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ママとともに五つの『檻』を巡り、黒い鳥に歪められた物語(記憶)を修復しながら失ったものを取り戻してきた白い少女。
最後に辿り着いた『檻』は自らの記憶のもの。
自分が人間の夢を喰って肉体を奪う種族「夢喰い」であり、白い少女(フィオ)の夢を喰い尽くし肉体を奪ったことを思い出す。
ここまでの道程は自らが歪めてきた夢の記憶を元に戻すという贖罪の旅で、たびたび現れていた黒き怪物の正体は自分と入れ代わり怪物となったフィオだった。
人間姿の怪物(レヴァニア)は、最後に取り戻した「言葉」を使い、フィオを人間に戻すことを願う。

・7章〜
時は遡り4ヶ月前、運送屋の取り計らいでフィオの悪夢を喰うことになったレヴァニア。
フィオは「自分が閉じ込められているところより綺麗」だと『檻』を気に入る。

-初日の悪夢(7章)
息子を『花』という怪物に奪われた夫妻は怪物への復讐を誓う。
場面は変わり、丸刈りの頭に白い服を着ている男女。息子を亡くした夫妻は『花』と戦うための部隊に徴兵され、囚人のように扱われる日々を送っていた。
ある日の戦闘後。仲間たちの目は赤く光り、まるでロボットのように揃った動きで上官の元に向かう。困惑する姿を上官に見られた夫妻は「エラー」と見做され、処分されそうになる。咄嗟に妻が夫を庇ったことで夫は崖に落下、妻は斬り捨てられてしまう。

運送屋によるとフィオが見ている悪夢は武器に刻まれた誰かの記憶で、それをそのまま夢に見るフィオは「貴重なサンプル」らしい。
フィオは「昨日は何も夢を見なかった」と言う。レヴァニアに食べられた夢は見なかったことになる。

-二日目の悪夢(8章)
昨夜の夢の続き。
生還していた妻は、夫の率いる「エラー」の集団と合流し仲間たちを解放するため基地へ向かう。
基地で上官に見つかってしまった夫妻は、これまでの戦いが『花』との戦闘データを記録する実験であったこと、人類は既に滅亡しており自分たちはクローンであること、息子との思い出は戦いへの動機付けのため与えられた疑似記憶だったことを告げられる。
妻は既に「プログラミング」されており、夫を殺すことが従順な殺戮兵器としての最後の試験だという。
プログラミングにより植え付けられた殺戮衝動に抗う妻は自死を選び(夫と共に死ぬか自分だけ死ぬか分岐あり)、実験は終了した。このデータは以降のクローン開発に利用されることになる。

次の夢に進むところで8章終了
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