あなたがこの文章を読んでいるということは、私はもうバイトをやめているということでしょう。


【注意】冗談交じりのグチまみれです。全然関係ないけどグチって漢字で愚痴って書くとイカツすぎるしカタカナだとガマの仲間に見えるよね。ガマグチのせいかな。

 特に書くことも思いつかなかったので、ここらで私が一部の人にネガキャンしまくっているパフェ店のバイトについて言及しておこうと思う。私が11月頃まで主に勤めていた四条のパフェのお店についてである。
結論から言うと、このパフェ店のバイトは個人的にクソ労働環境だった。ただこれが私にとって初めてのバイトであり比較対象が無いことは伝えておく。
そもそもなぜここに勤めることになったのか、何について文句を言っているのか含め、すべてをお話ししようと思う。

ことの発端は前期末、7月上旬ごろに遡る。
私は現在1回生でありオンライン授業で同回生とのつながりも希薄なあの頃、同期の動向を知れるのは主にTwitterしかなかった(この時点で情報源が最悪)。とにかく下宿先で暇で仕方ない1回生達の中からバイトを始める者が出てきたのだ。部活もサークル活動も何もなくこのままでは空虚になりうる夏休みに向けて動き出したのだろう。
会ったこともない顔も見たこともない相手の動向なのだが、かなりの危機感を覚えた。「わたしはどうする?」と。
そんな気にすることか?と思われるかもしれない。しかしだ、自分でお金を稼ぐという経験をしてみたかったのだ。自分で稼いだ収入が欲しかったのである。奨学金はあるものの、同期たちがしっかり自立に向けて一歩踏み出そうとしているのに(バイトをすることが必ずしも自立につながるわけではないだろうがこの頃の私はそこまで考えが及ばなかった)、私は奨学金にのみかじりついていていいのかと不安になったのである。
これは完全に個人の感想であり、他の誰かを傷つける意図はないことは明確に記しておく。


(…今思えば、狭い考え方だったなと感じる。何をそんなに焦っていたのだろう。)


そしてアルバイトを探し出した。7月の下旬である。
バイトを探すといっても方法は色々とある。人づてで紹介してもらうか、自分で探すか、サイトなどに登録しスカウトされるのを待つか。
当時私は数々の先輩方からアドバイスを受けていた。「飲食はクソ」「飲食はクソ」「それよりキェルケゴールでも読め」などなど。今でも「かぽっちゃん、ほ…んまに飲食だけはやめとき!」という先輩の声が頭の中にこだまする。従っておけばよかったと思う。が、当時の私は「まあ何事も経験だよな」と思い結局少々憧れのあったスイーツ系のバイトを志願してしまった。そして少し興味のあった求人系のアプリであるバイトルに登録し、「絶対人づての方がええで!」というアドバイスにも結果的に背くことになってしまった。
アドバイスをいただいた先輩方には非常に申し訳ない。ごめんなさい。今では飲食業に携わるすべての人に一定の敬意を払えるようになりました。これも成長かもしれません。


さてバイト探しである。求人系のアプリ、よくできている。気になるバイトを登録しておけば申し込み締め切りが近づくとリマインドしてくれるのだ。条件を絞ってバイトを探すこともできる。そのうち検索履歴や閲覧記録から「お前…どうせこれも気になるんやろ?」と新たなバイトを紹介してくれるようになる。お前私より仕事できるな。AIに嫉妬。
とりあえず「左京区&中京区&下京区内、飲食、時給1000円程度」で検索。でるわでるわ選択肢の山。寿司、焼き肉、定食屋、…そしてスイーツ系。
実は私は某パフェ店で働く前に五条のモンブランのお店にも面接に行った。当初そこで働けたらいいなという希望だったのだが普通に落ちた。後日客として友人と食べに行ったのだが凄くおいしかったのでお勧めである。ヒサヤカフェという清水寺までの道中にあるモンブラン専門店である、なんと目の前でモンブランを作ってくれる。私がそっち側でモンブラン作ってる世界線もあったはずなんだよなあ…と思いながらモンブランが生まれていく様子を見ていた。

そんなこともありパフェ店の求人に辿り着いたのは8月下旬だった。意外とバイトに落ちるのはショックだと感じたのでまあ落ちてもしゃーないと自己防衛しながら面接を受けたのだが、なんと通ってしまった。面接で陽キャのふりして元気にバカデカい声で受け答えしていたのが良かったのだろうか?
まあそれはさておき、採用だと伝えられた時は素直に嬉しかった。働き始めてから伝えられたのだが面接には70人以上来たらしい。そのなかの2人の枠に受かったのだと聞いて心の中ではバカ騒ぎしていた。心の中では納まらず談話室でも出た。承認欲求だけははいつでも正常である。

