当たって食われた


オベロンの初めての相手になりたい立香が令呪を全角使用して「射精するまで動かないで」と命じた挙句調子に乗ってたら反撃されて番堕ちするやつ

※大変下品
※モロ語、擬音、♡、汚喘ぎあり(んほぉ系)
※エロに都合の良い設定
※優しいオベロンはいない
※可愛げのある立香もいない


きっかけは些細なことだった。
シャワーを浴びた後、たまたま薄着でマイルームをうろついていたら、たまたまオベロンがやってきて、運悪く何かに躓いてしまい、彼の顔面に思い切り胸を押し付けてしまった。それもベッドの上で。
しかもだ。自分の体がラッキーに値するかはともかく、ラッキースケベ的な状況の中、わたしはとある事実に気づいてしまったのだ。
太ももに当たる硬い感触。それは男であれば誰であれ付いているモノであって、要するに───

オベロンのおちんちんが張り詰めているのだった。

わたしは曲がりなりにも義務教育を受けてきた人間だ。保健体育の授業だってド真面目に聞いていたし、おちんちんが固くなることの意味だって知らないわけじゃない。
つまりはこの男、わたしの体に性的興奮を覚えているのである。マジか。
わたしはオベロンの事を性欲とは無縁な男だと思っていたので、そりゃあ初めは驚いた。しかしだ、それと同時にこうも思ったのだ。もしかしていけるんじゃないか?と。

わたしは実はひっそりとオベロンのことを好いていた。勿論恋愛的な意味でだ。
しかし、何もかも嫌いだと言うオベロンが自分のことを好きになることは一生無いだろうと初めから諦めていた。お友達でいられるだけでいいと、そうやって自分の気持ちを抑え続けていたのだ。今思えばその選択が良くなかったのかもしれない。

好きという気持ち自体はそう簡単に無くせるようなものじゃない。抑え続けてきた恋心が些細なきっかけで爆発したらどうなるかって?

「オベロン、射精するまで動かないで」
「はぁ!?!?」

こうなります。乙女心は怖いね。

馬鹿みたいな指令に呼応するように、マスターたる赤い印が消失する。カルデア式の令呪は強制力が低い。故に動くなという単純な命令であっても、相手に抵抗の意思があるならばそれを捩じ伏せる程のリソースが必要となるのだ。今回の場合は思い切りセクハラ案件のため、全て消失するのも頷ける。今のわたしは命令権を無くしたただの人間と言ってもいい。なんだかマズい気もするが、命じてしまったからには仕方がない。このわたしが処理してしんぜよう。サーヴァントの管理もマスターの仕事の内なので、問題なぞあるまいて。

恋する暴走機関車にはブレーキが存在しないらしい。立香はピクリとも動かなくなったオベロンの股間に手を添えて、膨らみをねっとりと撫で回す。まるで痴女である。

「安心してオベロン、全部わたしに任せて」
「なんか目が据わってない? 安心できる要素無さそうなんだけど」
「大丈夫大丈夫。オベロンだってこのまま外に出るわけには行かないでしょ? わたしがスッキリさせてあげる」
「いや、霊体k「そーれ!」話聞け馬鹿!」

ボロンッ

「わっ…!」

大胆にも彼の下半身をまさぐり下着を捲ったわたしは、現れたモノを目の当たりにして息を呑んだ。初めて見た生のおちんちんは、思っていたよりもグロテスクだった。大きいミミズ、あるいは芋虫。もっと紳士的な姿を想像していたのだが、こんなこと挫けるくらいならマスターなんて続けてはいない。恋人は無理でも、彼を射精させた女になりたかった。あわよくばそういう時に頼られる存在にもなりたい。どうせオベロンは童貞だし、なんなら処理の仕方とか知らなさそうだし。───だから、わたしが初めての相手になってやるのだ。そうすれば例えオベロンに好きな人ができたとしても、初めての相手はわたしという事実は変えられないものになる。
滅多にないチャンスだと思った。これを逃せば二度は無いと思うくらいには。

「それじゃあ触るから、痛かったら手をあげてね」
「あげられないんだけど!? …いやそうじゃなくて、あっ、こらっ…!」

手を出したはいいものの、わたしは耳年増…要するに知識だけはあるタイプの処女だった。なので正直自信はない…が、ここで止めれば彼は勃起したままこの場に留まる事になる。わたしの手には一人の尊厳がかかっているのだ。身勝手な使命感が彼を救えと焚きつける。火はついた。ならば後は消すだけだ。とりあえず彼の様子を伺いつつ、濡らした手のひらでおちんちんを撫で回してみる。ド素人の覚束無い手つきではあるものの、幸いなことに感じやすいのか、肉々しい虫さん♂は見る見る内に蝶の蛹のように反り返っていった。あのオベロンが、わたしの手で気持ちよくなっている。非常に気分が良かった。いつもは達者な口で痛い所を容赦なく突いてくる男がされるがままになっている。その姿にわたしは優越感すらも覚えてしまったのだ。


その結果───


「凄い、触ってるだけなのにどんどん固くなってきてる…♡」
「っねぇ、やっぱりやめない…?」
「やめなぁい♡ わたしの手でちゃんとイくところ見せてよ♡」

メスガキマスター誕生の瞬間である。恋心を隠していた奥手な少女は一体どこへ。耳年増ムッツリの分際で調子に乗った女の姿がそこにはあった。

スリスリっ、しゅこっ♡ しゅこっ♡

「くぅっ、ぁ…!」
「うわっ、なんか出てきた…先走りって言うんだっけ? これが出るってことは、もうすぐイッちゃうのかな? …ふふっ、なぁんだ♡ ぜんぜん大したことないじゃん♡」
「はぁっ…こ、これは警告なんだけど、あまり調子に」
「乗るなって? 乗るに決まってるよ♡ こんな面白い姿、滅多に見れないだろうし♡」

ヌチュッ♡ ぬちっ♡ ぬちっ♡

「ふっ、ぅ゙ゔ…」

白くしなやかな手が溢れ出した先走りを伸ばし、竿全体に塗り込んでいく。滑りの良くなった幹を上下に擦ると、齎される生温い快楽にオベロンの口から呻きが漏れる。半勃ちだった肉竿は今やフル勃起しており、表面には太い血管がビキッと浮いて、まるで怒っているような有様だった。こぷこぷと溢れ出した透明な粘液が雄の象徴をいやらしく光らせる。立香は猫じゃらしを前にした猫のように興奮した面持ちでそれをじっくりと眺めている。もっと気持ちよくなって欲しい。情けない声を上げて欲しい。その一心で、蓄えていた知識を引っ張り出していく。興味本位で調べた男性のオナニー方法によれば、確か、亀頭を中心に触るとより気持ちよくなるのだとか。それを思い出した立香の視線が肉竿の先端部分に集中する。先走りの排出口…尿口がクパクパと開閉する光景は彼女の悪戯心を大いに擽った。柔らかい唇が空気を吸い上げる。そして───

