浅はかだね狗巻くん


ワンクッション
モブ棘/♡喘ぎ/無理矢理
番外編のバイト狗巻くんがあまりにえっちだったから⋯



「狗巻くん⋯やっぱり危ないから一緒に帰ろうよ⋯僕、店長に少し早く上がらせて貰えないか相談してみるから⋯」

「また今日もあのおっさん来たのかよ⋯⋯いいか棘!あーゆーのはストーカーって言うんだストーカー!大人しく私らが仕事終わるまで待っとけ!」

「そうだぞ棘。人間の行動力は怖ぇんだから、一般人だとしても何されるか分かんねぇぞ。⋯ま、パンダの俺が言うのも何だけどな!」

乙骨達は最近店に来るようになった、狗巻にやたらと付き纏う男の行動を危惧していた。何かあってからでは遅いから一緒に帰ろう、そんな同級生兼バイト仲間からの言葉に、早上がりの狗巻は黒いエプロンを脱ぎながら答える。

「おかか!高菜いくらすじこ、しゃけ!」

「だ、大丈夫って⋯⋯あ、狗巻くん!⋯もう!何されても知らないよ!」

引き留めようとする乙骨をひらりと躱し狗巻はくすくすと笑う。勿論、彼らが心配してくれている事は分かっているし、その気遣いは狗巻にとって嬉しいものだ。しかし狗巻は仮にも呪術師であり、いくら体格差があろうと一般人に後れを取るつもりはなかった。それにこんな事で店や仲間に迷惑はかけたくないし、そもそも男だし、今日見たい配信あるし、配信あるし――――。

そんなことを考えながら狗巻は、不服そうな顔の同級生達に手を振りながら出口へと向かった。




「と、棘くんが大人しくしてくれてたら⋯痛くしないよ」


催涙スプレーの痛みに咳き込みながら横たわる狗巻は、数十分前の自分の行動を心底後悔していた。当の男は狗巻を見下ろしながら、空になった催涙スプレーの缶を放り捨てる。

「やっと、やっと2人っきりになれたね⋯⋯キミのお友達ちょっと怖すぎじゃない?」

「っ、ゔっ⋯⋯けほ、っ、だま――」

「あ、それダメだよ」

男は呪言を使おうとする狗巻の顔に即座に手を伸ばし、そのままもう片方の手で後頭部を固定して、小さな口の隙間に無理やりぶ厚い舌をねじ込んだ。

「っ!?⋯⋯⋯ん、ぐうっ!!?」

後頭部を押さえつけられたまま激しく舌を吸われる。ただでさえ催涙スプレーの影響で呼吸が苦しいのに、男からのキスで息継ぎする余裕も与えられず、狗巻は男の舌を受け止めるしかなかった。

「ふぐっ、ん゛っ、ん⋯⋯!!う゛ぅ~~っ!!」

「んっ⋯⋯んはっ、は、⋯⋯棘くんお口ちっちゃいね⋯⋯もしかしてちゅう初めてだった?」

「っ〜〜〜ぶはっ!!は、お゛えっ、え゛ぇ⋯あ゛ぁ⋯はあっ、あ゙っ」

ようやく口が解放された狗巻は、男の言葉を無視して荒い呼吸を繰り返す。口周りはどちらのものか分からない唾液でベトベトになっており、男はそれを嬉しそうに舐めた。男の行為に鳥肌を立てる狗巻を構いもせず、震える身体を持ち上げてゴミ収集庫の上に抱きつかせる。男はそのまま、突き出すような形になった腰のベルトに手をかけ、下着ごとズボンを下ろす。

「ぅ、あ⋯⋯⋯おかか、すじっ⋯⋯な、なにして⋯⋯ ひ、ぁっ!?」 

いつのまにかローションで滑りを纏った男の指が、静かに後孔に潜る。酸欠で朦朧としていた意識が一気に覚醒し、振り返った狗巻は男に手を上げる。しかし反撃を見越していた男に肩を抑えられ、全体重をかけて背中にのしかかられる。肺が潰れるような男の重みに狗巻は再び咳き込む。男は抵抗できなくなった狗巻の後孔に太い指をゆっくりと入れ込み、狭い中をかき回す。

