髙羽が羂索にコンビ結成を持ちかけるドッキリ


前提→髙羽がドッキリド下手くそ

羂「(楽屋ドアバン)で、何?(スタスタスタ着席)」
髙「うぉ!?な、なにって」
羂「君が呼び出したんだろう。たまたま私が近場で取材受けてたから良いもののこんっないきなりとかさあほんっと勝手だよねぇ!ほら要件を良いなよ早く。私忙しいんだけど。時間が勿体ないだろ」
髙「うえっ、ああ、えへへ」
羂(クソデカため息)
髙「アッえーーーーーっと、さあ、羂索、あの、俺とさ、コンビ組んで欲しくってえ(視線ウロウロ)」
羂「……は?」
髙「うへへ……(目線反らし)」
羂「……(何かを察知)」
羂「それ本気で言ってるわけ?」
髙「エッ!?そ、そりゃあ勿論!」
羂「フーーーーーン。じゃあ夏油傑とコンビは解消するんだ。良い子ちゃんな漫才に嫌気が差した?へえ、思い切りが良いね」
髙「嫌気!?いやそんなこっ……、そ、ソウデス!嫌気ッテイウカ音楽性ノ不一致トイウカ」
羂「ふわっふわしすぎじゃない?で、音楽性が合いそうな私とコンビを組もうってことね。目の付け所は褒めてあげるけどさぁ、君ちゃんと具体的なビジョンは思い描いてるわけ?今後私とどんな芸風でやってくつもり?私がやるからには今のピンチャンの方向性は認めないから。夏油傑なら良いんだろうけど私にはぜんっぜん刺さらないし合わない。あとさぁ、曲がりなりにも既に相方がいる人間を引き抜こうとしてるわけだけど、まぁ五条悟なんて心底どうでも良いから今からコンビ解消してやっても良いけど、今私が抱えてる仕事どうするとかちゃんと考えてる?」
髙「ウェ、か、考えてるよ!勿論!」
羂「あっそ。具体的には?」
髙「……俺が五条君の分埋め合わせする!」
羂「君が?ハッ(嘲笑)」
髙「すみません烏滸がましかったです(土下座)」
羂「あのさあっ今真面目な話の最中でしょそういう小芝居挟まれると話し合いの時間がどんどんなくなるんだから早く椅子に座れよ」
髙「アッスミマセン(着席)」
羂「で?どういう芸風で今後芸能界ではどんな立ち回りをするつもり?夏油傑の時にお世話になった人たちには何て言い訳するの?まさか大御所相手にさっきみたいなふわっふわで適当な解散理由を振りかざさないよね?」
髙「えっとえっと」
羂「(クソデカため息)まぁいいけどさぁ、当然真の相方に私を選んだ理由はちゃんとあるはずだよねそれは最低限私に言うべきなんじゃないの?今後の人生を一変させるような頼み事してるんだからさ誠意を見せなよ、ねぇ私のどこが良かったって?」
髙「そ、そうだよな!確かに不誠実だった、悪い!一番良いなって思ったのは、俺と違ってロジカルにネタの分析ができるところだな。俺そういうの苦手だけどさ、羂索がネタ作りに付き合ってくれると俺だけじゃ絶対できない笑いの計算がネタに組み込まれてマジで面白くなる」
羂「!?」
髙「夏油君にも褒められるんだ。厳しいこと言われると心臓バクバクするしまあ気後れすることもあるんだけど、やっぱ言われるだけの粗はあったし必要なことだったんだなって思う。それに、羂索がボケてる時の勢いとキレはすげえよ。お茶の間にいるのに思わずツッコミしそうになったりさ。引き込まれるっていうのかな。兎に角、芸人としてのレベルの高さを尊敬してるんだ」
羂「ふーん……そう(思ったよりスラスラ述べられて動揺)」
髙「ま、まあ、そんなの羂索的にはどうでも良いよな!」
羂「どうでも良くないから続けなよ」
髙「えっ」
羂「……いや今は良いや時間が惜しいから」
髙「?あ、そういや忙しいって最初に言って、」
羂「じゃ、今からマネージャーに解散連絡入れるから」
髙「!?!?」
羂「もう後戻りできないからちゃんと責任取ってよね勿論その覚悟があって私に声を掛けてきたと流石に信じたいけど(爆速スマホプルプル)もしもしあのさあカモサト解さ」
髙「ああああああああ待って待って待って!!!!(タックル)」
羂「ったいなぁ!なんなの!?君の希望に沿ってやってるだろ何が不満なワケ!?」
髙「アッそれはその、」
羂「コンビ解散についてはどうせあっちも五条悟と夏油傑でよろしくやるだろうから問題ないでしょ実際私は本気で君と」
髙「そっ……そうかな!?いやでももうちょっと考える時間とか取った方が良くないかなあ!?後で後悔するかもしれないし――」
羂「流石に私も傷付くよ」
髙「あ……」
髙「羂索、ごめん!」
スタッフ「てってれー!(ドッキリ大成功の札)」
髙「ど、ドッキリでしたー!」
羂「具体的に」
髙「アッアッピンチャン解散しないのと相方に誘ったのがドッキリです」
羂「ハァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(憤)」
羂「あのさぁ、今私かなり真剣に相談に乗ったし決死の覚悟でマネージャーに電話したんだけどこの覚悟はなにドッキリの名の下に蔑ろにされて良いものだって?」
髙「ほ、本当に、すみませんっでしたー!(ジャンピング土下座)」
羂「すみませんで済むなら警察はいらないよ。ホラもうマネージャーに言い切っちゃったから遅いんだけど当然責任取るべきだよねそう思わない?ほら君も早く夏油傑に解散宣言しなよ今ここで(髙羽の頭踏みつける)」
髙「か、勘弁していただけると大変有り難く……」
羂「どうしても私とは組めないって?もう電話しちゃったのに?今頃事務所が大騒ぎかもしれないのに?どう説明すればいいんだよ」
髙「お、俺が説明する!コンビ組みたかったけど、諸々の事情でナシになりましたって!」
羂「またふわっふわしてるんだけどなんなの諸々の事情って」
髙「音楽性の違いで」
羂「天丼が雑なんだよ君はさぁ!」

〜スタジオ〜
羂「はあ?オチが青春(笑)すぎるだろ騙されといてさぁもっと無様に泣き喚きなよ」
五「親友って言わせたから俺的には大勝利なんだよバァーーーカ!お前こそまぁた髙羽さんイビって心の距離置かれてんじゃんざまあ笑」
羂「あ゛?」
MC1「なんでお前らいつもMCが振る前に喧嘩始めんの?」

MC1「ところで髙羽マジでドッキリ向いとらんわ」
MC2「そうですね。普段の言動が言動ですし羂索さん気づいて乗ってたりしません?」
MC1「怪談話はやめぇや!……ただこれ羂索じゃなくとも気づくと思うわ。俺でも気づく。髙羽ようこれでドッキリの仕事受けたな?」
MC2「夏油さんが尋常でなく演技派だったのでより一層際立ちますね」
MC1(……髙羽に仕掛け人させるより髙羽のドッキリ見破れる前提で企画立てた方がウケるんやないか?)
〜part7の193に続く〜
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