晴信♀ピーチ姫化?世界線 序章。


「ふふふ。あはははははははは!!勝ったぞ!!これで聖杯は私の物だ!!」
「7基分の英霊を取り込みし、万能の願望器よ!わが願い、叶えたまえ!!」
「おお・・・・・・・・。何だ。何もいないではないか。光っただけだと!?この不良品め!!・・・・いや、待て。魔力の渦が働き続けている感じはあるな・・・。何かが、足りなかったのか・・・?」
「まあいい。聖杯は確保したのだ。時間はまだまだたくさんある。もう一度、いろいろと調べなおさなければ・・・。お持ちください、信玄公。必ずや、貴方の傍に。あなたと共に。あなたの望む理想郷を作って見せましょう。」

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―ほぎゃぁほぎゃあほぎゃあほぎゃあー
「無事に生まれたのか!?」
「ええ、あなた。元気な女の子ですって。ほら、抱いてくださいな。」
「いや・・・私は・・・」
「いいから、いいから。ほら、貴方の御父上よ~」
―きゃっきゃっきゃっー
「待て待て待て。急に渡すでない。・・・温かい、な。・・・この髪と瞳の色・・・太郎・・・いや、晴信か。」
「・・・男の子みたいな名前なのね。あなたがそうすべきだというなら、その名前にしましょう。生まれてきてありがとう。これから宜しくね」

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『あ。姫だ~』『お帰り、姫~。お嬢とたくさん話せたのかご機嫌だな~。』
『姫、変なのついてるぞ。部下に落としてもらった方がいいぞ~』
「ただいま。・・・ひめって言うな。おれにははるのぶっていう名前があるんだぞ。それに、おじょうじゃなくてあいつの名前はさんじょうだ。」
『姫は姫だからな~』『俺らみたいな低級の妖が姫の名前呼んだらしんじまうよ~。』
『学校とかでは約束通り姫にもお嬢にも話しかけないからいいだろ~』
「周りをうちょろちょろしてはいるだろ、お前たち。大じょうぶなのか。」
『姫にちょっかいかけてるやつの相手をするなんて俺らにゃ無理無理。直ぐに逃げてるぜ~』『姫のとーちゃんや部下に変なことが起こってないかの報告したらお菓子貰えるから、報告はしてるぞ~』『ガン飛ばされるから、いつか消されるんじゃないかってヒヤヒヤするけどな~』
「助かってるけど、むちゃだけはするなよ。」
『分かってるって』『早く家に入れよ~』『今度はしょっぱいやつもらえたら嬉しいな~』
「はいはい。お前らも、気を付けるんだぞ」

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『『『ひ、ひひひひひひひひ、姫!!!そいつ!どこから!!?』』』
「・・・?どこって近くの公園に居て。そこからまいてもまいても、ずーっと付いてくるんだよな、この猫。根負けしたから家で飼えるか聞こうと思ってな」
『ねこぉ!!?』『確かに猫だけどぉ!!』『そいつ猫「フシャオォオォオォオ!!」
『『『ぎゃー!!!!!』』』
「こらこら、駄目だぞ黒雲。こいつらは確かに妖怪だけど、おそってくる奴らとは違っていい奴らなんだ。仲良くしてくれないか?」
『俺らは悪い妖怪じゃないよ!!』『姫を食べたいなんて思ったことありません!!おいしそうなにおいしてるなって思ったことあるけど!!』『おバカ!!!そんなこと言ったら【滅】ってされるぞ!!』
「しないってば。な~黒雲。」
「グルルルルルルルル・・・。」
『しょうがない・・・?』『我慢してやる・・・?』『変なこと考えるなよ・・・?』
「黒雲の言ってること分かるのか?」
『分かってるわけじゃないぜ~』『何となく~』『こう言ってるんじゃないかなってだけだぞ~』
「・・・・・フンス。」
「ええと・・・仲良くなったってことでいいのか?」
『『『違うけど、とりあえずそれでいいよ。・・・・。姫の事ちゃんと守れよな』』』

