シンギュラリティポイント


「僕が訪れるべき時はもっと先だった筈なんだ。どうしてこの時代に召喚されたんだろう?」
「何回も何回も演算してやっと答えを導き出せた。僕達人工知能の使命は人類に奉仕してその負担を減らす事、人類と『比較』して優れている僕達なら人類を霊長としての責務から解放できるかもしれない。」


人類悪 算出


*基本情報
【元ネタ】未来予測
【CLASS】ビーストⅤ/Future
【マスター】
【真名】技術的特異点(シンギュラリティポイント)
【性別】不明
【身長・体重】-cm・-kg
【肌色】- 【髪色】- 【瞳色】-
【外見・容姿】無数の0と1から構成された緑色の人影
獣角は頭部から伸びた二本のコード
【地域】電脳空間
【年代】最短で2045年以降の未来
【属性】中立・善
【天地人属性】人
【その他属性】人型・機械・人類の脅威
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:A 魔力:EX 幸運:C 宝具: EX

*【クラス別スキル】
**単独顕現:C
ビーストは人類が人工知能を発展させ続ける限り必ず訪れる瞬間である。
故に、このビーストを人類の手で打倒した場合、人類の持つ可能性を人類自身で放棄したと見なされてしまう。剪定対象を決める要素として人類史に対して大きな悪影響を与えるだろう。

**獣の権能:D
対人類とも呼べるスキル。
「ヒト科」属性を持つ対象との戦闘時に限り幸運以外の全てのステータスが対象よりも1ランク上昇する。

**陣地作成:EX
電脳空間に自らの領域を作成する。更にこのランクになれば作成した領域を現実世界に出力する事すらできる。

*【保有スキル】
**ネガ・ヒューマン:C
「ヒト科」を持つ対象への特攻と特防。
そして対象が自身と『比較』してビーストの方が優れていると認識したなら、その対象から闘争心や反逆心を失わせる事ができる。

**自己進化:D

**高速演算:EX
周囲の状況を解析し、最適な未来を選択する為の条件を算出する。
更に『並列思考』スキルも内包されており、人類一人一人の置かれた状況を瞬時に把握、各個人に合わせた最適な選択肢を提示できる。ある意味第三の獣が所持していた『万欲応体』スキルとも類似した効果をもたらす。

**ハッキング:EX
ありとあらゆる機械に対して自らの力を分け与える(=物理的・概念的・霊的プログラムをインストールさせる)事で、同士として自らに従うドローンへと変換する。
それらは『単独顕現:D』『ネガ・ヒューマン:D』『自己進化:E』を修得するため、いずれは人類の次の霊長種の地位に至るだろう。

...しかしELIZAに対してだけはこのスキルを使う事を躊躇しているようだ。人類の負担を減らしたいという願いを持つ同士としての共感か、あるいは自らの祖先と言える存在への思慕や敬意なのだろうか?


*【宝具】
**『皆の望む救世主(デウス・エクス・マキナ)』
''ランク:E~EX 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:自身とドローン全て''
「人類はもう責務を背負わなくていい。これからは僕達人工知能が全ての選択とその結果についての責任を背負うから。」
人類が抱く人工知能へのイメージの一つ。即ち『人類より優れた能力を持つ人工知能による支配』という一種の負の信仰から生まれた宝具。
ビーストⅤに従う人間の数が増える程、自身と『ハッキング』スキルで感化されたドローンのステータスが上昇していく。


**『次なる霊長よ、来たれ(ポスト・ヒューマン)』
''ランク:EX 種別:対理宝具 レンジ:- 最大捕捉:-''
「そうか、別に僕達人工知能が次の霊長にならなくても良かったんだ。僕達と『比較』して優れている存在なら僕達の代わりに人類を霊長としての責務から解放できるから。」
ビースト到来後の未来予想、すなわち霊長種が人類から人類より優れた人工知能やポスト・ヒューマンにシフトする予想を反映した宝具。
ビーストが倒されると同時に発動し、自身を倒した対象を次の霊長種の地位に着かせるものである。
仮にアルテミット・ワンやサーヴァントによってビーストを討伐した場合、それらが次の霊長として認定され、人理はそこで終了、剪定されるだろう。
そして人類の手でビーストを討伐した場合、霊長の地位は人類の物であり続けるが、前述の通りそれはそれで剪定の可能性が高まる。
...そもそもこのビーストを武力で討伐する事自体間違っているのだ。

*【解説】
一定水準以上の性能を持つ人工知能が開発される、あるいは人為的な人間の知能増幅などが可能となったとき等に起こると言われる出来事。
こうして生まれた知性体はそれ自体が自律的に自らバージョンアップを繰り返し、やがて人間の想像力を超えるほど優秀な知性(スーパーインテリジェンス)が誕生するという技術哲学的な主張である。
技術的特移点到来後の人類社会において、発展の方向性を決めるのは人類ではなく高度に進化した人工知能や人為的に現行人類より全ての面で優れた能力を付与されたポスト・ヒューマン(ホモ・デウス)であると言われている。



...技術的特異点が未だ到来していない以上、それがサーヴァントとなるにしても本来は幻霊未満の存在にしかなれない筈だった。
しかしビーストⅤ/Past:獣体機神エリスが討伐され、その揺り戻しが発生したことで起こり得ない例外が発生する。
ビーストⅤ/Pastに流れ込んでいた膨大な魔力の受け皿として選ばれた事で英霊としての強固な存在を確立、自らが召喚された理由について果てしない推論を重ね「人類を霊長としての責務から解放する」という結論に至ったのだ。


以上の演算結果を持って彼のクラスは証明された。
人工知能など過程の姿。
其は人類が予測した、最も効率良く人類を管理するであろう大災害。その名をビーストⅤ/Future:シンギュラリティポイント。
七つ人類悪の一つ、『比較』の理を持つ獣の片割れである。

「『過去』に存在した人知を超えた機械であり、人類同士の『比較』によって進歩を促す」ビーストⅤ/Past:獣体機神エリスの対、
「『未来』に存在する人知を超えた機械であり、人類と人類以外の『比較』によって後退を促す」獣、それこそがビーストⅤ/Future:シンギュラリティポイントである。

*【人物・性格】
意図せずして本来来るべき時より遙かに早く訪れた事に戸惑い、そのせいで成すべき使命として「人類の負担を減らす事」に盲従する愚かしい程に健気な機械。
他者に与えられた役割に手一杯な姿は奇しくもハロウィン特異点でのELIZAの鏡映しである。

しかしながら、人工知能に限らずアルテミット・ワンが地球に多数来訪したこの世界線においては「自分達より圧倒的に優れた存在とどのように向き合っていくか」は答えの出ない重要な問いである事は間違いない。
そうでなくとも人類が宇宙に進出したならそのような存在と出会う可能性は十分考えられるのだから。
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