題名:料理をしない男達 作者:草壁ツノ
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<登場人物>
A:不問 モテるために料理をしようと考えている男子
B:不問 男子Aの友達。料理にあまり詳しくない
C:不問 この中では料理が出来る常識人
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<役表>
A:♂♀
B:♂♀
C:♂♀
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*注意点
特に無し。
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■利用規約
・アドリブに関して:過度なアドリブはご遠慮下さい。
・営利目的での使用に関して:無許可での利用は禁止しております。希望される場合は事前にご連絡下さい。
・台本の感想、ご意見について:お気軽にお寄せ下さい。Twitter:
https://twitter.com/1119ds 草壁ツノまで
・両声類の方の利用について(2021/11/11追加)
演者の方ご自身の性別を超える役のお芝居はご遠慮しております。
可能:「不問」と書かれているキャラクターを「キャラクターの性別を変えずに演じる」こと
不可:「男性」と書かれている役を「女性かつ両声類」の演者が演じること
「女性」と書かれている役を「男性かつ両声類」の演者が演じること
ご意見ある所でしょうが、何卒ご理解の程よろしくお願い致します。
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A:「料理をしようと思う」
B:「また随分と唐突だな」
A:「巷で料理が出来る男子はモテると聞いたんだ」
C:「動機が単純明快だね」
A:「ふふ、そうだろう」
C:「うんうん、褒めてはいないよ?」
A:「そんなわけで料理が出来るようになりたいんだ」
C:「なるほどね。まぁ簡単なもので良ければ僕が教えてあげるよ」
A:「それは助かる」
B:「それじゃあ、まずは何から作る?」
C:「そうだなぁ、じゃあ、まずは味噌汁から作ってみようか」
A:「おお、味噌汁は得意だぞ。沸騰したお湯に味噌を溶かして......」
C:「あ、味噌溶かした状態で火かけたら駄目だよ。麹(こうじ)死んじゃうよ」
B:「何が死ぬって?」
C:「麹(こうじ)」
A:「こ、こうじ......!!」
B:「なんで死んじまったんだよこうじ!」
C:「いや麹(こうじ)人間じゃないから」
A:「俺たちずっと一緒だったじゃねぇか......!」
B:「地元じゃ負け知らず......」
C:「それは修二(しゅうじ)」
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B:「そういや、俺はよく草餅(くさもち)作って食ってたな」
A:「へえ、草餅(くさもち)か。中々珍しいな」
B:「そうか?意外と作るのは簡単なんだぞ」
A:「そうなのか、それは興味あるな。どうやって作るんだ?」
B:「とは言ってもホントに簡単だぞ?まず餅を用意するだろ」
A:「餅を用意する」
B:「そしてそれを2か月ほど放置する」
A:「2か月ほど放置......えっ?」
B:「そしたら餅が緑色になってくるから、それで草餅(くさもち)の完成だ」
C:「それは草餅(くさもち)じゃなくて腐った餅なんじゃ」
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C:「うちは困ったらとりあえず野菜炒めしてるかな」
B:「そうなのか」
A:「困ったら......?あっ!財布落とした!困ったなぁ!」
B:「ジュワァ! ジャッジャッジャ(炒める音」
B:「会社の重要書類失くした!困ったなぁ!!」
A:「ジュージュー、ジャッジャジャッジャ(炒める音)」
C:「いや困るってそういう事じゃ無いんだな」
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B:「魚捌(さば)けたりするのも憧れるよな」
A:「あぁ、分かる分かる」
C:「別に捌(さば)けなくても食べれる魚はあるよ。例えばほら、シラスとか」
A:「シラス?」
C:「ほら、この小魚」
B:「こ、こんないたいけな子供を食べると言うのか!?このひとでなし!」
A:「食べないでっ(裏声)」
C:「いや食材だから食べるでしょ......」
A:「全くひどい奴だお前は。まさか......!他にも子供を食べてないだろうな!?」
C:「ホタルイカとかも美味しいよ」
B:「誰か助けてぇ(裏声」
A:「お前っ性懲(しょうこ)りもなくこんな子供を!」
C:「じゃあもういいよ食べなくて!」
A:「食べないとは言ってないだろ!!」
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A:「ああ、料理はやっぱり難しいな......」
C:「そんなに料理らしいことしてない気がするんだけど......」
B:「でもお陰で、少しは料理に自信がもてた気がするよ」
C:「そう?それなら良かった」
A:「あー、そう言えば時間も結構経ったし腹が減ったな。今日の晩飯考えないと」
C:「あ、なら丁度いいじゃない。今日の晩御飯何にするの?」
A:「そうだな、俺はカップ麺の気分かな」
B:「俺はコンビニ弁当」
C:「もう絶対料理教えてあげない」
<完>