幻想体:無慈悲なセルバンテス Limbus Company風観測記録


「俺たちは別の世界に転生し三人兄弟として生まれ変わったわけだが」スレシリーズの三次創作に近い何かです(正しい三次創作ではない)。
注意
※スレの展開とは一切関係ありません(スレ主さんが参考にする分には全く構いません)
※元ネタに沿っているのでSEEDキャラいません。元ネタに出てくる囚人達の記録風文章です
※知らない人には誰が誰だか分からないと思いますが、その分からないから検索させる事でジャンルを周知させる布教作戦、という言い訳で諦めました
※元ネタキャラのエミュ力も低い。特に短縮語使いの囚人
※独特な古語使いの囚人がいるので、以下を使用し一部は手直ししました
https://catincat.jp/javascript/kogo3.html
※元スレに出てくる無慈悲なセルバンテスとは全く違うモノに仕上がっていると思いますので、そういう方向もありか?程度の暇潰しにしてください
4/21:誤字脱字修正、表現修正、戦闘時の判定や鏡ダンジョンイベントの妄想追加
4/22:誤字脱字修正、戦法を分かりやすく修正(魅了の法則や観測記録による制圧状況、魅了された者のステータス、制圧方法による後遺症追記)、ある囚人の使う短縮語と短縮前の全文が分かるように強調使用(全文のどこを取って短縮語にしたか分かりやすく修正)
4/23:誤字脱字修正、足りない描写や記録文を追加。おまけに追記(読まなくてもいいもの)、長文になったので見やすさを意識して整理(出来てなかったら申し訳ない)
※以降は誤字脱字を見つけた際の修正か、見やすさの為の調整以外に手を加えず、これで完成形とします。
再度注意
※あくまでリンバスに「無慈悲なセルバンテス」という幻想体がいたらこうなってるかも、のイメージを掴む為の構想なので、ここに出てくる囚人達が直接元スレのSEEDの面々に接触する事はありません。スレ主さんから許可を得て作成した報告書風の資料イメージなので、元スレとは無関係なものです(何らかの影響で異世界の要素が混入、という形で報告書だけ紛れる可能性はあるかもしれませんが、元スレの世界に囚人達は影も形も存在しません)※


無慈悲なセルバンテス ZAYIN
↓図鑑を見る↓
【観測レベル1
まずはあの者の見た目から説明いたしまする!
あの者は二足歩行を行う犬のぬいぐるみのような姿であり、見るからに柔らかそうなふわふわを想起させるのでござる。なので、私があの者につい飛びついて思い切り抱きしめてしまったのは仕方がない事だと思いまする。むしろ当然であると言えよう!
シンクレア君にすら怒られてしまったが、あの者の目を見れば誰だって触りたいと思ってしまうではないか!あんなに愛らしい見た目に私を求めているかのような視線……きっとあのぬいぐるみは私と友達になりたいと思ったに違いありませぬ!
実際、あのワンちゃんはとってもふわふわで、私だけでなく抱きつかれたワンちゃんだってとても嬉しそうでお互いとーっても幸せな心地になったのだから、私の行動は責められるものではありませぬ。

彼が望んだのだから、私は行かねば。
彼が招いた冒険譚の世界、素晴らしき感動を呼び続けるあの大地に。
彼が希望を抱き、穏やかに旅路を駆ける限り、その安らぎと温かさが正義を掲げ続けるはずだ。そうであるべきなのだ、慈悲は決して途絶えてはならぬ。

