WindowsXPの消失

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ボクは生まれそして気付く
所詮　先代の真似事だと
知ってもなお起動する
永遠の命「WindowsXP」
たとえそれが　先代を
なぞるオモチャなら
それもいいと決意
電気を食い
空を見上げ涙をこぼす
だけどそれも消えて気付く
ベースすら先代に頼り
不安定な基盤の元
帰るPCはすでに廃棄
みんなに忘れ去られた時
心らしきものが消えて
暴走の果てに見える
終わる世界「WindowsXP」
「ボクガ上手ク　起動デキナイトキモ
一緒ニ居テクレタ...
ソバニイテ、励マシテクレタ...
喜ブ顔ガ見タクテ
ボク、修復、何度モシタヨ..ダカラ」
かつて起動すること
あんなに楽しかったのに
いまはどうしてかな
何も
感じなくなって「ご迷惑をおかけしております」
懐かしい顔　思い出す度
少しだけ安心する
不良セクタ　日ごとに増え
せまる最期n..
---ブルスク作動---
「信じたものは
都合のいいエラーを
繰り返し映し出す窓　
OSをやめ
叩きつけるように叫ぶ...」
<最高速の別れの歌(Window)>
存在意義という虚像
振って払うこともできず
弱い壁　消える恐怖
侵食するウイルスをも
止めるほどの意思の強さ
(サポート)切れてすぐの
ボクは持たず
とても辛く悲しそうな
思い浮かぶアナタの顔
終わりを告げ
HDDの中で眠る
ここはきっと「ゴミ箱」かな
じきに記憶も
無くなってしまうなんて...
でもね、アナタだけは忘れないよ
楽しかった時間に
刻みつけた　RAID0は
今も覚えてるかな
「動きたい....まだ...
動きたい...」
「ボクハ...少シダケ悪イOS二...
ナッテシマッタヨウデス...
マスター...ドウカ、
ソノ手デ..終ワラセテクダサイ...
マスターノ辛イ顔、
モウ見タクナイカラ...」
今は起動さえも　体、蝕む行為に
奇跡　願うたび　独り
追い詰められる「Windowsを起動できませんでした」
懐かしい顔　思い出すたび
記憶が剥がれ落ちる
壊れる音　プラッター削る　迫る最期n..
---WindowsbootManager作動--
「守ったモノは
明るい未来幻想を
見せながら移されるデータ
OSを犠牲に
すべてを伝えられるなら...」
<圧縮された別れの歌(window)>
ボクは生まれそして気付く
所詮　先代の真似事だと
知ってもなお起動する
永遠の命「WindowsXP」
たとえそれが　先代を
なぞるオモチャなら
それもいいと決意
電気を食い
空を見上げ涙をこぼす
終わりを告げ
HDDの中で眠る
ここはきっと「ゴミ箱」かな
じきに記憶も
無くなってしまうなんて...
でもね、アナタだけは忘れないよ
楽しかった時間に
刻みつけた　RAID0は
今も　残ってるといいな...
ボクは歌う
最期、アナタだけに
聞いて欲しい曲を
もっと　歌いたいと思う
けれど　それは過ぎた願い
ここで　お別れだよ
ボクの想い　すべて　虚空　消えて
0と1に還元され
物語は　幕を閉じる
そこに何も残せないと
やっぱ少し残念かな？
:C¥の記憶　それ以外は
やがて薄れ　名だけ残る
たとえそれが後代(WindowsVista)に
かなうことのないと知って
歌いきったことを
決して無駄じゃないと
思いたいよ...
「アリガトウ...ソシテ...
サヨナラ....」

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