「んぐっ!?あ゙、ぁっ!!い、だっ、ひ」


「痛くないでしょ。だって、処女の棘くんでも気持ちよくなれるようにこの高ぁ〜いローション買ったんだもん。⋯⋯⋯⋯さて、この辺かなぁ?」


「は、ぁ⋯あ゙っ、ぐぅ⋯⋯はっ、⋯⋯ひっ!?♡」

男の指がある一点を擦った時、掠れた悲鳴の中に甘い声が混ざる。狗巻は初めての感覚に目を白黒させ、自分の意志とは反対に下半身に熱が集まることに恐怖を感じた。

「ぁ⋯っ?あ、ぇっ?♡ ⋯⋯ひゅっ♡」

「棘くんの弱点見つけちゃった♡気持ちよさそうで良かったよ⋯⋯⋯でも、指はもうおしまいね」

「っあ♡⋯⋯はっ、ぁ⋯」

指が引き抜かれる感覚に、狗巻はこの悪夢の終わりを期待して恐る恐る振り向く。しかしその期待は、下着を脱ぎ捨てて完全に勃起したそこを露出させている男に打ち砕かれた。男の汗ばんだ手が狗巻の腰を掴み、後孔に性器の先端がくっつけられた。

『狗巻くん⋯やっぱり危ないから一緒に帰ろうよ――』

ふと、狗巻の脳裏に自分を心配そうに見つめる同級生の顔が思い浮かんだ。案の定酷い目にあっている自分を見た彼らは「言わんこっちゃない」と笑い話にしてくれるだろうか。いや、彼らはきっと泣いて怒って悲しむだろう。

「⋯⋯っ」

大切な友人の気持ちを無下にしてしまったと涙を浮かべた所でもう狗巻に逃げ場はない。

「夢みたいだよ、棘くん⋯やっと⋯やっとひとつになれるねッ!!」

「あっ、やだ、やっ♡動く⋯ゔっ、ぁ♡♡あ゙あ゙ぁぁぁぁっ♡♡♡♡い゛っ、いあ゙ぁ♡♡」

男は狗巻の内蔵を押し上げるように一気に性器を押し込む。引き裂かれるような痛みに叫び声を上げるが、一度快楽を拾ってしまったそこを擦られる度に中を締め付けてしまう。


「ゔ、気持ちいよ棘くんッ!!締め付け、やばッ!!ぼ、僕達、相性抜群だねッ!!」

押し寄せる快楽から逃れようと
必死にゴミ収集庫にしがみつく狗巻の腰を持ち上げ、男は小刻みに腰を揺する。遂につま先が地面から離れ、宙に浮いた体は更に男の好きなように弄ばれる。


「あ゙っ♡♡ゔぅっ♡もっ、や、やめっ♡♡うご、くっ、な♡♡あ゙ぁ♡♡ んあ゙っ♡♡あ゙っ♡あひっっ♡♡ぬっ、抜けっ♡♡抜い、てぇ♡♡♡♡」 

「抜かねぇよッ!!お゙っ、ぐぅ⋯ッ!!出すよ、中に出すぞ棘ッ!!」

回らない舌で放つ呪言は意味を持たない。男は狗巻に覆いかぶさり、腰を強く押し付けながら濃い精液を中に出す。押し潰されている狗巻は僅かな身動きも取れず、指先をぴくぴくと痙攣させることしか出来ずにいた。


「がっ、ぁ♡♡~〜〜〜~~~っ♡♡♡♡」


男の射精と同時に、下に埋もれている狗巻も体を震わせて果てる。その様子を見た男は満足気にゆっくりと腰を引き、ゴミ収集庫から引き摺り下ろた狗巻を地面に座らせる。

「ふぅ⋯⋯⋯女の子のイキ方しちゃったね、棘くん⋯⋯可愛かったよ」

そう言いながら男は、狗巻の額に性器を擦り付ける。狗巻は、男のドロドロとした白濁液が自分の額を汚すのを虚ろな目で見つめながら、どうか、どうか優しい同級生がこんな自分の姿を見ませんようにと願い、静かに目を閉じた。
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