→おい、お前あの犬擬きに抱きついたつってんけどよ、その後どうなったか覚えてねぇのか?つーかまだ夢見てるみてぇな事書いてんな?
 →ドンキホーテ嬢は今夢を見たる有様といはば、彼女がげにあるは夢の中ならむや?おどろきて意識があらば現の中か?現にありつつ夢にもあらむや?
 →難しいですねぇ~。夢を見ているまま起きている人は夢と現実と、どっちの世界にいるのが正解なんでしょう?イサンさんはいつも変わった所に興味を持ちますね?
→そんな馬鹿げた事を書いてる暇あったらあいつを正気に戻すのを手伝えって!オレ達がぶん殴ってでも現実に立たせるのが一番だろうがよ!
 →ヒースクリフがまともな事を言っているのも夢みたいですけど。ですが、ドンキホーテさんの精神が不安定である事は確実だと思いますので、早々に回復させる手段を模索するべきだと思います。
→今回該当の幻想体を制圧したが、ドンキホーテの精神は正常になっていないように見受けられる。恐らく後遺症が長く残る特徴を持つ幻想体だと推測する。
 →何を言うかムルソー君!私は正常でございまするぞ!現にあの雄大な(以下、奇妙な線が歪に引かれている)
 →幻想体との戦闘で感情が左右される事はこれまでもあったが、今回の相手は私達に奇妙なまでの安心感や幸福感、勇気に感動を与えられたような高揚感を感じた。何もしていないのに、だ。
 →同様の感覚は自分も得た。例えるなら、映画で勧善懲悪モノを見てすっきりした気持ちで先を明るく考えられる気になった者達と同じような感情の揺らぎだと考えられるが、どこか芝居がかったような演出にも感じた。それと、文字でもないものを書こうとしているドンキホーテについては先程拘束し、管理人様に引き渡した。
→とりあえず、ドンキホーテさんはアフターチームにてケアを行う処置を施し、変化がないようでしたら時計を回すしかない。と、ファウストは考えています。】

【観測レベル2
管理人様の命じられた事後報告を行います。
本来ならばこの幻想体の観測記録の担当はドンキホーテでしたが、先日の戦闘から精神を回復させるまでに長くの時間と大変な管理人様の苦痛を必要としましたので、以降このわたくし、ウーティスが引き継いだ次第でございます。私が引き受ける以上、管理人様を失望させないよう最大限尽力し、有益な情報を書き残す所存であります。

14時20分、再びこの幻想体と戦闘した際に判明した事がありますので、ここに書き起こします。
交戦から1分後、奴は何らかの基準で選定した対象に視線を送り、目を合わせた者に強烈な接触欲求を引き起こして誘引させる能力を使用しました。そして、対象は幻想体から決して離れず、庇護意識も刺激されたようです。前回ドンキホーテが奴に抱きついたのもその影響でしょう。私はこれを一種の魅了だと判断します。
しかし、真に恐ろしいのはその後でございます。

その後47分間ですが、我々他の囚人が幻想体に攻撃してダメージを与える事はそれ程難しい行為ではありませんでした。しかし、幻想体がダメージを受けた事に気付いた魅了者は、あろうことか我々に牙を向き攻撃をしてきたのです。
幸い攻撃力はそこまででもなく、管理人様の指示で適切な防御か回避を行えば問題ありませんでしたが、魅了者の幻想体を守ろうとせんとする行動は非常に執拗で、こちらから魅了者を迎撃しなければいけない状況でした。魅了者が我々に攻撃を開始して8分後、管理人様の素晴らしいご指示にて魅了者への反撃を行い、13分後に戦闘不能状態にしたのは英断だと言えましょう。
魅了者を失った幻想体に抵抗力はほとんどなく、有象無象の囚人達であっても束で掛かって攻撃すれば制圧は容易でした。

