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羂索「ポリネシアンセックスをしよう」

髙羽「何て?」

羂索「ポリネシアンセックスをする」

髙羽「何?ポメラニアン?」

羂索「ポリネシアンね。ポメラニアンセックスはそれはそれで気になるけどさ」

髙羽「そのポリなんちゃらセックスってなんだよ」

羂索「簡単に言うと……5日間かけたセックスだよ」

髙羽「え、なんだそれ。死ぬじゃん……」

羂索「いくらなんでも5日間やりっぱなしではないよ。最初の4日間は前戯だけ。本番は最後の1日だけね」

髙羽「4日間前戯……?長……」

羂索「ずっとしてるわけではないよ。最初の4日は……まあ1、2時間でいいよ」

髙羽「それでも結構長くね……?」

羂索「前戯短い男は嫌われるよ。どうせ暇でしょ君」

髙羽「うるせーし失礼だな……暇だけど」

羂索「じゃあこれから寝る前の2時間くらい私にちょうだい?気持ちよくしてあげるよ」

髙羽「えー……まあいいけど……いいのか……?」


1日目

羂索「1日目はお互い触らない。裸になって少しおしゃべりするだけ。オーケー?」

髙羽「……それってセックスなのか……?」

羂索「前戯の一環だよこれも。というか君の部屋ムードとかなさすぎでしょ。生活感がすごいんだよ」

髙羽「しょうがないだろこの部屋で独り身のおっさんが生活してるんだから」

羂索「間接照明とかもないしさあ……豆電球で代用したけど」

髙羽「視界がめっちゃオレンジ」

羂索「あとアロマも炊いた」

髙羽「俺の家がなんかムーディな匂いする……」

羂索「こういうのは雰囲気が大事だからね。君そういうの慣れてないでしょ」

髙羽「うぐっ……うるせー!悪いかよ!」

羂索「別に?」

髙羽「……つうか羂索、すごい体してるよな……なんというか、強そうというか……」

羂索「惚れた?」

髙羽「そういうんじゃねえよ……いやでもそうだな……カッケーな……」

羂索「そう言う君も随分鍛えてるみたいだけど」

髙羽「センターマンやるからには見苦しい体してちゃいけないからな!」

羂索「努力してるねえ」

髙羽「おうよ!」

羂索「まあ体よりネタを磨いた方がいいと思うけど」

髙羽「ぐうの音も出ねえ……というか……見過ぎじゃない……?」

羂索「そういうもんだよ」

髙羽「そういうもんなの?」

羂索「そういうもんだって。目合わせてよ」

髙羽「なんか怖……目合わせた瞬間食われたりしない……?」

羂索「取って食ったりはしないよ。まだ」

髙羽「まだ!?」


2日目

羂索「2日目はキスが解禁されるよ」

髙羽「なんか一個ずつできることが増えてく感じのやつなんだ?」

羂索「そんな感じだと思ってくれていいよ」

髙羽「とりあえずキスすればいいんだろ?んー」

羂索「ん……目瞑りなよ」

髙羽「いやお前も瞑れよ!!」

羂索「あと純粋にキスが下手」

髙羽「上手いも下手もあるかよ」

羂索「あるよ。お手本見せてあげようか」

髙羽「え、なになに何する気……」

羂索「大人しくして」

髙羽「ひょえ……え、なに、口じゃねえの……?」

羂索「口だけじゃないよ。頭のてっぺんからつま先まで、全部可愛がってあげる」

髙羽「怖……」

羂索「怖くない怖くない。あ」

髙羽「え、何?」

羂索「ここ。ペンだこ?」

髙羽「あー、ペンの持ち方変なのかな。なんかよく中指にできんの」

羂索「ふーん」

髙羽「……そこにもキスすんだ」

羂索「頑張ってるなあって、愛おしくなって」

髙羽「どういうツボに刺さったのかわかんね〜……」


3日目

髙羽「今日は何が解禁されんの?」

羂索「今日は……ディープキスだね」

髙羽「舌入れるやつ?」

羂索「舌入れるやつ。はい口開けて」

髙羽「あー……んぐっ……」

羂索「ん……苦しいなら鼻で息しなよ」

髙羽「それ結構難……ん、ぇ……」

羂索「んれ……んー……」

髙羽「ふ、っ……ん、ん……」

羂索「ん……髙羽?」

髙羽「……こ、腰抜けた……」

羂索「……へ〜????」

髙羽「ちょ、ストップ!マジで!なんかヤバいから!!」

羂索「私がこうすることで喜ばぬものはいなかった……」

髙羽「イヤーッケダモノーッ!!!」


4日目

羂索「とうとう明日が本番だねえ」

髙羽「……で、今日は何すんの?」

羂索「んー……今日は……そろそろ限界そうな髙羽のこれをイカない程度に触ってあげようかな」

髙羽「それって結構しんどいやつじゃ……」

羂索「大丈夫大丈夫。気持ちいいだけだって」

髙羽「うっ、あ、ひっ……」

羂索「わ、危ない危ない。腰ビクビクしてるねえ。指でなぞっただけなのに……気持ちいい?」

髙羽「ふっ、ぅ……?な、なんか、敏感というか……やばい、かも……?」

羂索「……へ〜?」

髙羽「あ、ちょ、マジでヤバい、すぐでる、からっ」

羂索「先っぽだけ触られるとね、案外出しづらいんだよ」

髙羽「あ、ちょ、それ、それきつい、きついかも、なぁ」

羂索「出せないの辛いねえ。でもまだだよ。明日になったら枯れるまで出させてあげる」

髙羽「それはそれで結構キツいというか……」

羂索「わがままだなあ」

髙羽「……というか一個だけ聞いていい?」

羂索「聞くだけ聞いてあげるけど何?」

髙羽「なんでえっと……ポメラニアン……?」

羂索「ポリネシアンね」

髙羽「そうそれ。なんでそれしようと思ったの?」

羂索「面白いと思ったから」

髙羽「面白いか?これ……」

羂索「面白いよ。ポリネシアンセックスは肉体より精神の結びつきを大切にするからね。有り体に言えば……君のことをもっと知りたかった?」

髙羽「……なんか収穫は得られました?」

羂索「今の所はまだかな」

髙羽「まだか〜……」


髙羂
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