「無理を言うな 俺はもう」よしよしまで


虎杖「日車もそういう好みあんだね、ちょっと意外…」
日車「何の話だ?」
虎杖「俺みたいなゴツい男ので良ければ、煮るなり焼くなり…いや揉むなり吸うなり…?好きにしていいよ」
日車「は?(は?)」

日車「…?……??君は何を言って、」
虎杖「いいからいいから、今日くらい好きに甘えときなよ。満足度高めてこーぜ。ほら」グイッ
日車「………っぐ、…?、??」

日車(どうして俺は虎杖の胸に顔を押し付けられているんだ…?)

虎杖(勢いで抱き寄せちゃったけどどうしよ)
虎杖(そう言えば前に興味本位でASMR?っての聞いたことがあったけど、似たようなシチュエーションだった気がするな…うろ覚えだけど確か……)

虎杖「よ、よしよし…日車はいつも頑張っててえらいね…?」
日車「?」

虎杖「えっと…俺達のために力を貸してくれてありがとな。日車の真面目で責任感の強いとこ、好きだよ。でもたまには無理せず甘えていいかんね」
日車「??」

虎杖「だ、誰だって甘えたくなることって、あるだろうし…?恥ずかしがらんで大丈夫だよ…?」
日車「???」

日車(虎杖は何を言っている?どうして急に俺を子供のように扱いだしたんだ?何よりこの状況は…色々とまずいんじゃないか…?)

日車は色々な意味で虎杖と大人と子供としての一線を越えてはいたものの、未成年の胸に抱かれ頭を撫でられながら甘やかされる成人男性の図は流石にヤバい、と倫理観を発揮していた───

日車(まさか虎杖には年上の男を子供のように甘やかし可愛がりたい願望があるのか?彼の望みには可能な限り応えてやりたいと思っていたが、ここで俺が乗るといよいよ『そういうサービスの店』みたいになってしまうんじゃないか…?)

日車「虎杖、その」
虎杖「好きに触ったり…す、吸ったりしていいよ」
日車「いや俺は」
虎杖「あ、寝転がった方がやりやすいか」

虎杖「…はい。いつでもいいよ」
日車(状況が悪化した…………)

日車(脳内でジャッジマンが『有罪』と必死に俺を糾弾している幻聴が聞こえてきた。本当にその通りだ。…だが、ここで俺が拒絶したら彼は傷つくかもしれない)

日車(もう傷つけないと約束した。彼が俺を受け入れてくれたように、俺も彼を受け入れたい。彼のために覚悟を決めろ。今だけ恥と倫理観を捨てろ……)

日車「…、ん………」
虎杖「あ…、そう…上手上手……」

日車(この姿を見られないことを考えると、彼が目隠しをつけてくれていて良かったのかもしれないな…)
虎杖(遠慮してるのか控えめなのがちょっとくすぐったいけど、頭撫でるだけじゃなくてもっと色んなことしてあげたくなってきた……あ、そうだ。せっかくだからこっちも…)

虎杖「っと、このへんか…?何も見えてないとベルトうまく外せねぇな…」カチャカチャ
日車「…こら、何して……」
虎杖「ついでに一回抜いてあげるよ」
日車「ついでって…そんなことまでしなくていい」
虎杖「ここまで来たらこっちの方も俺が面倒見てあげたいなって思って」
日車「すごいことを口走っている自覚はあるか?」
虎杖「いいじゃん、この後もっとすごいことするんだし」
日車「それは、そうだが…」
虎杖「でも俺、日車にもっと気持ちよくなってほしいな……駄目?」
日車「……(審議)……もう好きにしてくれ」
虎杖「やった」
日車「…ベルトは自分で外すからその周辺を手当たり次第に触るのはやめてくれ。色々と、困るから…」

虎杖「もっと強くした方がいい?」
日車「っ…いや…、大丈夫だ、そのままで構わない」

虎杖(声やっぱエロいな…息遣いすら色気あって、こっちまでドキドキしてくる…)
虎杖(日車、今どんな顔してんだろ…普段はあんまり表情変わんないけど、流石にこんな状況だと照れてたり余裕なくなってたりすんのかな。俺にペース崩されてる日車、ちょっと…いや、かなりいいかも……)

虎杖「ひぐるま」

日車「…ッ、ぁ……!」
虎杖「あ、びくってした…昨日耳元で喋った時も反応よかったもんな。やっぱ弱いんだ?」
日車「…っあれは、君の言葉に驚いたからで…」
虎杖「本当にそれだけ?」
日車「……自覚は無かったが…弱い方、だと思う。だからそこで喋るのは、やめてほしい…」
虎杖「…日車、かわいいね。もっと俺にかわいいとこ教えてほしいな…」
日車「………っ…」

日車(情けないくらい手玉に取られている……!)

