今はただ、スレ主に感謝を


虎杖(最近、日車の様子がおかしい)
虎杖(なんていうか、考え込んでる時間が前よりちょっと増えたっぽい。他の人に聞いてもあんまピンときてない反応だから、俺の気のせいかもしれんけど)
虎杖(悩んでる……つーか、迷ってるって感じだよな。腹は決まってるけど、あと一歩が踏み出せない、みたいな)

虎杖(あと、考えすぎじゃなければ……俺の方を見て、迷ってる、よう、な)

日車「虎杖。今夜、少し時間をもらえないか」
虎杖「いいけど……どしたん?」
日車「ここでは言いにくい話でな。悪いが、夜まで待ってほしい」
虎杖「ん、了解。俺の部屋でいい?」
日車「ああ」

虎杖(あ、焦った……急に近づいてきたから、見てたのバレたんかと思った)ドキドキ
虎杖(……日車、すげえ真剣な顔してたな)
虎杖(セッ◯スの話かなって思ったけど、あんなに思い詰めた表情ならたぶん違うよな。なんだろ)

虎杖(……もしかして、もう『ああいうこと』はしたくない……とか?)
虎杖(そもそも、今の関係になったのは日車がきっかけだし……向こうがやめたいって言うなら、俺は何も言えない……はず、なんだけど)

虎杖(日車が嫌なら、無理強いなんてさせたくないのに……それは嫌だって思う自分がいる)
虎杖(そういう関係じゃなくなったら……キスとか、ハグとか、それ以上のこともできなくなるわけで……考えただけでなんか、モヤモヤする……)

真希「何ぼさっとしてんだ悠仁、暇なら組手しようぜ」
虎杖「あ、お、押忍!」
虎杖(…………あーやめやめ、体動かそ!どうせ夜になんないとわかんねえんだし、考えるのは一回ストップ!)ブンブン



虎杖の部屋

虎杖「まだかな、日車……」ソワソワ

コンコン

虎杖「!はーい、今開けんね」ガチャッ
日車「遅れてすまない、こちらから頼んでおきながら」
虎杖「いいよ、気にすんなって」

虎杖「あれ?なんでネクタイ持ってんの」
日車「今夜の話に関係があってな」
虎杖「?」

〜仲良くお茶を飲みながら〜

虎杖「で、話って何?」
日車「……君はいつでもまっすぐだな」
虎杖「遠回しなのが苦手なもんで。ごめんね」
日車「いや、それでいい……」ウンウン
虎杖「そんな深々と頷かれても」
虎杖(それに、もし俺が考えてる通りの話だったら……なるべくサクッと終わらせたいし)

日車「なら、君の言葉に甘えて結論から言おうか」
虎杖「……」ゴクリ

日車「……今後は、俺が目隠しをする」

虎杖「……なんて?」
日車「今後は俺が目隠」
虎杖「違う!繰り返さんでいいから!そういう意味じゃねーって!」

虎杖「え、どうしてそうなっちゃったの……?」
日車「以前にも伝えた通り、俺は君の目が見られない」
虎杖「色々あったもんね」
日車「…………」
虎杖「ごめん余計なこと言わんから続けて、頭抱えないで」

日車「……そこで、体を重ねる時は君に目隠しをしてもらうという対応を取ってきた」
虎杖「そうね」
日車「しかし、目が見られないというのは本を正せば俺の都合だ。ならば、君ばかりに負担を強いるのはおかしいと思ってな」
虎杖「全然そんなことないでしょ。だいたい、目隠しって言い出したの俺だし」

日車「いや、そういうわけにはいかないだろう。今後もこの関係を続けるなら、片方だけに負荷がかかることは避けたい」
虎杖(『今後も』……てことは、少なくとも今のところはこのままでいいと思ってくれてんのか)
虎杖(……よかった)

虎杖「……ん?だったら、日車ばっかりそうするってのも変じゃね?」
日車「俺が原因でこうなってるんだ。それに対する罰……にもならないが、これくらいの不自由は受け入れるさ」
虎杖(不自由……そう見えんのね。目隠しされるの、そんなに嫌じゃないんだけどな)
虎杖「えー……じゃあさ、お試しで1回だけってのはどう?」
日車「?」

虎杖「ネクタイ、持ってきてるじゃん。今夜、それで試しに目隠しした状態でやってみようよ。それで、日車がどうしたいのか決めればいいと思うんだ」
虎杖「日車も、そのつもりで持ってきたんじゃないの?」
日車「それは、そうだが……」
虎杖「見えないぶん、今日は俺が頑張ってリードするからさ。任せてよ!」
虎杖(今思いついた、ちょっとやってみたいこともあるし!)
日車(彼は何故こんなにも張り切って……?)

