「帰宅部」の友情と笑顔に栄光を


「よしっ!終わった~」

誰よりも先に部室に来ていた白石里香は、掃除をしていたのだった。

「あっ、そうだ」里香は、エアコンをつけていないことに気がつき、つける。

そこに、砂川大河がやってきた。なぜか彼は、息切れをしていた。
「はぁ…はぁ…」汗もかいていて、暑そうだった。
「どうしたんですか?」里香が聞くと、「まぁな……いろいろあったんだよ」と少しも分からない返答をした。

と、そこに藤宮凛々華と神野寧々、神山颯斗、月川由良も来た。
「はぁーっ!快適~!!」寧々が笑顔で言う。
「周也は?」大河が聞いた。

「あぁ。めずらしいな、あいつが遅れるなんて」

「そうですね…どうしたのでしょうか?」


「ガラッ」ドアの開く音がした。
「あっ!周也━━━」そういった刹那、いたのは、周也ではなく…

「ご、豪田部長!?」大河が、驚いて言った。
「た、頼む!お願いだから!1ヵ月!1ヵ月だけでいいから!!!」
「イヤですっ!」

「な、なによコレ!?」凛々華が、大きな声で言った。
「実はさぁ………」

大河は、豪田部長に「入ってくれっ!」と何度も頼まれていることを打ち明けた。

「…あの…それなら、水無瀬部長に言えばいいんじゃないんでしょうか?」里香が言った。
「そうですよ!」由良も言う。

「……………そうだよな…じゃあ、そうするよ」

と言った直後に
「ゴメン!おまたせ!━━━って誰!?」
「あぁ、空手部の部長の豪田さん。」

大河がそういったついでに、空手部のスカウトの件を周也に話した。

「1ヵ月ならいいんじゃないか?」周也がそういった瞬間、豪田が「ありがとう!本当にありがとう!!君のことは一生忘れないよ!」と、周也をハグした。
「うっ!………………」あまりの力の強さに思わず、声が出た。
豪田は、泣きながら「ありがとう!」と言っている。

「いいから、いいから離せぇぇぇぇ!!!!」
周也は心の中で叫んだのだった。




~後書き~

今回の「『帰宅部』の友情と笑顔に栄光を」は、いかがでしたか?

前回の後書きでも「里香を出す場面を…」と、思っていたので、今回は、かけて良かったです!次の投稿は、深夜か、明日ぐらいになります。
また読んでいただけると幸いです!
それでは!
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