考察 あの異形の死徒(クラーケとメタスタシス)はなぜ登場したのか? 


月姫後編の為の残された謎の一つとして時たま出てきた異形の死徒だが、
今回はコイツらを黒幕が設置した理由を登場してきたシーンを見ながら考えていきたい。

まず端的にこいつらの役割を推論するならまず間違いなく足止め役だろう。
シエル先輩や弱ったアルクェイド相手に戦闘になる~とは言っても祖より遥かに劣る実力の二匹相手では仕留められるとは
こいつらを送った黒幕も思ってないだろう、実際シエルルートでの先輩がメタスタシスはほぼ完勝してる。
じゃあなんの為の足止め役なのか、誰を狙っての足止めなのかという点をそれぞれ仮説を立てながらか考察していきたい。
また今回の考察ではシエルルートノーマルでもシエルが到着した時期が同タイミングだったため、
シエルルートノーマルでもメタスタシスは襲ってきたと仮定
また仮に黒幕がアラク博士だった時の可能性も考えて死徒ノエルも同様の狙いが会った可能性も含めてもみてきたい。

仮説① シエル先輩自体が目的
これは一見としてメタスタシスは2ルートでシエル先輩を狙って居たし死徒ノエルの存在からして
直感的にわかりやすい動機ではあるが、まずありえないと言っていいだろう。
上記の通りメタスタシスの実力はシエル先輩に完敗するレベルであり、しかもロアが残ってるときのシエル先輩では消耗にすらならない
しかもアルクェイドルートでのクラーケはシエル先輩が戦ってない。

仮説② ロアのサポートのため
クラーケもメタスタシスも両匹ともロアの援護になってる為、これも一見わかりやすい動機だが色々疑問符が残るのは確か。
まずわかりやすく疑問点があるのはシエルルートにおけるシエル先輩に差し向けた点だ。
確かに志貴の中にロアが居たのは確かだが、あの時点でシエル先輩に刺客を送るにしては遅すぎるのではないか?という疑念がある。
刺客の死徒ノエルが破れたから~という理由も思いつくが、それならその時にメタスタシスを送ればいいし
何よりアルクェイドが完全にロアを志貴ごと取り込もうとしてる時だ。どう考えてもシエル先輩への優先順位は下がる。
シエル先輩が教会から治す秘術を持ってきた点を考えて、という見方もあるが流石に可能性が低いと黒幕も解ってるだろう。
何より単に妨害するならそれこそシエルが第七聖典で志貴を襲ってくる時期かそれより前に行うべきだ。
アラク博士が黒幕だったらイデアモザイク打ち込んで同時進行させていけばいいし

仮説③ アルクェイドの弱体化が目的
今回異形の死徒が送られた理由ではなく、むしろ送られた結果誰が一番被害を受けたかという点に目を向けると
実はアルクェイドが一番被害を被ってるというのが見えてくる。
アルクェイドが吸血衝動で一杯一杯かつアルクルートのようにロアを倒しても間に合わないのは周知のとおりだが
それはアルクェイドの負傷の程度が大きく影響している事もこの仮設の重要な要素になる。
実際アルクルートではシエル先輩を足止めしなかったらロアが足首だけの時に再生する前にとどめを刺せていた可能性がかなり高く、
一度偽直死に殺されて復活する時よりかはまだ消耗自体はだいぶマシな方向に抑えられていただろう。
シエルルートの時でもメタスタシスの妨害がなければシエルの介入が速かった可能性があり、
それが成功していたら志貴が反撃することによるアルクェイドブチギレスイッチが発動しなかったかもしれない
というかそれが成功したのが旧作月姫におけるシエルグットルートで、最終決戦自体を回避できた可能性がある。
その結果シエルートでもアルクェイドはかなり消耗する結果となっており、少なくともそれなりの期間を回復に費やすことになるだろう。
この仮設どおりなら恐らく黒幕はそのアルクェイドが居ない期間に何かしらの事を起こす気なのだろう。
黒幕が死徒での実力者でありロアの死を前提とするならこれが一番しっくり来る理由かな?と個人的には思っている。

だけどこの仮説にも反論はなくもなく、まず黒幕がアラクなら死徒ノエル関係なくね?という点
もっとも黒幕はアラクではない、死徒ノエル自体は異形の死徒と目的は別という理由付けが出来なくもないが
じゃあ異形の死徒ってアルクェイド関係ないルートに出ないんじゃね?というメタ視点で見ると、ちょっと怪しくなってくる
メタスタシスの登場シーンがクラーケⅣ→クラーケⅢと推移していってる以上、アルクェイドが関わりが薄そうな遠野家ルートにも出てきそうではある
一応理由はしっくり来るし矛盾点は潰せるけど将来的には不安が残るという仮説というのが結論
余談だが上記の通り出てくるのはメタスタシスなのにフローチャート図ではクラーケとなってる、ややこしいことに。

仮説④ 志貴の力を図るため
最期の仮説、クラーケ・メタスタシス・死徒ノエルに共通する点と言うと志貴と直接戦った、
或いは足止め時間で志貴が戦わざるを得ない状況を作ったという点になる。
実際志貴の実力を図るという意図なら大成功しているし、これといった矛盾点も思いつかない
遠野家ルートでも奴らは問題なく登場できるだろう
ただこの仮説はある意味志貴を最高に期待してないと出ない仮説ではある
直死の魔眼自体は超貴重なものだから理由としては理解できるが、
わざと死にかける戦闘に追い込む辺り相当志貴自身の可能性を信じてないと無理だよなぁ…
という事で矛盾点はないけど理由としてはまだ納得いくほどではないという結論。

総括すると目的は現状③か④あたりになりそうというのが最終結論になるが
この2つの仮説とも次に繋げるための方法であってコレ自体で終わりという話ではないだろう
つまり月姫のどのエンドでも黒幕を倒さなければこの件が尾を引いていずれ…という形になっていくはず
これが月姫2につながるのかそれともグランドルートに繋がるのかは今後次第といったところだ
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