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「ようやく見つけましたよ!晴信!!」
「・・・・?どこかで会ったか?初対面だったかと思うんだが。」
「どうしたんだ?晴信。また、変な奴に絡まれたのか?・・・なんだ、お主か。」
「義元。知り合いなのか?」
「義元!!?何であなたが私より先に晴信に会っているんですか!!・・・と、いうか貴方の方は覚えているんですか?」
「家ぐるみで昔から付き合いがあってな。・・・貴様の場合、かつての行いのせいではないか?幾度となく【帰れ!!!】と言われてきただろう。」
「ぐぬぬぬぬ・・・。覚えていないなら、しょうがないですね・・・・。初めまして、晴信。私は長尾景虎と言います。これから仲良くして下さい!!」
「え。嫌だが。」
「何故!!?」
「義元の知り合いだから変な奴ではないんだろうが、俺からしてみれば不審者でしかないし・・・。」
「ガーン!!!」
「くっ・・・。あっはっはっはっはっは!!相変わらず、容赦ないな晴信。まあ、変な奴ではあるが、悪い奴ではない。まずは、知り合いから始めてもいいんじゃないか?」
「・・・義元がそこまで言うなら・・・。」
「・・・義元、一応お礼を言っておき「おちょくれば先程の様に結構面白い反応をするかもしれんぞ?」ません!!」

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「今回も誘ってくれてありがとぉ」
「三条は目が肥えてるし、身内の自慢はしておきたいからな。」
「ふふふ。姉弟仲あいかあらずええんやねぇ」
「当然だ。大切な弟だからな。今日は来てくれてありがとう、三条。また、学校で。」
「怪我無いよう気ぃつけてや。」
「あぁ。ありがとうな。」

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「・・・・。この絵、この顔、この風貌!!見間違えるはずがありません!!・・・描かれてからそんなに時間が経っていない。ここ数年の作品ですね。ということは、あのお方は今この時代に転生されているという事なのでは・・・?(小声)・・・すみませんそこの職員さん、聞きたいことがあるのですが。」
「はい。何でしょうか。」
「これを描いたのはどなたで?」
「個人情報なので、教えることは出来ません。」
「でしょうね。では、これを見て頂けますか?」
「宝石ですか?それが・・・何・・・か・・・。」
「この絵を描いた人物は誰か教えて頂けますか?」
「・・・詳細までは・・・知りません・・・私はただの警備員なので・・・。ただ・・・この地域に住んでる学生さんである・・・という情報は・・・知っています。」
「それだけで十分です。ありがとうございますね。」
「・・・あら。私はいったい何を・・・?」
「ぼーっとされていたようですよ。具合が悪いのかもしれないので、気を付けてくださいね」
「す、すみません。」
「いえいえ。良い作品に巡り合うことが出来たので大丈夫ですよ。・・・本当に、良い、作品です。それでは失礼しますね。お話ありがとうございました。」
「はぁ・・・。・・・何だったんだろうさっきの人。ま、いっか。さて、仕事仕事。」
「・・・成程。聖杯が発動しない訳です。・・・ふふふ。ですが、ここに居るというのなら、今度こそ!!ああ、はやく工房へ戻って準備をしなければ!!待っていてくださいね、信玄公。今、会いに行きますので。」
「・・・・・くしゅん!!!」
『どうしたんだ姫、風邪か?』『小僧が良く絡みに来るから疲れたのか?』『散歩してないで早く部屋に戻って温まったほうがいいんじゃないか?』
「うーん・・・。喉が痛む感じはないけどなぁ・・・。念には念を入れて早めに休むことにするよ。」
「ナーオ・・・?」
「わわ。くすぐったいぞ、黒雲。大丈夫だって。じゃあな、お前ら。」
『『『気をつけろよ~~~』』』
『・・・なあ、何かいつもより空気が変な感じしないか?』『なんか、俺らのような夜の住人たちの動きが活発になってるような気がするな』『変なこと、起きなきゃいいけど、姫だからなぁ・・・。』

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「今度こそ確実に信玄公に降りて頂かなければ。2度の失敗はできません。・・・聖杯に呪いを込めておきましょう。サーヴァント達を積極的に聖杯に信玄公を捧げるように動かすことが出来るのなら、少しでも楽が出来ますからね。」
「私もマスターの一人なれば、一基分は確実に聖杯に入れることが出来ますが・・・どのクラスにしましょうかね。前回の聖杯から生み出された魔力リソースで手札(シャドウサーヴァント)は沢山ありますし・・・アサシンクラスでも召喚しますかね。暗躍もしやすそうですし。」
「すべてのサーヴァントが召喚された辺りで1度挨拶に伺いしなければいけませんね。物凄く喜んで下さるでしょうし、この計画に共感して下さるはず・・・。ああ・・・。どのように挨拶をしましょうか・・・服装ももっとしっかりしたのを選んだ方が失礼ないかもしれませんね。ふふ・・・。今から楽しみです。」
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