3pR18-2


※同じ顔でのキス描写あり(ギャグ)

位置を交代するとなったものの、流石に自分の胎内に入っていたものを舐めるのは嫌だという脹相の申し出から葵は脹相の下で仰向けになりその上に脹相がうつ伏せで覆い被さる形を取ることにした。
バックの体勢で東堂が脹相の肛孔に陰茎を差し込み、葵は喘ぐ脹相を抱きしめながら深く口付けている。その光景に東堂は少し納得がいかなかったものの、肉壺に包まれる快楽には勝てずに渋々受けいれることにした。

前立腺を狙って下へ下へと陰茎を落とせば、脹相の身体が跳ね上がった。それを逃がさないとばかりに葵の太い腕が押さえ付けて、甘い声を漏らす脹相の唇を啄んでいる。

「んむっ、ふぅッ...♡ぁ゛、んんっ♡」
『はー...えろくて、堪らねえな...。』
「気持ちいいか?脹相...、...引き抜く度に、精液が溢れ出てきて、...やばい光景だな...」
「う゛、あ゛っ♡きもち、い゛っ♡また、イ゛くっ...♡♡」
『イきそうか、キスしような...♡』

後頭部を抑えられ、唇を覆うような口付けを受けながら脹相は何度目かの絶頂を迎えた。全身が強ばり震えるのが肌越しに伝わってきて葵は興奮を煽られる。膝を立てているのきつくなってきたのか脹相はべしゃりと崩れて葵に重なった。葵は張り詰めた陰茎をすり付けるように腰を揺らして、脹相の陰茎と擦り合わせる。葵が動く度に脹相は胸の突起も胸板に擦り付けられ甘い快楽を拾っていた。

「んんっ...♡は、ぁっ...♡」
『声、甘いな...可愛いぞ、脹相...。』
「......脹相、そいつばっかりいい思いしてると思うんだが、...俺にも少しは意識を向けてくれ。」

東堂の声に寂しさが含まれていることに気付いた脹相は、顔を上げて振り返った。邪魔をしやがってと言わんばかりの表情をうかべる葵を無視して、東堂は腰を揺すりながら脹相の顎を支えつつ口付ける。舌を絡めて歯列をなぞれば、細い腰が震えた。葵はムスッと唇を尖らせるも、目の前にある胸の突起に気付けばそれを指で弾いた。

「ん゛むっ...♡ふっ、んん゛ッ...♡」
『俺は仲間はずれか?』

重なり合う舌同士が擦れ合う度に水音が響き、それに合わさって葵が脹相の耳孔を舐めたため、脳内が掻き回されるような音が脹相を襲った。きゅうと締め付ける腸壁に東堂は目を細める。腰を動かす速度が段々と早まって、脹相はまた絶頂を繰り返し迎えていた。

「ん゛ぉっ...♡ぅ゛、ふぅ...ッ♡」
『はは、すごい顔だな、脹相...そんなに気持ちいいか?』
「おい、今は俺の番だろうが、あんま喋るな。黙れ。」
『いいだろ。脹相は俺の声が好きなんだ、お前は黙ってキスしてろ。』

ふう、と息を吹きかけられ低い声が響き、脹相は足の指をきゅうと丸めてまた達した。東堂は自分よりもマイペースな自分に感じた苛立ちを当てるように緩んだ結腸へと陰茎を嵌め込んだ。絶頂の余韻が引かないうちに一番弱いところを責められ、脹相は思わず顔を伏せて葵へとしがみついた。

『お。おかえり、脹相。...気持ちいいな?』
「ふッ♡うぁ゛っ、きもち、いい゛ッ、イ゛くッ、ずっと、イ゛ってるぅッ...♡」
『なあ、もし、俺らのうちどちらかが偽物だったらどうする。分裂じゃなく、偽物を作る術式だったら......俺以外に抱かれたことになるな?』

突然の質問に、脹相は目を見開いた。上で腰を振っている東堂も「お前は何を言ってるんだ」と言わんばかりの顔で葵を見つめる。そもそも、もし片方が偽物ならば、半分こを許すわけが無いのだ。執着心が比較的弱く見える東堂だってそれは同じであった。

「はっ、っ♡ぁ゛っ...?...にせ、も...ッ、ぅあ゛っ♡」
『俺以外に抱かれて、俺にしがみついて...酷い状況だと思わねえか、脹相?』

しかも、俺が偽物役かよ。と、東堂は思ったものの、脹相の返答が気にならないかと言えばそうではないため、咎めるのは返答の後にしようと考えた。答えられるように腰の動きを緩くしてみるも、結腸に嵌め込まれた陰茎が緩く動かされる刺激も脹相には強い快楽であった。

