漁夫、尾を曳く亀を浸す Page1


(前景:『【閲覧注意?】なぁルナ…その人前に言ってた元カレだろ?(https://bbs.animanch.com/board/3184235/)』の
シン責ルナマリア誘受編。フレグがコンパスに派遣されてきてまでルナマリアに突っかかったのでストレスマッハなルナマリアさん。res134参照)

「シン、入るわよ!」
急に、私室のドアが開く。
業務を終えて休もうとしていたシンのところに、赤髪の少女が、ツカツカと作図コンパスのような足取りを地面に突き立てて直進してきた。
「ルナ!どうしたんだよそんなイラついて」
入室許可をシンから受け答えもせず、不遜な表情で入ってきた少女は、耳まで赤くして鼻持ちが鳴らない様子だった。
さも分かりきったような、シンとの信頼が大前提の、傲岸な入室をした少女、ルナマリア。
ドアが閉まったその直後の開口一番に、彼女が呈した苦言には、右隣に布に腰掛けるシンの名前があった。
「イラつくわよ!ったく、もう。あいつシンの事なんだと思ってんのよ、腹立つ!!」
「気にすんなって、あんなのでオレがどうにかなるわけじゃないんだs」
「なるわよ!…あたしが気に食わないの」
ルナマリア・ホーク。アカデミーを好成績で卒業し、赤服としてザフトに入隊し、ミネルバでシンと共に数多くの艱難を耐え凌ぎ、シンの想いを支えるべくコンパスにて平和を守る鎮圧活動に精を出している彼女は、嘗ては想いを寄せていた別の男がいた。
ここ最近は、ザフトの風の吹き回しがどういうものなのかは知らないが、コンパスの調査を兼ねて幾人かの隊員が出向してきている。そのよしみで、例の男がルナマリアに絡んでいた。曰く、ルナマリアとの「寄り」を戻すべく、彼女に噛みついて来ていたのだ。
「なんであんなヤツなんかとシンが比べられなきゃなんないわけ?人の恋人をなんだと思ってるのかしら、アレ」
その噛みつき方たるや、端的に言えば「未練がましい」とでもいうべきものだったらしい。すなわち、嘗て自分が他の女にほいほいとつられていった―――その釣った側も生憎コンパスで胡坐を掻いてたりするのだが―――のを気にも掛けず、しつこく何度も擦り寄ってきた挙句、よりにもよってシンと共にいることを足りないと豪語してきたというのだ。
「何…って、俺はそいつのことあんまりよく知ってる訳じゃないし、抑々話したこともある訳じゃないしさ…」
当然だが、ルナマリア個人の当時の恋心やその対象のことを、シンが良く知っているはずはない。出会ったのがアカデミーからであり、しかも落ちこぼれ上がりで自分の努力で必死だったシンは、彼女の世話を受けてこそすれ、個人の選択にコナを掛けるような余裕など持っていなかった。だから、彼女に居た以前の人がどんな人となりだったかということをいちいち問いただすような興味を持ち合わせてもいる筈等ない。なんなら、彼にどんな印象を持たれているかなど、気に掛けようがないのである。
それはそうと、ルナマリアがそれで落ち着くはずもない。
「だったら猶更だわ!あたしはシンの事をずっと見てた、シンが苦しんでるのも、悲しんでるのも、ずっとずっと目の前で見てたわよ!そんな中でも必死に頑張って、やった事に裏切られて…そういうのすこっっしも、あいつは知らないのよ!ふざけてんのよ、あんなの、ああーーーもう!!」
シンにとっては相対的な事柄であっても、ルナマリアにとっては絶対の、死活の問題であった。自分が最も支えたい、愛したい筈の人を、こうも軽はずみに捉えられたのだ。自分が今を続けていられる、体感的な根拠。その大部分を、シン・アスカと言う少年が占めている。それを傷つけられるということは、即ち彼女にとって、自分に泥を掛けられるのと同じ事なのである。
「シンだって怒って良いんだよ?あんなの、ザフトの風上にも置けっこないでしょう?」
「あはは、まあそう…なのかもしれないけどさ、別に俺は」
「別にじゃないわよ!シンのことを馬鹿にするってことは、あたしを傷つけてるって事でしょ?!」
「なっ…ちょ、ルナ…」
「シンだってもっとイラ立ってくれちゃっていいのよ?落ち着いて見守ったりしちゃってさ…ホンット不甲斐ないったらありゃしないわよ、もぅ…」
ルナマリアは、首の後ろまで紅潮が冴え渡りそうになり、肩を張って両拳を握りつぶしていた。若干や支離滅裂になりかけた苦言に舌を噛みそうになり、目の尾には涙が溢れそうになっていた。
「なっ…ったーく、取敢えず落ち着こうよ。何か飲む?」
何か言うんじゃ落ち着かないよな、とでも判断したか、シンが立ち上がってコップを用意しに行く。
「紅茶がいいかな。もう…こー言う時でも優しいわよね、シンって」
「ルナが機嫌悪いのは俺もイヤだしさ」
「…そーいうとこ。」
「へへっ悪いかよ」
「悪くない…でも、ズルい」「ズルって何だよ」「…バカ」
中身を伴わない会話に済ませて、溜飲を胃に落としてくれるシンに、ルナマリアは強い安堵と、得も言われぬ暖かさを押し寄せられるのを感じた。
「取敢えず、何も考えないでゆっくり落ち着こーぜ」
屈託もない表情。嗚呼、ずるい。今どうしようもなくなって、イライラが涙になろうとしてたのに。開けようとしたダムが序での不可抗力でこじ開けられて、別の涙で洪水になりそうになる。あんな男にバカにされたってだけで、勝手に苛立っていた自分がみじめになる程、この少年は、シンは、大きくて、深い。

