「帰宅部」の友情と笑顔に栄光を


「よっ!」

「おーっ!おはよう」
「2人とも、おはよう」


周也・颯斗・大河の3人が駅で会う。


「……今日めちゃクソだるいんだけど」

「周也のクラス2限が数学のテストだっけ?」

「……うん、ずる休みしようかな。それとも…」

「でも、結局はやらなくちゃだからずる休みしても意味ないよ」大河が言う。

「そうだよなぁ…」


「おはよっ!」
凛々華が周也の肩に飛びついた。

「うおっ!ってお前危ねぇじゃねぇか!」
「イヒヒヒヒ~」 

「おはようございます。」由良も来た。
「おはよう!」寧々も来た。

朝の駅は社会人と学生で混んでいて、満員電車なんていつものことである。
なんとか、座席を手に入れ、座る。


「最近よぉ…勉強めんどくせぇんだよなぁ」
「それは昔からでしょ」
「ハハハ、そうかもな」
「周也のクラス2限が数学のテストなんでしょ?」
「あっ!私のクラスも、3限が数学のテストです。」

「じゃあちょっと教えてくれよぉぉぉ~」
「ふふふっ、分かりました。」

「なぁー今日の『帰宅部』さぁ…休ませてくんね?」
「なんでだよ?」
「なんかさぁ…母親にさぁ…『さっさと家に帰ってきて家の手伝いしてちょうだい!』って言われちまってよぉ」
「そうか…分かった」
「『家の手伝い』ってなんなの?」寧々が言う。
「分からない。でもどうせ買い物の手伝いだと思うけどな」
「ふーん」 


「そうだっ!今日は『帰宅部』の部活動を休みにして、周也のウチに行くのはどう?」

「いいね!」颯斗以外の4人が賛成する。
「ちょっ!なんでオレのウチに行くことになってんだよ!」
「だって、なんかいってみたいので…」
「寧々も!」
「みんながそう言ってるから、拒否できないわよ?」

「…分かったよ  じゃあ、4時にオレんち来いよな。凛々華が3人案内しろよ」
「言われなくてもあんたじゃないからやるわよ」
「ちょっお前余計なお世話だ!」






ここは周也の家。
一軒家で、ごくふつうの家である。


「どうぞ!」周也の妹の月乃が紅茶を出す。

「月乃ちゃん、大きくなったわね~お兄ちゃんみたいにならないように、大きくなってね!」
「はい!」
「ちょっ月乃!そこは返事しなくていいから!!」皆が笑う。
「ねぇ、周也の部屋見せてくださいよ!」由良が言った。
「分かったよ。」

周也の部屋は、整理がされていて、落ち着いている。

「けっこう綺麗なのね。」

「うるせぇよ」
「………なんか広くなった?」
「小学生の頃は、おもちゃとかいっぱいあったからな」
「そっか」

「落ち着くわね」
「そうか?」

「そろそろ帰る?」寧々が言った。
「そうですね」
「周也、ありがとね!」
「いいよ」

「じゃあね~」3人が言った。周也も手を振る。
綺麗な夕焼け空で3人の陰が映っているのがいつもよりも美しく見えたのはなぜだろう




~後書き~
最後までお読みいただきありがとうございます!まさかの1日に2話もあげることになって、自分でもびっくりしています!
今日中に何話までかけるかなぁ(笑)
それでは!
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