強盗vs店員


強盗vs店員


強盗A
強盗

強盗B
強盗

店員
コンビニ暦二年のバイトリーダー


強盗A:
強盗B:
店員 :

不問3
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

店員  :あ~あ、今日はお客の入り数も少ないし楽だな~暇だな~・・・
     ここで一曲歌っても誰も来ないだろうなぁ~・・・→【なんかのサビでもどうぞ】

強盗A  :おいお前!──!?何やってんだお前?

店員  :!?・・・聞かれたァ!?死ななくてはぁぁ!

強盗A  :え、うぇ!?ちょっと!うぉぉっい!
     待て待て待て待て!早まるな!今早まってもらっては困る!

店員  :恥ずかしい所見られた恥ずかしい所見られた恥ずかしい所見られたはず―――

強盗A  :はいはいはい。まず落ち着いてぇ?はい深呼吸~すーはーすーはー

店員  :すぅ―――――――・・・

強盗A  :吐いて吐いて!!
     吸うだけだと苦しいでしょ!いやそんな首振られても・・・はーっ!分かる?はーッ!

店員  :ヴァァァァ!

強盗A  :うおっ!?ヴァァってなんだよヴァァって・・・
     コイツまともな奴じゃないな・・・

店員  :ところでお客様。

強盗A  :いきなり落ち着くなよ。

店員  :ところでお客様は『強盗』様ですか?

強盗A  :え、あ、・・・。いやぁぁぁちょっと違うかなぁ?

店員  :黒い目出し帽、黒い大きな鞄、黒い服装、そして黒くてデカイ泣きボクロ。

強盗A  :・・・うんうんそうそう。
     最後の奴だけ個人所有特権物だからそれだけは否定させて貰っていいかなァァ!?

店員  :否定しないということは・・・

強盗A  :そうだ俺は『強盗』だ。
     あれ強盗って名乗りでる物だっけ?

店員  :それでは少し失礼します。

強盗A  :え?

店員  :ひゃあああああああああああああああああああああああああああああ!!
     強盗だぁぁ強盗ですぅ!強盗だったァァ!!

強盗A  :今更ァ!?

店員  :私とても怖いです!とても怖いです!
     私ただいま窮地に陥っています!誰かたすけてくださぁぁぁい!

強盗A  :そんな放送アナウンスみたいなこと言っても誰も来ないぞ!てか逆に怖くて来れないわ!!

店員  :もう一度お確かめしていいですか?お客様は『強盗』様で?

強盗A  :やっと話せるようになったか、そうだ俺は強―――

店員  :やっぱりだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!怖いよぉぉぉぉ!ママァァ!パパァァ!じいちゃぁぁんばあちゃぁぁん!
     犬のマロォォォン!近所のタカシくぅぅぅん!!助けてェェ!

強盗A  :パパとママとじいちゃんとおばあちゃんは分かるよ!大いに分かるよ!
     でも犬と近所のタカシ君は関係ないだろ

店員  :犬じゃないもぉぉん!マロンだもん!タカシ君じゃないもん!タカシ・ディスコプス君だもん!

強盗A  :タカシ君グレード高っけ!ディスコプスってなんだよ、外人君なのタカシ君!?
     やばい今金よりもタカシ君についてもっと知りたい!あ、そうだ金!おうお前金よこせ!

店員  :タカシ・ディスコプス君だもん!!

強盗A  :分かったから金を出せって!金!

店員  :金ですか!?金出せば助けてくれるんですか!?

強盗A  :お、おぉ!そうだ金を出せば助けて、助けて?やるよ!

店員  :ごめんなさいお昼に580円の定食食べちゃって今こんだけしか・・・。

強盗A  :しけってんな~、・・・そうじゃないそうじゃない!お金!いやこれもお金だけど!
     金庫とかレジのお金とか!そういうお金欲しいの!

店員  :ちょっと待ってください・・・気持ちが落ち着い―――

強盗B  :おうおうおう!命が欲しかったら金を出せ~ィ!

店員  :のゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?

強盗A  :またか!またなのか!おい何だお前は!せっかく落ち着いたって言おうとしたやさき現れやがって!
     お前は何なんだ!?

強盗B  :強盗だ!お前こそなんなんだ!黒い目出し帽!黒い大きな鞄!黒い服装!そして黒い泣きボクロ!

強盗A  :だぁぁぁかぁぁぁらぁぁ!!個人所有特権物だっつってんだろがい!
     なんだループか!これはループか!?

強盗B  :で、お前はなんなんだ!

