すぐ体を安売りするような真似は逆に良く無い、せめて向こうから求めさせなさい。付き合う事になっても最低でもデート3回目以降じゃないとダメ!」と忠告するアグネス。
「はい!」と良い子の返事するアーサー。※10歳年上。

と、言う事でアーサーがノイマン大尉に恋しちゃってモーションかける事になりました、とアビーから報告受けて椅子からずり落ちそうになるコノエ艦長(父)
「…何でそうなる???」
「アグネスが焚き付けたからですね」
恋愛脳でも役に立つんだなぁ…と割と失礼な評価をするコノエ艦長(父)
この作戦?をノイマンに知らせるか相談するコノエ艦長(父)にやめとこうととめるムウさん。
「何から何までお膳立てってのもなぁ、好きな女性からのモーションくらいちゃんと受け止められないと男としてダメでしょ」
「それはそうですな」
我々に出来ることは見守るだけ…と次回最終の懇親会に参加をねじ込むコノエ艦長(父)とムウさん。職権濫用?いいえ、ノイアサ推進委員会委員長と副委員長の権利です。

当日勝手に参加決めてるハインライン。
お前絶対盗聴してるだろ!とコノエ艦長に怒られる。
ムウさんはこいつもしかして…とピキーンとなってさりげなくアーサーやノイマンに近づけないようにハインラインを引き留め続ける。

最後の懇親会はいないはずの人たち(キラとかラクスとかターミナルとかイザーク達とか)も招く関係でコンパス本部で開催。
あれこれ走り回って懇親会終わらせてお開きになって、気心知れた人達だけ残って雑談がてら片付け手伝ってくれてる。
一息ついたくらいにアグネスの言葉を思い出して水飲んでるノイマンの横に近づいて、あれ?って見てるノイマンを認識してからもう一歩近づくアーサー。えっ!?となってたら上目遣いで見られてあ、コレそういうことか!えっ!?アーサーもそう思ってくれてる!え!?と動揺しまくるノイマン。(0.01秒)
いや、動揺してる場合じゃないだろ、懇親会終わっちゃったんだから、コレ以降は接点無くなるぞ、今勇気出せ!とノイマンからも一歩近づく。
近づきすぎてちょっと触れちゃう手にドキッとしつつほぼ密着状態で立つ2人。
ジレってぇ…となりながらそれとなく見守る周囲。
ハインラインはムウさんに肩押さえられてオメーは座ってろ、されてる。
※ハインラインは無自覚なので普通にアーサーを助けなければと思ってる。
(ええと、ええと、向こうから近づいてくれたって事は向こうも憎からず思ってくれてるって事で、ええと、つ、次どうするんだっけ!??)
助けてアグネス!となりながらイマジナリーアグネスに手を握れば?と言われて咄嗟にノイマンの手に触れちゃうアーサー。
あ、でも握って良いのかな?となるアーサーにここが勝負だ!とギュッと手を握るノイマン。
エンダー!と心の中で喝采を送る周囲。
ガタッとしそうになって渾身の力でムウさんに押さえつけられるハインライン。(無自覚)
「いいか、今大事な時なんだから黙って座ってろ、良いな」
「…はい」
ムウさんに笑顔で凄まれて気後れするハインライン。
あわわわわとなって固まる2人。
「あ、あのぅ…」と何か言おうとするアーサーに
「ま、待ってくれ、告白は俺にさせてくれ!」と言っちゃうノイマン。
(もうそれ告白してね?)となる周囲。
「最初は笑顔が素敵だなって思って、話をしているうちに君の仕草とか雰囲気とか何もかももっと好きになっていった。君のそばにいたいし君の笑顔を守りたい。俺に君の隣にいる権利が欲しい。俺と…恋人として付き合って下さい!」
「…はい。私で良ければ喜んで」
今度こそエンダー!!!
おめでとう、と祝福する周囲。
あ、そういえばみんないた…となる2人。(見えていなかった)
ムウさんも良かったなぁ…となってるとハインラインが自由になってしまう。
手を握ったまま照れてる2人に近づくハインライン。
?ってなってる2人にハインラインはノイマンの肩をがっしり掴んで
「アーサー副長はとても無防備ですので気をつけてやって下さい」※無自覚なので本心から忠告してる。
「は???」
「…ハインライン大尉…(ストーカーやめたはずだよね、この人)」
あー!アイツをフリーにしちまったー!!となるムウさんと何やってるんですかフラガ大佐!となるコノエ艦長(父)
結局コノエ艦長(父)がハインラインをシバいて引きずって帰る。
「待ってください、彼の端末にアラート設定を!」
「他の艦のクルーを巻き込むな馬鹿者!」