ふうぅぅ~~♡♡

「───~~ッ!?」
「わっ、凄いビクビクしてる…本当に弱いんだぁ…♡ ねえ、これだけ近いと唇に触れちゃいそうだね…チューしたらどうなっちゃうんだろ?♡」
「ッ…へぇ? 君が男性器に口付けしたがるようなはしたない子だったなんて知らなかったなぁ…! カルデアのマスターはとんでもない好き者なんだね~!」

流石はプリテンダー。敏感な部分を冷たい風に舐られようともいつもの調子で煽り返してくる。しかし、オベロンをよく知る立香の目には、普通の人なら見逃すような演技の粗がよく見えた。一見、湖のように穏やかな瞳にはギラギラとした攻撃性が滲み出ているし、頬は薄っすらと紅潮していて、呼吸が僅かに乱れている。声だっていつもより上ずっていた。余裕が無いことなど手に取るように分かる。むしろ分かりやす過ぎて、取り繕おうとしているのが滑稽に見える程だった。

「指一本動かせない癖によく言うよ♡ その好き者に好き勝手されて感じちゃってるのはだーれだ?♡♡」
「…後でどうなっても知らないからね」
「ふーん? 生意気♡ だったらイかせないまま、ここでずっとお喋りしてようかな♡ ほ~ら、ひそひそ~♡♡ 出せそうなのに出させて貰えないまま、弄られ続けるのってどんな感じ?♡♡ わたしにはおちんちん付いてないからわかんないや♡♡」
「こん、の…ッ!」

忌々しそうに顔を歪める彼を見て、下腹部がキュンと疼くのを感じる。余程追い詰められているのだろうか。いつもなら軽く流せるような煽り言葉にも、逐一反応しているようだった。欲望を受け止められる相手が目の前にいるのに、手を出せないもどかしさ。飢えた男の顔。まるで檻の中にいる空腹のライオンのよう。
もし、令呪による縛りがなかったら、わたしの頭は両手でがっちりと固定されて、お喋りな口の中を容赦なく蹂躙されていたのかもしれない。でも陽気な王子様が獣に成り果てて、自分をオナホ扱いする様が見てみたいかと聞かれたら、まあ興味はあるけど私の方が死んじゃいそうだから想像だけに留めておきたいって感じだ。今はわたしの方が主導権もおちんちんも握っているのだから、無い未来を想像したって意味が無いしね。

余裕綽々である。立香は自分が優勢であり、それが覆ることはありえないと本気で信じきっていた。頭の中を見透かせるオベロンの目の前でそう思ってしまえる程には慢心していたのだ。絶頂が近いのか、濁り始めた先走りを前に舌なめずりをしている。捕食者と化した立香は上目遣いで彼を見て、そのままニヤリと笑って見せた。いよいよトドメを刺そうというのだ。

「ほら、オベロン…見てて…♡ わたしが君のおちんちんにキスするところ♡♡」

───んちゅっ♡♡

亀頭に走る温かく柔らかい感覚に、オベロンがハッと息を呑む。その反応に機嫌を良くした立香は、トロトロと涙を流す鈴口を唇で塞ぎ、そのままストローでも吸うかのように啜り始めた。

ぢゅっ♡♡ ちゅるるる♡♡

「ッ、はぁ…! く、あっ、あぁァ…っ!」
「んっ♡ は…悶えちゃって、かっこわる~い♡♡ ふっ♡ ちゅ♡ ちゅるる♡♡ ……んぅ?」

ふと、違和感を覚える。先走りとは、こんなにも甘いものなのだろうか。苦いものではなかっただろうか。それになんだか、独特な香りがする。生臭くはなく、どちらかといえば花に近いような…もっと嗅いでいたくなるような…そんな不思議な匂いがして、頭がふわふわと浮くような心地になる。

「(まあいいや、それよりもっと…)」

今思えば、この時点で身を引いておくべきだったのだ。積極的に調べて得た知識と違うのであれば、それはヒトの体液ではなく、得体の知れない液体でしかない。花の香りがするのもおかしな話だ。口につけた瞬間香り始めるなんて、まるで普段は知覚できないものを、たまたま引き当ててしまったようにも思える。明らかに異常な事態であるにも関わらず、立香は正常な判断を下せないまま、それらを一心に啜り続ける。
美味しい。もっと欲しい───
飴色の瞳をトロンとさせて、欲に駆られるがままにいきり立つ茎を擦り、甘美な蜜を搾り取らんとしている。
自分の思考が歪められていることに気がつかないまま。

「(どんどん甘くなってきてる…♡♡ こんなに甘いなら精液はきっと、もっと濃厚で美味しいに決まってる♡ 欲しい♡ 早く欲しい♡♡)ふぉらっ♡♡ ちゅっ♡♡ ぢゅるる♡♡ だひひゃえ♡♡ んっ♡♡ じゅううぅぅ…ッ♡♡♡」
「~~~っ、クソ!! 急に…ッ!! やばっ、出る…!!」

ビュルルルルッ!!

「んぶぅっ!? …けほっ、ゲホッ…!」

我欲に満ちた蝶による執拗な責めにとうとう音を上げた陰茎が、溜め込んでいた種を勢い良く放った。ドロっとした乳白色の粘液が立香の口の中に注がれ、赤い舌を犯し、濃厚な匂いが鼻を突き抜け脳を痺れさせる。甘く、重く、量が多い。受け止めきれなかった分が顔にかかるくらいには。ここで少しでも冷静になれていたなら量の多さに疑問を持っていただろうが、そうでない彼女はオベロンの精液に夢中になっていた。先程よりもずっと濃い味と匂いに魅了され、顔や服に付着した分まで指で掬って飲む始末。まるで、全て取り込むことが自分の役目であるかのように。摂取する度に、思考がだんだんとぼやけて、体もぽかぽかと温まってくる。ある種のトランス状態に陥っていた立香は、自分を覆う影が大きくなっていることに気づかず、そのまま───

「えいっ☆」
「うわっ!?」

令呪による縛りから解放されたオベロンに押し倒されてしまったのである。押さえつけられた両手、ベッドのスプリング音、笑っているようで、笑っていない彼の顔。
ここでようやく正気に戻り、背筋がすぅっと冷めていく。なぜわたしは呑気に精液を味わっていたのだろう。自分がおかしくなっていたことに、今になって気づくももう遅い。

「随分と美味しそうに飲むじゃないか。そんなに好きなの? 僕の精液」
「…オ、オベロンさ~ん。もしかして怒ってる?」
「怒ってないよ♡」
「ブチ切れじゃんっ、て…!? 体がっ…ちょ、何したの!?」

立香は逃げようとした。オベロンを蹴り倒してでも逃げようとした。しかし、体の自由が全く効かない。まるで、見えない糸か何かで縛られているかのようだった。藻掻けば藻掻くほどに拘束は強くなっていく。このままでは苦しむだけだと抵抗をやめてみれば、それに合わせるようにして拘束が弱くなり、少し窮屈感を覚える程度に留まった。生け捕りに特化した魔術でもかけられてしまったのだろうか。しかし一体、どのタイミングで…?

