校庭の花


「めぐちゃんせんせー!!!」
「先生ー」
「どうした五条と夏油」
「先生の世代ってイタドリっていましたか?」
「ねぇねぇいたー!?」
「___は?」

〜〜〜〜遡ること数時間前

「なぁ傑昼飯なに食う?」
「あぁどうしようか」
そんななんでもない話をしながら校内を歩いていると、ふと校庭が見えた。
「あ、めぐちゃん先生また校庭の桜の下で昼飯食ってる」
「ほんとだね。たしかソメイヨシノだったか。」
「なんでめぐちゃん先生いつもあそこいるんだろーな」
(ソメイヨシノ・・・そういえば先生の世代に『吉野順平』って人がいたな)
「食堂空いてっかな」
「全部食べると喜んでくれるからこっちもうれしくなるよね」
「うまいしな!」
食堂には吉野順平の母である吉野凪がいる。食べ終わると「明日も食べに来なさいよ」って言う。たまに、「家族には連絡をしておきなさい」っていうこともある。これは、息子をなくしたからであろう。
「あら、今日もきてくれてありがとうね。」
「どうも」
「あっ、そうだ!今日は校庭に咲いてるイタドリでジャムつくったのよ!」
「じゃ、昼飯パンにするか」
「そうしようか」
「なんか甘酸っぱいやつ食いたかったんだよな!」
イタドリのジャムは甘酸っぱい味がする。いちごのような味がするらしい。
「うん。やっぱり美味しいね」
「傑〜バター塗りすぎた」
「どうしたらそうなるんだ?」
「わからん…そういやソメイヨシノのジャムもうまいよな」
「話の話題変わりすぎじゃないかい?」
パン関連の話題ではあるがなぜバターの話からジャムの話にしたのか。傍から聞くと話をそらしたかったようにしか聞こえない。ちなみにソメイヨシノのジャムは花びらでつくると優しい味がするらしい。
「そーいや、校庭の花って2007年に植えられたんだっけ?めぐちゃん先生の卒業したときだよなーって傑聞いてる?」
「あ、あぁ聞いてるよ」
「ならいいんだけどなー」
(ソメイ”ヨシノ”か)
「でさー、ってやっぱり聞いてなくね?」
「もしかして…?」
「えっなになに?聞かせろ!」
「一応小声で言うんだけど_____じゃないかって」
「えっまじで!?」
「悟!うるさい!」
灰原によるとこのとき近くにいた七海が「どっちもうるさいです」と言っていたらしい。
「それまじなのかめぐちゃん先生に聞きに行こーぜ!」
「あぁそうだね。また上手くかわされそうな気もするが」
もう五条が言うことを聞かないのは諦めたらしい。そうして、最初に続く。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「で、めぐちゃん先生に聞きにきた!」
「で、どうなんですか?」
「それは.....どうだろうな」
「え゙ー!?教えろよー!!あだっ」
「はぁ、早く教室行っとけ。午後の授業があるからな」
この時、伏黒はどこかなつかしそうな顔をしていたそうな。きっとアイツのことを思い出していたのだろう。
「あーぁ、流石になんか聞けるとおもったんだけどな」
「やっぱり上手くかわされたか。」
「おまえらなんの話してんだ?」
「あっ硝子ー!聞いてよー!!」
「うるせぇ」
先輩から『虎杖悠仁』の名前を聞いたのはまた別のお話。

おしまい
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