日車「……この話題を口にするまで、少し迷った。目元を覆ってほしい、などと言って、君に引かれたらどうしようかと」
虎杖「あ、もしかして最近考え込んでたのってそれ?」
日車「気づいていたのか。ああ、その通りだ」
虎杖「でもさ、それ言ったら俺の立場ないんだけど?」
日車「君はいい」
虎杖「堂々と特別扱いするじゃん……」



虎杖「じゃ、やるね」
日車「よろしく頼む」
虎杖「ん……しょ。痛かったり、きつかったりしたら言ってね」
日車「……ああ」

日車(虎杖に、頭を抱き込まれるようにしてネクタイを巻かれている)
日車(はからずも、彼の胸に顔を押し付けられた時と似た体勢になっている。あの時と同じ、柔らかな感触が頬に触れて……)
日車(……背後に回ってもらったほうが良かったかもしれない……)

虎杖「これでよし、と。……お、おお……」マジマジ
日車「どういう反応なんだそれは……?」
虎杖「いや……こう、ちょっと引いたところから見ると、やっちゃいけないことやってる感がすごいなって……」

日車「……気に入らなければやめるが」
虎杖「んー、嫌じゃないよ。むしろ新鮮でいいかも」
日車「……そう、か」
虎杖「別に普段のがマンネリで嫌って言ってるわけじゃないからね?あんま深読みすんなよ」

虎杖「ね、触ってもいい?」
日車「君の好きなようにしてくれ」
虎杖(つっても、どこから触れば……とりあえず頬とか……?)スリ
日車「ん……っ」

虎杖(うわ、うわ、目隠ししてる人に触るってこんな感じなのか……AVで見たことあるなこういうの……)
日車(首、肩、胸……彼の手が触れたところから、じわじわと甘く痺れるような感覚が押し寄せてくる……視界を奪われると感度が上がる、と聞いたことはあったが、まさかこんなにも敏感になるとは……)

虎杖(触るとピクッてすんの、かわいいな……日車も、いつもこんな感じで俺のこと見てたのかな……)
虎杖(……でも、なんか……足りない)

日車(?なんだ?手首を掴まれた。そのまま誘導するように、軽く引っ張られて……)

虎杖「日車も、俺のこと触ってくれよ」
日車「……ッ、いいのか……?」
虎杖「俺ばっか悪いし、それに……」
虎杖「日車に触られるの……好き、だし……」
日車「……!」

日車(驚いた……まさか彼の口から、こんなに直接的な言葉を聞けるとは)
日車(たったネクタイ1枚、それに隔てられているのがこんなにももどかしい。君がどんな顔で先程の台詞を言ってくれたのか、目に焼き付けたいのに……!)

虎杖「え、わっ」
虎杖(急にギュってされた!?な、なんだろ、日車も寂しいとか思ってたのかな……だったら、嬉しいんだけど……)ナデナデ
虎杖(髪の毛……前触った時も思ったけど、固いよな。俺はわりかし柔らかい方だから、ちょっと羨ましい)サワサワ

日車「……は……」
日車(暗闇の中だというのに、彼の手に頭を撫でられるとひどく安らいだ気持ちになる)
日車(いや、むしろ『だからこそ』なのかもしれない……視界を塞がれ、否が応でも外部からの刺激に集中するから、他のことがあまり頭に浮かばない……思考が、浮かんだ端からほどけていく)
日車(決して褒められた光景ではないとわかっているが、今はこの心地よさに身を委ねたい……)
日車(……彼の、匂いがする)

虎杖「……あのさ、日車」
日車「何だ?」
虎杖「後ろ……触ってもらっても、いい?」



虎杖「ローション塗ったげるから、手貸して」
日車「ああ、頼む」
虎杖「日車っていつもどうしてんの?」
日車「どう、と言われてもな……傷つけないようにまんべんなく指にまとわせている、としか」

虎杖「ふーん、こんな感じ?」ヌチュクチュ
日車「……んっ」
日車(粘液をまとった指が、こちらの指の股を滑って……背筋、いや腰に響く……!)
虎杖(お、ここ効くんだ。中学ん時に聞いたことあったの思い出して、試してみたけど……)
日車「ふ、ゥッ……」
虎杖(唇噛んで、俯いてる……我慢しなくてもいいのに)

