エレベーターに閉じ込められたPと真


「プロデューサー!今日のお仕事上手くいきましたね!」
と真はうきうきした様子でプロデューサーに話しかけた。

「お疲れさん、頑張ったなー」
プロデューサーが真の頭を撫でると、嬉しそうに照れ笑いした。
2人は事務所に戻るためにエレベーターに乗る。その時ガクンと衝撃が来て、停止してしまった。

(ここからAI)

「わっ!?びっくりしました……」


すると突然エレベーター内にアラーム音が鳴り響いた。
何事かと思って確認しようとすると……
『キスしないと出られない部屋』という文字が表示されていた。

その瞬間、真の顔から血の気が引いていくのを感じた。
そして顔も真っ青になりながら口を開く。

「ぷ、プロデューサー……これってまさか……」

「ああ……噂には聞いたことがあるけど本当だったのか……」

2人が言うところの噂とはこうだ。
とある条件を満たしていない場合に閉じ込められるのだが、それはカップル同士でないと達成できないというもの。

つまりこの部屋から出るためには、
お互いの同意の上でキスをしなければいけないということ。

そんな馬鹿げた話があるわけないと思っていた2人だったが、実際に表示された文字を見て現実だと理解するしかなかった。

「ど、どうしよう……このままじゃ帰れませんよね?」

「そうだなあ……まあ待てば誰か助けに来るかもしれないぞ
?それまで待つしかないだろう」

「そ、そうですね……」

しかし5分経っても10分経っても出られる気配はなかった。

(き、キスなんて恥ずかしいしプロデューサーだって……)

焦った表情を見せる真に対して、プロデューサーは何気なく言った。

「仕方ないよ、別に気にしないさ。ほっぺでもどこでも好きなところにしてくれればいいんだぜ!」

プロデューサーは笑顔で言い放った。
その言葉を聞いて、真の顔はさらに赤く染まった。

「えぇぇ!!本当にいいんですか!?」

「おう!俺は全然大丈夫だからな!」

「それなら……」真は意を決して目をつむり顔を近づけてきた。

ドキドキしながら待っていると、「チュッ♡」っとリップ音を鳴らし頬に触れた柔らかい感触があった。

思わず目を開けるとそこには少しだけ赤面して微笑んでいる真がいた。

「ごめんなさい、つい勢い余っちゃいました///」

「いや謝ることじゃないんだけど……むしろこっちこそありがとうございますと言うべきか……なんか変な雰囲気になってすまんかった」

そしてめでたく扉は開き2人は脱出……とはいかなかった。
エレベーターの扉は無言のままであった。

「も、もしかしてただの悪戯だったのか……」
「そ、そんなぁ……」

プロデューサーの言葉を聞いた真は再び不安そうな声を上げた。
これではキス損である。
2人はまた閉じ込められてしまった。

再び沈黙が訪れる。
しかし先ほどと違い明らかに空気が違う。

お互いに意識しているような感じだ。

しばらくして真が口を開いた。

「あの……もしよかったらもう一度してもいいですか?」

「へっ?なんでだ?」

「嫌ですか……?」

「いや、そういう訳じゃなくて……どうしてなのかなって思って……///」

プロデューサーが照れながら聞くと、真も真っ赤になった顔を隠すようにうつむいたまま答えた。

「実はボク……昔から憧れていて……キスとかそういうのに……こういう状況だし……ダメですかね……?」

上目遣いに聞かれるとプロデューサーとしては断る理由がない。
「わかった……じゃあもう一回するか……今度はちゃんとするから」
そう言ってプロデューサーは覚悟を決めた。
すると真はプロデューサーの首の後ろに腕を回し、思いっきり抱き着いて唇を押し付けた。