「あれ? 気づかなかったんだ? まぁあれだけ一生懸命になってたんじゃ無理もないかな…君は僕に動くなと命じたけど、僕以外にはそう命じなかった。違う?」
「…まさか、使い魔?」
「ご名答。野生の虫ならともかく、使い魔の糸は結構頑丈でね、目視できないほど細くても、特に力のない人間相手なら十分な効果を発揮するものなんだよ。現に今、事が終わった後に逃げようとしていたであろう君を拘束できている訳だしね」

逃げようとしていたことすらも見透かされている。冷静に考えれば、セクハラした挙句逃げるなんて人として最低じゃないか? ヤリ逃げに等しい行為じゃないか? 立香の顔がサァーッと青ざめる。オベロンは仕返しをキッチリとするタイプの男だ。恐ろしい報復の予感に、表情は引き攣り、冷や汗すらも浮き始める。

「…あ~、えっと…復讐、しちゃう?」
「いや? 君がこんなことをしでかした原因を調査しようと思って。ほら、同じようなことがまた起きたら困るだろう? だから本人に直接聞き出そうってわけ。でも、そうだなぁ…あんな辱めを受けておいて、普通に聞くのもフェアじゃないよね。だから───正直に答えないとイけないってのはどう?」

オベロンは、綺麗な指を擦り合わせながらそう言った。

◇◇◇

ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅッ♡♡♡♡

「んああ゙ッ♡♡ いや゙っ♡♡ あ、ひゃぁ゙ぁ゙ああ゙アッ♡♡♡」
「へぇ~~僕のこと勝手にオカズにしてたんだ? そして色々我慢できなくなって、今に至るってわけだ…呆れちゃうなぁ」

酷い水音がひっきりなしに響いている。発生源と見られる場所では壊れた蛇口のように愛液を流し続ける蜜壷が、骨張った長い指に蹂躙されている。うつ伏せの状態で、秘部を見せつけるように尻を高く上げた屈辱的なポーズをとらされたまま、背後から気持ちのいい所ばかりを責められて、バグのように痙攣しながらあられもない声でひたすら喘ぐ。いや、喘いでいるのではなく、喘がされていると言った方が正しい。わたしは顔も下半身もぐちゃぐちゃで見るに堪えない姿をしているのに、オベロンは涼しい顔で楽器でも演奏するかのようにエグい指テクでひたすらこちらを責め立ててくるのだ。明らかに童貞の手つきではない。性的な事柄に疎い童貞王オベロンは真夏の幻想だったのだ。とんだ夢のおわりである。長い指は自分の知らないところまで暴いてくるどころか新たな泣き所すらも発見しては勝手に開発を進めていく。酷い。このままではバーサーカー並に弱点が増えてしまうではないか。自分でするのとは比べものにならないスピードで体が昇り詰めていく。今すぐにでも絶頂しておかしくない状況だけれども、わたしはイくことができないでいた。そういう暗示をかけられているからだ。溜まっていく熱を発散できないまま、頂点から降りて来られない。まるで、表面張力でギリギリ零れずにいるコップの中の水のよう。糸で体を固定されていては身を捩ることもできず、緩和されることのない快感を余すことなく受け取ってしまう。極限状態のまま寸止めされ続けている。普通なら既に数十回はイッているに違いない。早くイきたい。辛い。つらい♡ つらい♡♡ ツラい♡♡♡

「ひょっとしてこの間置いていった外套も使ってたりするの?」
「あっ♡ アッ♡♡ ちゅ…ちゅかいまひた♡♡ マントの中で、オベロンの匂いにつつまれてッ♡♡ しゅっごくきもちよかったれしゅ♡♡♡」

ペシンッ!

「んぎぃッ♡♡♡」

…ビクッ♡♡ ビクビクッ♡♡ プシッ♡♡ プシュッ♡♡

臀部に走る衝撃。オベロンの手、秘部を弄っていない方の手がわたしの皮膚を打ったのだ。ジンジンと、遅れてやってきた熱を伴う痛みに感じ入ってしまう。カクカクと腰が揺れて、直下のシーツに潮が散る。こぷりと溢れ出した愛液が、肩幅よりも大きく開いた膝と膝の間につぅっと長い糸を引きながら滴り落ちていく。

───君たち人間は、躾の一環で悪いことをしたらお尻を叩くらしいじゃないか。だから僕もそれに習って君のお尻を叩くことにするよ。本当はこんな事したくないんだけど、しょうがないよね。自業自得ってやつさ☆

小学生でもないのに同い年くらいの異性にお尻を叩かれる。大変屈辱的な目に遭っているにも関わらず、叩かれる度にわたしの体は快感を拾うようになっていった。秘部を弄られながら叩かれているせいで痛みを快楽と誤認してしまった。そうであれば良かったのに。今や尻を叩かれるだけでも気持ちいいのだからなんの言い訳もできやしない。スパンキングというプレイが存在する理由をこんな形で知る羽目になるとは思いもしなかった。

「誰がレビューしろって言ったよ。…おっと失礼! 妖精王に相応しくない言葉遣いだった。忘れておくれ♡ でもなるほどねぇ、どうりでメス臭かったわけだ…クリーニング代は後で要求させて貰うからよろしくマスター♡」

文句の一つすら言えない。言おうものなら新たな責め苦を味わうだけだ。恥ずかしい質問には余計な事まで答えてしまうし、もう必死だった。プライドもクソもなかった。そんなものは尋問が始まった最初の段階で粉々に打ち砕かれてしまった。

…………

「ぷっ、ふふ…何を言い出すかと思えば、何なのその薄い本みたいな条件は…もしかしてハワトリアで同人文化に染まっちゃったのかな。エッチな本で性的知識を身につけちゃった口? やめときなよ~あれってファンタジーみたいなものだからさ、真に受けたら恥かくよ。っていうかオベロンって童貞でしょ? 繁殖活動をしない妖精にとって、性交渉は娯楽の一種。それを君が好き好んでやるとも思えないし、実は女の子の相手とかした事ないんじゃないの? 見栄張るのやめたら?」
「よくもまぁこんな状況で人を煽れたものだね。僕の手腕がどうかなんて、今から知ればいい話なのに。…ところで君、おちんちん付いてないから僕の気持ちが分からない、なんてこといってたよね」
「あ~そんなことも言ったっけ。でも事実じゃん」
「実は女の子にもおちんちんはあるんだよ。だから好き勝手される男の子の気持ちを知ることは不可能ではないんだ」
「ほらぁ~ファンタジ~~! 今からでも保健体育の教科書読んで来れば?」
「今から体感させてあげるね♡」
「…へっ?」