日車「いくら雰囲気に呑まれているとは言え、かわいいなんて30半ばの男相手に言うような言葉じゃないだろう…」
虎杖「我ながら流されてる自覚はあるけどさ、前から似たようなことは思ってたんだよね」
日車「は…?」

虎杖「そうだな、例えば…日車って朝弱いだろ?朝早い日に寝起きで壁にぶつかりそうになってんのたまに見る。ちょっと面白いしかわいい」

虎杖「ネクタイ着けてないのに普段の癖で締めようとしてハッとしてたのとか…あ、前に野良猫が迷い込んで来たとき自分だけ懐かれなくて気にしてたのもかわいかったな」

虎杖「さっきみたいに頼まれたら断れないのもだし、あとは」
日車「も、もういい。分かったから……」


日車「……っ…虎杖、もう…」
虎杖「そろそろイきそう?いいよ、俺の手の中に出して」
日車「…ッ………く、……!」
虎杖「あ……いっぱい出せたね。えらいえらい…」
日車「……っ、…は………」

日車(…彼が望むなら応えたいという一心で臨んだはずなのに、気づけば彼に頭を撫でられ甘い言葉を囁かれているだけで形容しがたい陶酔感に満たされている)
日車(……絶対に開けてはいけない扉を無理矢理こじ開けられたような心地がする……)


虎杖「…どうだった?」
日車「黙秘権を行使する……」
虎杖「そんな気にしなくても。さっきの日車かわいかったよ?」
日車「…………はぁ…」
虎杖「深呼吸?してる?急にどしたの」
日車「…………そろそろ挿れるための準備をしようか」
虎杖「え?なに?やけに声が落ち着いてるのが逆に怖いんだけど……」

この世界線では虎杖の部屋には何故か都合よくローションと避妊具があります

虎杖「ちょっとだけ準備はしてみたけど、すぐすんなり入るかは分かんないな」
日車「苦労をかけて悪いな…続きは俺にやらせてくれ」
虎杖「いいけど、日車あの時しつこかったからなあ…俺がイくまで指止めてくれなかったし…」
日車(君が異常に弱かっただけでは?と言ったら彼はまた綺麗なフラグを建てるんだろうな…と思い沈黙を貫いている顔)


日車「動かすぞ、もし苦しかったら言ってくれ」
虎杖「あ、あのさ……」
日車「どうした」
虎杖「さっきから何でそんな耳元で喋んの?くすぐったいんだけど…」
日車「何を戸惑っているんだ。君も俺に同じことをしてくれただろう」
虎杖「え?」
日車「さっきはたくさん可愛がってもらったからな。そのお礼がしたいんだ。何か問題でも?」
虎杖「お礼ってよりお礼参り的なニュアンスを感じるんですが……」


日車「今、人差し指と中指が入っているのが分かるか?」
虎杖「…っう、うん……」
日車「ここから慣らしていって、様子を見て徐々に指を増やしていく。それでいいか?虎杖」
虎杖「……っ…いい…けど…」
日車「前にも説明したが腹の内側に、」
虎杖「す、ストップ!!わざわざ喋らなくていいから…!」
日車「何をしているか説明した方が君も安心できるかと思ったんだが。却って良くなかったか」
虎杖「や、も、ちがくて…日車の声、ずっと近くで聞いてるとヤバいんだって……頭に響くっつーか…ぞくぞくする…」
日車「へえ…君も耳が弱いのか?人のことをからかえたような立場じゃないな」
虎杖「目隠ししてるから普段より敏感になってるだけで、いつもは…こんなんじゃ…」
日車「本当に?」
虎杖「う…………」

虎杖(仕返しのためにいつもよりずっといっぱい喋るじゃん…!?)

日車「もう少しだ。あとちょっと我慢できるか?」
虎杖「…、ッ……っうん…」
日車「ありがとう。いい子だな」
虎杖「…~~っご、めん、うそ、嘘ついたの…謝るから…!」
日車「嘘?いつ嘘なんて吐いたんだ」
虎杖「みみ、ほんとは弱い…よわい、っから…もう意地悪、せんで…」
日車「…そうか。教えてくれてありがとう。素直に言えて偉いな」
虎杖「っあ…!な、んで……も、やめろってば…!」
日車「さっき俺をかわいいと言っていたが、俺からしたら君の方がずっとかわいいよ」
虎杖「は、…?おれは、かわいくなんか……」
日車「そんなことはない。かわいいな、虎杖」
虎杖(み、耳が……耳が溶ける………!!)

日車「せっかくだから一度出しておくか?張りつめて辛そうだ」
虎杖「…だ、誰の、せいだと…思って……」
日車「ああ、俺のせいだな。だから最後まで面倒を見させてくれ、かわいい君のために」
虎杖「……意地悪」
日車「何とでも」

暗転

日車「そろそろ入ると思うが…、……大丈夫か?」
虎杖「耳と心臓おかしくなるかと思った……どうしてくれんの……」
日車「君がしてくれたことを俺なりにやってみただけだ」
虎杖「うっ……ごめんって、まさかそんな嫌だったなんて思ってなかったから…」
日車「嫌だったとは言ってないだろう」
虎杖「え?」
日車「…あ、」
虎杖「……もう一回やってあげようか」
日車「勘弁してくれ…」
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