何だったんだろうあの人???となって何となく笑っちゃう2人。
周りも雰囲気が緩んでおめでとうとか祝福してくれる。
イザークあたりはディアッカとコントしながら忠告してくれる。
「ナチュラルとコーディネーターでは色々と問題もある事だろう、相談は受け付ける。コレみたいなグッダグダになる前にちゃんと話し合っておけ」「…いや、迷惑かけて悪りぃな」「お前は早く彼女と話し合いの機会を持て!コレで何回目の破局だ!」「10回目かなぁ…返す言葉もございません」
流れ弾でイザークに説教くらいながら男女逆で差があるだろうけど…とディアッカがナチュラルとコーディネーターの意識の違いとか揉めがちなところとかレクチャーしてくれる。
真面目に聞く2人。
そういえば好きだ!って気持ちで突っ走っちゃったけど、人種というかナチュラルとコーディネーターだし、オーブ軍とザフトだし、色々ハードルあるよね、と冷静になる2人。
「種族差はどうにもならんが所属ならノイマン大尉をザフトに入れるのは無理だが、トライン少佐をオーブ軍に入れるなら何とかなるだろう。見ろ、ここに所属先変えまくってる馬鹿どもならこんなにいる。むしろ所属先を変えてない方が珍しいくらいだ」
あはは…と苦笑いするキラ(連合→オーブ→ザフト)、アスラン(ザフト→オーブ→ザフト→オーブ)、ムウさん他アークエンジェルの面々(連合→オーブ)、一時期アークエンジェルのメンバーになってたディアッカ(利敵行為)。なお、同じくザフトのためだが利敵行為(エターナル援護)したイザーク。
どうですか、とイザークに話を振られて、まあザフトと話をつけてる前提でオーブ軍に移籍する口利きくらいなら…と困惑しつつ了承するカガリ。
所属先ってそんなに簡単に変えて良いものだっけ?
となるアーサーといや、アークエンジェルは亡命だからちょっと違うような…となるノイマン。
「まあ所属とかそこら辺は何とかなるって事さ」とまとめるムウさん。
お付き合いはコレからでしょ、とりあえずデートとか楽しむのが先じゃない?と先の方ばかり考えすぎてたら今を取りこぼしちゃうよ、と暗くなりそうなのを回避する。
片付けも終わってお開きになって、コンパス本部の宿泊施設に送っていって、別れてから付き合い始めたのが嬉しいけど、これからの事を考えちゃう2人。
家族に連絡入れてみたりする。

ノイマンのところは恋人がコーディネーター?まあ、オーブに亡命したからそういうことも…え?ザフト?プラントの軍人?大丈夫?あんたナチュラルだからプラントにはいけないでしょ?と困惑が先に立つがノイマンが選んだのならとあんたが決めれば良いわよ、と認めてくれる。
アーサーのところはナチュラル!?となって今からでもお見合いすれば…コーディネーターにも良い人いるわよ…とか消極的に反対されてしまう。
割とショックを受けてしまうアーサー。
良い人なんだよ、と言っても最終的に決めるのはあなただから強固に反対は出来ないけど、苦労することが分かって賛成できないわ。と言われて終わってしまう。

