シャルロ(セイバー)


プロフィール#

真名:シャルロ
クラス:セイバー
性別:男性
身長:170cm
体重:58kg
出典:史実及びシャルルマーニュ伝説
時代:8世紀頃
地域:フランス
属性:混沌・中庸・地
好きなもの:父の好きなもの(?)
嫌いなもの:惨めで弱々しく情けないやつ
一人称:俺、私(公の場や畏まった場)
二人称:お前、貴方(高貴な人物や頭が全く上がらない人物)
三人称:あいつ、あの人、あの子 など

概要#

幻想の聖騎士・シャルルマーニュに似通った面影があるが、
痩せて色白の肌に荒みきった紅眼と蒼眼を持つ(オッドアイ)青年。

”一見”儚さすら感じさせるが張り詰めた表情に違わず、自分の思い通りに事が運ばないことを嫌い、気に食わない事があれば癇癪を起こす暴君。

真名#

フランク王国カロリング朝の王、『ヨーロッパの父』と謳われたシャルルマーニュ…の、実の息子。
偉大な王を父に持ちながらも、伝説において語られるのは完全に悪役(ヒール)の扱い。
自身を溺愛する父の権力を笠に着て周囲を振り回したドラ息子。
とりわけ十二勇士との諍いが絶えず、ある騎士は引退まで追い込まれ、ある騎士はシャルロが起こした禍根により内乱を引き起こすなど…その放蕩ぶりは国を傾けたが、それでも王は息子を庇い続けた。

史実においてモデルとされている人物がおり、小カールと呼ばれる、王妃との間に生まれた嫡男。
孫の説もあるがサーヴァントとして成立したのは、実子の彼のようだ。
人となりを知る逸話は少ないが、反乱を鎮圧するなど国防に勤めた記録が残されている。
フランク王国の継承を予定していたが、父よりも先んじて卒中のため早世した。

人物#

明るく快活で人懐っこいシャルルマーニュとは対照的に、基本的に物静かで退廃的な雰囲気、
他人とのコミュニケーションを悉く拒絶する排他的な姿勢を見せる。
自分を庇護する父の権威を引き合いに出して、高圧的に振る舞う傍若無人(カルデアにおいては抑えている様子)。
口も悪く粗暴で、いかにも御伽噺に出てくる『意地悪で我が儘な王子様』そのもの。

…実はそういった邪悪な王子様らしい振る舞いは、彼が父親を支えようと
必死で演じてきた結果、身についた表向きの姿であり、実際の彼は
上記のイメージの陰に隠れている。

本来のシャルロは素直で真面目なお人好し、かつ繊細で臆病。内省的、自罰的。
生まれた時から父を初め誉れ高い聖騎士たちに大切に育てられ、彼らの武勇伝に憧れるわんぱく王子であった。
しかしロンスヴォーの戦いで多くの仲間を失った父が喪失の穴を埋めるように、息子をとことん溺愛するようになる。罪を庇われ、諫める者は根回しや失望で去っていき、王子を疎んじた者は排斥され…激しい過保護と束縛の末、叱られた事のない我が儘な暴君に育ってしまった。

成長に連れて環境と父の異常さを感じ取り、王子として騎士として父を支えようと必死に努力するも、父やかつての十二勇士たちのような才覚に恵まれることはなかった。
理想と実際との齟齬による焦りと、甘やかされたばかりに自制心の利かない性分から周囲へ当たり散らした結果、失敗やネガティブな評判ばかりが人々の間に流布されるようになる。
伝説に語られるシャルロの人物像はこういった経緯によるものであり、加えて人々の恨みや妬み、偏見によって大幅な誇張や脚色がなされたものである。

親に「かくあれ」と教育され本心から悪逆を楽しむようになった茨木童子やバーヴァン・シーと異なり、根底の精神と価値観が否定された訳ではないため、癇癪で手が出てしまっても心から楽しむことは出来ず罪悪感で苦しむなど、生来の善良な素直さが残っている。

しかし自分に少しでも逆らったり、逆に入れ込むようになった者が父の手によって排斥されてしまった事と、オジェの息子ボルドウィンを『鬱憤が爆発した』という、自分本位な理由で殺してしまった(※)最大のトラウマから、他人との関わりを恐れている。他人を突き放すような露悪的な振る舞いはこのため。
※実は殺される直前に「あんなに立派な王が父親で羨ましい」といった内容のことを言って、無自覚にシャルロの地雷を踏んでしまった。