以上で報告を終了します。
感謝申し上げます。
→あれ、その魅了者って確か私だったよね?私は戦闘後に正気に戻ったと思ってるんだけど、実はそうでもなかったり~?
 →私から見てロージャさんは正常な精神状態だと言えるでしょう。初回記録時は魅了者であったドンキホーテさんには攻撃せず、隙を窺い幻想体を制圧しました。恐らくドンキホーテさんの精神状態が長期間不安定なままだったのは、この制圧方法によるものだと思われます。
 →ファウストさんが言うならそうだろうな。それと、ロージャの次は俺と目が合ったが、俺も同じ気分になって行こうとしたら急に意識がパッとしたよ。
 →グレッグが触る前に片付いたからじゃないの?私は倒される前にさわってもっふもふを体験しちゃったからね~。覚えてないんだ。
 →俺が正気に戻った時はまだ制圧されてなかったな。ただ、怯えたように身を丸めて、おろおろしていた気がする。不安で不安で仕方がない、そんな感じだ。俺達自身にもあの空間にいる心地良さが消えたが、不安感は無かったな。
 →うぅん。良秀さんが「俺がそんな茶番をするものか」と言って煙草の火を押し付けたら、幻想体がびっくりして変な動きになったような。グレゴールさんはそれで無事だったのかも?僕にも聞こえましたけど、「悪者以外の素敵なものを用意する」って言われて、良秀さんは逆に気に入らなかったんでしょうね~。僕も断るけど。
  →えぇ~?素敵なものって言われたのに?幻想体の言葉は信じちゃいけないっていうけど、本当に素敵なものの場合もあるじゃない?私もお金とかお肉じゃないならいらないけどねぇ。ホンルにとってもいらないものだった感じ?
  →えぇ、要りませんね。レールに敷かれた道をずっと歩き続けるだけっていうのは、僕は退屈で面白く無いですから~。そういうお誘いだった気がします。】

【観測レベル3
あの、担当者だったウーティスさんがドンキホーテさんみたいに精神が不安定で記録出来ないみたいなので、まだ覚えている内に僕が書いておきます。ファウストさんからも許可は貰いましたし…。

えっと、ドンキホーテさんが魅了された時、冒険譚の世界、素晴らしき感動を呼び続ける、みたいなことを言ってましたよね?今のウーティスさんみたいに。
管理人さんも気づいていると思いますけど、僕達があの幻想体と戦う時、幻想体の空間の中にいると気持ちが上ずってくるんです。なんていうんでしょうか、絵本で見たヒーローが来てくれた安心感と、ヒーローが悪者をやっつけるから大丈夫だ、ハッピーエンドだっていう幸福感、に近いです。

それで思ったんです。あの幻想体がやりたい事って「ヒーローごっこ」なんじゃないかって。冒険譚、というドンキホーテさんの言葉も合ってるかもしれません。

物語に出てくる英雄が、悪者をやっつけて、か弱い人々を守っておしまい。そして英雄は最後にその栄光を称えられて、称賛されるんです。でも、英雄が欲しいのはお金や名誉じゃなくて、多分「ありがとう」って気持ちだと思います。
魅了者が幻想体に抱きつくのは、自分を救ってくれたヒーローに感謝したい子供が思わず飛び込んでぎゅっとした…そんな動きに見えたから。

あの犬みたいな幻想体はヒーローになりたくて、ヒーローが悪者をやっつける話をやりたくて、でも悪者役と悪者に虐げられる人々役がいないから、それを……探す為に目を動かして、目が合った人に役を与えるんです。「ヒーローに守られて感謝する役」を。「ヒーローごっこ」の話を完結させる為に。そして、残された魅了されてない人達は必然的に「悪者役」になるんです。魅了者が動けなくなって役が欠けたら、また別の人を魅了して役を埋めれば話は進みますから。