強盗A  :強盗だよ。

強盗B  :ちがう俺が強盗だ!

強盗A  :いや別に君から強盗というのを取ろうとしているわけじゃない!
     俺が強盗とかじゃなくて、俺『も』強盗だ!

強盗B  :あ?どういう意味でぃ!俺は強盗!お前も強盗と言う!じゃあコイツも強盗か!

店員  :ふぇぇっ!?

強盗A  :そいつは強盗だ、いや強盗じゃない!ただのこのコンビニの店員さんだ。

強盗B  :そうか!金を出せ!

強盗A  :いや、俺が出してもらうから駄目だって他いけよ他。

強盗B  :何!?

強盗A  :ここは俺が居るんだから他行けって

強盗B  :やだ。

強盗A  :やだってなんだよ、早くどっかいけよって

強盗B  :嫌でぃ。俺はここで強盗するってさっき決めたんでぃ!だから退かない

強盗A  :いやいやいや、さっきじゃん!俺もうここに居るから駄目じゃん。先に居たの俺なんだからよ。

強盗B  :そんなの関係ない!俺は俺だ!俺は俺なんでぃ!!

強盗A  :今お前の存在を否定しているわけじゃないだろ!!あーイライラする!刺すぞコラァ!

強盗B  :刺したら警察に捕まるぞ!いいのか!?

強盗A  :・・・今の俺たちはすでに犯罪者だろぉが!

強盗B  :なるほど!じゃあ刺してもいいんだね!

強盗A  :駄目!うわっと、危ないな!駄目だって!

強盗B  :ええっ!?

店員  :もしもしもしもし!?警察ですか?今強盗が襲ってきているんです!助けてェェ!

強盗A  :え、ちょォォォイ!?君、君!何故電話した!?

店員  :いやだってするものかと・・・

強盗A  :いや、そうだよ!合ってる!合ってんだけどさ・・・

強盗B  :やいやい店員さん!この鞄にお金を入れろぃ!

店員  :貴方もお金ですか・・・今定食食べた残りしかないんですけど・・・

強盗A  :だからそれは―――

強盗B  :しゃあねぇな、じゃあこれで勘弁してやるよ。

強盗A  :いいの!?やっさし!お前すっげやっさし!

強盗B  :まぁ強盗だからな!当然だ

強盗A  :その言葉の使い方は違うけどな。・・・店員早くこの鞄に金入れろ。

店員  :今この人にあげたんで・・・お金は・・・

強盗A  :だからそっちじゃねぇよ!レジの金だよレジ!ほら開けろ!

店員  :えぇぇっ・・・だってこれ僕の所有物じゃないですし・・・

強盗A  :そうだね!店の所有物だけど今はアンタがあけるしか開く方法がないんだ!

店員  :ふぇっぇえ!

強盗A  :おちつけ!とりあえず話を聞ける状態になれ!

強盗B  :ねぇ、俺帰って良い?良いよね?

強盗A  :勝手に帰れや!!

強盗B  :じゃ!ありがとね店員さん!

店員  :はい、ありがとうございました!またお越しくださいませ!

強盗A  :いやそれはおかしい。おかしいって。

店員  :そ、それより貴方は何故ここにいるんですか?お連れの方は帰られましたよ?

強盗A  :連れじゃねぇよ!さっきの会話聞こえなかった?連れじゃねぇよ!

店員  :そうなんですか・・・

強盗A  :なんでちょっとガッカリしてんだよ・・・
     まぁそりゃ本当は強盗ってのは数人グループでやるもんだけども

店員  :いえ・・・明日のお昼どうしようって・・・

強盗A  :え、そっち?今その話する!?てか金!俺が欲しいのは金だってもうレジごと持っていくぞ!

店員  :駄目ですよ!これ取られたら僕の仕事なくなっちゃう!

強盗A  :いや、なんでそこでマジレス入るかなぁ・・・
     俺君が知りたい・・・君の頭がどうなってるか知りたい!

店員  :ごめんなさい。

強盗A  :え・・・何俺今振られたの?告ってないのに?え?

店員  :とにかくごめんなさい。

強盗A  :まぁいいや・・・。とりあえず落ち着いてるっぽいしお金ちょーだい。

店員  :負けました、完敗です。貴方には負けました。では・・・

強盗B  :おうおうおう!命が欲しかったら金を出せ~ィ!!

店員  :ぴゃぁあああああああああああああ!??

強盗B  :貰ったの母ちゃんに出したらもう一回行って来いって言われた!

強盗A  :帰れェェェェェェェェ!!!
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