翌朝しょんぼりしているアーサーをノイマンがデートに誘う。
海の見える公園で、プラントにも海ってあるんだなぁ、と明るい顔で言うノイマン。
海に近い端に、慰霊碑があるのが見える。
「こういうのはプラントとオーブも変わらないな。オーブにも海浜公園に慰霊碑があるんですよ」
「…そうなんですね」
「俺、前に好きな人がいました」
いきなり過去を話し始めるノイマン。
「何も言えないうちに配属先が変わって、色々あって知ってるかも知れないけどアークエンジェルは連合から離反した形になってあの人とは敵になりました」
「……」
「本当に色々あって、最終的に俺たちはあの人の乗った艦を撃ちました」
息を呑むアーサー。
ノイマンが座りましょうと促して慰霊碑近くのベンチに座る。
「墓は…多分彼女の実家には家族が残っていたはずだし、故郷にはあると思いますが、俺はオーブに亡命しましたし見たこともありません。そもそも遺品すら爆散してほぼありません。少しはアークエンジェルに残ってましたが、ファウンデーションの事件でアークエンジェルごと失われました」
黙って寄り添うアーサー。
「オーブで亡くなった人達を悼むときは、こういった慰霊碑に祈りを捧げていて、俺は割と最初の頃しっかりしろとその人には叱られていたから、祈る度にあの時のように叱咤激励されている気分になっていました」
「しっかりされた方だったんですね」
「…アークエンジェルの副長でした」
アーサーを見つめるノイマン。
「決して貴方を代替のように考えてる訳ではありません。ただ元ミネルバの副長、今はミレニアムの副長の貴方の存在を認識したのは彼女の事があった事は事実です」
「…どうして、今、私にお話ししてくれるんですか?」
「俺は何かを壊してしまうのが怖くて、あの人には何も言えないまま終わってしまいました。もう二度とあんな思いはごめんです。貴方を貴方として好きなんです。所属もナチュラルやコーディネーターといった人種も違っていても好きなんです、諦めるつもりはもうありません。俺は覚悟を決めました。だから、貴方が俺を好きでいてくれるなら諦めるのだけはやめて下さい。いつ死ぬか分からない時代で、絶対後悔するって俺が断言できます」
自信満々に言うノイマンに毒気を抜かれてクスリと笑うアーサー。
「断言出来ちゃうんですか」
「ああ、出来る」
「…じゃあ、仕方ありません。覚悟するしかないですね」
明るく笑い合って頬にキスしあって慰霊碑にお祈りする2人。
「…ノイマンさんと幸せになるから見守っていて下さい…って、こっちはプラントのだからアークエンジェルの副長さんはいませんね!?」
「そもそもオーブのにもいないぞ!?ええと、あれだ、こういうのは多分天国で繋がってるんだ」
「なるほど!」
ツッコミは存在しない。

付き合い始めて色々あって、長期休暇に頑張って逢瀬して家族も説得して紹介したり仲を深めていく2人。
心配したカガリがコーディネーターでナチュラルの夫がいるモルゲンレーテのエリカ・シモンズを紹介したり、カガリ代表はどうなんですか?と聞かれて私はアイツにまだ告白されたりしてないから…としどろもどろになったりする。
後でノイマンからキラにチクられてアスランがキラ&ラクスに叱られる。
「仕方ないだろう、立場ってものがあるんだから!」
「「そういう問題じゃない(ありませんわ)!!」」

一年付き合ってもうそろそろ次のステップでは?となっているとアークエンジェルの新造艦と対抗するようにスーパーミネルバ級の新造艦の話が出る。
新しいスーパーミネルバ級にシンやルナマリアが移動する事を聞いて、覚悟を決める。

アーサーに呼び出されて真剣な顔なのに気を引き締めるノイマン。
「ご存知でしょうが、スーパーミネルバ級の新造艦が出航します。元ミネルバのみんなも分散して、新しい人たちがたくさん入って、新しい関係に変わっていきます。シンやルナマリアも新しい艦に移るようです」
「ああ、こっちも新アークエンジェルが出航する」
「新アークエンジェルはオーブ主導だからナチュラルもコーディネーターも乗ってるんですよね」
「…アーサー」
「私と結婚してください、アーノルド。私ミレニアムを卒業します。新しいアークエンジェルに、貴方のそばに居させて下さい」
しっかりノイマンを見つめるアーサー。
「…先に言うのは卑怯じゃないか?こちらこそ、俺と結婚してください、アーサー。俺のそばで、俺と一緒に一生を歩んでほしい」
プロポーズしあって笑い合う2人。
「…どうしても、アーサーにプラントからオーブに籍を移してもらう事になるんだけど」
「はい、もう覚悟なら去年しちゃってます」
「…女性は強いなぁ」

『アーサーがノイマンと結婚して、オーブに籍を移して新アークエンジェルへ移籍する』
新スーパーミネルバ級への移動やらなんやらでバタバタしている艦内に爆速で報告が駆け巡る。
感無量で激励するコノエ艦長(父)に呆然とするハインライン(無自覚)
下手に今刺激して自覚されても困った事にしかならないので放置するコノエ艦長(父)