あ、でも、それだけだと説明がつきませんよね。なんで感謝役を与えた人に、自分が傷つけられると攻撃させるのか。僕の考えが間違ってたんでしょうか。
→いや、ヒーロー「ごっこ」なんだからそれでいい(煙草の跡がある)
 →そうですね。私も良秀さんと同じで、シンクレアさんの考えは合ってると思います。そして、あいつがやっているのは文字通りヒーロー「ごっこ」なんです。ごっこ遊びって、役がコロコロ変わったり、兼任者がいるものじゃないですか?一人二役みたいな。
だから魅了者の役も兼任されてると思います。「力無きいたぶられる弱者」と「英雄に感謝する善意の者」と「英雄の「ヒーローごっこ」を最後まで続けさせる為に邪魔者を排除する裏方」と。色んな役を無理矢理兼任して心を掻き回されるから、魅了者を放置しての制圧後は回復に時間が掛かるんでしょう。
 →い・つ・わ・り。行動はそれだけだ。
  →良秀さんもイシュメールさんも、ありがとうございます。僕も幻想体の一連の行動は「いようにされている者が、い英雄によって、者が退治されておしまい、でぐると一巡する」偽りの話を繰り返しているだけだと思います。遠くから見ている分には好きにさせてあげたいけど、近寄ったら巻き込まれて永遠に役者にされますね…。
  →ごっこ遊びはあくまで遊びだと理解して、のめり込まないようにしないと。妄信してたらある日無慈悲に壊されてしまいますから。あの幻想体は逆に、現実に帰りたくても役に縛り付けて帰さない形で無慈悲かもしれませんね。
→幻想体か、私達か。この領域に真に無慈悲なるはいづかた際ならむや?
 →ど・いうでもいい、い加減にしろ。】

雑な戦法
ギミックとしては無慈悲なセルバンテスに魅了されて敵対する囚人が出てくるので、敵対されたら敵対者優先でボコって無力化した後本体タコ殴りにする系だと思う。でもあまりにも長引くと次の魅了を使ってまた敵対者作っちゃうのでさっさと本体殴るか、時間無いなら敵対者無視して殴るか(敵対者無力化に時間掛かると第二、第三の魅了が始まって手駒が増えていく)。
観測記録1では魅了者放置で終了(魅了者一人の時に制圧が間に合った)。観測記録2では無力化後に魅了不使用になった本体殴って終了。観測記録3では無力化前に次の魅了者生まれそうになったので、本体殴りに移行して終了(次の魅了者が出る前に終えられた)。結果ドンキホーテとウーティスは、幻想体の後遺症で精神が不安定(一応長期的にケア対応するか、原作で言う時計を回せば元通りになる)。
魅了された敵対者はステータスがクソザコになります。魅了前が現役軍人で白兵戦のプロレベルでも敵対者デバフが掛かると、運動ほとんどしないインドア生活の民間人の筋力から出るへなちょこパンチみたいな威力と鈍足になる。その気になれば子供でも避けれる。その代わり体力だけは無駄に多いので無力化に時間が掛かる場合もさもありなん、な体力お化けタンクが敵対者のステータスです。
この敵対者のクソザコ化は無力化されて敵対者の役割を失うか、無慈悲なセルバンテスが制圧されるまで続く。尚、無力化に成功した後でも制圧終了まで攻撃力はクソザコのままです。防御面や回避、敏捷は元通りで、クソザコ攻撃力でも状態異常付与等の追加効果とかはそのまま無慈悲なセルバンテスに通用するので、まともなタンクやデバッファーしておこう。
※判定挟めずに長期戦になると、妖精提灯の魅了みたいにどんどん動けない囚人が増えていくイメージ。だけど妖精提灯と違って魅了されたら敵対してくるっていうのが厄介かもしれん。

途中で判定が挟まり、成功すれば以後無慈悲なセルバンテスは魅了を使わなくなり、敵対者が生まれなくなるのでひたすら殴れる、というイメージを反映したのが観測記録2。グレゴールが行く前に良秀が判定成功させている。判定が入る条件に「一度敵対者になった者を無力化する」があるのでロージャやドンキホーテ、ウーティスのようにどうしても最初の敵対者となる犠牲者は出る。
敵対者となった者を無力化しないままでの制圧後の後遺症は、無慈悲なセルバンテスの物語を遂行する為に役を全うしなきゃ……あれは素晴らしいものだから……って夢心地でぶつぶつ言っているイメージ。対話らしい対話は不可。偶に正気に近くなって観測記録書くくらいはするけどすぐ駄目になる、が数日以上続く。精神ケアが必要なのでそういう部門に投げるか囚人限定で時計回しだ。とっとと片付く上確実なので囚人なら二回戦目以降はダンテの時計回し一択。
リンバスは戦闘難易度でZAYIN~ALEPHが決まる方針になるらしいので、多分無慈悲なセルバンテスはZAYINかよくてTETHに収まると思います。多分途中の判定成功値が物凄く低い。有利属性で5、他属性でも8くらいの簡単なもの。