コリッコリッ♡♡ くりゅりゅりゅっ♡♡♡ カリカリカリカリッ♡♡♡

「ひっ♡ ひっ♡ あ、アッ♡♡♡ クリいじんにゃいで♡♡♡ そんな、弾いちゃ♡♡ い、いっちゃう…♡♡ いくっ♡ イくイくイく……ッ♡♡」
「へぇ? イッちゃうんだ? あれだけ見栄を張っておいて恥ずかしくないのかな~? というかクリちんぽ弱すぎ♡ まだ5分も経ってないんだけど」
「! はぁっ!? イかないし!!ッぁ…♡ イッ♡♡ きそうなだけだし…っ…♡♡」
「ふーん?」

ずぷぷぷっ♡♡ ぬごっ♡ ぬごっ♡ …ぐりっ♡♡ ぐっ♡ ぐりゅりゅう…ッ♡♡♡

「ん、おぉ゙ッ♡♡ ァっ、あぁ゙…ゆびぃ♡♡ あっ、だめっ♡♡ そこはっ♡ ダメダメダメッ♡♡♡ なんか出る♡♡ おしっこ、でちゃうぅ…ッ♡♡ やだ…っ♡ いやあぁッ♡♡」
「ほぉら♡ がんばれがんばれっ♡ もう少し♡」

ぬりゅっ♡♡ クリクリクリッ♡♡ ちゅこちゅこちゅこちゅこっ♡♡♡

「ア゙ッ♡ あぁ♡♡ アぁあッ♡♡ ゆびっ♡♡ 入れながら、クリいじめるのやめ゙…♡♡♡ やだ…ッ♡♡ イきたくない♡♡ イ゙きたくないぃ゙♡♡♡」
「おやおや、耐えると後が辛いよ? …ねぇ、立香。僕が何で君をイかせようとしてるか分かるかい?」
「そん、なの…仕返しっ♡♡ ふっ、ううぅ゙…♡ ぜっったい゙、仕返しに…きまってるッ!!♡♡」
「ざんねーん! じゃあヒントをあげようか。ご褒美ばかり与えられてきた生き物が、急にそれを与えられなくなったらどうなると思う?」
「────あっ」
「正解♡」

ぬ゙りゅりゅりゅ…ッ♡♡♡

「ん゙いいぃぃ゙~~~ッ♡♡♡♡ クリっ♡♡ちゅぶしゃれてりゅ…ッ♡♡♡ も、ダメぇ♡♡♡ いく…っ♡♡ アッ♡ ぁっ♡♡ イ、ぐぅ゙ぅ───………♡♡♡♡」

ぷしゃぁぁぁっ♡♡♡ ぷしっ♡♡
…ガクガクガクっ♡♡ がくんッッ♡♡

「はい、射精~♡ お転婆なのは結構だけど、おいたが過ぎるのは良くないね。しっかり反省するといい」
「~~ッ♡♡♡ は…っ、はひっ♡♡ ひ…ッ♡♡」
「う~ん、聞こえてないみたいだね。もうバテちゃったのかい? こんなんじゃ先が思いやられるなぁ…これからが本番なのに」

…………

あっ、ヤバ♡♡ 思い出しイキしそう♡♡

「だからイけないんだってば。まぁいいや。因みにだけど僕をオカズにしてどのくらいの頻度で一人遊びしてるの?」
「わ、わかんな゙っ♡♡ ひっ♡ ひぃ゙ッ♡♡♡ 数え、切れないくらい♡♡♡」
「ヤり過ぎじゃない? 出演料取ろうかな」
「ねぇッ!! 言っだ♡ 言ったからぁ゙♡♡ 質問多すぎっ♡♡ お願い、だからっ…もぉイかせてぇ…ッ♡♡♡」
「まだダメ♡ …と言いたいところだけど、これ以上は壊れちゃうかなぁ…うん、いいだろう、望みを叶えてあげようじゃないか」

ずるる…にゅぽんっ
チョロッ、ちょろろろ…♡♡

「は、ぁ゙ん…っ♡」

みっともなく懇願するわたしを哀れに思ったのか、オベロンはグズグズに解れた膣に埋まった指をズルリと引っこ抜いた。抜いた拍子にさも偶然ですと言わんばかりにクリトリスを弾いてきた所に性格の悪さを感じる。可哀想とも思ってないなこれ。指が引き抜かれるや否や、視界がぐるりと反転する。使い魔の糸はオベロンの意思で自由に操作できるようで、わたしの体はマリオネットのように、自分の意思とは無関係に動いてしまう。腹を見せ、足をM字に開いた服従のポーズ。うつ伏せの時といい、お前はふしだらな雌犬だと言わんばかりのチョイスである。

「うっわ、見てよこれ。指ふやけちゃったんだけど。君の樹液でドロドロ♡ ほら、舐めて綺麗にして♡」
「ひゃい♡♡ ん、ちゅ…♡♡」
「素直でなにより。いつもこうなら良いのにね……さて」

言われるがままに、愛液やら潮やらで濡れた指を舐めて綺麗に掃除していく。オベロンの手をこんなに間近で見たのは初めてだ。爪が綺麗に整っている、しっかりとした男の人の手。指も意外と骨張っていて、わたしの指とは大違いだ。幻想的でいて、どこか中性的な綺麗な外見をしているけれど、やっぱり彼は男の人なんだ。

「(わたし、この指でめちゃくちゃにされたんだ…♡♡ 手の平も手の甲も、なんなら袖までびっしょり濡れるくらい…♡♡)」

酷い雌の匂いがする。オベロンの指に付着した愛液は、自分で慰めている時よりもドロっとしていて、それでいて小さな気泡が幾つもついていた。愛液が泡立つくらい何度も何度も激しく腟内を出入りしていたのだろうか。そう思うと胎の奥が重くなり、いじめ抜かれた入口がヒクンと蠢いた。ぴちゃちゃっ、と水音が聞こえたので、潮もちょっと出ちゃったかもしれない。潮なんて一度も吹いた事がなかったのに、たった数時間ですっかり潮吹き癖がついてしまった。感じれば感じる程に、勢い良く噴き出す淫水。弱点を聞かれて口を噤んでも、下の口が勝手に答えてしまうのだから堪らない。もういっそ水分不足で気絶してやろうかとも思ったが、そんなことはお見通しとばかりに、喉が渇いたタイミングで砂糖水みたいに甘い液体を飲まされてしまう。液体の効能か、体力も水分も戻ったところで再び秘所を責められて…今頃シーツはおもらしでもしたんじゃないかってくらいびしょびしょになっていることだろう。今後オナニーする時はバスタオルが必要かもしれない。いや、そもそもオベロンのテクじゃないと満足できなくなってたらどうしよう…などと思っていた矢先、

───べちんッ!