結婚します、と家族にも報告。
色々と揉めるが、結局は本人達の事だから、と認めてもらう。
ノイマンはアーサー父(実父)に一発は殴られる。
コノエ艦長(父)にはもちろんウチの娘を幸せに出来る自信はあるんだろうな、と圧力を受ける。
「…コノエ艦長お父さんなんですか?」
「艦長(父)なんです」
「????」
さらにようやくスイッチが入った?ハインラインにまた肩を掴まれるノイマン。
「貴方が彼女の夫になるなら、あまりに無防備すぎるのでしっかり面倒見てやって下さい」
「前も思ったけど、この人アーサーの何なんですか?」
「本当に何なんでしょう?」
(もうストーカーはやめてくれてるよね?)
コノエ艦長(父)にやっぱり引き取られていくハインライン。

結婚式には絶対出席します!心配ではないですか!と主張するハインラインをどうするか話し合うコノエ艦長(父)とムウさん。
「…正直怖いところもあるんだけど、彼女がノイマンの伴侶になったってガッツリ刻み込んだ方が良いと思うんだよな。自覚してからもしそこらへん理解せずに突っ走っちゃったらどいつもこいつも不幸にしかならない」
「…自覚出来ますかな」
「うーん、俺の勘だけど、多分彼女がいなくなったら自覚すると思うんだよね。今はまだ近くにいるから目が眩んでるだけだと思うワケ」
フラガの勘は当たるんだぜ〜と言われてハインラインの監視を憲兵に命じながら結婚式出席を許すコノエ艦長(父)※出席を決めるのはノイアサです。

半年くらいかけて結婚式やら所属の移籍の準備をして、退艦してオーブのこじんまりした家を用意してもらって引っ越してと怒涛の忙しさであちこち走り回りながら「忙しすぎだ!」「デートも出来ません!」と嬉しい悲鳴をあげながらあれこれと2人の生活を築き上げて行く。
ウェディングドレスは式場で用意してもらったレンタルだけど、いっぱい色々2人で選んでこれです!となった大満足の素敵なAラインなオーソドックスなデザインで、えへへと照れくさそうに笑うアーサーに、改めてノイマンはプロポーズする。
「俺と結婚してください」
「…何回言うんですか?」
「何度でも、君を幸せにするって誓いたいんだ」
「はい…でも2人で幸せになりましょう」
俺の伴侶、強くて幸せだなぁ…と感慨に浸っているうちに結婚式は慌ただしく終わって行く。
アークエンジェル他ミレニアムなどコンパスメンバーで出れる人は出席していて、他にもオーブ軍のアマギさんとか、ザフトから移籍する軍人だから、と牽制の意味も込めて情報局のイザーク&ディアッカ(こっちはミリアリア狙いでついてきた)、モルゲンレーテのエリカさんやオーブのアスハ家代理人としてキサカさんなどが出席してる。
結婚式の最中にイザークとオーブ軍のアマギさんあたりと同じテーブルで情報のやり取りとかしてる。
「色々と我々も立場が異なるものですが、人として協力し合える部分もあると思うのです」
「なるほど」
「彼女はザフトからオーブに移籍します。もはやザフトの人間ではありませんが、元ザフトとして様々な知見をオーブにもたらすことでしょう」
「…そうですな、新しい風をもたらして世界を広げてくれるならオーブの空も明るくなりましょう」
受け入れた方が利益があるぞと示すイザークに、消極的ながらアーサーの受け入れを賛成するアマギさん。
移籍してしばらくはよそ者扱いだしそもそもすぐコンパスに出向して新アークエンジェルに乗る予定だが、このくらいは援護になるかとイザークはアーサーの移籍に伴って増えた仕事が山ほど残っているのにゲンナリしながら、どうせならオーブに招かれたんだから密約の一つも作って帰るかとアマギさんを通じてお偉いさんの会見を予定してもらう。
イザークはマジで仕事しにきている。
未だにカガリとの仲が進展してないアスランはディアッカと2人でシバく。
「何でみんな俺に厳しいんだ!」
「うるさぁい!!お前が悪いぃ!!」
「ディアッカはどうなんだ!」
「ふふっ…聞きたいか…昨日18回目の破局したところだ。…マジでどうすれば良い?」
「「…いや、反省しろよ」」
真顔でアスランとイザークは突っ込む。
ミリアリアはノイアサの写真撮りまくってウサ晴らしてる。

お偉いさんもいた結婚式から二次会に移動して、親しい人達に祝ってもらってアーサーが泣き出しちゃってノイマンと一緒に二次会を解散してホテルに戻る。
明日はハネムーンかぁ…となりながら新郎新婦抜きで三次会に。