・無慈悲なセルバンテス、戦闘中の判定
敵対してくる囚人を何とか無力化させると、幻想体は無邪気だけど柔らかな声で他の囚人達に語り掛けてくる。
「ああ、どうしていじめるの?このこはぼくがまもらないといけない、かよわいまちのひとなのに」
「そっか!もしかして、わるものになりたくないんだね?」
「そうだよね、どうせおはなしにでるなら、えいゆうにまもられるか、えいゆうのみかたでいたいよね。わるものとしておわるおはなしはかなしいから」
「じゃあ、きみたちのなかのだれかに、すてきなものをあげる。わるものじゃないすてきなものをあげる!」
「だから、わるものをやっつけるおてつだいをして?じゃまものさえとめてくれたら、あとはぼくがやるよ!」
子供じみているけど子供じゃない、夢から覚めないだけの彼の誘いに乗ったら、囚人達は彼の演劇の役者になってしまう。
どの囚人が彼の誘いを断れるだろう?(魅了されて敵対役になった囚人は選択不可)
色欲有利判定(色欲5/色欲以外8)
・判定成功
囚人〈name〉が彼の誘いを容易く断った。彼の手を取る前に決裂の意志を示したんだ。彼は酷く落ち込んだようだった。
「ぼくは、みんなをまもるヒーローなのに!ヒーローのはなしはきらい?それともきみがわるものだからいやなの?」
「もういい、ぼくだけでもやる。しんのえいゆうは、ひとりきりになってもたたかうものだから」
彼は残りの囚人全員を悪者だと断定した。もう自分の味方の役に引き入れようと誘ってくる気はないみたいだ。
無慈悲な事実だけど、彼はヒーローに夢を見るだけの非力な存在だから、後は悪者役がぼこぼこにして、このおはなしはおしまいだね。
→無慈悲なセルバンテスが以後魅了を使用しなくなる。
→無慈悲なセルバンテス、混乱。
→無慈悲なセルバンテスが以後毎ターン脆弱2を得る。

・判定失敗
囚人〈name〉が彼の誘いを断ろうとしたけど、それよりも早く彼の手が触れたんだ。囚人〈name〉はその心地よさで逆に抱きついてしまった。
「だいじょうぶ、こわかったね。あんしんして!わるものはぼくがやっつける」
「だから、きみもおうえんして?そしてぼくをほめてほしいな」
「できれば……おはなしのじゃまをしてくるぶがいしゃは、はいじょして、ね」
「このおはなしはえいゆうがわるものをやっつけて、よわいまちのひとにかんしゃされておわる、すてきなものなんだから!」
無慈悲な事に、彼は新たな役者を手に入れた。彼の演劇は終焉に向かって駆け出していく。
その物語を止めるなら、もう力尽くでやるしかないようだ。
幸い、強引に話を進めようとしている彼は、少し無理をしている気がする。
→囚人〈name〉が敵対役に変貌。
→無慈悲なセルバンテスが以後毎ターン脆弱2を得る。