マスターへの態度としては、カルデアが通常の聖杯戦争とは違い、多くの英雄が集っていることから父の威を借りることは抑えている。
しかしサーヴァントとしての成立にあたり生前の己を顧みる機会があったのか、自分の過去と『尊敬する父親の助けになるどころか、その孤独を癒すことすら出来なかった役立たず』という深い自己嫌悪と上記のいきさつから、常に一線も百線も引いた距離感でいようとする。
心の壁を取り払いたいと願うならば、慎重に、時間をかけるしかないだろう。

◇◇◇◇◇

念頭に置いておかなければならないのは、本当は彼が「必要とされたがっている」ことだ。
悪態をつきながら困っている人がいれば見過ごせないし、頼られれば断れない。
いつだって人の為、誰かのためになろうとしているーーー自分を犠牲にしてでも。
だって彼は誇り高き英雄ーシャルルマーニュと十二勇士を見て育ったのだから。

能力#

ステータス
筋力:C 耐久:C 敏捷:B 魔力:D 幸運:D++ 宝具:B

武器は無銘の剣と馬上槍を使い、使い魔の天使を指示して戦う。
また生前の逸話によりバヤールと呼ばれる騎馬の宝具を持つが、顕現されることは滅多に無い。理由は後述の宝具の項目にて。

実はこっそり父の愛剣ジュワユーズを持ってきているが、戦闘ではなく後述の宝具発動時に使う。

保有スキル#


対魔力:D
魔術に対する抵抗力。一工程によるものを無効化する。
素のステータスでは魔力避けのアミュレット程度の対魔力だが、後述の宝具に取って代わることになる。
(ゲーム上では効果なし)

騎乗:B
乗り物を乗りこなす能力。騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
幻想種あるいは魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなすことが出来ない。
諸事情で馬には乗りたがらない。
(ゲーム上では自身のQカードの性能アップのパッシブ効果)

対英雄(凶):B
彼の放蕩と癇癪は、多くの英雄を破滅へ導いた。
英雄を相手にした際、そのパラメータをダウンさせる。Bランクの場合、英雄であれば2ランク、反英雄であれば1ランク低下する。
更にシャルロが殺害された場合、殺害した者へ呪詛が降りかかりパラメーター低下状態が持続する。
(ゲーム上では敵全体のQ耐性ダウン&敵全体のチャージを減少&自身がやられた時に敵全体に
〔聖王の忿怒〕状態(呪い付与&毎ターン防御力と宝具威力ダウン)を付与)

狂奔のカリスマ:C
聖騎士のように清廉潔白ではなく、荒々しく猛るようなアウトローの気質に惹かれた人々を従わせる。
いわゆるダークヒーローとしての熱狂的カリスマ。
(ゲーム上では味方全体の攻撃力アップ&BカードとQカードの性能アップ&宝具威力アップ&強化付与成功率をダウン【デメリット】)

無垢の祈り:A
かつて憧れた英雄たちへの手向け。
昇華された献身の祈りが、様々な汚れから彼らの運命力を守る。
(ゲーム上では味方単体のNPを増やす&NP獲得量アップ&控えを含む味方全体の〔シャルルマーニュ十二勇士〕のNPを増やす&NP獲得量アップ)

宝具#

『いと聖らかなる皇帝の蒼玉(ステラ・マリス・タリスマン)』
ランク:A 種別:対魔宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
アッバース朝のカリフ、ハールーン・アッ=ラシードからシャルルマーニュに贈られた、サファイアが埋め込まれたペンダント状の護符。
宝石の中には救世主が磔にされた十字架の木片と、聖母の御髪があるとされている。
聖遺物の力により魔性の存在からの干渉を防ぎ、受けた攻撃はダメージカットする。
魔術的な干渉についても、魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。
(ゲーム上では自身に〔魔性と神性〕特防&弱体耐性アップ&呪い、魅了無効状態を付与のパッシブ効果)

