ラブリーハニー


戸川 桜(とがわ さくら):(14)♀ 本好き 片思い 天然ちゃん。

吉岡 直人(よしおか なおと):(14)♂ 本は大嫌い ツッコミ 桜とは幼馴染。

桜庭 誠(さくらば まこと):(14)♂ ボケ 宇宙人を見たと言い張る純粋な青年
               吉岡 直人とは友達。

老人:不問(70)ボケている 徘徊している。実は、桜庭のおじいちゃん。

宇宙人:ふと現れる宇宙人



戸川 兼ね役 宇宙人 ♀: 
吉岡 ♂:
桜庭 ♂:
老人 ♂♀:



戸川M:「私は戸川桜。いま一緒に下校中なのが最近ちょっと好きかなって
     思っちゃってる、吉岡直人君。今日も楽しいお話できるといいな。」

吉岡:「なぁ、戸川、今日の先生の質問意味不明だったよなぁー。」

戸川:「そうかなぁ?私にはわかっちゃったけど?」

吉岡:「そうなの?あれなにいってんだかさっぱりだったから教えてほしいな。」

戸川:「簡単に言うと、宇宙人はいるよーって話だよ。」

吉岡:「いや、それは誰にでもわかるよ…」

戸川:「えっ。そうなの!?わからないと思ってた。」

吉岡:「ミステリーサークルがなんとかって言っただけでピンとくるよ。」

戸川:「みんな賢いんだね~。本読んでたけどわかんなかった。」

吉岡:「本?俺は大嫌いだからさ。難しい話は抜きで…」

戸川:「本はねーラブリーハニーっていう、そうだなぁわかりやすく言えばヒロインもの!」

戸川:「その中に、ラブリーハニーっていうキャラがでてくるのー」

吉岡:「おいおい、ミステリーサークルの話してたのに、
    ヒロインものってどういうことだよ!」

吉岡:「というか…本やキャラの話は勘弁って毎回毎回…んーもう!」

戸川:「ハニーが魅力的で、かっこいいっていうかーなんていうかー」

吉岡:「そんなこと聞いてないっ!」

戸川:「え…。ち、ちがった?あはははは…」

戸川ナレ:「ラブリーハニーについて、語ってたい。大好きだから。そんな考え事をして
    歩いていると、前からおじいさんが歩いてきてぶつかっちゃった。」

戸川:「あ、すみません。」

老人:「ラブリーハニーじゃて!孫のことじゃ。」

戸川:「えっホントに!なんか運命的ーー!」

吉岡:「信じるなって…。なんか怪しいし、ボケてるぞ、このおじいさん絶対。」

老人:「ボケとるとはなんじゃ!爺さん。」

吉岡:「ほら!いま爺さんって言った!言ったぞ!これやばいよ。」

老人:「ついておいで、こっちじゃ。ハニーはこっちじゃ。」

吉岡:「つ、ついていけねー。怖いわ!」

戸川:「ハニーがそっちにいるのね!ついていくわ!」

吉岡:「戸川!知らない人ににホイホイついてかない!常識!」

戸川:「だって、ハニーが…」

吉岡:「ハニーが…じゃない!」

老人:「わしと共に、爺さん行かんかの。」

吉岡:「おじいさん、ちょっと勘違いだよ!俺は、爺さんじゃない!ハニーもいない!」

吉岡:「おじいさん、危ないし、徘徊してないで、早く家に帰らない?」

吉岡M:「はぁ。天然の戸川にボケたおじいさんときた。ツッコミ疲れるわ。」

桜庭:「よーしーおーかー!よしおか!大変!大変!」

吉岡:「ったくなんだよー、こんな時に。」

桜庭:「宇・宙・人!宇宙人出たよ!!さっき見たもん。おっきい円盤が飛んでたよ!」

吉岡:「円盤?宇宙人?いまボケ老人の対応の方に必死なんだよっごめん。」

桜庭:「宇宙人!!聞いてよ聞いてー。」

吉岡:「あーもーうるさいうるさい!宇宙人がなんだー!」

戸川:「宇宙人にラブリーハニー!最高のタイミングね。」

吉岡:「戸川…一旦ラブリーハニーは忘れようぜ。な、悪いことは言わんから。な。」

老人:「ハニーに、宇宙人を倒させるのじゃー!」

戸川:「きゃーかっこいい!」

吉岡:「は?」

吉岡:「おじーちゃんは黙ってて!そもそも、ハニーって誰?」

老人:「おぉ!ハニー来てくれたのかい。」

吉岡:「ハニー?」

戸川:「ハニー!」

桜庭:「お、俺のこと!?ってうちのじいさまじゃないか。ハニーじゃないですよー
    また家抜け出して。家にいなきゃダメでしょ。」

吉岡:「揃いも揃ってボケかよ!!なんでこういうハメになるの?」

戸川:「ラブリーハニー居なかったんだ。グスン…。」

桜庭:「ねーねー!宇宙人!!」

老人:「はて?何考えとったかの?ハニー!」

吉岡:「戸川、ラブリーハニーはいない。
    おじいさん!それから桜庭、宇宙人はいいから!
    早くおじいさんを連れて帰ってくれ。頼むよ。
    うわっ、眩しい…ホントに宇宙人が!」

宇宙人:「コウゲキシナイヨ。トモニソラヘ。トモニ、トモニ」

老人:「おぉ!ハニー。こんなところにおったのか。」

吉岡:「おじいさん!なんでもハニーにしないでくれ。そっちは宇宙人だ。
    なんとかしろよ。お前のおじいさんだろ、桜庭。」

桜庭:「おじいちゃん、そっちは危ないってば。」

老人:「久しぶりじゃのう、ハニー。わしも連れて行ってくれ」

桜庭:「おじいちゃん。そっちはダメだ。ハニーじゃないよ。眩しい…おじいちゃん。」

吉岡:「桜庭、危ない。それ以上近づいちゃダメだ。」

宇宙人:「チキュウジンコワイ」

老人:「ハニー、ハニーわしも行くからのう。」

老人:「共に、共に」

宇宙人:「…ツイテクルナ…ツイテクルナ」

老人:「わしはなにがなんでも、ハニーについていくぞい。」

桜庭:「おじいちゃーん!!眩しい。」

吉岡M:「あのおじいさんは、宇宙人にしがみついていった…
     あぁ、大丈夫かなあのおじいさん。」

戸川:「で、ハニーハニー言ってた、おじいさんどこ行っちゃった!?」

吉岡:「宇宙だよ!!」

戸川:「えーーー!」
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