ただこの喜びが後々に損切りのできなさに響いてきたのだった。


バイト初日、8月20日。
いよいよ初バイトだ。私は最初ホールの接客として働くことになった。慣れてきたらパフェも作らせてもらえるとのこと。求人には「包丁の握り方から教えます!」との文言があったので安心してそれまでは接客をしっかりできるようになろうと思った。
さて当日から5.5時間の勤務。立ちっぱなし休憩なしでしんどかったが、まあ最初だしこんなものか?と納得していた。早く仕事を覚えたいと思い確かこの日からメモを取り出したのだ。結局それは最後に働いた日まで続いた。仕事は覚えられたがメモを見る暇はなく、臆病な性格も災いして、怒られるかもしれないという恐怖感からすぐに覚えるようになっていった。最初のうちはアットホームな職場だと感じていたのだが大してそんなこともないのだとそのうち知ることになる。まあバイトなどそんなものだろうけれど。

バイト2日目はその次の日だった。
バイト先まではバスで行った。バスの運賃は出してくれるらしくずっとバスで通っていた。しかし暑い。京都の夏はこんなに暑いのかと嫌になっていた。熊野寮とは違ってバイト先にはクーラー完備なので、なかば逃げるようにバイトに行っていたように思う。そんな理由もあり夏休み中は結構バイトを頑張っていた。
どうせなら先ほど述べたメモを見ながら回顧しようと思う。まずバイト先の人の名前を覚えるのが大変だった。同時にシフトに入るのは店長とバイト2人の合計3人なので話す機会も多い。必死に覚えた。メモには毎回一緒にシフトに入っていた人が必ず記されていて、本当に必死だったのだと思う。
接客の仕事は大変なのだと知った。やることが多すぎる。たぶんこのお店はチェーン店と比べたら大分業務が簡単なのだと思うがそれでもしんどかった。まあ詳しくは省くのだが(どこまで店の企業秘密に抵触するかも分からないので)、2日目にお客が来たことを知らせるドアベルが鳴ると鬱屈とした気分になるほどにはしんどかった。これにもお店の構造的な欠陥がかかわっていることは後程触れよう。


働いて1ヶ月ほど経った頃、バイト終わりに毎回疲れた疲れたと談話室で喚き散らす私に「辞↑めたら?」と声をかけてくれた方も多い。でもやめられない収入が無くなるよおおおおと喚き散らすと
「奨学金だけでも十分に生活できるだけもらえてるんやろ?たぶんかぽっつは収入が欲しいんじゃなくて『バイトして自立してる大学生像』に固執してるんだと思うよ。」
というクリティカルヒット渾身の一撃ダメージ5000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000ぐらいのお言葉をもらってしまった。泣いた。

「辞めればよかったのでは?」という意見はごもっとも。しかしあの倍率の面接をどういうわけか知らんが通り抜けた運の良さを考えると、辞めるのがしのびなくて日和ってしまった。どうかこの記事を読んでくれた皆様は辞めたいバイトをすぐに辞められるよう願う。



なんかこのまま書いていたらあほほど文章長くなりそうなのでここから簡潔にいこう。

しんどかったこと
・休憩がない
最初のうちは6時間ほどだったのだがそのうち7時間、8時間までいくほどになった。が、休憩が無い。ご飯を食べる休憩すらなかった。他の従業員の方々が食べないので食べにくかった。そしてこれはがっつり労基法に違反しているのだ。怖くて言い出せなかったが、6時間以上の労働なら必ず45分以上の休憩を挟まなければならない。一度だけ先輩が休憩をとりご飯を食べていたのを見たのだが、わざわざタイムカードをきっていた。休憩時間中も賃金が発生するからの休憩なんだけどな。なんじゃそりゃという感想であった。うぎぎ。
ちなみにこれに気づけたのは般教の「労働と法」という授業を取っていたからである。般教役に立つんだなと思った。もっとまじめに受けようかな。

・店が狭い
これが先ほど述べた店の構造的な問題である。まあ京都だから仕方ないかなとは思うけど。あまりにも狭く休憩するために下がる部分すらなく、2人以上ホールがいると邪魔になるほどの狭さである。だから接客がどんなに忙しくても同時に働ける人数を増やせない。これは今後も解決しなさそうなので嫌になった。調理の方で働かせてもらえるのなら楽しいしもう少し頑張れたのかもしれないが、これホールで雇われたっぽいなと気づいたので(だったら雇うときに言ってほしかったが。キッチンで働けるとチラつかせないでほしい)一気にバイト行きたくなくなってしまった、1人で全部回すにはホールの疲労感ヤバいので。甘えだといわれるかもしれないが。

・平日に入れないし、一回の時間が長い
営業時間は夕方の5時までなので平日にシフトに入ることができなかった。午前だけ、午後だけというシフトではなく、入るなら丸1日入るのだ。となると土日しか入れる日は無く、丸一日つぶれるのでかなり消耗した。今日は3時間だけとかじゃなくしっかり7時間入るしかない。まあ仕方ないのかもしれないが。

