初めてのごはん?


「う・・・うぅん・・・」
カガリは瞼をあけた。
瞳の先には見慣れた・・・というか、
少し前にみた景色が再び広がっていた。
どうやら自分はまた気を失っていたらしい。
カガリはぼんやりと体を起こす。
「気が付いたか?」
そんなときだった。
カガリの耳元に、
今日だけで何度聞いたからわからない男の声が響く。

不法侵入者兼ズボンずり下げ犯の女が目を覚ましたらしい。
女は俺の姿を見ると目をぱちくりとしていた。
「人のズボンを勝手におろしたあげく、
 悲鳴をあげて気絶するとはどういうつもりなんだ。お前は」
「い・・・いやだって・・・あんな・・・あんな・・・」
俺の問いかけに女は慌てていた。
あんなとはどういう言い草だ。
たしかに目の前の女にはないものかもしれないが・・・
「俺からごはんをもらうんじゃなかったのか?」
「そ・・・そうだだからもらおうと・・・」
「見ず知らずの男の部屋に勝手に入り込んでか?」
「う・・・勝手に入ったのは悪かった・・・
 って見ず知らず・・・?」
「見ず知らずだろ?俺とお前は初対面。
 ついでにいうと俺はお前の名前をまだ聞いてない」
そのあとに「まあ俺もお前に名乗ってないが」と付け加えるのを忘れない。

「カガリだ」
「は?」
「だから私の名前は“カガリ”だ。お前は?」
「・・・アスラン」
女・・・いやカガリが突然自分の名前を告げた。
俺は面食らいながら自分の名前を告げる。
「ごめんな。ごはんもらうのに必死で、名乗るのを忘れてたんだ。
 これで見ず知らずではないよな?アスラン」
女はにししといわんばかりに笑っていたが、
そういう問題ではない。
名乗ったところでカガリが出会ってすぐの、
男のズボンをおろした事実には変わらないということを、
目の前の彼女は理解できているんだろうかと思った。

「でカガリはなんで俺のごはん・・・〇液をねらうんだ?」
「え?ほしいから以外に理由がいるのか?」
俺の問いかけにカガリはきょとんとした顔をした。
そんなまるで俺がおかしいみたいな顔をするな。
「私はサキュバスだからな」
「さきゅ・・・ばす?」
俺はカガリが告げた言葉に思わずあっけにとられていた。
サキュバス・・・たしか知り合いとみたちょっとアレな作品でみたな・・・
そういうのが苦手な俺からすれば何がいいのかわからないが・・・
だがそのときの記憶ではサキュバスって、
たしかこんな生き物じゃなかったはずだ・・・
と記憶のサキュバスと目の前の少女とを思わず比べていた。
少なくともズボンを下ろして男のモノを勝手にみたあげくに、
悲鳴を上げるようなかわいい生き物ではないはずだ・・・
俺は思わず首をかしげていた。

「お・・・お前信じてないだろ!!
わ・・・私は・・・本当にサキュバスなんだからな!!
見ろこの立派な尻尾を。人間にはこんなのついてないだろ?」
首をかしげるアスランに私は答える。
「わからないだろ。コスプレ女だったら」
アスランがそう返してきた。
「こ・・・コスプレなんかじゃない。
 疑うんなら触ってみたらいいだろ」
「!!な・・・なにを」
私の言葉にアスランは顔を赤くしていた。
何をそんなに驚いているんだろう。
でも驚いた顔は意外とかわいいんだな。
私はアスランのその顔にそう感じていた。

「でお前はこれからどうする気だ?」
「どうするって?」
「あのザマで俺から〇液をもらう気だったんだろう?」
「あのザマとかいうな!!
 あ・・・あれはちょっとびっくりしただけだ」
「どうだかな」
「ほ・・・本当だ。そ・・・それにごはんがもらえないなら、
 このままお前の家に居座ってやるんだからな」
「なんだって!?」
カガリの言葉に苛立ち俺は思わず怒鳴り声をあげていた。
女の子が男の家に二人きりという危険性を、
カガリは理解していないんだろうか。
こんなのカガリの方が“ごはん”になるようなものだ。
あまりにも危機感がなさすぎる。
「そ・・・そんな怒るなよ・・・
 そんなにいやだったのかごはんもらえたら、
 出ていくんだからいいだろ?」
カガリはそういうと俺のズボンに再び手をかけていた。