「……ぇっ?」
「ふううぅ……じゃ、本番しよっか」

白い姿はどこへやら。わたしが指を掃除している間に、彼はいつの間にやら夜の姿になっていた。いや、それよりも…それよりもだ。

「なに…それ…」
「何って…自分が弄んでいたものを、もう忘れてしまったのかな?」
「お、おっきくなってない!? ねぇ…!?」
「君の往生際が悪いせいで腫れちゃったんだよ。…あはは、これじゃあココが潰れちゃうかもだ」
「あ、ちょ…先っぽで、お腹ぐりぐりしないでぇ…ッ」

腹の上に乗せられたソレは、随分とまぁ大きかった。白い肌と赤黒い肉棒とのコントラストが目に痛い。虫さんなんて代物じゃない。卑王と称えるに相応しいものだった。そんなものが細身の王子様の股間に鎮座していらっしゃる。もしや幻覚…じゃないだと!? いやしかし膨張率にも限度があるでしょ。どうやってズボンにしまってるのソレ。

「あぁ、それはちゃんと融通が効くんだよ。普段は使わない物だしね? まぁ君が暴いたわけだけど。藪をつついて蛇を出す、だっけ? 今の状況にぴったりな言葉じゃないか」

その藪デストラップか何か?? 藪からペニス…じゃなくて、急に卑王が現れたら死を覚悟しちゃうじゃん。というか今まさに殺される寸前だよね? このブツ臍まで届きそうなんだけど…もしかして精液の量も増してる? あれよりも更に……ど、どうしよう。こんなの入れたら雌になっちゃう♡ 奥の奥まで犯されて、お腹のナカ統治されちゃう…♡♡

「待って、イかせてくれるって言ったじゃん!! 話が違う!!」
「嘘じゃないよ。タイミングは俺が決めるってだけで」

にゅるるる♡♡ ずりっ♡ ずりッ♡

漏れ出た蜜を塗りたくるように、裏筋が入口を擦っている。亀頭がクリトリスを潰す度にビリッとした快感が駆け抜けて、体の奥底から熱い蜜が更に溢れてくる。皮を剥かれて弄り回され、以前よりも大きくなった女の子ちんちんも、オベロンのものには敵わない。大きさも、強さも、何もかもが敗北している。

「ねぇ…冗談でしょ…? やめてよオベロン…ちゃんと謝るから…っ」
「君はやめてくれなかったのに?」
「そ、それは……あっ、待っ───」

ちゅっ、ちゅぷっ……ずぷぷぷ……っ

軽くキスでもするように亀頭部分が入口に触れた後、ゆっくりと中へ沈み込んでいく。狭い腟内を我が物顔で突き進む肉棒が齎すであろう痛みに身構えるも、あるのは圧迫感だけで、待てども待てども少しも痛みは襲ってこない。むしろ…

「(ヤバい、やばいやばいヤバい♡♡ なんか、ゾクゾクして…♡♡ 怖いのに、お腹の中が、支配されたがってる♡♡ このままイかされたら、わたし…♡♡)」

…とちゅんッ♡

「……ぁっ♡」
「おっと、ここが最奥かな…立香、わかる? ここが君の、女の子の大事な部分…って、どうしたのさ。そんな惚けた顔して。休んでる暇なんか無いよ。まだ全部入ってないんだから」
「や…♡ 無理…♡」
「無理じゃない♡ ほぉら、全部受けいれて…」

ぐりゅ♡♡ ぐりぐりぃ…♡♡

「は、あ…ぉ゙ぅ♡♡ ぉ、おお゙っ♡ あ、ぁ゙あぁ…♡♡」
「う~わ、すっごく素敵な歌声だね~! ヒキガエルかな? カルデアの面子に聞かせたら幻滅するんじゃないの? 聞いてるのが俺で良かったね……っと、全部入ったみたいだ。おめでとう♡」

めでたくないし。マスターからちんぽケースに格下げじゃんこんなの。好きな人にこんな、無理やり…? まって、わたし今オベロンとセックスしてる? オナニーで想像していたことが現実に? いい事では? いや、よくないが。わたしが想像していたのは性的な知識に疎い童貞オベロンを筆下ろししてあげるやつであって、決して闇の精霊王の雌オナホに堕とされるシチュエーションではない。…あっでもすっごいふわふわする。なんか幸せホルモン出ちゃってる気がする。まさに絶頂期って感じ。………絶頂?

「それじゃあお待ちかねの」
「お願いオベロンまって! ごめんなさい! 本ッ当に…今だけはやめて! これからはイタズラもしないし、メロンだって毎日奢ってあげるから!…お願い、今はダメ。今イッちゃったら、わたし…ッ♡♡」

想像するだけで頭が沸騰しそうだ。今絶頂したら雌堕ちするに決まってる。立場をこの身に刻まれて、二度と優位に立てなくなってしまう。わたしはオベロンを尻に敷きたい方だからそれは勘弁して欲しい。寧ろわたしの方が優位に立つべきではなかろうか。見ての通り主導権を握らせてはいけないタイプの男だし。視えてる癖に敢えて恥ずかしい事を言わせるような変態だし。オベロンなんかその無駄にデカいおちんちんを黙ってわたしに弄ばれていればいいのだ。そっちの方が平和でしょ!!

「…君の気持ちはよく分かったよ」

ずろろろろ…♡♡

「はぁぁ♡♡ はァ~~~♡♡」

えっ、やった! 分かってくれた! 謝れば案外伝わるもんだね! ここは穏便に済ませ

「なわけないだろッ!!」


ズパンッッ♡♡♡♡


「───ン゙ぉ゙っ♡♡♡ ッ??♡♡」
「さっさとイけ!!」

もうすぐ亀頭が抜ける、というタイミングで勢いを乗せた、力強い一突きが襲ってくる。腹を突き破るような衝撃を消化しきれないまま、頭の中で、カチリと何かが外れる音がした。ゾワッと鳥肌が全身に広がったのを皮切りに、雷のような指令が脳天から下腹部目掛けて落ちてくる。ふつふつと、湧き上がってくる熱いモノ。川の流れなんてものじゃない、ダムが決壊したかのような快楽の大津波が身体中を駆け巡る。

「ふぎッ♡♡ ───い゙、あ…ああアァ゙あ゙♡♡♡♡」

止まっていた時が動き出す。今まで得られなかった分の絶頂が一気に襲いかかってくる。一度や二度じゃ収まらない。イッて、雄を締め付けて、形を意識してまたイッて、絶頂に絶頂を重ねていく。
拘束されている部位が痛むのをものともせずに体が大きく仰け反って、目玉がぐりんと上向いた。
ぎゅうぎゅう♡♡ キュウウウゥっ♡♡♡と膣が畝って畝って、何もしてないのに雄に媚びて絡みつく。

「君の負けず嫌いっぷりは筋金入りだね! 反省したかと思ったら、急に開き直りやがって…呆れを通り越して感動すら覚えちゃうなぁ! …でも俺は優しいからね? 君がいつか身を滅ぼさないように、己の行いがどのような結果を産むのか徹底的に叩き込んでやるよ」
「うごかないれぇ゙ッ♡♡ イっでる♡♡ イっでるのにぃ゙♡♡♡ ほぉ゙ッ♡♡♡」