「アルバート?」
三次会に行こうとするハインラインに、流石に三次会は無理と帰ろうとしたコノエ艦長がびっくりするが、え?何かおかしいですか?という顔をするハインライン。
後ろからまあ飲みたい時もあるよね、とムウさんがハインラインを引っ張っていく。
無自覚に考えたくなくてお酒に逃げてるハインライン。
結局明け方まで付き合ってハインラインを新郎新婦とは別のホテルまで送り届けたせいで朝帰りになって、めちゃくちゃ遅れてホテルに戻ったから放っておかれたマリューさんに笑顔で睨まれて土下座して謝ることになる。
ムウさんは頑張った。

めちゃくちゃ泣いてドレス汚しちゃダメだからってホテルで着替えさせてもらって、メイクさんにデロデロになった顔を何とか整えてもらってノイマンが待ってる部屋に戻る。
ノイマンの顔見てやっぱり泣いちゃってメイク全部落として、ちょっとあったまろうとお風呂に一緒に入る。
ゆっくり湯船に浸かりながらこの半年色々あったな、みんな喜んでくれて良かったな、家族も最終的に受け入れてくれて俺たち幸せ者だな、とアーサーを慰めるノイマン。
泣き止ませたいんですか?それとももっと泣かせたいんですか?と聞かれてどっちもかなぁとか意地悪をいうノイマン。
アーノルドまで私を泣かせる!とポカポカ怒られて可愛いなぁ愛しいなぁと笑うノイマン。
キスをして高め合って、いやでもここではとちょっと冷静になって笑いながら体拭きあってるんだか、愛撫してるんだかわからない状態でせめて髪は乾かさないとと爆速でドライヤーかけて、髪傷んじゃう!と嘆くアーサーにスマン、でも今日は勘弁してくれ!と最速で乾かすノイマン。
体拭くのそこそこにベッドに行こうとして足がもつれて倒れるように転がり込んで何やってんだと笑い合って抱きしめ合う。
「愛してるよ、アーサー」
「私も…愛してますアーノルド」

次の日遅めに朝食会場に降りて家族に会って、ものすごく気恥ずかしくなりながら朝食とって荷物まとめて空港まで送ってもらう。

「カガリ代表が用意してくれたリゾートだっけ?」
「新婚旅行先見つけるの忘れてましたからねぇ…」
休みが取れると思ってなかったワーホリなので、キラにハネムーンは?と聞かれて2人で首をそろって傾げたものだからキラが大声で「カガリー!助けてカガリー!!」と叫んだので大騒ぎになった。
オーブ軍の特殊部隊まで来た。
キラはラクスとカガリにめちゃくちゃ怒られたが、そう言うことならとカガリのアスハ家が持ってるリゾート別荘を貸してくれることになった。
カガリ代表が用意してくださるなら断るわけにはと休みを多めに取る2人。
どうせノイマンさんはハネムーンしないつもりだろうと見抜いていたキラの作戦勝ちです。
なおキラ&ラクスは事実婚状態だがハネムーンはまだしてない。
オマエモナー。

