絶対秘密の同居生活 第一話


目の前には幼馴染であり、顔面国宝級でもある整った顔。



そんな彼に壁に追い詰められている私。今をときめく人気女優…ではなく、その辺のただの高校生。



「あ、今撮影してるドラマでキスシーンがあるとか⁉︎その練習がしたいとか?」



「違う。練習で悠里とキスなんかしたくない。」






俺がしたいのは、と、真剣な顔で綾人が続ける。



「演技じゃない。本当のキス。わかるよね?」



つっ、と、私の頬を人差し指で撫でる。



そんな綾人の背後では、テレビが明るくついていて、丁度綾人が主演をしているドラマが始まったところだった。



「あ、ねぇ見て綾人!綾人のドラマだよ!」



「心底どうでもいい」



冷たく言い放ち、綾人が素早くテレビを消した。



「えええええいいの⁉︎今微量ながら視聴率が下がったのでは…」



「それより、こっちに集中してよ。悠里」






国民的俳優に、こんな間近で迫られ見つめられてる。



信じられない。
そう、到底信じられないよ。



これは夢!嘘!冗談!



「夢でも嘘でも冗談でもない。」



私の思っていたこと全部、顔に出ていたらしい。



「俺たちは本当の、正真正銘の……婚約者なんだから」



そう言って綾人が、嬉しそうに目を細めた。



そもそもこんな事態になったのは。



かれこれ昨日までに遡る……






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第一話で完結せず、次が楽しみになるような終わり方にしてみました。
アドバイス、感想、どんどんしてください!
----------------あとがき----------------
気を逸らそうとする悠里ちゃん、推せます←


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           ふるーつぽんち
             
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