バチュッ♡ バチュッ♡ バチュッ♡ バチュッ♡

ち、ちからちゅよい♡♡ つぶしゃれる♡♡ お腹ボコボコにされちゃう♡♡ き、筋力Dの癖にいぃ゙ぃ゙♡♡♡♡

「今、とんでもない悪口が視えた気がするんだけど? 言いたいことがあるならっ、はっきり言えばぁ!?」

ばぢゅっ♡♡ ズズズズ…♡ どちゅんッ♡♡ ドチュッ♡♡ ドチュッ♡♡ ドチュッ♡♡

「ゔるっ、はッ♡♡ あっ、あぁァ───お゙ッ!?♡♡♡ や、やめ゙♡♡ ア゙ッ♡♡ イ゙、いぐぅ♡♡♡ ~~~ッ♡♡♡ とまっ、へえ゙ぇ゙♡♡♡」
「ごめ~ん!イッてることしかわかんないや」

無理無理こんなの耐えられない♡♡ 竜種の交尾ナメてた♡♡ 人間が耐えられるやつじゃないっ♡♡ 迂闊に手を出したらダメなやつだった♡♡

「し、死ぬ゙ッ♡♡ 死んじゃゔぅ゙♡♡♡」
「いいじゃん、死ねよ♡ でも今死んだら奈落行きだよ? 塵になるまで俺の中でずうっと落ち続けるんだ…はぁ…ッ♡ それが嫌なら頑張って生きて♡ 死んで俺に食われるか、生きて交尾を続けるか、好きな方を選びなよ。……ま、どちらにせよ先に手を出してきたのはそっちの方だし、責任取って最後まで付き合うといいさ♡」

初めから無謀な戦いだった。人間の小娘が竜種の雄に勝てるわけが無い。
多重絶頂により万力の如く引き絞ってくる膣をものともせずに、竜ちんぽは力強いピストンで愛液をこそいで外に出していく。指で散々暴かれてきた弱点を亀頭で押し上げられ、カリ首で引っ掻かれ、竿全体で擦られる度に快楽耐性だだ下がりのクソザコボディはいとも簡単にイッてしまう。
肌と肌がぶつかり合う度に、結合部では潮なんだか本気汁なんだかわからないものがぷしゃぷしゃと飛沫を上げていた。

「ところで君、虫と竜種の繁殖知識について、何か知っていることはある?」
「む゙、っ♡♡ りゅう、しゅ…??♡ わかんにゃッ♡♡」
「やっぱりね~~!! 保健体育を学べだなんだと言いながら、勉強不足なのは君の方だったというわけだ」

そんなの知っているわけが無い。だってわたしはヒトのアレソレについてしか知らないのだから。

「馬鹿な君でもフェロモンについての話くらいは聞いた事あるだろ? オスの虫は異性を惹き付けるためにフェロモンを出して、誘引されたメスは交尾を受け入れる」

フェロモン? じゃあ、もしかして…あの時精液が甘く感じて、飲みたくて堪らないと思っていたのは───

「そして竜種は相手との交尾によって番契約が結ばれる…つまり俺が君に種を渡して、君がそれを受け入れれば契約が成立するってワケ。もちろん合意じゃないとダメなんだけど、既にフェロモンで堕ちきった君が俺を本気で拒絶できると思う?」

事実はねじ曲がらない。オベロンが言った事が事実なら、このままだとわたしは彼の番になってしまう。拒絶なんてできっこない。口ではイヤイヤ言っていても、わたしは彼のことがどうしようもなく好きなのだから。…だがしかし、このまま素直に受け入れるのは怖いのも事実。指摘されて気づいたが、わたしは彼の種族的特徴を全くというほど把握していないのだ。例えば、番になったらどうなるのか?、とか。

「そりゃ妻としての役目を果たしてもらうよ。こうやって一緒に繋がったり…あっ、卵も産んで貰おうかな♡ 虫と竜どっちがいい?」

ヤベェ!! 人外基準だ!! 実家に帰らせていただきます!! 実家消えたけど!!

「どっちもやだぁっ♡♡♡」
「じゃあ一日中ずっと繋がっていようか♡」
「無理むり゙ッ♡♡ 絶対おかしくなる♡♡ 狂っちゃうよぉ゙ッ♡♡♡」
「だあいじょうぶ♡♡ 君がちんぽ狂いの廃人になっても放棄なんかしないさ。世間体とかあるしねぇ…だから君も浮気しないでね♡ 人間性を剥奪されてもいいなら止めはしないけど♡」
「やだっ♡ や…っごめんなさいッ♡ もうしないから…っ、ゆるじでくださいぃ゙…ッ♡♡」
「あ~あ、泣いちゃった。まるで俺が悪いことしてるみたいじゃないか。…君の望みを叶えてあげているのに、謝るのは違うんじゃない? もっと相応しい言葉があるだろ?」
「ご、ごめんなさい…♡ ごめんなさいッ…♡」
「全く、仕方がないなぁ」
「ごめッ、んんぅ!?」

ちゅっ♡ むちゅっ♡ ぬち…♡ くちゅくちゅッ♡♡ じゅるる…ッ♡♡

「(あ……キスしてる……)」

啄むような浅いキスから、沈むような深いキスへ。厚い舌が口内に侵入し、ダンスにでも誘うかのように縮こまっていたわたしの舌に絡みつく。粘膜同士が擦れる水っぽい音と、流し込まれる甘い唾液が思考をぼんやりと鈍らせる。
初めてのキスだった。間接キスは何度かあったけど、唇同士のキスは初めてだったし、その相手はオベロンだ。ファーストキスが初恋の人だなんて、夢みたいなことが起きている。でも、重なり合う体温も、大きな唇の感触も、夢というにはあまりにも現実的で、生々しいものだった。

───そっか、わたし…また叶えて貰っちゃったんだ…♡

「っぷは…♡ …わかった?」
「…あ…う……」
「何? 聞こえない。もっと大きい声で」
「あり…がとう、ございます…♡♡」
「そうそう…もっと聞かせて?」

場違いなくらい綺麗な笑顔に、心臓がドキッと跳ね上がる。お互いの息が当たるくらい近い場所に彼の顔がある。顬に滲んでいた汗がつうっと頬を伝い、わたしの肌の上に落ちる。オベロンの匂いがする。あの時嗅いだマントの比じゃないくらい濃厚な香り。熱でも出したかのように上気した顔で、呼吸を乱しながらも…あのオベロンが。わたしの好きな人が、わたしのことを強く求めてくれている…♡♡♡ だめだ、絆される♡♡ こんなの絆されちゃう♡♡♡

