絶対秘密の同居生活 第九話


ずっと休んでてすみませんっ!
再開したいと思います。
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「おかえり。遅かったね」



マンションに戻ると、すでに綾人が帰ってきていた。



「うん…ちょっと探し物してて」




なんか昨日の今日で、気まずくて綾人の顔が見れない。





「探し物って?見つかったの?」


「…見つからなかった。シャーペンなんだけど」


「シャーペン?」


「…うん。持つとこがガラスになってて…中にドライフラワーが入ってるやつ」




勇気を出して、顔を上げて綾人を見た。



でも綾人は




「そっか。また新しいやつ買えば?」




簡単にそう言い放っただけだった。





…新しいやつ買えば、って。





「…やっぱりもう、あの頃の綾人じゃないんだね」


「優里?…怒ってんの?」


「怒ってないよっ!というか何で覚えてないの!?ばかっ!!」





あのシャーペンは綾人が中2の誕生日にくれたやつなのに…!


「覚えてないのって…優里待って」


「待たないっ、夕飯もいらないからっ!」




自分の部屋に飛び込んで鍵をかけた。




なんかこれ、昨日の夜と同じじゃん…



私一体何やってんだろ。



綾人が昔と変わってることなんて…当たり前なのに。




「はぁ…もう、やんなる」




ズルズルと床に座り込む。




でもショックだった。


私が覚えていることも、采斗はもう覚えてないんだ。




私が大切にしている思い出も、もう采斗には全く価値のないものなんだって、思い知らされた気分だった。



翌朝起きると綾人の姿がなかった。



「綾人…?」



いつもだったら、私よりも早く起きて完璧な朝ごはんを作ってるのに。



そっと綾人の部屋のドアを開けてみる。


シンプルな部屋にはベッドくらいしか家具が置かれてなくて、ベッドからは人が抜け出した形跡があった。



学校かな…?でもさすがに早いよね。


仕事?芸能人って仕事不規則そうだし。


でも、こないだ一週間はオフって言ってたよね、たしか。





どこいっちゃったんだろ…


もしかして、昨日私が「ばか」とか言ったから怒って出ていっちゃった…とか?




そんなことを考えつつ、朝ごはんを食べて学校に行く準備をする。家を出る直前にスマホに稟琉からメッセージが届いた。




【もう少しで優里のマンション着くから一緒に行こ~】




うそっ!来るの!?


でもどっちみち私がここに住んでることはもう知られちゃってるしな…YUと一緒に住んでることがバレなきゃ大丈夫だよね…?




少し不安を覚えながらも、私は【わかった】と返信した。


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はわわわわわっ!!

書いててドキドキしてきますっ

ふるーつぽんち
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