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コーヒーを淹れる。
いつもと変わらない日常だ。パソコン作業に本を読む為にも集中力が欲しいから。と眠気覚まし。
とりわけ金銭に余裕のある生活はしていないのでお湯を注ぎ、混ぜれば完成な粉のインスタントコーヒーだ。


「さて、今週末のレースは…っと、今日は木曜日だから枠の発表は明日か。阪神大賞典にスプリングステークス…春の役者も揃ってきたといった所か。」

とコーヒー片手にパソコンと睨めっこ。担当達のライバルになりそうなウマ娘を探したり、頼まれていた書類をまとめたり、練習メニューを考えたり。
今日は一日休みにして自分の仕事に打ち込んでいた。家に持ち込みたくもない。FFの続きがやりたい。

「…んぁ。」
とコーヒーのせいか、口恋しくなった私は仕事のデスクの上に置いていた袋に手をかける。
先程、担当が置いていった小さな袋。
可愛らしくラッピングしてあり、開けるのは少し勿体無いとすら感じてしまう。

でも、どんなに惜しくても貰った物は食べないとな…。

袋を開けると入っていたのは焼き菓子。コーヒーで得ていた苦味に溢れていた口が、思わず求めてしまう。
サクリとした食感と甘味に思わず耳がピコリと動いてしまった。

きっと今、鏡を見たら惚けてた顔をしているのだろう。頬が蕩けてニヤついてしまった、トレーナーとしての威厳もない、1人の少女として。

感謝の気持ち…ごちそうさまでした。
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