「んーっ!!」

不意打ちだったので驚いたプロデューサーだったが、すぐに冷静さを取り戻し真の頭を撫でながら優しくキスをした。

そして数十秒後、ゆっくりと離れると真の潤んだ瞳と目が合った。

「ぷ、ぷろでゅーさー……好きぃ……大好きぃ……もっとぉ……」

まるで理性を失ったかのように甘える真の姿を見て、プロデューサーはドキッとした。

いつもより積極的な姿を見たせいか、自分の中の何かが外れそうになった。

「真……好きだ」
「ひゃっ……!」

プロデューサーは思わず真の体を抱きしめた。
すると真の口から甘い吐息が漏れるのを感じた。
そしてそのまま唇を重ねた。

エレベーター内にリップ音が響く。

「ちゅっ……じゅる……♡」

プロデューサーの舌先が真の口の中に入ってくる。

「あっ……ふぅ……ぷろでゅ……さ……だめ……」

「真……可愛いよ……真……俺だけのお姫様……ずっとこうしてたい……」

「もう……ずるいですよ……でも嬉しい……」それからしばらくキスを続けた。
「ぷはー!よし!そろそろいいか!」

2人はようやく正気に戻った。
そしてお互いの体から離れると、お互いの唾液によってできた糸が何本も伸びた。

プロデューサーは自分の口を拭くと、エレベーターの表示パネルを確認した。

「まだ動いていないな……」
「うわぁ……すごいことしちゃいましたねボクたち……///」

「だな……なんかこう色々と吹っ切れたというか……正直興奮したというか……こんなことをしてしまった以上、責任取らないとだよな……真、聞いてくれ」

真剣な表情で話すプロデューサーを見て、真も真面目な表情になる。

「はい」

「俺はお前のことを1人の女性として見ている。もちろん恋愛対象という意味でだ」

「……えっ」

「それでだな、この前真と一緒に出かけたときのこと覚えているか?」

「ええ……確か一緒にご飯を食べに行きましたよね?美味しかったなあ……」

「そう、あの時俺は思ったんだ。俺は真が好きなんだって」
「えっ!?」

突然の告白に真は驚く。

「だからこれからは本気で行くぞ!」

「ほ、本気と言いますと……?」

「それは……その……あれだ!つまり俺は真と結婚したいと思ってる!」

「けっこん……ですか」

「ああ、アイドルと結婚できるかはわからないけど……真が良ければ俺は真と結婚するつもりでいる」
「えぇ!?」

「だから結婚を前提に付き合ってください」

「えっ……はい……よろしくお願いします……///」

「やったあ!」

「きゃっ……♡」
嬉しさのあまりプロデューサーは思わず真を抱き寄せた。
「プロデューサー……そんなに強く抱き寄せられたら苦しいです」

「すまんつい勢い余ったというかなんと言うか……」

「別にいいんです……むしろもっと強くしてほしいくらいで……」
「そうか?じゃあそろそろ離すか……」
しかし真は首を横に振りプロデューサーの背中に手を回してぎゅっと抱きしめた。

「もう少しこのままでいたい……ダメですか?」
「いや、全然問題ない」

「ありがとうございます♪プロデューサー大好き……♡」

「ぐぬっ……」

上目遣いの『好き』攻撃でプロデューサーは再び理性を失いかけた。

「じゃ、じゃあさっきの続きする?」

「えっ?」

「いや、せっかくエレベーターに2人で乗っているわけだし、今なら誰も見てないし……」

「じゃあボクも初めてなので上手くできないかもしれませんが……///」

「大丈夫、俺に任せてくれ」
そう言うとプロデューサーは真の手を引いて壁際に立たせた。

そして後ろから抱きしめるようにして真の耳元に顔を近づけると、「真…」と囁いた。
「ひゃっ……♡」
ビクッとした反応を見せる真の頭を撫でながら、プロデューサーの手が真の胸に触れる。
そして優しく揉み始めた。

「んっ……んっ……んっ……ふぅ……あんっ……ぷろりゅーさー……」

「真……」

プロデューサーの指が真の乳首に触れた瞬間、真の体が跳ね上がった。

「ひゃん!!」
思わぬ声が出てしまい、真は両手で口を押さえて赤面した。

(どうしよう……変な声でちゃった……)
するとプロデューサーは真の手をどかし再びキスをした。今度は舌を入れて。

「んっ!!じゅる……れろ……♡」

エレベーター内にリップ音が響く。

「ぷはぁ……♡」

「真……好きだよ……」

プロデューサーの手が真の太ももの辺りを撫でる。
「ひゃっ……♡」
「真……可愛いよ……」
そしてプロデューサーの手がそのままスカートの中に入ってこようとする。

「あっ……ぷろでゅーさー……」

「ごめん、ちょっと待ってくれ」

「え?」

「実はこういうことになるんじゃないかと予想していたんだ。だからちゃんとゴムを買ってきている。だから安心してくれ」
「ええ!?そうなんですか!?」
まさかの展開だった。

「エレベーターに閉じ込められるのは想定外だったが、今日は金曜日だし、次の日休みだからな。まあ、そういうことだ。さすがに生ではしないが、それでもいいかな?」

「は、はい……ボクも覚悟はできてます……///」

それからしばらくキスをして、お互いの体を愛撫しあった後、ついにその時が来た……。

「挿れるぞ」

「はい……」

ゆっくりと真の中に入ってくる。

「ううっ……痛いっ……」

「大丈夫か?やめるか?」

「いえ……最後までしたいです……」

「わかった。ゆっくり深呼吸して力を抜いてくれ。そうすれば少し楽になるはずだ」

「はい……」

プロデューサーの言う通り、真は息を吐いて体の力を抜いた。

それを確認したプロデューサーは少しずつ腰を進めた。

「よし、全部入った。動くぞ」

「はい……」

最初はゆっくり、徐々に速く動いていく。

「あっ……あんっ……♡」

「真……気持ちいいか?」

「はい……とても気持ちよくて幸せです……♡」

「俺もだ……もっと激しくしても大丈夫か?」

「はい……お願いします……♡」

「行くぞ!」

プロデューサーのピストンが激しくなり、真の体はびくっと震える。

「はあ……はあ……真……」

「はい……♡」

「真!好きだ!」

「ボクも好きです!」

プロデューサーの精液が真の中で弾けた。

「あああ……」
それと同時に真は絶頂を迎えた。

2人は果てた後、体を寄せ合い抱き合ったまま荒くなった息を整えていた。
「真……大丈夫か?」

「はあ……はあ……はい……なんとか……」

「そうか……よかった」

「はあ……はあ……あの……プロデューサー……」

「うん?」

「ボクと付き合ってくれるって、本当なんですよね?」
「もちろん、俺は本気で真と結婚するつもりだよ」

「嬉しい……♡」

「これからよろしく頼む、俺のお姫様♪」

「こちらこそ♪」
その後、無事扉が開き、2人で外に出ることができた。

しかし2人の顔はとても満ち足りた笑顔だったという。
おわり
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