・無慈悲なセルバンテス、鏡ダンジョンイベント(鏡の鏡/湖の鏡基準)
雄大な大地を駆ける番犬がいる。
二足歩行で走り回るその犬は、どうやら物語の主人公らしい。
「ぼくは、みんなをまもるヒーローなんだ!」
「だからわるものをやっつけて、よわいひとをたすけないと」
「ところできみは、どういうひと?」
選択
1:物語を見に来た、と言う。
2:一緒に物語を盛り上げたい、と言う。
1の場合 色欲/怠惰有利判定 成功値8(他の罪悪属性は10)
成功
「そっか、おきゃくさんなんだ!」
「じゃあ、みていって!すてきなものをたくさんみせてあげる!」
「わるものもよわいひともいないけど、ヒーローはいつだってたんれんをおこたらないものなんだ。それをみるだけでも、きっとすてきなもの!」
彼が孤独に駆け回り、見えない何かと戦う様を見る。
確かに彼しかいなかったはずだが、何かがいて、彼と戦ったり、彼に駆け寄ったりしている気がする。
こうして柵の向こうから見るだけなら、楽しい一人芝居だった。
→全囚人の精神力が15回復。コスト30獲得。
失敗
「わるもの!わるもの!」
「おきゃくさんのふりをしたわるもの!やっつけないと!」
彼は話を聞いてくれなかった。
ポカポカと殴ってくるが、その力は哀れに思う程に弱い。
彼がやっているのはあくまで物語であり、本物の戦いではないから。
→何も起こらなかった。
2の場合 色欲/傲慢有利判定 成功値10(他の罪悪属性は14)
成功
「わあ!ぼくのおはなしにでてくるまちのひと?わるもの?」
「どっちでもいいや。ぼくのすてきなものがたりをいろどってくれるもの!」
「じゃあ、さっそく!ねぇはやく!」
彼のごっこ遊びに付き合う事にしたが、彼の機嫌が良かったからなのか、あるいは遊びだと認識して関わったからか、物語は問題なく進んで終了した。
「ありがとう!たのしかった!これ、おれいだよ」
「ヒーローはよわいひとにめぐみをあたえるものだから!」
彼が強引に手に握らせたのは、随分と小さなボロボロの人形だった。
→ギフト『憧憬の象徴』獲得。
失敗
「あ!やっとでてきたな!わるものめ!」
「ぼくがやっつけてやる!」
彼のごっこ遊びに付き合うつもりだったが、彼は話を聞いてくれず、途中滅茶苦茶になりながら物語は終了した。
「あくはほろんだ、めでたしめでたし」
「じゃあ、ぼくはつぎのひとをたすけるためにいくから!」
なんだか無駄に疲れた気がする。
→全囚人の精神力が5減少。
ギフト:憧憬の象徴
戦闘開始時、全敵(幻想体なら全部位)に固定ダメージを3与える
相手の体力が33%未満の場合、防御レベル減少5を付与
※ほぼ呪いの人形のパクリでちょっとアレンジしただけです


補足
・リンバスの囚人『ドンキホーテ』の元ネタと言える原典小説『ドン・キホーテ』の作者が『ミゲル・デ・セルバンテス』である為、ややドン・キホーテの「英雄譚に憑りつかれた結果幻想の騎士物語を遂行する為に旅をする」という物語の展開を含んでいるような幻想体って事になりました。

・リンバスのドンキホーテ自体が「【正義の】フィクサー」に妄信しているが、現実問題周囲へのパフォーマンスとか誰かの一面で見たら部分的にそう、という妥協面でしか『正義の存在』はいない。リンバスの舞台における英雄は、一人だけなら殺人者だが何千も殺せば英雄である、という意味での英雄視の方が正確で、御伽噺に出てくるヒーローのような正義は存在しない世界である。
・セルバンテスがドン・キホーテの作者+幻想体が出てくる最新作のプレイアブルキャラにドンキホーテがいる+そのドンキホーテが生きる上で核にしているのが【正義】+正義と言えば種の方では
という事でコンセプトが『遠くで見ている分には人々を勇気づける演劇を見ているようで安心感や幸福感を得られるが、近づくと幻想体共々役に飲まれて離れられなくなる、【幻想体が行う正義の物語の役者として取り込まれる】効果を持つ幻想体』として妄想。
・この「幻想体が望む演劇をそのまま進めないと制圧できない」タイプの制圧戦はいくつかあり、Library Of Ruinaでは赤い頭巾の傭兵と憤怒の従者の制圧戦等が該当する。Lobotomy Corporationでも終末鳥を召喚して制圧するまでの一連も、上記に該当するかもしれない(終末鳥はLibrary Of Ruinaの制圧戦でも同様)。
他にも広義的解釈で上記に当てはまる制圧戦を持つ幻想体はかなりあるが、ネタバレの宝庫になるので気になる人はLibrary Of Ruinaをやろう。PS4版とswitch版が4月25日発売です。

