咲イテ散ル


目を開くたびに、自分を拒絶する現実。

私はそんな世界を捨てた。これは、あの世界で生きていたときに書いた日記である。

――第壱話 天国と地獄――

 この世界は私が嫌いだ。

同様に私もこの世界が嫌いだ。

ネット内でのいじめ。自分の思い通りにならない日々。縛られる毎日。

こんな世界はもう嫌だと思いつつも、真剣に生きる。

この世界に「なぜ私を拒絶するの?」と聞いても、一切答えてはくれない。

そんなんだから、私は自分の世界に逃げたんだ。

                        ☆

「おい、道子(ミチコ)お前そんなにいじめられとんのによく来れるなあw」

「……うるさい」

「は? こいつ声ちっさ―www 聞こえませんよ―やっぱり陰キャだな」

学校にこればこう言われ、休めば、ネットでいじめられる。もう逃げれるところが一切なかった。

『死にたい』と思ってもからだがそれを否定する。

そんなことを周りに話しても、無視される。

「おい童貞!」

「違うよ……」

「あれ? 反応しちゃった!自覚あるのかな……」

こう言われるのはもちろん、赤い眼鏡に、体型。

こんなので付き合えるはずがない。

だが、こんな自分にも好きなものがあった。

「ユイちゃん!」

それはネット友と、ゲームをすることだ。

あったこともないのに、なぜか、何でも話せる。

「今日……いじめられたんだ。 童貞、だって」

「え? 童貞! なにそれwww」

「知らないの……」

いじめられた話をしていると、笑えるような答えが返ってくることがある

『ブスって何? 動物? 』だったり、『デブ? 丸っこくてかわいいじゃん』

このようなことを聞いていると、いつの間にか、自分にも笑顔が戻っていた。

あの日が来るまでは……

その日もいつもどおり、いじめられてボロボロになり帰ってきた。

「またゆいちゃんと話そう」

と思ったので、電話をかけた。

「かかった! ゆいちゃ~……」

「あなた誰?」

「ん? ゆいちゃんいますか?」

と気軽に聞いたはずが答えは決して軽くなかった。

「あの子の友達か……すいません、唐突ですが、ゆいは今朝、亡くなりました。


――第弐話 絶望の中で――

 この言葉を聞いた瞬間、私は目を真っ赤に染めて絶望した。
「なんで? 嘘だ……ありえない」

涙とともに溢れ出てくる感情、『歪み』。

避暑地はもうなくなった。また地獄だ。

この日から、私は鬱を起こし、生きる気力を失った。

学校に行けばいじめられ、家にいたら、思い出す。

もう何の救いもなかった。

「もう嫌だ……死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい……」

鬱のせいで、完全に痩せていた。

だが、突然、絶望という名の糸が『ぷつん』と切れて希望が溢れ出した。

家に、お見舞いに来てくれた人がいたのだ。

その人は、細身の男子。かっこよくて、タイプだった。

「あなた……誰ですか? 」

「君の、同高の下の学年。俺も前鬱なってさ。君たちの学年の子に救ってもらったんだよ……」

「名前は?」

「流石にわからないよな……道子さんでも。カイトだよ、二年前会ったでしょ」

名前を聞いた瞬間、驚いた、前はガリガリだったのに、こんなかっこよくなっていたからだ。

「あのさ……」

「ん?何?」

自分の恋愛の感情を隠して聞き返す。

「み、道子さん、付き合ってください!」

――第参話 驚いてなお嬉しい ――

 いきなり告白されたのだ。

もちろん私は『ハイ』といった。

その後はデートが増え、五年後……

結婚した。

「道子ー」

「ハーイ」

五年たち、鬱も治った。

今は妊娠していて第一子をもうすぐ出産する。

「これどうしたらいい?」

「洗濯するなら、洗濯機に入れといて」

出産を一週間後に控えながらも、嘘のようなことが起こる。

結婚一年目

「おい道子! こんな飯いらねえって」

「あーそーなら自分で作って!」

些細なことで夫婦げんかが始まった。

また、カイトが、夜の街で、別の女とフラフラ(浮気)をしているのを見つけた。

そして私は言ってやったのだ。

「離婚しよう……」

――第肆話 最後の夜――

「ああそうしよう」

こうして、カイトとの最後の夜は終わった。

知りたくなかった真実。

見せつけられる現実。

中途半端な夢。

何もかも地獄だった。

こんなに世界は私が嫌いなのか……

その後から私は、変わってしまった。

外を歩くときは人に関わらずに歩いた。

「辛い……現実はもっと辛い……」

吐き気を催すような、気持ち。

いっそのこと無理心中を図ってやろうかな……

こんなときから、私は現実逃避し始めた。

――第最終話 現実逃避――

 ナイフを見ると寄ってしまう。

現実に関わりたくなくて、非常識な犯罪を私は犯し続けた。

強盗、万引き、強盗、殺人……

こんなことを繰り返している間に私は、『死罪』になっていた。

死刑まで残り一日の日、

『最後の晩餐』とやらが訪れた。

悩みに悩んだ末に私は、『うなぎ』を選んだ。

味が濃い、うなぎを食べ終わったらいつの間にか、寝ていた。

死刑まで残り 九時間

「囚人番号1143! 死刑執行だ」

と言われると、ギロチン台に固定され、遺言を発言した。

「じゃあなクソども……くたばれ」

死刑になる瞬間死への恐怖で私は人格が変わっていた。

そう言うと私のクビに刃物が落ちてきて、今。

一人の女の命が消えた。





                   この物語はフィクションです。