「あ゛、ぁあ゛ッ...♡ちが、っ♡どっ、ちも、葵だっ...♡」
『なぜそう言い切れる?こんなにも性格が違うのに...思い出してもみろ。俺はあんなに聞き分けが良かったか?』
「ッ、...♡ふ、っ、ッ〜〜...♡」
『あぁ。また偽物のちんこでイっちまったな...、俺だけのもんだと思ってたのに...。』

わざとらしく悲しそうな声を出す葵の表情は、脹相からは見えていないものの酷く意地悪そうな顔をしていた。自分はこんな顔もできたんだな、と東堂は感心する。それと同時に、達したことを言い当てられたとき、一際締め付けが強くなったことに僅かに興奮していた。あの出会った当初は何も知らなかった脹相が、言葉責めで興奮するようになったのだ。

「っ、う、ッ♡...ないっ...♡」
『ん?』
「ひぐっ...、う、ッ♡ぐずっ、っ♡すまな、いっ、葵っ......♡」
『...なっ、おい、泣いてるのか?嘘だ、嘘!冗談に決まってるだろうが!』
「お前、何俺の脹相を泣かせてやがんだ...!」
『お前だってにやけてただろうが!』

混乱の末に泣き出してしまった脹相の顔を両手で掴みあげ、葵は眦や唇に触れるだけの口付けを送って慰めた。途端にさっきまで黙っていた東堂が殺気を放って葵の太腿をゴスッと殴るも、指摘された内容は至極もっともであったためにグッと言葉に詰まったあと陰茎を引き抜いてから脹相の背中へと覆い被さり抱きしめた。

『よしよし...意地悪言って悪かった、どっちも俺だ。安心してくれ。』
「ああ、そもそも片方が偽物なら、本物の俺がこの状況を許すわけが無い。」
「ぅ、う゛っ...、うう゛ッ...、ほん、とに、葵なら...」
「『うん?』」
「本当に、葵同士なら...二人で、キスしろ...」
「『えっ』」

濡れた瞳できつく睨んでくる脹相の表情は間違いなく本気だった。さっとそれぞれ上下にいる東堂の顔が青くなる。
自分の顔に自信がないわけでも、まして嫌いなわけでもない。鏡にキスをしろと言われれば軽くできるだろう。しかし目の前にいるのは紛れもなく実体を持ったいかつい男である。たとえ自分と全く同じ顔をしていたとしても、正直嫌だと東堂と葵は思った。

『本物の証明にならないだろ』
「うる、さいっ...本物同士なら、嫌じゃ、無いだろ」
「嫌だろ。お前は自分の顔とキスできるのか...?」
「...?でき、る...俺同士なら、浮気にもならない」
『...聞く相手を間違えたな。』
「...おい、ちょっとこっち向け。」
『あ?...、...!』

東堂が身を乗り出して葵に軽く触れるだけの口付けを一瞬送ると、葵は思い切り顔を顰めた。東堂も勿論同じ表情をしており、萎えそうになっている陰茎を保つので精一杯だった。

「こ、これでいいだろ。」
『ふざけるなよ...せめて一言断れ...』
「...?......何を言ってるんだ、そんなもの他人相手にもしようと思えばできるだろう、...舌を入れるキスだ。」
「『はぁ!?』」

依然として脹相の顔は本気だった。というよりも、本気で怒っていた。一瞬でも他の誰かに身体を明け渡してしまったのかもしれないという恐怖に晒されたのだから当然でもある。しかし、納得いかないのは東堂だった。傍観していた罪はあれど、意地の悪い発言は全部もう一人の自分からだというのに...と、腑に落ちない気持ちでいっぱいだった。
そうなってくると、怒りの矛先は段々と葵と呼ばれる自分に向いてきた。東堂は葵の顔を片手で鷲掴み、顔を寄せた。

『おい、冗談はよせ』
「脹相は本気だ」
『俺に、んな趣味は無い!』
「当たり前だろ!俺もお前も俺なんだ!そんな趣味があってたまるか!そもそも全部お前がっ...」
「耳元ででかい声で喋るな...」
「『すまん...』」

地を這うような低い声で「早くしろ」と急かされ、東堂は目を伏せ決意を決めた。
そして同時に、脹相のことはこれからあまり怒らせないようにしようとも心に決めたのであった。
お知らせ
実務でも趣味でも役に立つ多機能Webツールサイト【無限ツールズ】で、日常をちょっと便利にしちゃいましょう!
無限ツールズ

 
writening