・ロボトミ(ロボトミだと脱走した時に制圧が必要なタイプ)とルイナ(ギミック付き制圧戦がある)だとセルバンテスの望む英雄譚を戦闘を通して完結させる事が制圧条件だが、リンバスだと「んな台本知るか!俺達はお前の人形じゃねぇ!」と役者にされるのを拒否って物理でボコって制圧するやり方になる。
ロボトミは管理でルイナは一定期間の共存だけど、リンバスは回収の為に無力化するのが最優先で管理とかは回収先の仕事なんでどうしてもこうなる。リンバスだと戦闘時点で幻想体の世界に入ってしまっているので戦う以外逃げ道ないし。

後書き
・囚人達の戦闘による観測記録に「ヒーローごっこ」という単語を捻じ込みたかっただけ、とも言う。というかもう既に「囚人達のやる事は会社の業務であってヒーローごっこじゃねぇんだぞ」の件を大分前にやってる(3章)。
・観測記録は無理矢理12人全員出しました。リンバスは主な記録係とそれに茶々入れするのが出てくる系かつ、より良い制圧方法に関する記録が多いので、幻想体の背景を推察するのは難しい。鏡ダンジョンのイベントに出るとか途中で判定挟まるタイプの幻想体だと少しは考えられるが、全くない奴も多いので……。
・理想はロボトミ風の観測記録に仕上げる事でしたが、技量不足で不可能だったので、似ているけど違う形式で出るリンバス風の観測記録に舵を切った結果、筆が乗りに乗りました。
・改めまして、作成及び投下に関して寛容に許可してくださったスレ主さんに感謝申し上げます。御厚意の上で出来上がったものですので、何か問題があった場合(特にスレ主さんが要求した場合は必ず)、一連の文章は削除されます。

おまけの観測記録で書いた囚人内訳(→から入る茶々入れは上から順に)
因みに管理人と呼ばれているのはダンテの事。ダンテは記録に未登場
観測記録1
記録担当:ドンキホーテ
茶々入れ:ヒースクリフ→イサン→ホンル→ヒースクリフ→イシュメール→ムルソー→ドンキホーテ→ウーティス→ムルソー→ファウスト
観測記録2
記録担当:ウーティス
茶々入れ:ロージャ→ファウスト→グレゴール→ロージャ→グレゴール→ホンル→ロージャ→ホンル
観測記録3
記録担当:シンクレア
茶々入れ:良秀→イシュメール→良秀→シンクレア→イシュメール→イサン→良秀
※イサンの古語の雑な意訳
「ドンキホーテ嬢が今夢を見ている有様だというのならば、彼女が本当にいるのは夢の中だろうか?目が覚めて意識があったら現実の中か?現実にいながら夢にもいるのだろうか?」
「幻想体か、私達か。(不可抗力とはいえ、単独で自由にしている幻想体の居場所に土足で踏み込んだのはこちらサイドなので)この領域で本当に無慈悲なのはどちら側なんだろう?」


・FACE THE SIN, SAVE THE E.G.O 罪悪に直面し、自我を救え
お知らせ
実務でも趣味でも役に立つ多機能Webツールサイト【無限ツールズ】で、日常をちょっと便利にしちゃいましょう!
無限ツールズ

 
writening