絶対秘密の同居生活 第四話
作成日時: 2021-07-07 17:42:44
公開終了: -
「自分の磨くついでに、磨いといたよ」
振り向くと、まだ部屋着姿の綾人が壁に寄りかかっていた。
「いいよ!自分のは自分でやるから…!」
「遠慮しないでいいよ。俺、将来の優里の旦那なわけだし」
「だ、だんっ…!?」
「それよりもう学校行くの?早くない?」
「ここから通うのは初めてだから一応早めに出ようかと…」
「ふーん、じゃあちょっと待っててよ。俺もすぐ支度するから、一緒に家出よ?」
「え、え…?」
私は想像してみた。
一緒にマンションを出る2人の姿を…
瞬間、マスコミに囲まれる私たちっ
『YUさん!どういうことなんですか!?今をときめく人気俳優が、なぜこんなどっ…こにでもいそうな平凡女と同じマンションから出てきたんですか!?』
『というかむしろ平均値以下のブスじゃないですか!?ブス専なんですかYUさん!!』
…ダメだ!
絶対に
ダ メ !!!
無理無理無理無理っ!!」
激しく首を横に振った私に、綾人が不機嫌そうな顔をする。
「なんで?」
「なんでって…綾人自分の立場わかってないの!?」
「立場?」
「綾人は国民的人気俳優なんだよ!?」
「そうなの?それ以前に優里の幼なじみで今は婚約者なんだけど。婚約者と一緒に住んで何が悪いの?」
は、い?
ダメだ…!
全然話が通じないよこの芸能人!
私はクラクラしそうな頭を押さえて靴を履いた。
「とにかく私学校行くから」
そう言ってドアノブに手を伸ばした私の肩を、綾人が後ろに引っ張って
振り向いた私の唇に、ちゅ、と柔らかな感触。
いってらっしゃい、俺の奥さん」
気づいたときには、綾人が嬉しそうに微笑んでいた。
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いつぶりの投稿だろうってくらいですね。すみませんっ!
もうお話読んでくれてる人も少ないかな…?
もし連載読んでくれてるよって人がいたらDMでもコメントでもして欲しいな。投稿頻度上げたいと思いますっ!
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