飛行機に乗ってようやくくつろげるなぁと席をリクライニングしてちょっと眠ろうとするノイマン。
発砲音で即厳戒態勢に。
リゾート専用のゆったりしたビジネス席でハイジャックされたことを知る。
サブパイロットが犯人の仲間で、このまま主要な空港に突っ込むのだと自爆テロを仄めかされる。
犯人の1人がナチュラルで、数人いたコーディネーターの客に侮蔑的な言葉を吐いて庇ったアーサーに下卑た手を伸ばそうとしてバチクソキレてぶっ倒すノイマン。
「えーっ!何危ないことしてるんですかー!」
「はぁ!?自分の伴侶が侮辱されて傷つけられそうになってるんだぞ!当たり前だろうが!!」
コーディネーターが丈夫だとかアーサーの方が強いとか知るかよ!とキレてるノイマン。
ビジネス席の犯人数人とエコノミーの犯人数人が押し寄せてこようとして、カガリのゲストだからと飛行機に乗り込んで警護していたアスハ家のエージェント達が何とか押し留める。
それを見てこうなりゃどうせ死ぬかも知れないんだしと決起する乗客によって倒されるエコノミーの犯人達。
「何やってんですかあんた方!」
「ハイジャック許すとか何やってんだオーブは!」
ぐうの音も出ないオーブ(アスハ家)
「…アーサー、キラ&ラクスさんにもらったプレゼント」
「えっ!?あ、はいオリーブちゃん」
昨日貰ったキラ作のくすんだ緑色のハロ(ラクス命名オリーブちゃん※ちゃんまで名前)をノイマンに渡す。
「オリーブちゃん、鍵開けられるか?パイロット席の鍵だ。セキュリティはトップクラスだが、開けてくれれば俺がどうにかする。」
「マカセテ!マカセテ!」
怒りに任せてアスハ家エージェントが作ったバリケードの向こうに飛び出して、ビジネスとファーストクラスの犯人の追跡を振り切って、
多分アーサーの声をサンプリングしたきゃーきゃー言ってるオリーブちゃんをパイロット席の扉に届ける。
ものの数秒で開くパイロット席の扉と驚いて反応が遅れる犯人(サブパイロット)。
「アーノルドさんはやらせませんよ!私が護ります!」とパイロット席を占拠してた犯人をアーサーがぶっ倒して外に放り出す。
撃たれてた正規パイロットをアーサーに託して、オリーブちゃんに今度は扉をロックさせて安全確保してパイロット席に着くノイマン。
「宇宙戦艦に海の船に今回は飛行機か、もういっそ今度は戦闘機でも乗ってみるか」
「新アークエンジェルに戦闘機は配備されていませんけど…ムラサメ改なら戦闘機体勢で乗れますよ?」
アーサーのマジレスに緊張がほぐれながら何とか墜落させられる予定だった空港に通信を繋いで状況を知らせて滑走路を開けてもらう。
機体の状態を調べたところ、前輪とか後輪とか着陸装置が壊されていることに気づく。
(そりゃ自爆予定だもんな!)
万が一奪い返されても不時着にはなるようにされていたのにうめきながら、何とかコースを修正して燃料をできる限り捨てて不時着用のマニュアル引っ張り出して俺は戦艦の操舵手であって飛行機のパイロットじゃ無いんだぞと心の中で悪態つきながらでもここで頑張らなきゃアーサーが死ぬ!と奮起するノイマン。
出発早々にハイジャックされて目的だった空港までは30分くらいある。
「はい、どうぞ」
「は???」
「まだ時間ありますから、コーヒーでも飲んで少し落ち着いて下さい」
「いや、でも降下まで後30分しか無いぞ」
「30分ありますよ」
正規パイロットさんも飲みます?と声をかけるアーサー。
足と手を撃たれてた正規パイロットは爆笑して飲ませてくれるか?とアーサーにおねだりするのでノイマンが飲ませてやる。
「男の嫉妬は見苦しいなぁ」
「元気ならサブパイロット席に座ります?」
「おう、乗せてくれ、手も足も撃ち抜かれて動かせんが助言くらい出来るだろう」
「…元気で何よりです」
手の甲や足の甲などをズタズタにぶち抜かれている正規パイロットを見て眉を顰めるノイマン。
「見ての通り、形ばかりは治せるだろうが、治ったところでもう操縦桿は握れんだろう。…そもそも相棒にハイジャックさせちまったパイロットだ。これが最期、ラストランだ。せめて責任は取らないとな」
俺の指示であんたは操縦したんだと責任を被る覚悟の正規パイロット。
オーブ式の敬礼で返すノイマンとアーサー。
「…軍人さんかい?」
「ええ、宇宙の方の戦艦操舵手です」
「ああ、オーブもコロニー持ってるもんな…宇宙の戦艦操舵手もいるか」
「私は元ザフトでこの人と結婚してオーブ国民になったばかりです」
「…何だかドラマみたいだなぁ、おい」
「なんと昨日結婚式で、この飛行機はハネムーンに行く途中なのです。なのでめちゃくちゃ寄り道して遠回りしちゃってます。今日中にリゾート別荘に辿り着きたいのでみんなで頑張りましょう!」
「マジか」
「はぁ、まぁ」
アーサーの呑気な声に毒気を抜かれる正規パイロットとノイマン。
「気分切り替わりました?そろそろ10分経ったので休憩は終わりにして席に着きましょうか」
「旦那、アンタこの嫁さん見た目よりしっかりしてるぞ」
「まあ知ってますよ、伴侶ですから」
「わぁ、惚気られた。でもそれなら新婚さんにはサービスしねぇとなぁ。降りる時にはファーストクラスのシャンパンでも持って降りてくれ。グラスもセットでな」
「…それじゃあ頂くシャンパンとグラスが割れないように慎重に不時着しなけりゃならないじゃないですか。難易度上げないでください」
軽口を叩きながら少しでも確率を上げるために装置をチェックし、操縦桿の具合を調べるために動かして腕に馴染ませる。
気分をクリアにして操縦桿を手の延長、体の一部にする。
(動く…操縦系には手が加えられていない…爆弾でもあったら別だろうが、それは今俺が考えることじゃない)
操縦することだけに自分を最適化する。
ふと、アークエンジェルの操縦桿を初めて握ったことを思い出す。
無我夢中で切り抜けた戦況、幾つもの無茶な操縦に応えてくれた、最期に寄り添えなかった艦。
オーブが提供してくれて、オンボロながら移動手段になってくれた仮の海のアークエンジェル、そしてテスト飛行はしたものに、まだ就航していない新アークエンジェル。
(ああ…帰りたいな)
どこに?新しい家に、新しい家族と。
モニターに後ろの補助席に座ったアーサーの影が写っている。
可読性を高めるために照り返しを抑えられているから、ぼんやりした影だけ写っている。
(顔が見たい。早くこの飛行機を降ろして、思いっきり抱きしめたい)
着陸装置が壊されている?胴体着陸しか出来ない?そうか、それならそうすれば良いだけなんだな。
胴体着陸したらアーサーを抱きしめられるんだな。
目的も手段も望みも一本化される。
意識がスウっと飛行機に飲み込まれながら、管制と会話をする。正規パイロットの助言を聞く。
空港を視認して感覚を確かめるように一度滑走路でタッチアンドゴー。
いや、着陸装置が出てないからタッチしてないか、と意識の一部でぼんやり考える。
あれこれ助言していた正規パイロットはもう何も言わない。管制も祈りの声を最後に黙っている。
機内放送で不時着に備えるよう通達は出したが乗客は従ってくれているだろうか。と僅かに考えてすぐ意識から何もかも消えた。
侵入角度を整える。
意識は空から飛行機を見下ろしているようだ。
「アーサー」
「はい」
急に声をかけたのに、ごく普通のことであるように返事が返ってくる。
ああ、キラがラクスがいれば何でも出来るって言ってたけど、無敵感ってこういうことかな。
「ごめん、ちょっと揺れる」
「シャンパン大丈夫ですかね?」
「割れたら後で俺が買うよ」
迫る地上、やり直しの聞かない着陸なのに気分はとても軽い。
「無駄遣いはダメですよ」
新婚旅行なんだぜ?ちょっとは無駄遣いくらい許してくれよダーリン。


