【閲覧注意】 アレクセイ・コノエ×アーサー・トライン


「え?あの衣裳ですか…アレは、自宅に保管してありますよ。化粧も教えられちゃいましたし、本当に使いどころに困っちゃいますよぉ」
プラントの都市から少し離れた郊外、小さな公園内に設置されたベンチに腰掛け、他愛のない談笑をする。朝方であるためか、人通りが少なく散歩がてらの住民が歩いている程度。
話題は堅苦しくニュースから始まり、情勢吐息つつ、二人して自身の趣味に合った話や身の回りの会話に、交流、本当に様々な事ばかりを話題に挙げ、二人は愉しく話し合っていた。この他愛のない時間が好きであるため、苦にならない。
そんな中、話題はある内容へと移る。近頃話題となっている若い女優の話から、以前アーサーがシていた格好を褒めることとなったのだ。
そこから任務後に、そのドレスを譲り受けたとことから始まる。
「ほう、以前のあの姿が出来るのか」
「あれ恥ずかしいんですからね。アレクセイさんはしなかったから解りませんけどねぇ」
「くく、ふてくされないでくれ。結果的に欺けただろう?」
「僕としては、結構みんな節穴だと思います」
実際、何人かは気付いていただろうな…と、コノエは内心思っているものの、口にすることは無かった。終わったことをそこまで蒸し返すつもりはないし、あの任務は後味が悪い。子供を雑に扱う者たちが、因果が返り自業自得で終わったのだ。
ただ、忘れてはいけない内容だったのだ…。
「それで、あの服がどうされたんです?」
「あぁ、あの時のアーサーは可愛かったから、今一度…なんてな」
切り替えが早く、良い笑みを浮かべながらハッキリと言い切るコノエ。アーサーは思いがけないコノエの要求に、口元を引く付かせ…皮肉めいた口調で、こう紡ぐ。
「…アレクセイさんって、意外とイイ趣味してますよね」
「誉め言葉として受け取っておこうか」


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