「あっ♡♡ あぁ♡♡ ありがとうこざいます♡♡ ありがとぉ、ごじゃいましゅ…ッ♡♡♡」
「もっと♡」

ズプッ♡♡ ずぷっ♡♡ ぢゅぶぶっ♡♡ ずっぷんっ♡♡

暴力のような荒々しい抽挿が、甘やかすようなゆっくりとしたものに変化する。急に優しくしないで欲しい。もっと欲しくなっちゃう。もっといっぱい…愛して欲しいって思っちゃう♡ 流されちゃダメだって分かってるのに、支配して欲しいって、心の底から望んでしまう…っ♡ ───すき♡ 大好き♡♡ オベロン…ッ♡♡♡

「んうぅ゙♡♡ わ、わたしを♡♡ つがいに♡♡ えらんで、くれてぇ…♡♡ ありがと…っ♡♡ ございま…ッ、ああぁ゙♡♡♡」
「っはぁ♡ ハァ…♡ へぇー? 感謝するほど、嬉しいんだ? …ねぇ立香、俺と種付け交尾、したい…?♡♡」
「したい♡♡ したいれすっ♡♡ 中にいっぱい、オベロンのっ♡♡ 欲しいよぉ…♡♡♡」
「───言ったな?」

ドチュンッッ♡♡ ズプッ♡♡ パンッ♡♡ パンッ♡♡ パンッ♡♡ パンッ♡♡

「うぅぁ゙ッ!?♡♡ ひ、あッ♡♡ あっ、アッ♡♡ はやい♡ はやいぃッ♡♡♡」
「君が、言ったんだからなッ…お望み通り、くれてやるよ!!」

容赦のない、本能に任せた高速ピストン。これが射精の前兆だなんて、言われなくても分かってしまう。雌の本能がそう告げているからだ。今から孕みますって、子宮が期待で熱くなってる。膣がうねうねと波打って、陰茎から精液を絞り出そうとしている。射精されたら終わる。普通の人間じゃいられなくなる。分かっているのに、本能も体も射精して欲しいの一点張りでどうしようも無い。ただただ快楽を追い、己を満たしてくれるものを待ち受けている。

ふと、目の前を見れば、先程の笑顔はどこへやら。余裕の無い表情で、歯を食いしばるオベロンの姿が映る。爛々と光る蒼色の瞳。爬虫類のような縦長の瞳孔が、見たこともないくらい大きく開いている。その黒いレンズに映るわたしはきっとぐちゃぐちゃで、浅ましい雌の姿をしているに違いない。

「はあ゙あ゙ぁ゙…♡ 出るっ♡♡ 零すなよ…ッ♡♡…全部、受け入れろッ!!!!」


バヂュンッ!!!!
───ビュクッ♡♡ ビュルルっ♡♡ ビュウウゥーーーー♡♡♡


「~~~~っ♡♡ …あ、づい゙の、いっぱいでてりゅぅ…ッ♡♡♡」

子宮口にピッタリと密着した先端から大量の粘液が排出される。我先にと飛び出した子種の大群が内部に押し寄せて、卵巣まで犯す勢いで中をドップリと満たしていく。竜種故の特徴か、長い長い射精と子宮を灼くような熱さに深イキが止まらない。初めて種を受け取った胎内がミチミチと広がって、下腹部がポッコリと膨らんでいく。

「フーッ♡♡ フーーーッ゙ッ♡♡♡」
「ぐぅ…♡♡ ……っ♡♡ …ぉ…あぁ゙……♡♡♡ 」

余りの長さに気が遠くなる。熱い。苦しい。このまま気絶すれば楽になれる。そう思うのに…それらの苦しみを凌駕する快楽がそれを許さない。腰を両手でガッシリと掴まれたまま、一滴残らず中に注がれる。
数十秒、いや、一分は経ったかもしれない。時間の感覚が狂うくらい強烈な射精が終わったかと思えば、トントンと体を揺さぶられ、尿道に残った分すらも回収させられる。そうして念入りに種付けを行ったあと、オベロンは幾ばくか柔らかくなったソレをわたしからゆっくりと引き抜いた。

「ふうぅ…♡♡ はぁ……契約完了っと♡」

ズルルルル……ぬ゙ッ、ぽんッッ♡♡

「ッ♡♡ ほ、ぉ゙……ッ♡♡ お゙っ……───ッ♡♡♡」

雌をねじ伏せ、征服した証を見に纏い、テラテラと光る陰茎。その先から伸びる淫液の糸の先には拡張されてぽっかりと空いた膣があり、擦られて紅く色付いた肉ビラがヒクヒクと忙しなく蠢いている。交尾の余韻によるものか、膣の上部にある小さな穴からはちょろっ♡ ちょろっ♡と潮が弱々しく吹き出ていた。粘膜の壁に冷たい空気が触れたのを境に、体を縛っていた何かが解ける。弛緩した体が伸びて、M字に固定されていた足もシーツの上にぱたりと落ちる。行為が終わったことでじわじわと理性が戻ってくるが、暫く体は動かせそうになかった。ただただ自分の意思とは無関係な痙攣がずっと続くだけ。満身創痍。死にかけの虫。今のわたしを表すに相応しい言葉だ。

「どう? これできみは名実ともに俺の番になったわけだけど。嬉しい? 嬉しいよな? だって俺のこと襲うくらいには好きだったんだし」
「ぁ…♡♡ …あぁ…♡♡ っ…、…♡♡」
「言葉も出ないくらい嬉しいってことかなソレは。…よいしょっと」
「ぁっ? ゔぅ…っ」

転がされるままゴロンとうつ伏せになると、ぽっこりと膨らんだお腹へ圧がかかり、降りてきた精液が膣口からドロリと溢れ出す。胎を灼いたそれらは未だ、湯気がたつほどに熱い。性器だけでなく、子種すらも強いだなんて。結びつく卵子が可哀想になる。…でも、わたしはやり切った。腹上死だけは回避できた。これでようやく解放───

ずりっ♡ ずりっ♡

「へっ? ぁっ♡ あッ♡ なに、して…っ?」
「何って交尾だけど? もしかしてたった一回で終わると思ってたの?」
「?? まだやるの…?? ……むり…ぜったい無理…っ!!」

もう終わり。そう思っていたのに。尻に擦り付けられた熱いモノに絶望してしまう。生存本能が警鐘を鳴らしている。もう無理。耐えられない。ずっとここにいたら死んでしまう。ハメ潰されて死ぬ。腹上死確定。嫌だ、死にたくない。何とかして逃げなくちゃ。
弱々しく震える指でシーツを掴み、体をほんの少しだけずり上げたその時────

「なんで逃げるの?」


ずぱんッッッ!!!!!