「・・・っ」
二度目の俺のモノとの遭遇にカガリは、
今度は気を失ってはいないが目をつむっていた。
そこまでするならズボンを脱がすな。
そして目を背けるな。さすがの俺でも傷つくぞ・・・
カガリはそんな俺の視線に気づいたのか、
恐る恐る金色の目を俺のモノにむけていた。
「こ・・・これから“せーえき”が出る・・・んだよな?」
「まあそうだな。すぐには無理だが」
嘘はいっていない。
俺のモノを見ただけでこのありさまな、
目の前の幼気な彼女にできるとは思えなかったが、
あまりにも危機感がなさすぎることに、
若干の苛立ちを覚え始めていた俺は、
カガリを思わず挑発していた。

「言ったな!!やってやる!!!」
私はアスランの言葉にカチンときて、
思わずアスランのそのモノを握っていた。
「・・・っ」
アスランは苦痛に顔をゆがめていた。
私はその顔に思わず怒りを忘れてしまった。
「ご・・・ごめん・・・痛かったか・・・?」
「少し・・・ね・・・
 お前はごはんをもらいにきたんじゃないのか・・・
 それではごはん。あげられないぞ・・・?」
アスランは痛みに顔をゆがめながら私に告げてきた。
私はアスランのそれにこめた力を弱める。
どうすればいいんだろ・・・
勘でとりあえずうごかせばいいのかな・・・?
「・・・っ」
だんだんとアスランから、
変な鳴き声が聞こえてきた・・・?
それになんか手の中にいるやつがでかくなってきたような・・・?
私は何か不思議な感じを覚えつつ、
ちょっとずつちょっとずつ手を動かした・・・
動かした・・・
「な・・・なんかぬるって・・・ぬるって・・・」
動かした瞬間かすかに手の中にぬるぬるした感触がし、
その感触が怖くなった私はこの日三度目の気絶をしていた。

「お・・・おい・・・」
カガリが俺のモノをたどたどしい手で触っているなと思っていた。
あまりにたどたどしくそれではいつまでも出ないだろうと、
そう思いながらも一生懸命俺のモノを触るカガリに目が離せなくなって、
カガリの好きにさせていたら、
カガリが三度目の気絶をしていた。
やっぱりカガリがサキュバスというのは何かの間違いじゃないのか?
「はぁ・・・さすがにこのまま放置はきついんだが・・・?」
俺はため息をつくと、カガリに中途半端に熱をうえられ、
硬くなっているモノに自分の手を伸ばす。
何が悲しくて気を失っている女の子の傍で、
こんなことをしなければならないんだとは思ったが、
中途半端な熱のせいで気分が悪いのだから仕方ない。
俺は半ばいいわけのようにモノをしごいていた。

俺の頭の中に女の姿が浮かんでいた。
金色の髪に金の瞳の一人の少女だ。
女は金の瞳を潤ませていた。
小さい手のひら、細い指先・・・
たどたどしい手の動き・・・
長い尻尾とそれに触れたときの甘い声。
「カガリ・・・」
俺はカガリの姿を思い浮かべていた。
あったばかりの・・・
性のことなどろくに知らないのに、
必死に背伸びをしてごはんを求める女の子の姿を・・・

次の瞬間、俺の手のひらに何かが出された感触がした。
カガリがもとめていたモノが出たのだと俺は察した。
「何をやっているんだ俺は・・・」
カガリで抜いてしまった事実に自己嫌悪に陥りながら、
そばにいるカガリを見ていた。
彼女はまだ気を失っているらしく、
小さな唇がかすかにひらいているのに気づいた。
俺はカガリで出したそれをカガリの唇の中にいれていた。
気を失っているのにカガリは俺がいれたそれを無意識に嚥下していた。
カガリには絶対に言えないな・・・
こんな形で食事をすませたなんて・・・
俺はぼんやりとそう思うとベッドから腰をあげていた。

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