目見れるようになったよ①


色々終わって平和になり日車も生きてたし虎杖の目を見れるようになった世界線
シリアスな問題は辛くて厳しいだけやから考慮していません


~虎杖の部屋の前~

日車「君の部屋に来るのは久しぶりだな」
虎杖「お互い忙しかったもんな…ちょっと部屋散らかってるけど許してね」

ガチャ

日車「それくらい気にしない。もともと君の部屋は物も少ないし綺麗な方だと思…」

チュッ

虎杖「…隙あり。びっくりし、んッ、……っ…」


日車「っは……驚いた。ずいぶん可愛らしい悪戯だ」
虎杖「…お気に召したなら何より」
日車「得意気な割には顔が赤いな」
虎杖「いや、こうしてチューの時に目が合うの、まだ慣れないなって思って…」
日車「君と目が合わせられるようになってからそれなりに月日が経ったと思うが」
虎杖「ずっと俺の目見れないって言ってたのにひとたび見れるようになったらガンガン見てくるじゃん。温度差で風邪引きそうなのこっちは」
日車「すまない、君に向き合えなかった分を少しでも取り戻したくてつい。…だが慣れないと言う君の気持ちも分かる。君の目は変わらず眩しく美しいままで、油断しているとドキッとさせられることがあるから」
虎杖(しかもそういうこっちが照れるようなことをさらっと言うしさあ……)

日車「だから二人でゆっくり慣れて行ければと思っている。ほら、こっちを見て」
虎杖「あ、……っ…ン、は……」

虎杖(色々と吹っ切れたのか前よりずっと積極的になってて調子狂う……チューに夢中になってて気づいたら壁に追い詰められてるし、手もパーカーの中に……ん?)

虎杖「…ち、ちょっと待った。ここですんの?」
日車「誘ったのは君だろう」
虎杖「それは、そうだけど…流石に玄関近くは心臓に悪いって。ただでさえ壁薄いのに…。ヤるならベッド行こ」
日車「…今日、隣の部屋の彼は?」
虎杖「…泊まりがけの仕事で居ないって聞いてるけど」
日車「なるほど」
虎杖「『なるほど』じゃなくてね?誰が部屋の前通るか分かんないのに、こんな…」
日車「……それもそうだな、すまない。久しぶりに君と会えたのが嬉しくて気が逸っていた」
虎杖「か、かわいいこと言ってくれるじゃん…」

虎杖「……………分かった。ちょっとだけならいいよ。目を合わせられるようになった記念ってことで、特別に出血大サービス的な…?」
日車「そんなバーゲンセールみたいな感覚で……。本当にいいのか?」
虎杖「いいの!今日だけ特別。ほら、俺が冷静になる前にさっさとやっちゃおうぜ」
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