「────カハッ…! …っ♡♡……~~~~ッ゙!!♡♡♡♡」

じょろっ、じょろろろろろ…ッ♡♡

「きみは俺の番になったんだ。夫から逃げる妻がどこにいる?」

ドスッ♡♡ ドスッ♡♡ バチュンッ♡♡♡ ぐりゅりゅりゅりゅぅッ♡♡♡

「ゔぎッ♡♡ い、ぎゅ♡♡ んン゙~~っ♡♡ …ほっ♡ あッ、ぉ…ん゙おぉオォ゙っ♡♡♡」

重い三撃からの子宮を潰してグラインド。BUSTERチェインからのEXTRAアタックに再び理性を飛ばされる。齎される連続アクメに嬉ションが止まらない。イッてるせいで上手く尿が排出できないのだ。ぎゅうぎゅうと雄を締め付けながら少量の尿をピュッピュッと排出し続ける。抵抗しようにも永続スタンからの魅了ハメでろくに動けやしない。なんだこの男!? えっちなコマンドコードでも付いているのか!? 尿意と快楽のダブルコンボに堪らず許しを乞うてしまう。

「ごべっ♡♡ ごめんなさッッ♡♡♡ 逃げない゙、かりゃぁっ♡♡ ───~ッ♡♡♡」
「よしよしいい子♡ きみの旦那さんはだれ?」
「ォ゙ォッ♡♡ ぉっ♡♡ おべろん♡♡ オベロンれしゅ♡♡♡」
「~~~っ♡♡♡ あははッ♡♡♡」
「!?おっきくなってりゅ♡♡♡ ぐ、ぐるし…ッ♡♡♡」

ずろろろろ…っ♡♡♡ ズププププ…ッ♡♡♡ ────こちゅんっ♡♡♡ グググッ♡♡ グリッグリッ♡♡♡

「ぉ、へえぇ゙え…っ♡♡ あぇええぇ゙~~♡♡♡ んぉっ♡♡ ほぉおおお゙…♡♡♡」

なっがいストロークで膣の中をじっくりと満遍なく擦られる♡♡ 上から両手首を押さえつけたままのしかかられて、ベッタリと密着したまま逃げられない♡♡ 今お前を抱いているのは誰だと、俺のことを忘れるなと、番のカタチを刻まれる♡♡ 拒否なんかできっこない♡♡ だって、わたしはもう…オベロン専用のメスなんだから…♡♡♡

「相変わらず、品性の欠片もない獣みたいな声だなぁっ♡♡ ま、ただの人間でいられても困るけど…ッ…♡♡ ほら立香、口開けて♡♡…んっ♡」
「ふっ♡ んんぅ゙♡♡ ちゅっ♡♡ んぢゅう♡♡」

異形の手が頬に添えられたかと思えば、そのまま後ろの方に振り向かされる。命じられるまま開いた口からだらんと垂れた舌を、彼は唇ごと食べてしまう。ぐちゃぐちゃくちゅくちゅと卑猥な音が頭にも部屋にも響いている。それが雄をしゃぶり続ける雌壺の音なのか、舌が唾液を混ぜる音なのか、もう判別することすらもできないくらい脳みそが茹だっていた。

「(あぁ、どうしよう…お腹いっぱいで苦しいのに、長いキスで息もできないのに…ぜんぶきもちいい♡♡ きもちよすぎて、からだが溶けて、ひとつになってしまいそう…♡♡)」
「ん、ちゅ♡ ふっ…それも、悪くないね…♡♡ っ、ん…ぢゅるるるっ♡♡」

水音に混じって、グルグルとご機嫌な猫のような唸り声が聞こえてくる。彼の喉が、ヒトには出せない音を発しているのだ。ずっと一緒にいて気にすることも無くなっていたが、鋭い手足も、背中に生えた羽も、舌を掠める鋭い牙も、ヒトには無いもの…全て人外が持つものだ。

「(わ、わたし…間違えてた♡♡ 最初からずっと、間違えてたんだ…♡♡)」

わたしはずっと、オベロンのことを歳の近い友人だと思っていた。彼があんまりにも人間臭くて、わたしにどこかちょっぴり似ていて、どこにでもいるような普通の男の子に見える時があったから。そうして過ごしていく内に、わたしは何時しか、彼をヒトとして認識してしまうようになっていたんだ。…そうじゃない。そうじゃなかった。彼と繋がってようやく気づいた。彼はヒトじゃない。人型の妖精で、虫竜だ。ヒトの尺度では測れない、完全な上位種なんだってことに…♡♡♡



この後めちゃくちゃシた。
具体的に言うと分裂3pもしたしオベロン製の媚薬をアナルにぶち込まれて開発されたし夢の中で何日も巣ごもりセックスして魂を孕まされたし知らない内に浮気防止のための虫を体に仕込まれた。
立香は大変反省したが何だかんだ言いつつ2人はラブラブになった。~HAPPY END~


□どうでもいい設定
・立香︎︎ ♀
オベロンのことがめっちゃ好きで、恋愛的な目で見てたけど絶対恋人にはなれないだろうなと思っていた。告白する気もなかったし、そもそも恋人になるという発想すらなかった。
繁殖の必要が無い妖精かつ終末装置に性欲なんてあるわけないじゃん!と思っていたが、ラッキースケベにより存在することに気づいてしまう。性欲があるということは誰かに恋をして、そういう事だってする可能性がある。それは嫌だな…と架空の恋人に嫉妬したことで恋心が暴走してあのような暴挙に出た。オベロンのことを童貞だと思っていたので、何がなんでも初めての女になりたかった。その結果見事にオトモダチから奈落の虫の番にジョブチェンジすることができた。よかったね♡
どちらかというと尻に敷きたい方だったけどオベロンが思いの外夜の方面にバチクソ強かったので昼間は振り回す側、夜は振り回される側に落ち着いた。オベロン監修の花嫁修行によりそのうち自力で卵を産めるようになる。

・オベロン
口には出さないが立香の事を好ましく思っていて、彼女から好意を向けられていることも把握していた。自分から言うことは無いが、求められれば応じるつもりではいた。そしてとうとうその時が来た!はいいものの、かなりメスガキというか優位に立とうとしたり、こちらをおちょくるような態度が見られたため分からせることにした。弱い人間の雌を管理できない雄なんて、竜種の風上にもおけないよね~!
愛と執着に底がないので立香が自分を恋愛的な意味で求めた時点で恋人すっ飛ばして番認定してくる。もう助からないゾ♡
因みに立香に無断使用されていた外套について、クリーニング代出せだのなんだの言っていたが、実際にはクリーニングに出してないし、立香の匂いに悶々としていたことは内緒である。
童貞かもしれないし非童貞かもしれない。
竜種の番契約の真偽は彼のみぞ知る。

…えっ? こうなるように予め仕組んでたんじゃないかって?
証拠もないのに決めつけるのはよくないぞぅ☆


立香がオベロンにおねだりすればイメプレという名目で筆下ろしシチュも対応してくれるけど恐らく後半でマウント取られてバチボコに抱かれることになる。圧倒的雄に抱かれる快感を覚えマゾにも目覚めてしまったので、襲いながらも逆転されてめちゃくちゃにされたいと内心では思ってる→オベロンにはそれが視える→妻の望みを叶えてあげるのが夫の甲斐性というものだよね→設定無視の人外交尾へ…という流れ。もはや様式美。
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