[羞恥マジックミラー編・導入編]


 Aさんに初めてウミカを抱かせた後、ウミカも興奮していたため、何回戦もしてしまった。
 その後、ウミカはカメラ外でフェラチオで飲んでしまったこと、AさんからモモトークのIDを渡されたことまで全て隠さずに言ってくれた。ごめんなさいと謝る彼女が可愛くて、その後はデートも何度もして甘やかした。
 AさんのIDは渡そうとして来たけど、持っておきなさいと受け取らなかった。そのうち、Aさんに自分で連絡しちゃっても興奮するしと答えたら、そんなことしませんと叱られてしまった。
 その後、Aさんとはウミカ抜きにしてもに呑みに行ったりとして、今後のプレイの展望を語り合ったりして親交を深めた。Aさんの方が時間に余裕があるため、基本的には彼から連絡が来て、彼から私のところにくる形である。
 Aさんはやはり何度か経験があるだけに、その経験談やそれを踏まえてのプレイ提案は大変参考になった。
 そんな中、ウミカとの二度目・三度目のプレイも行ったが、これはオーソドックスにマッサージ兼セックスという形となった。
 最初が騙し討ちの形だったので、二度目は安心感と信頼を積み重ねる形にした方が良いだろうというのがAさんの提案であったし、実際ウミカも素直に感じていたように思う。
 また、これは私とウミカの間で「そろそろAさんにマッサージ受けようか」=「Aさんに抱かれる」という図式を作り、直接的に『セックス』という単語を使わないので幾分かウミカが受け入れやすい土台を作る意味もあった。
 Aさん曰く、ウミカが他者に抱かれるのはあくまでも私への愛情と献身ゆえである。これは私もそう感じている。しかし、その上で性欲に流されてしまうウミカも見たいのが我ながら業が深いとは思う。
 そこでAさんに抱かれるハードルを心理的に下げることで、ウミカが自分の快楽のためにAさんに抱かれる土壌を作ることを目的に、二度目・三度目のプレイを行った。
 またAさんのマッサージが実際に効果があることもウミカにとってプラスであり、これもハードルを下げ役割となった。
 日々の疲れだけでなく、美容マッサージの効果が出てる事もかなり喜んでいた。実際、私がウミカを抱いた際にも以前よりも肌がモチモチになって、大変感触が良く、心地良い。
 私がウミカの肌に夢中になるのもかなり嬉しいらしく、プレイ後に三人で話した際に、普通にマッサージも受けたいという言葉がウミカから出ていた。
 まだAさんのマッサージ店の設備が整わず、シャーレの一室で行っていたが、店がオープンしたらウミカなら無料で受けられるようにするというAさんの言葉に大層喜んでいた。
「もちろん、行く時は先生にお伝えしますね」
 とはいえウミカはそう言って、私に黙ってAさんに会うことはないとこちらの魂胆がわかっているのかいないのか、牽制するかのように言ってくるのがまた可愛らしかった。
 そんなこんなであれから、Aさんとは良好な関係を重ね、ウミカとのプレイも重ねて貰ったわけだが、そろそろまた別のプレイがしたい。
 そこでAさんのお店が完成するこのタイミングでそれを行うことになった。
 このプレイはAさんと相談して決めたものだが、なかなかに大規模と言って良いかもしれない。

「わあ、綺麗な部屋ですね」
 Aさんのお店がついに完成したので早速そこでプレイをしようということになった。施術室に入ったウミカはすぐに感嘆の声を上げていた。
 施術室は女性が好むだろう、シンプルながらも品の良い雰囲気に仕上げられていて、そこに一度目のプレイでも使われた媚薬効果のあるのアロマが炊かれ、視覚・嗅覚の二つでリラックス出来るようにされている。――もちろん、通常のマッサージの際はリラックス効果のみがあるアロマに焚くそうだ。
「施術室にこんな大きな鏡まであるんですね。なんだかダンス教室みたい」
「ええ、施術後にお客さんが自分の身体を確認出来るようにと設置してるんですよ。これなら自分で背中までチェック出来るでしょう?」
「たしかに」
 なるほど~と楽しそうに鏡を見るウミカの顔が私の正面にある。
 鏡は確かにダンス教室のように壁一面にあるのだが、実はこの鏡、マジックミラーである。
 そして、私はそれが見れる隣の秘密部屋にいるというわけだ。さらに私の周囲には、数人の男たちもいる。彼らは今日のために、私とAさんが集めたギャラリーである。
 私たちの趣味を理解する同好の士であり、口の堅い連中である。幾人かは私がウミカの相手にピックアップしていた面子でもある。
 この部屋はこのようなプレイなどを行うために特別に作ったもので、もちろん通常の営業では使わない。そういった悪行はしないからこそAさんを信頼している。
 今回のプレイでは、ついにウミカが他の男に抱かれるところを直にこの目で見られるだけでなく、このマジックミラーを使って、ウミカに羞恥プレイをするのが目的だ。
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