日車「……虎杖」
虎杖「んー?」
日車「わざとか?」
虎杖「バレたか。んふふ、ごめん。ちゃんと塗れたよ」

〜なんやかんやあって解し終わりました〜

虎杖(ほ、本当に目隠ししてんだよな!?なんかいつもより気持ちよかった……ていうかめちゃくちゃ焦らされた……!)
日車「普段と比べて、君の泣き所がよくわかったような気がする。……君がイく直前の痙攣も把握できたしな」
虎杖「いい性格してんね……!」
日車「どういたしまして。……ところで、悪いが避妊具を取ってくれ。手に乗せてくれれば、あとはこちらでやる」

虎杖「……」
日車「……?いたど、」
日車(なんだ、仰向けに転がされ……)
虎杖「日車、ごめん……!」
日車「は?……あっ、ぐ、ゥ!?」

日車(やわらかな、濡れた肉襞が絡みついて……!この感触、いつもと違う!目隠しのせいだけじゃない!)
日車「や、ったな、虎杖……ぅあ"っ!」
虎杖「マジごめんっ、でも、俺、腹は丈夫だし、ッ!ずっと、ははっ、生で、ヤってみたくて、ッ……!」
日車「待て、それは本当にまずいから……ッア、」
虎杖「ん、ふッ……日車、もっ、気持ちいい、でしょ?」

日車(クソッ、ああ気持ちいいとも!視界が閉ざされているのが裏目に出た、根本から包まれるような感覚を微細に感じ取ってしまう……!)
日車(だから困るんだ……万が一にも出してしまったら、と考えるだけで……彼に苦痛を与えるのは本意じゃない、というのに……!)

虎杖(あ、そうだ。この体勢なら……)

虎杖「ねえ、日車……」
日車(ッ!?耳元で……)
虎杖「俺の、中で……日車の、びくびくってしてる……ッ、かわいい」
日車「ゥ、あ……やめ、それ、……っ」
虎杖「ンッ……あ、大きくなった……日車ジュニアは素直でいい子だなー……よし、よし……」トン、トン
日車「何言ってるんだ君は本当、に……ッ!」

日車(彼の手で、腹越しに撫でられる感触が……伝わって……!)
虎杖(日車の、どんどん固くなってる気がする……やば、自分の腹トントンしてたら、俺のいいところにも、響いて、ッ)

日車(まずい、このままじゃ本当に……しかし、あれだけのことを言っておきながら俺から目隠しを外すのは、彼に対してあまりにも不誠実な気が……!)
日車「虎杖、たのむ、抜いてくれ……ッ」
虎杖「……」
日車「早く抜い……ァッ!?」
虎杖「嫌って、ン、ふぁ……言ったら……どうする、ッ?」

日車(中が、締まって……搾り取られる……クソッ、駄目だ力が入らん……ッ)
虎杖(日車の髪の毛、乱れて……汗で額に張り付いてるの、すげえエロい……っ!)

虎杖「日車……俺の中で、いっぱい気持ちよくなって……?♡」
日車(ぁ、耳に息が、かかって、あたま、なでられたら、)
日車「……ぅ、く、ふゥ……ッ!」
虎杖「あ……ぁあッ、んぅ〜〜〜〜ッ……!♡」
 


虎杖「はは……腹の中、あつ……♡」
日車「……っ、はあ、はッ……」
虎杖「日車、目隠し取る?どうする?」
日車「取……いや、その前に起こしてくれ……」

虎杖「そしたら、背中支えるね。よいしょっ……と」
日車「……」
虎杖「どう?初めての目隠しの感想は」シュルッ
日車「……君に任せると、」
虎杖「ん?」
日車「随分と自由にやられてしまう、ということがわかったよ」

虎杖(あ……日車の目が、こっち向いてる)
虎杖(ギラギラして、雰囲気も、なんか……)
日車「……だから」ガシッ
虎杖「へ、」
虎杖(目元、手で覆われて……何も、見え……)

日車「選んでほしい」
虎杖「えっ、と……何を?」
日車「腹を壊さないよう、今から君の中に出たものを掻き出す必要があるわけだが」
虎杖「んッ!?♡」
日車「指と、」
虎杖「あ、待っ、今そこコリコリされるの無理……ッ」
日車「『こっち』と、」
虎杖「は……いや、これ、掻き出すってか押し込んで、〜〜〜〜ッ♡」
日車「君の希望を聞かせてくれ。さあ、どっちがいい?」
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