人面犬と俺


深夜0時53分-仕事帰り、車に乗りながら煙草を吸おうと、車についている物置を開けると、煙草はなくなっていた。
どうしても我慢できず、俺は近くのコンビニに煙草を買うため、寄ることにした。
そのコンビニは俺の家の近所にあり、俺の行きつけのコンビニである。
コンビニの駐車場に車を停め、僕は車の外に出る。
「しかしまあここは頼りになるなぁ……さてと、もたもたしてないで行くか」
しかし、どこか見慣れたコンビニだが、一つ見慣れないものがある。
それは【ダンボール】だ。普段はあるわけがない。
そっと近寄ると、ダンボールからは小さな犬のような尻尾が見えた。
俺は何年か前に犬や猫を保護したことがある。その時もこのような状況だったはずだ。
俺はそっと近寄っていき、ダンボールの中を覗く。
その瞬間、猫が振り返る。しかし、猫の姿は普通ではなかった。
顔。顔がまるで人のようなのだ。そう、【人面犬】だ。
「うっ、うっ、うわああああああああああぁぁぁぁ……じっ、人面……」
俺は急いで車へと駆け足で戻っていき、エンジンをかけ、走ろうとした瞬間、背筋が凍った。
後ろには奴がいた。

完 
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