星群ヒカルちょい足し情報


星群・ヒカル(ほむら・ひかる)

●性格
アホでお馬鹿で義に厚い少年。調子に乗りやすくすぐドヤ顔する。
子供なので悪戯坊主なところもまだ抜けていない。
年頃ならではの健全さは普通に持ち合わせてる。

中学校途中までの記憶がない。
正しく言えば、『銀河帝国によって偽りの人生を上書きされている』。
銀河帝国に拉致されたのち、『選抜艦』にて『番長』同士の抗争状態に恣意的に置かれていた。
故に名前も、年齢も、人格も、本物である確証はない。

●猟兵
スペースシップワールドから飛び出して、冒険を楽しんでいる。
その過程、銀河帝国によって奪われた自身の記憶を取り戻す方法を探している。
銀河帝国が滅びた今、直接的に記憶を戻す方法は失われてしまった。
だが他の世界ならひょっとしたら、と希望を持って旅をする『探索者』。

その過程で人々を助けることだってあるが、誰かを救いたいという気持ちや、ヒーローになりたいという気持ちはない。
原動力は自身が『超宇宙番長であるということ』。
超宇宙番長ならば、困っている舎弟を助けるのは当然のことだから。

●戦闘方法
▶︎銀翼号
銀河帝国の宇宙バイク。「物心ついたときから」側にいる相棒。
バイクモードと宇宙飛行モードに分かれている。
戦闘機の一種であるため、超遠距離射撃が可能なガトリングガンが搭載されていたり、室内戦闘モードがあったりと、攻撃方法は多彩。
なお、ぶっ壊れてもヒカルは修理できない。専門業者に頼んでいる。ブラックボックスと化している部位もあるとのこと。

▶︎超宇宙望遠鏡ガントバス
『選抜艦』のバックヤードにあった、妖しい光を放つ、傷ひとつない魔鏡。ヒカルが入手したそれが、ごく普通の反射型望遠鏡の主鏡にぴったり収まってしまった。
この結果的に謎めいた物体を、ヒカルは常にスポーツバッグに入れて持ち歩いている。

ガントバスを所有することで、ヒカルは『星の目』と呼ばれる力を手に入れた。
発動すると星の形が目に浮かび上がり、常人ではあり得ないほどの『視力』や特殊な能力を得る。
当初はヒカルと直接コードなどで融合する必要があったが、最近は所持しているだけで『星の目』の状態となることができる。だが、他の人が仮に持ったとしても星の目は発動しない。
UDCエージェント職員がその性質から、UDCオブジェクトではないかと推測しているが、何故スペースシップワールドにあったのか、何故ヒカルのみに『星の目』が宿ったのか、不明なことばかりの望遠鏡(というか魔鏡)である。






●過去
話せば長くなるって番長は言うけど聞けば教えてくれる。
ただしほんとに長い。
番長になるまでの記憶消されてることと銀河帝国の実験台だったことだけわかればいいって番長は言ってる。








(以下壮大なファンファーレ)



〜宇宙暦ホニャララ年〜
とある宇宙艦。その殆どの面積を占める不良中学には数多の番長が集い、総番(テッペン)目指して熾烈な喧嘩が昼夜繰り広げられていた。
星群ヒカルもそのうちの1人、改造バイクでカチコミを仕掛ける「爆走番長」として走り屋系番長たちをシメ、ほか数々の喧嘩を勝ち上がっていたが……
スケバン達の総締めであった「オシャレ番長」蜂女(はちめ)との三日三晩の喧嘩の末破れ、総番となる夢は潰えてしまった。

だが突然現れた「転校生」たちにより中学の勢力図は一変ッ!
蜂女は総番が総番として最終的に認められるための「通過儀礼」を予定より早め、ならず者の転校生たちを一掃しようとする。
だが転校生たちとの喧嘩に巻き込まれ宇宙艦のバックヤードに落とされたヒカル。スクラップ置き場で謎の変に綺麗な鏡を手に入れるも束の間、衝撃の事実を知る。
この艦は銀河帝国の所有物で、学生たちは様々な艦から誘拐され記憶を改竄された子供達。
番長たちの喧嘩は幹部選抜のための実験。
勝ち抜いた総番は銀河帝国の幹部に改造されてしまうというのだ!