・当たり前のようにシフトの時間超える
5時までなら5時であがらせろ!(そうだー)
どうしても片付けの時間があるならその時間含めてシフトの時間にしてほしい。というか営業時間5時までで片付けする気満々なのに5時に上がらせる気無いじゃないか。どうしてシフト終わりが5時なのか。確か3日目あたりに、5時で上がれると思ったら片付けで6時半になったことがあって、まあそういうこともあるよな…?と思ったが、いつも30分ほどオーバーするのでやる気をなくしてしまった。まあその時間も時給は出るのだが、残業が当たり前にならないでよと思う。
今日5時半まで行ける?じゃないんだよ。「今日も」でしょうに。

・店長とバイトの先輩のなじり方がエグい。
全然アットホームじゃなかった。先輩は全員では無いのだが、曜日の関係上よくシフトが一緒になる人が厳しかった。指導の仕方がいちいち嫌味っぽいのだ。「ちょっと、そこに居られると邪魔だから~」の「邪魔」に見事に強勢を置くことができる方だった。この狭い店内だとどこにいても邪魔って言われそうだよな帰りてえ~と一発で新米に思わせることのできる実力の持ち主だった。さぞかしベテランかと思いきや私より1ヶ月先に雇われただけの人だった。キャリアの短さを態度でカバーし威厳を保てるなんて、えらい社会経験豊富どすなあ~。
あと店長。最初やさしいかと思いきやそんなこと無かった。あれがフキハラ(不機嫌ハラスメント)だったんかなと思う。一番しんどかったのは「ちょっと、『あっ』て言い過ぎだからやめようか」と言われたことだった。チェンソーマンのあの伝説の回が載ったジャンプが発売された次の日だった。読んでたんかな。にしてもしんどいが。ピンとこない人はチェンソーマン85話を参照してほしい。チェンソーマンを知らない人は85話まで読んでほしい。

・まかないが無い
まあパフェをまかないで出されてもという感じだけど。昼ご飯休憩も取らないならフルーツサンドくらい持たせてほしかったなあ。店長が気まぐれでたまーにブドウ一粒くれるとか、そんな程度だった。
あまりにも悲しかったので一度バイト終わった後に、そのままお金払ってパフェ食べたことがある。おいしかった。そう、ここは働くにはきついけどメニューはおいしいのだ。店長は無理だけどパフェもドリンクも美味なのだ。紅茶ソーダという飲み物は本当においしくて今でも時々作って飲みたいくらいだ。その時食べたイチジクのパフェも本当にすごかった。ああ可能なら通年働いて四季折々のフルーツパフェを食べてみたかった…。まかないで。

・バイトに大学生ぜんぜんおらへん
年齢層上の人ばかりだった。まあ仕方ないか。





はい、ここまで愚痴まみれだったが、良かったこともある。バイトのきつさを知れたので今のバイトの良さが分かる。あた溜まり屋で友人と一緒に少しだがパフェを出すこともできた。紅茶ソーダも出せた。飲食でバイトしている人に対し尊敬の念がわく。あと飲食バイトはきらいになったけどパフェは好きになった。
某パフェ店はバイトするには不向きだったがそれは今だけかもしれない。去年オープンしたばかりでまだまだここから2年目3年目に余裕が出てきて数年後には労働環境がもっと良くなっているかもしれないのだ。ただ今の環境は私に合わなかったという、それだけのこと。今後あの場所でバイトする人がいたら止めるつもりもない。その人に合わなかったら辞めたらいいのだ。あ、でも店が狭くて同時に働く人数増やせんっていう問題は解決しなさそう。まあいいか。
あと普通に客として行く分にはメニューはおいしいのでお勧めである。季節によってフルーツパフェが変わるというこだわりぶりである。私が勤めた夏~冬だと、桃、ブドウ、イチジク、梨、柿、レモン、ミカン…。春ごろにはサクランボがあったりイチゴがあったりするらしい。他にもいろいろあるようだ。飲み物もおいしい。
どうか皆様食べに行ってみてほしい。その際は労働環境に反してパフェはうまいということをお忘れなく。そうパフェはうまいんですよ。何回でも言いますがパフェはうまいんです。高いけど。行きたくなった方はこっそり声かけてくださいね、さすがにここで店名明かすとヤバそうなので。
でも

『パ  フ  ェ  は  美  味  し  い  ん  で  す  よ  。』


そろそろ終わりに
グチばかりの内容になってしまい申し訳ない。気分を悪くされたら本当に申し訳ない。でもパフェはうまいんです。どうか悪くなった気分を私の代わりにパフェで癒してきてください。そしてどうせなら私にパフェをおごってください。
で、タイトルにやっと触れるんですがいつまでたっても辞められないからこの機に店長に辞めるLINEを送りました。先ほどね。頑張った勇気出した。どうか寮内ですれ違ったらポンと肩を叩いてください。そして何かおごってください。おごミュニケーションしましょう。

あと、今は某先輩に紹介された飲食じゃない別のバイトを頑張ってます。某先輩ありがとう。でも飽き性なのでいつまで続くかなあ。とにかく続けてみよう、そしたらまた何か見えてくるかもしれない。
みなさんも、また私が変な飲食店に勤めようとしていたら「キェルケゴールでも読め」といって止めてくださいね。それじゃまた。
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