「帰宅部」の友情と笑顔に栄光を


「あーあ、こんな憂鬱なの何年ぶりかな」

「そうね……ちょっと退屈ね…」




ここは『帰宅部』の部室。
世に言う、『帰宅部』とは違い、きちんとした部である。
『帰宅部』の部室にいるのは、水無瀬周也と藤宮凛々華。 
2人は、小学生の時からの幼なじみで、この周也が作った『帰宅部』にも凛々華は、少しイヤな顔をしたが、入部してくれた。



「おっせーな、あいつらまだかよ」
「しょうがないじゃない。颯斗は担任に居残りさせられて説教されてるし、大河は空手部のスカウト必死で断ってるとこだし」

「女子たちは?」
「由良は担任の手伝いさせられて、寧々は居残りで勉強させられてる」

「……そうか、この学校厳しすぎね?」
「それもそうかもだけど、たまたま教師が厳しかっただけじゃない?」

颯斗……神山颯斗は学年1イケメンと言われている。スポーツも勉強もできる男子からは嫉妬をされてしまうこともしばしばの彼は、とあることで担任に説教させられているところだ。

砂川大河は持ち前の腕力を空手部の部長に目をつけられ、スカウトさせられてしまったのだった。


月川由良は、心優しいからと担任に手伝いをさせられてしまっている。それも、大量のプリントを出席番号順に並べなくてはいけなかった。

神野寧々は、成績が悪いため、勉強をやらせられている。





「よっ!おまたせ~待たせたな!」

「おっせーよ。」
颯斗が部室に来た。その後すぐに、大河も「ゴメン。おくれた。」と部室に来た。
その後、五分ほどたった頃に、由良と寧々が来た。 


「遅くなってごめんなさい。疲れたーっ   どのくらい待ちました?」



「20分~30分てとこかな」
「すみません。待たせてしまって」

「いーのいーの その間、ちょっと寝れたしな。」

「寧々も疲れたぁー」

「どのくらいの量だったの?」

「んーっ……ノート一冊終わるくらいかな」
「それウソだろ」

「大げさに言うとこれくらいなの!」

「大河は?結局、どうなったんだ?」



「もちろん、断ったよ。でもまたスカウトしに来るかも。」

「そうか…………」



「颯斗は、なにで怒られてたんだ?」


「……それがよぉ…」



颯斗は、クラスメイトが悪ふざけをして学校の窓をわってしまったという罪をなすりつけられてしまったのだった。



「大変だったわね…」

「そこまででもないよ、ひたすら聞き流してたし。」


「そうなのね………」



「今、何時?」

「あ、もう5時か。」

「そろそろ帰る?」


「そうだな。」



6人は、仲良く並びながら部室を出たのだった。






【~後書き~】


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
第1話の「『帰宅部』の友情と笑顔に栄光を」は、いかがでしたか?
次回の投稿はだいぶ間が開いてしまうと思いますが、また読んでいただけると幸いです!
それでは!
          
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