真相を知ったヒカルは蜂女の元へ向かうが、既に「通過儀礼」を終えた後であり、銀河帝国の幹部に「心を入れ替え」られていた。
銀河帝国の幹部である歴代総番たちと蜂女による粛清から命からがら逃げ出したヒカルは、舎弟やダチにその事実を伝えようとするが、誰も本気で受け止めないどころか、ヒカルのことを誰も覚えていない。銀河帝国に記憶を改竄されてしまっていたのだ。

逃げ場を失ったヒカルは、蜂女に選択を迫られる。
銀河帝国に服従するならば、仲間たちの記憶を元に戻す。
しないならば仲間たちの記憶を戻さないどころかそのまま扇動し、彼らの手によって私刑にかけさせる。
真実を知った代償の重さに、心が折れかけるヒカルであったが……

そこへ現れたのは荒くれ者の転校生たち。
彼らは自らを「猟兵」と名乗り、蜂女に攻撃を加えていく。
その姿にヒカルの心に希望の火が灯り、記憶をなくした舎弟たちの前で立ち上がり戦い始める。
数の暴力に追い詰められた蜂女だったが……舎弟たちが突如混乱し始める。
蜂女の窮地を見ていた歴代総番の1人で記憶操作システムの開発者、「理系番長」こと夜倉(よるくら)が、ヒカル以外の学生の改竄していた記憶を丸ごと一度に元に戻したのだ。突然の反動に自身を見失い、狂気に至る舎弟たち。
人の心を弄ぶ歴代総番たちの所業に、ヒカルの怒りが最高潮に達した時、持っていた謎の鏡が光り始めた!

近くの教室にあった反射型望遠鏡。
それと鏡が合体し、更にヒカルの記憶操作に使われたと思われる頸の「神経接続ポート」が望遠鏡とヒカルを繋ぎ……
光り輝く目から放たれたビームが、蜂女を貫く。
蜂女は撤退。更に増援の猟兵たちも駆けつけ、中学は制圧された。
歴代総番と蜂女たちの姿は、いつのまにか艦から消えていた……。

混乱から回復した舎弟たちは、結果として全ての記憶を取り戻していた。
いずれ本艦がわかれば、家族の元へ帰っていくことだろう。
だが、ヒカルは記憶を改竄されたままで、帰るあてがない。
……しかし、行くあてならばあった。

舎弟たちに別れを告げ、相棒の銀翼号に乗り。
去っていく「転校生」たちの跡を追う。
宇宙中、いや宇宙を超えていくために。
銀河帝国を打倒し、いずれ自身の真実を見つけ出すために!


〜Fin〜


紙芝居(ひどい絵)を終えたヒカルがBGMのスイッチ(ラジカセ)をポチッと切る。
「ふふふ、これが超宇宙番長、超新星爆発的誕生の真相なのだ」
いや超新星爆発って滅びとるやん。
あなたの内心のささやかな突っ込みをガン無視する番長は、でもなぁと話を続ける。
「結局記憶戻ろうが戻るまいがおれはおれ、超宇宙番長の星群ヒカルなんだけどなッ。銀河帝国へのケジメってやつだ、ケジメ!」
傲岸不遜な笑みを浮かべるヒカル。
「あ、そういやガントバスの鏡はUDC関連かもってのは、その後に行ったグリモアベースでで、この話をしたブラックタールのお姉さんに言われたんだ。まだまだ謎が多いんだぜ、このガントバスは」
どうやら仕組みや理論がわかってガントバスや魔眼を使っているわけではないらしい。というか仕組みがわかっていたら、アーティファクトにガントバスなんてアホみたいな名前をつけるわけもないのだ。
「とはいえ、超宇宙番長的にも気になる『真実』の一つではあるから、誰かなんか知ってたら教えてくれ。よろしく頼むぞッ」
そう超宇宙番長は締めくくって笑った。
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