ヤってるだけ


虎杖「ね、そろそろいいよ」
日車「辛かったら遠慮せず言ってくれ」
虎杖「大丈夫だから、来て」
日車「……ああ、」
虎杖「…あ゛、…ぁあっ…!」

虎杖(俺の中に日車がいる、あの時とは全然違う、一番気持ちいいとこにじわじわ押し上げられてるみたいな)
虎杖(気持ちいい、気持ちいい。もっと欲しい。触りたい。くっついてたい…)

虎杖「ひ、ぐるま、ぎゅってして…」
日車「……、…これで、いいか…?」
虎杖「は、ひぁ……!ッん゛、…うん…っ」

虎杖(胸いっぱいに日車の匂いがする。寮の同じ洗剤やシャンプーを使ってる筈なのに、俺とは全然違う匂いな気がする。もしかして日車も同じこと思ってたりすんのかな。匂い嗅いでるのバレたら嫌がるかな)
虎杖(でもこれだけじゃ足りない。もっと欲しい。もっと俺を求めて欲しい、日車、)

虎杖「ちゅう、ちゅーして、おねがい」
日車「ふ、…ずいぶん、甘えん坊だな…」
虎杖「ん……俺も…いっぱい、甘えるからさ、…日車も俺に甘えてよ…もっと、俺を欲しがって…っ、めちゃくちゃになってよ…」
日車「……ッ…、君は……っ」
虎杖「…ンっ…!ふ、っは…っん、ん…!」

日車「…俺は、もうとっくにめちゃくちゃになってる……君のせいで…、君だから……!」
虎杖「……ッ!」
日車「俺は、優しくなんかない…見せかけの優しさを、ッ…免罪符にしているだけ、なんだ……君を気遣う素振りを見せながら、心の内では醜い感情を燻らせてる…」
虎杖「……」
日車「でも君を傷つけたくないのも、本当なんだ……頼むから…これ以上、困らせないでくれ…」
虎杖「……れよ」

虎杖「…もっと、もっと困れよ…!」
日車「!」
虎杖「すぐ壊れるほど、俺はヤワじゃない…アンタが全部ぶつけるまで…絶対、逃げねぇから…アンタも、逃げんなよ…!」
日車「……!」

虎杖「だから、……来て、日車」
日車「…っ、……いたどり、……ッ虎杖……!」
虎杖「あ、ッ…く…!っん、もっと、もっと呼んで、日車…!」



虎杖「はっ…ひ、ぁ、あっ……ん、…っ…」
日車「く、はあっ……ッ…は、虎杖、…っ」

虎杖(いつからこうしてるんだっけ…時計見れねぇから分かんね…でも気持ちいいし別にどうでもいいか…)
虎杖(あ、タオル取れた…こんな動いてたらそりゃそうか、)
虎杖「───あ、」
日車「───ッ…!」
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