最推しのオリオン君
作成日時: 2022-10-10 01:40:18
公開終了: -
題名:最推しのオリオン君 作者:草壁ツノ
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<登場人物>
オリオン:不問 清純派で売っているアイドル。彼のファンは「流れ星」と呼ばれる
エトワール宮子:不問 オリオンの古参ファン。
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<役表>
オリオン:不問
エトワール宮子:不問
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■注意点
特に無し
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■台本の規約について
過度なアドリブ×
一人称の変更×
作中のキャラクターの性別変更×
人数変更×
不問→演じる方自身の性別を問わない役、という意味
両声の方→男性が女性役、女性が男性役を演じる〇
(その際はほかの参加者の方に許可を貰った上でお願いします)
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オリオン:「今日は、僕の握手会に来てくれてありがトゥインクル☆」
エトワール宮子:「星野オリオン君! キャーッ♡」
オリオン:「君の名前を教えて貰ってもいいカナ?」
エトワール宮子:「え、えっとぉ......エトワール宮子です♡」
オリオン:「いい名前だね、エトちゃんって呼んでもいい?」
エトワール宮子:「もちろんです♡」
オリオン:「エトちゃんは今日、ここまでどうやって来たの?」
エトワール宮子:「えっとえっとぉ、カボチャの馬車で♡キャッ」
オリオン:「(小声)きっつ」
エトワール宮子:「え?」
オリオン:「ううん、なんでも無いよ。
そう言えば、僕の新曲は聞いてくれたかい?」
エトワール宮子:「はい♡ 『見つけて僕のオリオン』、もう最高~~でした!」
オリオン:「フフッ、嬉しいな」
エトワール宮子:「私、オリオン君が路上ライブで『ダークノヴァ』って名前でV系活動してる頃から推してて!」
オリオン:「えっ!?」
エトワール宮子:「あとあと、そのグループが鳴かず飛ばずで解散したじゃないですか。
その後に結成した、『✛ベテルギウス✛』も大好きで!」
オリオン:「ちょ、ちょっと声が大きい」
エトワール宮子:「あの頃の黒い羽根の衣装、もう着ないんですか?
あの、「ああ、僕のこの漆黒の翼を誰か赤く染めてくれ......」って台詞、私今でも好きで」
オリオン:「ちょっと別の話しようか!」
エトワール宮子:「でも、今じゃオリオン君、武道館を満員にするぐらい活躍してて、
もう初期から応援してた自分としては無茶苦茶感慨深くて......!」
オリオン:「そうだね、これもみんな流れ星ちゃん達のおかげだよ」(※流れ星=オリオンのファンのこと)
エトワール宮子:「とんでも無いです! オリオン君は私たちの生きる糧ですから!」
オリオン:「ふふ、そうか......全く、僕ってやつは罪作りな一等星だな......」
エトワール宮子:「あの、その......」
オリオン:「ん、なんだい?」
エトワール宮子:「あの......握手お願いしてもいいですか?」
オリオン:「勿論。ほら、手を出してご覧」
エトワール宮子:「はい♡」
※オリオンと宮子、握手をする
オリオン:「今日は来てくれてありがトゥインクル☆」
エトワール宮子:「......」
オリオン:「うん? どうしたの?」
エトワール宮子:「お......推しの、推しの体温が直に」
オリオン:「え?」
エトワール宮子:「推しの体温が直に! 私の体を通り抜けていく!
ウッ! ヌグワァー! アアア! これはいけません!!」
オリオン:「え、ちょっと、大丈夫!?」
エトワール宮子:「大丈夫じゃありません! アアッ! 尊みが! 尊みの権化! ごんぎつねが!」
オリオン:「ごんぎつね!?」
エトワール宮子:「アァッ! 体が熱い! このままじゃ私、燃え尽きちゃう......!」
オリオン:「警備員さん!? あの、警備員さん、すみません! ちょっと来てください!」
エトワール宮子:「あの......オリオン君......」
オリオン:「なんだい!?」
エトワール宮子:「最後に、その、お願いがあるんです......」
オリオン:「なに!?」
エトワール宮子:「ベテルギウスの頃の、決め台詞......ください......」
オリオン:「......(スーッ)。『今日も我が血の舞踏会に来てくれて誠に感謝する。
次回もこの殺戮の夜に相まみえよう。さらばだ。ハハハ......』」
エトワール宮子:「やっぱり、オリオン君は素敵♡(バタッ)」
<終>
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