「…ふぅー」
「はぁー…」
一服して、怒張した肩が降りたルナマリア。シンは労わるようにルナマリアに言葉を掛けた。
「…落ち着いた?」
胸の奥が急にきゅっと苦しくなったルナマリアは、質疑への応答もすべて省略して、涙の分の返礼を返さんと立ち上がった。
「ねぇ、シン?…ここ、良い?」
「なあに、ルナ」
腰をゆっくりとシンの真隣に降ろし、シーツの浅瀬にふわりと尻を置く。零距離で、シンの二の腕に自分の胸が当たる位置を確保する。
「…横になって」
「えっ」
「…横に、なれっ!」
「う、うわっ」
3本の指に力を籠め、シンを浅瀬から水面にはっ倒した。
ベッドの向きに垂直な仰向けの少年に、唾液が沸き上がるのを感じたルナは、すかさずシンの両足を抱きかかえて強引にベッドの向きに直し、そのままその足を割って、シンの顔めがけて擦り寄った。
「はぁ、はぁ…はむっ…」
「る、るな…っ」
「くちゅ…ちゅぷ…はぁむっ」
ライオンが獲物に擦り寄るような、なまめかしい手つきでシンの上を這い、その手で顔を押さえつけたのもつかの間。湧出する唾液を幼気な口めがけて流し込んだ。
顔を押し付けて舌を絡め、抵抗が奪われたところに、制服越しの二つ毬を押し付けて、腰で制御して擦りつける。
「ちゅむ…ぷはっ、いきなり何だよルn…」
込み上げる喜びにすべてを任せ、シンの意向を無視して濁流で口内を汚す。
「ぢゅるぅぅぅぅ…っはぁ…はぁ…」
泡が唇から鼻先へ溢れんばかりに口元を濡らし、とどめにシンの舌を吸引して大きな水音を立てて髪を反らす。
舌と言う舌、唇と言う唇が、太い糸を引いて、じっとりと千切れた。

決壊したダムを隠すように、ルナマリアはシンの胸に顔をうずめた。
「…上書き、して」
「なっ、う、上書き?!上書きって…何を、うわっ?!」
汗の香りに狂わされたルナマリアはシンの上着を強引にまくり上げ、薄着にちらつく薄みが勝った汗からさらに彼の匂いに鼻を窶した。
大量に流し込んだはずの唾液が、さらに奥から分泌されてくるのを感じる。
そのまま汗ばんだ薄い胸板を嗅ぎ、頭をもたげて擦りつける。
「すぅぅぅっ…はぁ…上書き!口直し!してよ、シン」
「…今日はどうしちゃったんだよルナ…!今日何か、ちょっとヘンだぞ」
完全に混乱したシン。暴走したウンディーネは、具体的な返答を最早求めていなかった。
「…っ、知らない!」
紅茶越しに溢れてきた歓喜の融資に、多幸感を祝儀することに、ルナマリアは全神経を捧げていた。
そのままルナマリアはシンの丹田に手を掛け、引き裂くように薄着を首元まで持ち上げ、露わになった純白の平原と細やかな尖塔を望む。
即座、シンの頭に上着を覆わせ、腕まで通させて上半身を無防備にしたルナマリアは、ぐしゃついたその上着に鼻をを当てて抱きついて吸ったのち、水面の横に抛り、引き続きシンの鎖骨から、肩傍から、脇から、啄んで、粘液を垂らして烙印した。



【PS】
ここまでーーーぇッ
文章と展開の結構をつけて整理しやした
尚res134しか実は描写してません(
マジかよ。
いや文量さぁ…w
だいたいルナマリアがえちぃせいです。
エロい!エロすぎるよルナマリア!ルナポ返済プランガバすぎでしょ?!
どういう事だよこのティタニアルナちゃんよお!収穫祭の襲撃フラッシュバックかよ!?
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