空港に着いてすぐ特殊部隊が突っ込んできて犯人を確保して全員飛行機から緊急脱出する。
正規パイロットをアーサーと2人がかりで運びながら最後に飛行機から降りる。
消火剤まみれになってぐちゃぐちゃになった飛行機に、そういえばシャンパンとグラスをくすね損ねたと呟いたら横にいた特殊部隊の護衛に何言ってんだコイツと言った目で見られた。
いや、だってこれだけ頑張ったんだからご褒美くらいあっても良いだろ?
ハネムーンでハイジャックをジャックしたんだぞ。
映画かよ。
足元でオリーブちゃんが「ミトメタクナーイ」と転がっている。
お前は分かってくれるかオリーブちゃん。
正規パイロットを救急車に乗せるのを手伝っていたアーサーが戻ってきてオリーブちゃんを拾い上げた。
移動しますよ、とノイマンに声をかけるアーサー。
「…アーサー」
「はい?」
「抱きしめさせてくれ」
「どうぞ」
ごめんね、と拾い上げたばかりのオリーブちゃんをもう一度地面に置いてアーサーが「はいどうぞ」と腕を広げる。
無我夢中で抱きしめてキスをする。
流石にフラガ大佐やラミアス艦長のような熱烈なのは出来ないが、吐息も何もかも溶かしてしまいたい。服に隔てられた数mmの距離が許せない。
何度もキスをして抱きしめて、流石に我慢できなくなったのか特殊部隊の隊員が咳払いする。
何だよ、邪魔するな。
睨むとスッと向こうを指さされる。
何だと見ると管制塔なんかがある空港の建物だ。
「…不時着が予告されていたからテレビとかで中継されてまして」
嫌な予感がする。
「…この距離でも文字でも読めるレベルの超高性能カメラとかあるんですよ」
「…ライブ?」
「そりゃもちろん」
うわぁ…もっと早くに止めてくれ。
「えへへ、お母さんとかに見られちゃってるかなぁ」
呑気なアーサーにゾワっと背中に悪寒が走る。
俺たちがこの便に乗ることはあらかじめ知られていたから、ハイジャックが起きた時点でそりゃあみんな心配して見守ってくれてたことだろう。
そしてみたのがあの風景だったら?
ハネムーン後の出勤が怖い…死ぬまで揶揄われる気がする。
ご両親もだが、アーサーに父を自認するコノエ艦長も怖い。
いや、ちゃんとアーサーは護ったぞ。危険な目に遭わせたと言われたら言い訳のしようもないが。
乗客の移動にためのバスとは別に車が近づいてきて丁重に案内される。
空港内の医務室でメディカルチェックを受けて、あれこれ守秘義務を言い渡されてからインタビューの場ができています、と空港のお偉いさんに伝えられる。
オーブ軍に所属しているんで、軍を通してくれ、と逃げようとすると既にオーブ軍の広報も待機していた。
ハイジャックされた旅客機をオーブ軍人がハイジャックし返して胴体着陸!しかもその軍人は結婚式翌日のハネムーン中!
センセーショナルな見出しでさぞオーブ軍は張り切ったのだろう。
それはそれは盛大なインタビュー会場が出来ていた。

