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髙羽「なぁ、羂ちゃん」

羂索「何?私今テレビ見るのに忙しいんだけど」

髙羽「時々実家の母ちゃんみたいになるよな羂ちゃん。いや大事な話なんだって」

羂索「君が大事な話って言って大事だった試しがないじゃん。前はなんだっけ?楽しみにとっておいたアイスがなくなったとかだっけ?」

髙羽「オーマーエーが!!食べたの!!俺の大事な大事なハーゲンダッツクッキーアンドクリーム!!」

羂索「私バニラの方が好きなんだよね」

髙羽「じゃあなんで食べた!?」

羂索「髙羽のものは私のものだからね」

髙羽「ジャイアン!?」

羂索「で、話って何?」

髙羽「あ、聞いてくれるんだ……」

羂索「私の気が変わらないうちに話しな」

髙羽「押忍……あのさ、羂ちゃん」

羂索「今仕切り直す意味あった?で、何」

髙羽「俺さ、羂ちゃんのこと最高の相方だと思ってる」

羂索「今更?そんなこと言いたいわけじゃないでしょ」

髙羽「まあはい……ここからが本題なんですけど」

羂索「どーぞ」

髙羽「……俺、羂ちゃんのこと好きだ」

羂索「んー?うん。知ってる」

髙羽「え……いや、そういう……そういうのじゃなくて……」

羂索「何?じゃあどういうの?」

髙羽「……付き合って、いただきたいなあ、と……思ってます……」

羂索「は、えっ、何」

髙羽「俺は、羂ちゃんと、付き合いたいです」

羂索「…………ちょ、っと……待って……何?なんでそうなったの?」

髙羽「人間さ、いつ死ぬかわからないじゃん」

羂索「え?いやまあそうだけど。どうしたの?なんでいきなりそんな規模デカくなったわけ?」

髙羽「俺さ、多分生きてる間に言わないと後悔する気がした」

羂索「何が」

髙羽「俺!羂ちゃんのこと好き!!付き合って欲しい!!」

羂索「……そ、こに……戻ってくるのか……別に付き合う必要はないんじゃないの?今のまま、相方のまま。それじゃダメ?」

髙羽「どうせ俺たちずっと相方やるんだからさ、いいだろ、今更恋人って関係が増えるくらい」

羂索「良いわけないでしょ……なんでそんないきなり血迷ったの」

髙羽「羂ちゃんは、俺と恋人になんの、ヤダ?」

羂索「……それ、今答えなきゃダメ?」

髙羽「ダメ。羂ちゃんがヤダって言うなら、俺は諦めるよ」

羂索「…………はー……君って本当に……」

髙羽「なんだよ」

羂索「……嫌じゃないから困ってるんだよ」

髙羽「?」

羂索「私、が……嫌じゃないから……それを断れない、のが……困る……」

髙羽「え……それってさ、俺と付き合うこと自体はアリって言ってるように聞こえるんだけど……」

羂索「…………」

髙羽「頭抱えちゃった」

羂索「失言だった。間違えた。撤回させて」

髙羽「……じゃあ、ちゃんと断ってよ」

羂索「卑怯者……あー……その……わ、私も……嫌じゃない、というか……」

髙羽「ちゃんと言って」

羂索「……髙羽のくせに生意気……私も……髙羽のこと、好きだから……」

髙羽「うん」

羂索「……あー……その……付き合、っても、いいよ……」

髙羽「羂ちゃんはどうしたいの」

羂索「え」

髙羽「羂ちゃんに無理言って付き合ってもらおうとは思わないからさ、羂ちゃんの気持ちちゃんと聞きたい」

羂索「…………はー……ほんとさ、私にこんなこと言わせるのなんて君くらいだよ」

髙羽「うん」

羂索「一回しか言わないから、ちゃんと聞きな」

髙羽「聞かせて」

羂索「……私も、髙羽のことが好きだから、付き合いたい……あ゛ーもう、これで良い!?」

髙羽「照れてる?」

羂索「るっさい!!暑苦しいからくっつくんじゃないよ」

髙羽「嫌でーす」
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