『聖王の寵愛(カロルス・マグヌス・アマンテース・アーメンテース)』
ランク:EX 種別:対人/対軍宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
聖王、すなわち神に等しい者からの愛によって、本来なら持ち得ないスキルを、自身が主張する短期間のみ保有することが可能。
スキルではなく自身が対象の対人宝具。シャルロにとっての暴走特権のようなもの、またの名を蛮勇特権。我が儘を押し通す権能。
聖王は息子に歯向かった者をたとえ家臣であろうと追い詰め、時に戦をも起こした。対軍とあるのはそのためだ。
常時展開型の宝具であり、シャルロ自身も制御できない。
「アマンテース・アーメンテース」はラテン語で「愛する者に正気なし」の意。
(ゲーム上では自身のNPを30%チャージ&自身に無敵状態(1回/重複不可)を付与した状態でバトルを開始&自身の〔シャルルマーニュ〕に対する攻撃力を30%ダウン【デメリット】のパッシブ効果)

『黄金心臓の快馬(バヤール)』
ランク:E+ 種別:対軍宝具 レンジ:2~50 最大捕捉:100人
シャルルマーニュ十二勇士が一人リナルドが生前駆ったという、黄金の心臓とキツネの知恵を持つ赤毛の愛馬。
ルノーと3兄弟達を同時に全員背に乗せ、かつ常軌を逸した速度で走ることができたという。
シャルルが欲しがった末に包囲戦とまでなってしまい降伏条件として献上されたが、最終的に重石を付けて川に沈められてしまった(ただし、石を破壊して逃走したとも)。
一時的に顕現させる事は可能だが呼び出したら最後、シャルロが脱落していない状態であっても一定時間後に必ず退去してしまい、再度呼び出すことは不可能になる。
逆に、バヤールの退去前にシャルロが脱落した場合は、現界を維持することが出来る(滞留時間はマスターの魔力量に比例する)。
経緯が経緯のためシャルルが呼び出した場合、本来の能力を発揮することはできない。基本的に不仲で忠誠心も低い。
故にこそ、英霊として意志を固めたシャルロの、いざという時の覚悟が試される。プラス補正が付いているのはそのため。
(ゲーム上では効果なし)

『麗しきは審判の機動守護天使(アンジュ・ガルディヤン・パトリキウス)』
ランク:A 種別:対人(自身)宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:2人
由来:オジェ・ル・ダノワに裁かれそうになったとき降臨してその手を留めた二柱の天使。
自身に追従する天使の姿をした使い魔の使役。命令を下せば対象への攻撃のみならず、自動で主に害を及ぼさんとする事象全てに反応して防御と迎撃も行う。
主の守備に重きを置いているようで月霊髄液のような柔軟性こそ無いようだが、十二勇士の中でも強力なオジェの一太刀を受け止める程の耐久力を持つ。
(ゲーム上では効果なし、バトルモーションで攻撃や被ダメージでシャルロを庇う)

『聖約・輝ける王剣(ジュワユーズ)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:-
由来:父の生前の愛剣にして聖剣「ジュワユーズ」
本来ならシャルルマーニュが持っている聖剣。
そのためシャルロでは真価を発揮できないが、魔力を纏わせることで強烈な斬撃を放つなど十分な性能。
武装としてではなく、後述する宝具の発動キーとして(恐らく無断で)持ってきた。
(ゲーム上では効果なし、宝具と稀に攻撃時に使用のみ)

『零落を示せ、受け継ぐ世に至る一つの鬼剣(ジュワユーズ・クレピュスキュール)』
ランク:B+ 種別:特攻宝具 レンジ:? 最大捕捉:12人(+1人)
シャルルマーニュ伝説におけるシャルロは、偉大な父親を持ちながら国内に不和を齎したヒールとして世に伝えられた。
「人類史において大きな希望を残した英雄を貶める存在」と攻撃的に解釈したシャルロ自身を、概念へと置き換えて自軍の刃に宿らせる、特攻付与術式。
存在として最も揮発性の高い状態となるため、たとえ自軍の味方であろうと所縁のない、いわば取っ掛かりが無い状態では
ただ霧散してしまう。故に確実に定着させるための「錨」が、聖剣ジュワユーズである。

星の力を持つものを打ち倒す力を付与することは、人理の敵になることと同義。
本来なら幻霊レベルのシャルロの霊基ではその負荷に耐えきれず、世界から消滅する。
『クレピュスキュール』とはフランス語で「黄昏」の意。自身の生命を賭した灯火が、世界に幻想の帳を降ろす。
(ゲーム上では<自身以外の味方がフィールド上に1騎以上いる時のみ使用可能>
控えを含む味方全体に〔特別な星の力を持つもの(疑似サーヴァント、デミ・サーヴァントは除く)〕特攻を付与&宝具使用時のチャージ段階を2段階引き上げる(1回)&自身に即死効果【デメリット】)
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