オーブ軍がそれはもう盛大に話を盛ってくれて、あわや俺が大英雄にでもなってしまうんじゃないかというところでコンパスの広報が駆けつけてくれる。
助かったと思ったらさらに話が盛られた。
お前達もか。
いや、コンパスの活動のアピールするのが広報の仕事だけどな、便乗するなよ。
うんざりしながら早くハネムーンに戻らせてくれと思っていたらコンパスのメンバー達で非番や休日の連中も駆けつけてくれた。
まあ、飛行機で1時間ちょいのそんなに遠くない空港だからな。ヘリか何かあれば軍関係者なら空港に入れるだろうな。
ところで何で後方でドヤ顔してるんだお前達。助けに来たんじゃなくて野次馬かよ。
味方はアーサーだけかと思ったら、アーサーはコンパスの理念や活動を交えて今回の事件を解説しながら協力を求めていた。
ついでに自分はコーディネーターで俺がナチュラルで人種は違っても手を取り合えるとかコンパスの新アークエンジェルにはナチュラルもコーディネーターも一緒に乗って活動してるとか穏やかな笑顔で話している。
そうだね、君は佐官だったもんな。政治的な立ち回りも出来るよね。
ころころ転がるオリーブちゃんだけが味方だなと思ったらそのまま転がって後方のおそらく変装したキラ&ラクスのところに行っていた。
裏切り者め。
飛行機の操縦席より孤立無援ってどういうことだよ、となりながら最低限の質問以外はすみません疲れてますのでの一択で乗り切った。
よろよろになりながらアーサーと一緒に迎えに来てくれた車に乗ろうとしたら、ものすごいスピードでハインライン大尉が近づいてきた。
何故か泣いた跡のあるハインライン大尉が「無事ですか!?」と駆けつけてくれた。
後方ドヤ顔連中より心配されて、ちょっと変な人だけど良い人なんだなと思ったら「まったく、心配かけられると諦めきれなくなってしまうではないですか!」と何故か怒られる。
んんん?
諦める?え?何を?
何でアーサーの手ぇ握ってんだアンタ。
ハイジャックジャックにインタビューに気分は過去最高にささくれ立っている。
「先ほど自覚しましたが、私は貴方が好きだったようです」
「えーっ!今更ですかー!?」
「はい、今更です。もちろん諦めます。貴方はもう結婚されてますからね。それにライブ中継も見ました、割り込む隙は今更ないでしょう」
当たり前だ!とハインライン大尉からアーサーを奪い返す。
「…まあ、ミレニアムに帰ってきたくなった時は連絡下さい。席は開けておきましょう」
「いや、私もうオーブ軍人ですから。新アークエンジェルが私の家ですから」
何言ってんだコイツという目で見るアーサーにちょっとホッとする。
あぁ、もうハネムーンもどうでも良い。
早く新アークエンジェルに帰りたい…

※新アークエンジェルは1ヶ月後就航予定です。
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